【完】真・ハイスクールD×D夢想 覇天の御使い   作:ユウジン

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第二章 戦闘校舎のフェニックス
衝撃


「ん……?」

 

一誠は気が付くと良くわからない場所にいた。なんだここは……すると、

 

「キョロキョロしちゃダメよ一誠」

「え?」

 

すると目の前にはウェディングドレスを着たリアス先輩が居た……なぜ?

 

「全く……私たちの結婚式だからといってそんなに緊張しないの」

「………………」

 

え?今なんといって?と思ったのもつかの間良く見てみれば自分の着ているのはタキシードだ。何で!?

 

『御幸せにー!!!!』

 

しかも何でか見知った顔がこっちを祝福している。何があってそうなってんの!?

 

「さ、こっちよ一誠」

「っ!」

 

リアス先輩に腕を組まれた。お、悪寒が……あれ?なんか悪寒がしない?いや、良く考えてみれば触られたら気絶するはずなのに平気……

 

(そうか夢か……)

 

なぜ結婚式の夢なのか……しかもリアス先輩とだ。確かに美人であるから嫌じゃないけど……何て考えていると今度は見たことない部屋のベットに居た。夢だからって場面転換激しすぎるわ!

 

何て思っているとリアス先輩がベットに座る。

 

「緊張するわね……」

 

撓垂れ掛かってくるリアス先輩……

 

「大丈夫だよ……リアス」

 

何呼び捨てをしてんだよ俺!しかもそういう状況!?何て思っているとリアス先輩が眼を瞑って顔を近づけてきた……一誠も答える……

 

(や、やめろぉおおお!!!!夢だからって好き勝手しすぎだぁああああああ!!!!)

 

だがリアス先輩とキスする前に何故か空を切った。

 

「今度はなんだ?」

《お前は静かに夢も見れないのか?》

「え?」

 

突然耳にというか心に響く声……そして目の前には巨大な赤いドラゴンが居た……

 

「で、でか……」

 

そう呟くとドラゴンが笑った。

 

《俺を見てそういう感想を漏らした奴は初めてだ。大概はビビるか倒そうと向かってくるやつばかりだったしな》

「それでお前は誰だ?」

《俺はお前の左手にいる奴だ》

 

それを聞いて一誠は合点がいった。

 

「お前が赤龍帝の籠手(ブーステッドギア)か」

《正確に言えばその中身みたいなものだ》

 

そう言って赤いドラゴンが翼を拡げた。

 

《俺は力の固まりと称された【赤龍帝】ドライグ……これからよろしく頼むぜ相棒》

「赤龍帝……」

《ああ、序でに俺を持ってるお前も赤龍帝って呼ばれるからな。覚悟しとけよ》

「段々人間やめていく気がしてきた」

《……中から見ていたが……お前は人間なのか?》

「何っ!?」

 

ドラゴンからすら人間から怪しい認定を受けて一誠は驚愕した……

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

一誠は今度こそ現実世界で目を覚ました。左手を見てみるがいつもの手だ。まあそのうち話すこともあるかもなと思いつつ起きた。因みに今は朝四時……北郷 一誠の一日はここから始まる。

 

まずジャージに着替えてリビングで水一杯飲むと片手で逆立ちする……そして、

 

「一……二……」

 

片手で逆立ちすると言うのだけでも凄いのにそこから腕立て伏せ……

 

「千……」

 

右手だけで千回やると次に左だけで千回……それが終わるとベランダに出てベランダから足を引っ掻けてコウモリのようになると逆さ腹筋……

 

「一……二……」

 

それも千回やって次に物干し竿を使って背筋千回……

 

「さて行くか」

 

とは言えこれは準備運動だ。

 

外のでると一誠は爆走しする……氣で両足を強化して走る……ひたすら走って走って……走りまくる。砂塵を挙げて全速力……朝早いから他人は居ないが居たら他人は簡単に追い越し自転車を欠伸しながら飛び越し車も悠々と追い抜いていくだろう。そんなもうダッシュを一時間ほどして一誠は帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも今日から学校ですね」

「はぁ~何で私まで……」

 

アーシアとレイナーレは正反対の反応をしながら歩く。

 

レイナーレはともかくアーシアは日本語ができなかったが一誠との猛勉強して驚異的な速度で日本語を操れるようになった。まあそれでも怪しかったりする部分もまだまだあるが少なくとも自己紹介と簡単な会話ならなんとか行ける。

 

すると、

 

『いっせぇえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!』

「ん?」

 

何かがこっちに着て殴ろうとしてくる……

 

「あ、紹介するよ」

 

突然の襲撃にも慌てず一誠は攻撃を回避した。

 

『ぶべふっ!』

 

序でに足払いをかけてやると二人は派手に転んだ……

 

「俺の友人の松浜だ」

『面倒だからって名前を合体させるな!』

 

二人は起き上がって叫んだ。

 

「て言うか一誠!お前なんだ今朝は然り気無く可愛い女の子を侍らせて登校か!」

「お前の女性恐怖症は所詮はその程度か!」

「しかたねぇだろ!親戚の子で面倒を見てくれって言われてんだから……」

 

二人は親戚って設定だ。だが二人はそれでも気に入らないらしい。

 

「しかもお前最近オカルト研究部に出入りしているらしいな!」

「まあな……」

 

色々話し合ってたし……一応入部しちゃったし……

 

「ええい!何でお前の回りにはフラグが乱立するんだ!」

「その近くにいる俺たちには全く立たないんだぞ!」

 

それは二人の変態行動が一番理由だと思うのだが……

 

「朝からうっさいわねぇ」

「よう桐生」

 

そこに来たのは桐生だ。

 

「なに北郷。新しい女?」

「人を取っ替え引っ替え女をタブらかしてる男みたいな言いかたすんじゃねぇよ……」

 

そう言いつつ桐生にも紹介する。

 

「アーシアとレイナ……じゃなくて夕麻だ。女子同士フォロー頼んで良いか?」

「まあ良いけどね」

 

桐生の返答に一誠は嬉しく思った。幾らフォローしたくても一誠は男でアーシアとレイナーレは女だ。限界があるし、同姓の友人は必要だ。桐生はそういう意味では良い人物だし面倒見も良い。これなら大丈夫だろう。

 

「時々一誠って残酷よね」

「確かにそうですね……」

「え?」

 

レイナーレとその言葉にうなずくアーシア一誠は首をかしげた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがオカルト研究部の部室だ」

 

転校初日であったが無事に一日を終えた放課後……レイナーレとアーシアを連れて一誠はオカルト研究部部室につれてきた。二人もこれからこの部活のメンバーだ。

 

「失礼します」

「あら来ましたね」

 

上品な笑みを浮かべたのは姫島先輩だ。

 

「やあ一誠くん。それにアーシアさんとレイナーレさん」

「こんにちわ……」

 

本を読んでた祐斗と羊羮を食べていた小猫にも出迎えられた。

 

「なに読んでるんだ?」

「ホラー小説だよ。金曜日の夜って言うんだ」

「悪魔が読むのがホラーかよ」

 

それから、

 

「今日は羊羮か?」

「はい」

「食べるの好きだね。俺は食べるより作る方が好きだな」

 

そう一誠が言うと小猫の眼が光った。なんか猫みたい。

 

「料理されるんですか?」

「ああ、大体なんでも作れるよ?お菓子とかだったら和洋なんでも。今度なにか作ってこようか?」

「お願いします」

 

なんか餌付けみたいだなっと一誠は思ったのは秘密だ。

 

「お茶をどうぞ」

「あ、どうも」

「頂くわ」

 

姫島先輩からお茶を受け取ったアーシアとレイナーレを見つつ、

 

「リアス先輩こんにちわ」

「…………」

 

だがリアス先輩は心ここに非ずだ……どうしたんだ?

 

「先輩?」

「……っ!あ、あら一誠来てたの?」

「ええ、他の皆も……」

 

しかしなんか照れ臭い……夢のせいだな……すると、

 

「…………そうね……この子なら……」

「どうしたんですか?」

「ううん。何でもないわ。一誠こそ顔赤いわよ?どうしたの?」

「あいやなんでも!」

 

リアス先輩に覗き込まれ一誠は後ずさった。やはり現実で女子に近づかれると悪寒が……

 

『…………………………』

 

因みにそんなやり取りを見たレイナーレとアーシアの機嫌が悪くなったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜……本来悪魔は夜に契約を結んでその契約を遂行していくらしいが一誠たちは悪魔じゃないので夕方には帰ってくる。

 

そして夕飯を済ませレイナーレとアーシアは一緒に風呂……一誠は片付けを済ませベットの上で本を読んでいた。アーシアとレイナーレのベットは別の部屋にある……だが何故か二人は寝る直前まで一誠の部屋に居座ってしまうので何気に一人で部屋にいられる時間は短い。

なので今のうちに読書タイム。一誠も何気に読書家でジャンルはなんでもだ。だが静かにしてるとレイナーレとアーシアの声が聞こえてくる。実家では当たり前だった……久し振りで少し懐かしい。すると床に突然魔方陣が現れた。

 

「ん?これは……」

 

魔方陣はそれぞれの家や主で変わるらしくこれはグレモリーのだ。そしてそこから出てきたのはリアス先輩?

 

「リアス先輩?」

 

突然の登場に一誠が驚いてるとリアス先輩がこっちを見た。

 

「ねぇ一誠。レンタル料の一件を覚えてるかしら?」

「そりゃまあ」

 

その為にオカルト研究部に入ったようなものだ。

 

「ならお願い!」

「え?」

 

突然リアス先輩が来たかと思うと押し倒された……

 

「っ!」

 

ゾクゾク悪寒が来て意識を遠退かしていく……だがリアス先輩の言葉で意識が戻った。

 

「私を抱いて」

「…………はい?」

 

一誠は初めて知った。触られて意識が遠退いても意識が飛ぶ前になにか衝撃を受けると意識が戻ってくると言うのを……




幾ら女性恐怖症の一誠でもリアス程の美女に抱いてと言われれば意識が戻ってきます。

因みに正確に言うと【触られて意識が……】→【でも興奮してドキドキ】→【でも触られて意識が……】→【でもドキドキして意識が戻って……】というのを無限ループさせてるだけなので改善された訳じゃないです。

たぶん今日中にもう一話くらいあげられるかもしれません……

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