「ここはおはようございますか、それともお帰りなさいでしょうか」
「何にせよ……ふふ、孤独が紛れそうで重畳です」
エドガーはうずくまって、胸を強く抑えた。心臓が破裂しそうなくらい拍動している。体がひどく熱くて、上手く息が出来ない。意識が朦朧として、まるで自分が自分でないような、そんな感覚に襲われる。
――レギュラス。シリウスは確かにそう言った。自分に向けて、驚いた顔で呼びかけた。レギュラスとはいったい何だろう。思いつくのは獅子座の一等星くらいだけど、こんな状況で脱獄犯が星の話をするなんて考えられない。だとすると、人の名前か。両親? 兄弟? 親友? わからない。わからないのに、
しばらくして、呼吸が落ち着いてきた。未だにぼんやりする頭で周囲を見渡せば、心配した様子のハリー、ロン、ハーマイオニーと、何か独り言を呟きながら歩き回るシリウス、複雑な表情をしたルーピン先生に、相変わらず無表情のスネイプ先生が目に映った。
「エドガー、大丈夫かい」
ルーピン先生が真っ先に駆け寄って、助け起こしてくれた。エドガーはお礼を言ってから、ローブについた埃を払い落とした。
シリウスが疑うような目を向けてくる。
「おいリーマス、そいつは?」
「わたしを人狼だと見抜いたもう一人の生徒だよ」
「そういうことじゃない、そいつの顔は――」
「シリウス、その続きは今度にしよう。今は話を続けるべきだ」
「先生、その前に、これ」
エドガーは左手に死守していたゴブレットを差し出した。ルーピン先生はそれを受け取ると一気に飲み干して、「やっぱり、ひどい味だ」とおかしそうに笑った。
「ああ、そうだ。今日は満月だったね。君はわたしの事務所に来たがわたしの姿が見えず、部屋を探して――例の道具でわたしの居場所を突き止めた。その時にちょうどスネイプ先生がやってきて、わたしが薬を飲んでいないと知るや否や彼を連れてここまでやってきた。……そんなところかな?」
「はい。……その」
「いいんだ。君のおかげで、今夜の心配事が一つ減らせた」
「――では、話の続きをお願いしようか。飼いならされた人狼さん。君は校長の信頼を裏切り、旧友を手引きしてこの城に入れた。図々しくもこの古巣を隠れ家に使って、だ。ここまでは間違いないかね?」
二人の会話を割って入ったのはスネイプ先生だった。
ルーピン先生が何か言いかけるのも構わず、ルーピン先生がシリウスと内通していたと主張し、狂気を帯びた目で杖を握り直した。
「ダンブルドアがどう思うか、見物ですな」
「先生、待ってください。お願いです、もう少しだけ……もう少しだけ話を聞きましょう」
「……これ以上は時間の無駄だと思うが」
スネイプ先生は冷たく突き放そうとしたが、真剣に自分を見つめるエドガーの姿にかつての後輩の面影を感じてしまい、苦々しくため息をついた。――これほどまでに、身内びいきの自分の寮の特性を疎んだことはない。奴があの名前さえ出さなければ、切り捨てられたものを。
「先生」
「……話は聞く。それだけだ。我輩が先の件で、この二人への復讐を考えている事は忘れるな」
「はい。ありがとうございます。ルーピン先生、続きを」
「あ、ああ。わかった」
まさかスネイプ先生がおとなしくなるなんて思いもしていなかったのか、ルーピン先生は呆気にとられた顔をしていた。隣にいたシリウスも同様だった。しかし彼らはすぐに気を取り直すと、ルーピン先生はロンの元へ、シリウスは油断なくスネイプ先生を見遣った。
「ロン、ピーターを……スキャバーズをよく見せてくれ」
「だから、スキャバーズはただのネズミで……。そ、それにスキャバーズなんかに手を下すため、わざわざアズカバンを脱獄したなんて、信じられないよ!」
ロンは助けを求めるように、ハリーとハーマイオニー、それからエドガーを見た。
確かにロンの言うことはもっともだ。それに、ピーターがネズミに変身できたとしても、ネズミなんて何百万といる。アズカバンにいたシリウスが、どのネズミがピーターかなんて、わかるはずがない。
「そいつがピーターだという証拠がある」
シリウスは骨が浮き出るような手を片方ローブに突っ込み、クシャクシャになった髪の切れ端を取り出した。皴を伸ばし、それを突き出してみんなに見せた。
一年前の夏、日刊予言者新聞に載ったロンと家族の写真だった。ロンの肩に、スキャバーズがいる。
「去年、アズカバンの視察に来たファッジがくれた。その写真を一目見ただけで、俺にはわかった。こいつが変身するのを何回見たと思う? それに、こいつの前足だ。指が一本ない」
「まさか」
「そ、それがどうしたっていうんだい」
ロンが食ってかかるも、ルーピン先生とシリウスは写真を見つめたまま答えない。もしやと思ってエドガーがスネイプ先生を見ると、彼もまた何かを察した様子で黙り込んでいた。
「なんて小賢しい……あいつは自分で切ったのか?」
「変身する直前にな。あいつを追い詰めた時、あいつは道行く人全員に聞こえるように叫んだ。俺がジェームズとリリーを裏切ったんだと。それから、俺が奴に呪いをかけるより先に、道路を吹き飛ばして近くの人間を皆殺しにした。そしてすばやく、ネズミがたくさんいる下水道に逃げ込んだ……」
「待ってください、“あいつを追い詰めた”? 逆じゃないんですか? 『秘密の守人』だったのに裏切ったあなたをピーターさんが追い詰めて、それで……」
エドガーの問いかけに、シリウスは顔をしかめた。質問の内容どうこうよりも、エドガーに対してあまり良い感情を持っていないようだ。
さっきの「レギュラス」と何か関係があるのだろうか。
「エドガーだったか? ……逆じゃない、これでいいんだ。『秘密の守人』は俺じゃなくてピーターだったんだ」
「それは、つまり――ヴォルデモートの裏をかこうとした?」
「そうだ」
「それも含めて、すべてを証明する手段はただ一つだ。ロン、そのネズミをよこしなさい」
「こいつを渡したら、何をしようというんだ?」
「無理にでも正体を顕させる。もしほんとうのネズミだったら、これで傷つくことはない」
ルーピン先生の説得で、とうとうロンはためらいながらもスキャバーズを差し出した。スキャバーズはキーキーと喚き続け、のた打ち回り、小さな黒い目が飛び出しそうだった。
「シリウス、準備は?」
「万全だ。一緒にするか?」
「そうしよう」
ルーピン先生はスキャバーズを片手にしっかり掴み、もう一方の手で杖を握った。
「三つ数えたらだ。いち――に――さん!」
青白い光が二本の杖から迸った。一瞬、スキャバーズは宙に浮き、そこに静止した。小さな黒い姿が激しく捩れ――ロンが叫び声をあげ、エドガーが思わず走り寄った――ネズミは床にぼとりと落ちた。もう一度目も眩むような閃光が走り、そして――。
スキャバーズがいたところには、一人の男が、手を捩りあとずさりしながら立っていた。小柄な男だった。色あせた髪はクシャクシャで、てっぺんには大きな禿げがある。皮膚は薄汚れ、尖った鼻やことさら小さい潤んだ眼にはなんとなくネズミ臭さが漂っていた。男は浅く速い息遣いで、周りの全員を見渡した。
「やあ、ピーター」
+
「こいつがわたしを追ってくるとわかっていた! こいつがわたしを狙って戻ってくるとわかっていた! 十二年も、わたしはこの時を待っていた!」
「シリウスがアズカバンを脱獄するとわかっていたと言うのか? いまだかつて脱獄したものは誰もいないのに?」
「お前は十二年もの間、俺から逃げていたんじゃない。ヴォルデモートの昔の仲間から逃げ隠れしていたんだ。何しろヴォルデモートはお前の情報で破滅したからな。ヴォルデモートの手下の多くはアズカバンに収容されたが、小賢しい手を使って魔法省から逃げ遂せた奴らもいる。ピーター、その連中が、もしお前が生きていると聞いたら、どうするだろうな?」
「な、なんのことやら……何の話をしているやら……」
変身を解かれたピーターは、ひたすらに自分が無実だと喚いた。その姿は十二年間監獄に囚われていた指名手配中の殺人犯の立ち姿と比べると、あまりにも幼稚で見ていられなかった。
事情をすべて理解していないハリー、ロン、ハーマイオニーの三人も今やシリウスよりもピーターを疑っていたし、エドガーはずっと憐れむような視線を送っていた。
「ああ、ああ。セブルス! 君はわたしを信じてくれるだろう? そうだとも! 君は――」
「黙れ」
ピーターは部屋の隅でじっと静観していたスネイプ先生に縋りついた。しかし一瞬で振り払われ、小さく呻きながら地面を転がった。
「わた、わたしはスパイじゃない! 信じてくれ!」
喚き散らすピーターに目もくれず、シリウスはまっすぐハリーを見た。
「ハリー。信じてほしい。俺は決してジェームズやリリーを裏切ったことはない。友を裏切るくらいなら、死んだ方がましだ!」
「……それ、は」
――エドガーが言ったことと、同じだ。
ハリーはちらりとエドガーを見た。エドガーは穏やかに微笑んだ。ハリーはようやくシリウスを信じることができた。彼に似た友達が言ってくれたものと同じ言葉。そこに嘘偽りは含まれていないと思ったのだ。
ハリーが小さく頷くと、それが死刑宣告でもあるかのようにピーターはがっくり膝をつき、そのままにじり出て、祈る様に手を握り合わせ、シリウスの足元に這いつくばった。
「だめだ! シリウス――わたしだ……ピーターだ……君の友達の……まさか君は……」
「俺のローブは十分に汚れた。この上お前の手で汚されたくない」
「せ、セブルス、君はこの二人が嫌いだろう? 憎いだろう? 信じないだろう?」
「……黙れと、先ほどそう言ったのが、理解できなかったか?」
「あ、あ――リーマス! 君は信じないだろうね……計画を変更したなら、シリウスは君に話したはずだろう?」
「ピーター、わたしがスパイだと思ったら話さなかっただろうな。シリウス、たぶんそれでわたしに話してくれなかったのだろう?」
「すまない、リーマス」
「気にするな。我が友、パッドフット。その代わり、わたしが君をスパイだと思い違いしたことを許してくれるか?」
「もちろんだとも」
ルーピン先生とシリウスは袖を捲り上げながら、顔を見合わせて微かに笑った。
「一緒にこいつを殺るか?」
「ああ、そうしよう」
「やめてくれ……やめてくれ……」
ピーターが喘いで、ロンに助けを求めたが、ロンは取り合わなかった。彼は次にハーマイオニーの元へ向かったが、彼女もまたその願いを一蹴した。
ピーターは震えながら、跪き、ハリーに向かってゆっくりと顔を上げた。
「ハリー、ハリー、君はお父さんに生き写しだ……そっくりだ……」
「ハリーに話しかけるとは、どういう神経だ!」
シリウスが大声を出し、ピーターははじかれるようにハリーの前から退いた。そして最後に、エドガーの元へ向かった。
「ああ、エドガー……き、君のご両親とわたしは親しかった! 二人とも、こんなわたしにとても優しくしてくれたんだ……。君は、まさかわたしを殺させたりしないだろうね? ぐ、グレアムとルイーズの子がそんなひどいことをするはずがない!」
「……ごめん。両親の話を出されても、おれにはわからないよ。おれは最近まで、二人の名前すら知らなかったんだ。それに……あなたをどうするかはおれが決めることじゃない」
エドガーはハリーに目配せした。
ピーターの裏切りでハリーの両親が亡くなったのだ。ピーターをどうするか、決める権利があるのはハリーだけだ。
「だから、ごめん。おれはあなたを助けられない」
「そ、そんな! いつか君を噛んだことは謝る……だから……!」
「――ねえ、ピーター。おれは、あなたの詳しい状況はわからない。けど……怖かったんだよね、ヴォルデモートが」
ピーターはぴたりと動きを止めて、口を閉ざした。小さな目が見開かれる。
――シリウス、ルーピン先生、ジェームズ・ポッター、そしてピーター。この中では、彼の存在だけが浮いている。それは彼が特別だからではない、彼以外が特別だからだ。
シリウスはかの純血名家ブラック家の子。そこにはエドガーが想像できないほどの厄介なしがらみや問題が多数あるに違いない。ブラック家ほどではないにしろ、純血一族の一つであるポッター家に生まれたジェームズも同様だろう。そして、ルーピン先生は人狼だ。一転、ピーターだけは何もない。エドガーが見る限り、彼はごく一般的な人間だ。
だからこそ、他の三人のように自らの命を賭して友人を守ることができない。特殊な事情を持つ彼らに対して、ピーターはあまりに平凡すぎた。友情に対する想いや考えも、大きな差があったのだろう。
「怖いよね。従わないと、殺されるんだ。自分を犠牲にしてまでも他人を守れる人間はそれほど多くないよ。……あなたの選択は、間違ってはいなかったと思う」
自分の命を賭して、誰かを守る。言うだけなら誰にでもできる。けれど、それを実際に行動に移せる人はごく僅かだ。その中にはシリウスやルーピン先生は含まれているが、ピーターは含まれていなかった。だから、
「でもね、その選択が合っていたとも言えない。あなたは勇気を出すべきだった。そうすれば、三人は……あなたの友達は、きっとあなたを助けてくれたはずだ」
「あ、ああ……」
「――ハリー、決まった?」
ハリーはピーターに近づいた。泣き崩れる小男を見下ろして、喘ぐように言った。
「こいつを城まで連れて行こう。僕たちの手で吸魂鬼に引き渡すんだ。こいつにはアズカバンがお似合いだ。……いいか、ペティグリュー。僕の父さんは、親友が、お前みたいな者のために殺人者になるのを望まないはずだ。だからこうするんだ。決して、お前を救うためじゃない」
「シリウス、どうする?」
「ハリーが言うなら。……城に戻るぞ」
「我輩は先に帰らせてもらおう。この二人と歩きたくはないからな」
「……勝手にしろ、スニベルス。来いピーター、お前を拘束する。変身したらどうなるか……わかっているよな」
スネイプ先生が一足先に部屋を出た。
シリウスは魔法でピーターを縛り上げた。それからシリウスと、ぶっきらぼうに名乗り上げたロンが手錠でピーターと繋がって、彼が逃げられないように施してから三人で部屋を出ていった。その後にハリーが、そしてハーマイオニーも続こうとしたところで、部屋から動こうとしないエドガーとルーピン先生に気づいた。
「先生?」
「わたしは残るよ。今夜は満月だからね。もう月が出ているから、迂闊に外を出られない。……たとえ薬を飲んでいたとしても」
「……エドガー、あなたは?」
「おれもここにいる。最初からその予定だったし」
「待って、ルーピン先生は人狼なのよ? 危険だわ!」
「先生が話したよね。動物もどきなら、人狼のそばにいられるって」
「あなた、まさか……」
「おれのことは心配いらない。大丈夫だから。ほら、早く戻らないと。一人で歩いていたらフィルチさんに捕まっちゃうよ」
ハーマイオニーは最後まで心配そうな表情のまま、何度も振り返りながら出て行った。
こうして、部屋には月を見て変身した人狼と、闇夜に溶ける黒い体の獅子だけが残った。
+
『魔法省、明らかになった失態』
『シリウス・ブラック 指名手配解除』
『十二年越しの真犯人逮捕』
『ヒッポグリフ逃亡!』
翌日以降の新聞や雑誌、ニュースなどでは、シリウスの無罪とピーターの逮捕が大々的に、そしてその事件の陰に隠れるようにして、バックビークが逃亡した事件が連日のように報じられた。
昨夜、シリウスとピーターを伴って城に戻った面々は、そこで事の次第をすべて説明した。魔法省は十二年間も無実の人間をアズカバンに収監していた失態をどうにかして隠したかったが、シリウス、ピーター両名の『真実薬』による証言と、スネイプ先生の口添えが決め手となった。魔法省は即刻ピーターを逮捕し、シリウスの無罪を正式に認めたのだ。
なぜシリウスを忌み嫌うスネイプ先生が、彼に有利なように証言したのかはわからないが、きっと彼なりに何か思うところがあったのだろう。とにもかくにも、これで一件落着だとエドガーが息をついたのもつかの間。
「防衛術の教授、やめちゃうんですか?」
ルーピン先生が突然の退職を願い出た。
「ああ。やっぱりわたしには難しいと思ってね」
「そんなことないです。先生は今までで最高の防衛術の先生です」
「嬉しい言葉だ。でも、やはり人狼がここにいては危険だ。昨日だって、君がもし脱狼薬を持ってきてくれなかったら、わたしは理性を失って誰かを噛んでいたかもしれない」
「それは……」
エドガーには何も言えなかった。視線を彷徨わせ、俯いたエドガーの頭に、大きな手がポンと置かれる。
「君のおかげで今年は楽しかった。こんな気持ちは学生の時以来だよ」
「先生……」
「ありがとう、エドガー」
「こちらこそ……一年間お世話になりました」
「――さあ、僕はそろそろ荷造りを始めないと。君もそろそろ行かないと。時間に遅れたりしたら、あの子に何をされるかわからないよ?」
「ふふ、そうですね。じゃあ――またね、リーマス」
エドガーは事務所を出て、まっすぐに禁じられた森に向かった。
入り口には腕を組んだクラウディアがいて、バックビークを無事に保護したことを誇らしげに伝えてきた。エドガーが「ありがとう、お疲れさま」と頭を撫でると、クラウディアは顔を赤くしながら「馬鹿にするな」とその腕を振り払った。けれど、その顔がどこか満足げだったことをエドガーは見逃していない。
ちなみに、今回の出来事に関しては、ハグリッドには何も伝えていないそうだ。告げたらきっと浮かれて言いふらしてしまうだろうし、そうすると私の行動が無駄になるからな、とクラウディアはハグリッドの小屋を見据えながら言った。その通りだ、とエドガーも同調した。
残りの日々は、誰かが特別のリモコンで早回しを押したように急ぎ足で過ぎ去り、気づけば終業式の日になっていた。
寮対抗杯は残念ながらハッフルパフが最下位だったが、今年に限っては彼らはその結果をあまり気にしていないようだった。自分の寮の生徒が、今世紀最年少の動物もどきであることの誇りか、それとも去年二位まで躍進したことで満足したからか、それとも別の何かがあるのか。何にせよ、とエドガーは思う。また一年、無事に終わることが出来てよかった。
終業式の後に発表された試験結果は、エドガーが実技科目で高得点を収めて二位まで浮上した。相変わらずハーマイオニーは抜けないが、一昨年一番点数の低かった魔法薬学が、今回はスリザリン生に迫る得点だったことで十分満足だった。
後で得点についてスネイプ先生に直接尋ねたところ、前回も今回も
スネイプ先生はきっと何か悪い物を食べたに違いない。
+
ホグワーツ特急が生徒を乗せて走り出す。
生徒たちを、帰るべき家に運ぶために。
――闇の時代が迫っていることを知らないまま、彼らは最後の平穏に別れを告げた。
・ピーター被害者の会
ロン…禿げたおっさんを添い寝させていた
エドガー…禿げたおっさんに指を噛まれて、体をすり寄せられた
本編で描写はしていませんが、エドガーの「シリウスは云々」発言があった影響で、ハリーは原作ほどシリウスに突っかかっていません。魔法も物理攻撃もなく、割と落ち着いて話を聞いていました。……原作同様、シリウスを信じるのに時間はかかりましたが。
さてさて、夏休みを挟んでいよいよ炎のゴブレット編です。
ようやく色々なネタばらしができます。長かった長かった。