禁書の世界でスキルコントローラー   作:佐藤家の二人目

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罰ゲーム

朝起きたらあの二人が両方ベッドから落ちてて笑ってしまった。

蹴りあったではなく転がってたら落ちたように見える。

とりあえず二人を戻しておこう。

いつ起きるのかな。

 

 

 

「zzz」

 

「レンねちゃってるよ?朝ごはんどうしよう」

 

「どうしましょうか」

 

「起こす?」

 

「前に本で眠り姫というのを読んだことがあります」

 

「なにそれ?」

 

「眠っているお姫様を王子様がキスをして目覚めさせるというものです」

 

「じゃあそれでいこう。レンはお姫様みたいだし」

 

「それがいいと思います」

 

「じゃあ・・・じゃんけん」

 

「「ぽん!」」

 

「まけた・・・」

 

「当麻くんはキスしたいですか?」

 

「うん、お母さんが仲良くなった女の子にしてあげなさいっていってた」

 

「それはいいことですね、仲良くなった証・・・ですか」

 

「よーし、キスしてあげよう」

 

「がんばってください」

 

「なんでがんばらないといけないの?」

 

「・・・まだ子供でしたね」

 

「そーっとそーっと」

 

「(わくわく)」

 

「は?」

 

起きた瞬間に目の前にはキスをしようとしている当麻がいる・・・

 

「びくっ」

 

「なにしようとしてたのかな?」

 

「な、仲良くなった証にキスをしようとしていました」

 

何があった?

当麻は何を教えられて育ったんだろうか。

 

「当麻君は仲良くなった人にはキスをするの?」

 

「うん、お母さんが仲良くなった女の子にはキスしてあげると喜ぶって言ってた」

 

当麻の母は何を教えている。

いや仲良くと言うのはもっと進んだ関係になったときだと思う。

それ以外はない。

うん、ないはずだ。

ほんとに「おかあさんなにおしえてるんだろうね」

 

「え?」

 

「なんでもないよ」

 

心の声がもれていたみたいだ。

心の声ぐらい何とかなりそうなものだけど。

そういえば一方通行はどうしたんだ?

寝てるのか?

 

「ガタガタガタ」

 

「・・・」

 

うん、とても震えている。

あれはどうなるか知ってて当麻放置してたな。

なら君には罰を与えないとね。

飴と鞭を使い分けないといけないよね。

 

「あくせられーたーくん?」

 

「ガタガタガタ」

 

「あーくーせーらーれーたーくん?」

 

「は、はい!」

 

「ちょっとこっちきてくれるかな?」

 

「ビクビク」

 

「ダイジョウブダイジョウブナニモシナイヨ」

 

「ひぃっ」

 

手をつかみ引っ張っていく。

行き先は防音のしつけ部屋。

きっと使うことはないだろうなと思っていました。

あそこは普段は訓練に使うんだけど今回はしつけ部屋として使います。

さあ、どうやって料理してやろうか。

 

「うわああああぁぁぁ!!」

 

「?」

 

当麻君は首をかしげている。

ベクトルによる反射はどうしたって?

私にかかればないも同然。

あいつと同じ能力でこっちのほうが強いからね。

 

バタッ

 

「う、うう」

 

「反省した?」

 

「は・・・い・・」

 

しつけ完了?

次やったらもっといたぶってやる。

当麻君はお咎めなし。

親にだまされていただけだからね。

あとできっちりと教えておきました。

ほかの子にキスすると何が起こるかわからないし。

運が悪かったら捕まるよね。

その子の親に。

そして・・・

なんてことになりかねないからきちんといっておこう。

 

「そろそろ買い物いこうか」

 

「朝ごはんは?」

 

「私にキスをしようとしてた人がいるから作ってあげない」

 

「えー、一方通行くんもなにかいってよ!」

 

「・・・・・・」

 

「返事がない、ただの屍のようだ」

 

一方通行はダウンしている。

ついDQ思い出しちゃったじゃないか。

 

「一方通行くん・・大丈夫?」

 

「もしかしてやりすぎちゃったかな?」

 

「レン、どうしよう」

 

「教会連れて行かなくても復活するでしょ」

 

「そうだね」

 

「なんでですか、慰めるとかしてくださいよ」

 

「言葉遣いを変えてくれると嬉しいかも」

 

「え?どういうことですか?」

 

「敬語はいやなのよ」

 

「そうですか」

 

「少しは直そうとか思ってくれてもいいよね!」

 

「は、はい」

 

あれ無理そうだ。

どうしようもないなら放置だな。

大雑把な性格がここで生きてくる。

もう一日泊まってもらおうかな?

小学生だし余裕だよね。

おんなおとこ関係ないのが小学生の特権でもある。

これを思ったとき昨日のことが思い出される。

ちょっと思い出してみようか。

 

 

 

 

 

 

 

それは昨日のゲームをする前だった。

 

「どっちからやるか決めようぜ」

 

「う、うん。大丈夫でしょうか」

 

「逃げるかもしれないからどうやって捕まえるか考えておかないと」

 

 

 

 

「えっとこれはどういうことかな?」

 

「じゃあはじめるよ」

 

「きいてってば」

 

「ごめんなさい、これも必要なことですから」

 

「逃げさせてもらうわ」

 

「逃がしません」

 

「あなたの能力なんかきかないよ」

 

「えい」

 

「え、能力がつかえない・・・」

 

「つーかまーえたー」

 

「では始めましょう、どちらからいきますか?」

 

「じゃんけんできめよう」

 

「「じゃーんけーん」」

 

「「ぽん!」」

 

「まけたー」

 

「とうまくんは先がいいですか後がいいですか?」

 

「さきがいい、残ってるほうがほうがいいにきまってる」

 

「ではそれで」

 

「ちょ、ちょっとなにするのよ!」

 

「逃げないように固定してっと」

 

「や、やめ・・て」

 

「やめないよー」

 

「うう・・・」

 

「じゃあぬぎぬぎしようねー」

 

「やめて!」

 

「やーだー」

 

「いやあああ!」

 

「これでじゅんびかんりょう」

 

「きれいですね」

 

「しろいんだね」

 

「みないでよ」

 

「さっそく、いくぞー」

 

「い、いや・・」

 

「よいしょっと」

 

「ひぃっ、いたい・・・」

 

「まだまだ」

 

「や・・めて、ゆらさないで・・いたいから」

 

「ほらほら」

 

「えぐっ・・・」

 

「とうまくんなかなかやりますね」

 

「えへへー」

 

「う、うぅ」

 

「それっ」

 

「いたっ・・」

 

「どんどんいこうね」

 

「もういやぁ・・」

 

「ふう、つかれた」

 

「次は僕のばんですね」

 

「まだするの・・・」

 

「当然です、次はこれですね」

 

「いやっ!絶対痛いよ!」

 

「きっと大丈夫ですよ」

 

「やめてええええ!」

 

「これでどうですか」

 

「ぐすっ」

 

「どんどんいきますよ」

 

「ひぐっぐすっ」

 

「そろそろですかね」

 

「いや・・・やめて」

 

「どうしてほしいですか?」

 

「ゆっくりはずして」

 

「まあつづけますけど」

 

「いやぁああ」

 

「ふんっ」

 

「ひっ・・・」

 

「そろそろはずそうか」

 

「そうですね」

 

「やっとおわり・・・?」

 

「さいごにこれいっきにはずしちゃいましょう」

 

「いたいからやめてー」

 

「「えいっ」」

 

「きゃあぁぁぁぁ!」

 

こんな感じで罰ゲームを受けたよ。

女の子はいじめちゃだめだって習わなかったのかな?

 

「うう・・ぐすっ」

 

「あーおもしろかった」

 

「すこしやりすぎではないでしょうか」

 

「大丈夫だって、レンだし」

 

「いたかったじゃないの!」

 

「罰ゲームだから当然だよー」

 

「うっ」

 

「そういえばこれ考えたのだれですか?」

 

「わたしです・・・」

 

「考えたのレンだからしょうがないよね?」

 

「うう」

 

「でも腕に洗濯ばさみつけるだけでそんなに痛いんだね」

 

「確かにそうですね、かなり赤くなっています」

 

自業自得なんだけど納得がいかない。

時間がたてば赤いの直るよね?

 

 

 

と言うことがあったんだけど、あれ痛いんだよな。

仕返ししてやるからな。

何のゲームで勝負しようかな?




ちょっとした罰ゲームですね

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