とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

79 / 101
遅延申し訳ありません。

すいません。レギオンの設定を間違えました。



対決!ホロスコープス

「それで、なんで第二三学区に向かうんだよ?」

 

「フューチャー、藤岡はなにかしら学園都市との交渉材料を探してるはずにゃあ。第二十三学区には様々な航空や衛星兵器があるから、それらを狙っている可能性があるぜよ。実際、数日前からフューチャーのメンバーが何人か監視衛星に捉えられてるしにゃあ」

 

第一八学区・長天上機学園前を猛スピードで駆け抜けるマッシグラー。それを駆るのはもちろんフォーゼとシンケンブルーだ。スロットルをさらに捻りスピード上げ、第二三学区へと飛び込むフォーゼたち。だが・・・

 

「…きたか」

 

フォーゼは目の前を見て、つぶやいた。目の前に広がるのは空港や研究施設ではない、黒い空間に星々の煌めく宇宙空間だ。以前にもフォーゼたちはこんな状況にあったことがある。飛行船のコントロールセンターへと突っ込んでいった時、リブラゾディアーツの見せた幻だ。そして以前と同じように目の前から彗星が二人へと迫ってくる。

 

「上やん、このまま突っ切れ!ショドウフォン!」

 

ショドウフォンを筆モードへと変形させ、空に『解』の文字を書くシンケンブルー。モヂカラによって周囲の宇宙空間と目の前の彗星が砕かれるように消えていく。周りの景色が元に戻っていくが彼らの目の前には大量のダスタードとリブラ・ゾディアーツが立ちはだかっていた。

 

「く…来やがったか!」

 

マッシグラーを真横に曲げながら、タイヤで火花を散らしつつ停車させるフォーゼ。ダスタードたちが停車したマッシグラーへと迫り来る。防戦に出ようとしたフォーゼを制しつつ、シンケンブルーがマッシグラーの目の前へと出ると、ウォーターアローでダスタードたちを撃ちぬいた。

 

「土御門!」

 

「上やん、ここは任せて先にいけ!」

 

「でも…」

 

「ここにこいつがいるってことはこの先に重要なものがあるってことだ!いいからそのまま突っ走れ!」

 

すこし迷いつつもフォーゼはマッシグラーを一度ターンさせ、後部のブースターを点火させながら近くに置かれたものを踏み台にジャンプし、リブラゾディアーツやダスタードを飛び越えて再び進みだした。それをリブラゾディアーツやダスタードたちは追うことはしなかった。

 

「追わないでいいのか?」

 

「ああ、いまさら藤岡がどうなろうと知ったことではないからな。すでに学園都市はかなりの打撃を受けている。私たちの計画を成就したも同じなのだ」

 

「こんなことでこの街が崩れるとでも思っているのか?」

 

「我々には力がある。陰陽道とこのスイッチやメモリの力が!」

 

「それで…この街を崩してどうするつもりなんだ?」

 

「陰陽こそ魔術の最高点であるとこの世界にしらしめるのさ!」

 

走りこんできたリブラゾディアーツの杖とシンケンマルがぶつかり合い火花を散らす。

 

「なぜ、天草やあなたはイギリスに媚を売る?イギリスなど我ら日本と同規模で同じ島国ではないか!それがなぜ世界的な魔術組織として認知されている?われわれは規模こそ及ばないが、我が国だけでも充分にやっていけるだけの力をもっている!」

 

「そんなものは幻想だ…他国の組織が本気を出せば、この国の魔術組織なんて簡単に消し飛ぶぞ!」

 

シンケンマルが一瞬でウッドスピアへとかわり、リブラゾディアーツのクロークを刺し貫く。しかし本体は無傷だったようで、杖でシンケンブルーを突き飛ばす。だがシンケンブルーも傷は浅く、そのまま空中で一回転するとランドスライサーを放った。周囲のダスタードたちが切り裂かれながらもランドスライサーは勢いを弱めずにリブラゾディアーツへと向かっていく。そしてランドスライサーはリブラゾディアーツの胴体を貫通した。だが、その体には傷ひとつできておらず、ゆっくりと霧のように消えていく。

 

「幻影か!」

 

「その通り!」

 

背後から現れたリブラゾディアーツの杖がシンケンブルーの背中に振り下ろされる。それをシンケンマルを背中に回すことで防ぐシンケンブルー。

 

「無傷ではできることではないが、命を投げ出す精神でならば必ず成し遂げられる!」

 

「時代遅れもいいとこだ!お前の頭のなか、いまだに鎖国してるんじゃないのか?」

 

「鎖国か…それもいいな。計画に組み込むとしようか!」

 

「まじかにゃあ…」

 

杖を弾き返し、シンケンマルを烈火大斬刀を変化させると回し斬りでリブラゾディアーツを攻撃するシンケンブルー。だが、リブラゾディアーツは軽やかに飛び上がり、それを避けると一定の距離をとった。

 

「この街の力ならばこの国を押し上げることができるのだ!」

 

「お前の愛国精神に他の人間をまきこむな!」

 

「どうしてもというなら、たとえ同じ陰陽術師であっても消すのみ」

 

「そうだな、俺もこの間の雪辱を晴らしたいと思っていたところだ」

 

シンケンマルの切っ先をゆっくりとリブラゾディアーツへと向けるシンケンブルー。ダスタードたちは消滅し、完全な一騎打ちだとなる二人。

 

「阿部蝉丸。推して参る!」

 

「シンケンブルー、土御門元春!悪いがお前の野望は止めさせてもらうぞ!」

 

二人が走りだし、お互いの武器を振り下ろした。リブラゾディアーツもゆがんでいるとはいえ自分の信念、シンケンブルー=土御門も守りたいものを守るという信念…2つの信念がいまぶつかり合った。

 

 

 

 

 

[It's time for special buster]

 

「ゲキワザ!瞬瞬弾!」

 

「おりゃあ!」

 

3人の必殺技が周りを包囲していた怪人たちを蹴散らし吹き飛ばしていく。第二三学区の鉄身航空技術研究所付属実験空港滑走路で5体ほどの怪人を蹴散らすクウガ、イエローバスター、ゲキイエロー。彼らが第二三学区にやってきたのは無論フューチャーのリーダー藤岡を討つためだった。

 

「本当にこの学区の中に藤岡がいるのか」

 

「麦野のメモを信じよう、浜面」

 

「ええ、現段階では一番超信憑性のある情報ですからね」

 

話は数時間前に遡る。まだ10時になるすこし前、彼らが藤岡を探そうとしていたところ、ビートチェイサーのスロットル部分に『二三学区にいけ』という麦野からのメモが挟んであったのだ。あの麦野がなんの根拠もない情報を残すわけがない。だからこそそれを信じて三人はここへとやってきた。

 

「確かに怪人の量はこの学区が一番多い…やっぱりここがあいつらの計画の最終目標なのか…」

 

「…どうやら超そうらしいですよ」

 

そういいながら滑走路の先を見るゲキイエロー。その先からは二つの影がゆっくりと三人に向かい歩み寄って来ていた。一つは以前麦野を襲った羊座の怪人アリエスゾディアーツ、もう一つは牛のような姿をした牡牛座の怪人タウロスゾディアーツだ。

 

「お前は!」

 

「この間はどうも、残念ですがあなたたちを先に進ませる訳にはいきません。ここで止まってもらいますよ」

 

制止を促すアリエスゾディアーツだが、三人が聞くはずはない。クウガはタイタンフォームへと姿を変え、トライアクセラーをタイタンソードへと変換させて構え、イエローバスターはソウガンブレードを、ゲキイエローはゲキロッドをそれぞれ2体の怪人へと向けた。

 

「井出外よお、こんなやつら説得する必要なんかないだろうここで潰しちまおうぜ」

 

「しかし、豪さん」

 

「槍具 豪 (やりぐ ごう)!一番首を挙げさせてもらうぞ!」

 

戦隊顔負けの威勢のいい名乗りとともにタウロスゾディアーツのタックルが三人を襲う。これに対してクウガは真っ向から頭の角を脇ではさみ、それを受けとめた。

 

「てめえらの好きにはさせねえ!」

 

「なかなかやるな!」

 

タウロスゾディアーツはクウガを振りほどくとグアンナと呼ばれる杖を振りかざす。タイタンソードとグアンナが激しくぶつかり合うと同時に両後方にいたイエローバスター、ゲキイエロー、アリエスゾディアーツもまた一気に走りだし二人の真横で交戦を開始した。

 

 

 

 

 

 

「…はァ、こっちは、はェとこ藤岡のアホを潰さなきゃならねェのによ」

 

「まあ、そう言わずに付き合ってくれよ。第一位さんよ」

 

第二三学区ターミナル駅…藤岡を探すディケイドの前には山羊座カプリコーンゾディアーツと蟹座キャンサーゾディアーツが立ちはだかっていた。

 

「このあいだのお礼をしなきゃならないしな」

 

カプリコーンの声にディケイドは聞き覚えがある。あの煙田とかいう男の声だ。

 

「あの影野郎かァ、あれで懲りねえとは名前と一緒でよっぽど高ェところが好きみてェだな」

 

「ほお、その心は?」

 

「馬鹿ってことですよ灰人さん…」

 

大喜利のように返すカプリコーンゾディアーツに呆れたように言うキャンサーゾディアーツ。こちらの方の声はディケイドには聞き覚えがない。

 

「…なるほど、煙と馬鹿は高いところが…っておい!」

 

「いまさら気づいたんですか?」

 

[Attack Ride Blast]

 

揉める二人にむかってディケイドは容赦なく、銃弾を浴びせる。しかし奇襲に成功した割には二人にダメージは見えず、わずかに仰け反るのみだ。

 

「なるほどォ、だてに黄道十二星座を名乗っちゃいねェな」

 

「てめえ、いきない攻撃しやがって…それでもヒーローかよ!」

 

「てめえらがふっかけてきたァ、戦いだろうが。あいにく、時間をかけちゃいられねェのさ」

 

[Kamen Ride Hibiki]

 

[Attack Ride Ongekibou Rekka]

 

ライダーカードを装填、変身したD響鬼の音撃棒から放たれた烈火弾が二人を襲う。しかしそれを予期していたかのようにキャンサーゾディアーツが前に飛び出して、烈火弾をすべて弾いた。

 

「…ほォ」

 

「残念だけど、第一位にはここで止まってもらうよ」

 

「ああ、藤岡の邪魔はさせない」

 

「…上等じゃねェか。精々楽しませてくれよォ」

 

 

 

 

 

 

 

第五学区のウイルス保管センター付近を抜けながら、第二三学区へと到達したオーズとデカイエロー。そんな彼女たちの前にもホロスコープスたちが現れていた。しかも…

 

「…ずいぶん歓迎してくれるのね」

 

「ええ…」

 

いま彼女たちがいるのは国際空港周辺の立体パーキング場の一階部分、そこで彼女たちを待っていたのは乙女座バルゴゾディアーツ、水瓶座アクエリアスゾディアーツ、魚座ピスケスゾディアーツ、そして蠍座スコーピオンゾディアーツ、計四体の怪人が彼女たちのまえに立ちはだかっていたのだ。

 

「…黒子、あのバルゴゾディアーツは頼むわ」

 

「え?」

 

突如オーズからこぼれた言葉にデカイエローは驚愕した。当たり前だ、ただでさえ4対2でもきつい状態なのに、オーズはこの場を3対1の状態にしようというのだから…。

 

「お姉さま、しかし…」

 

「あいつにはいろいろと借りがあるんでしょ?いいから行って来なさいよ」

 

以前、デカイエロー=黒子はバルゴゾディアーツの前に大敗を期している。オーズ=御坂には密かにリベンジに燃える彼女の気持ちが手に取るようにわかっていた。だからこそこの場を一人でおさえようとしているのだ。

 

「…わかりましたの」

 

一言…ただ一言そういうと、デカイエローはゆっくりと斜め上のとなりのパーキング場上階を指さして転移した。それにつづいてバルゴゾディアーツもまた姿を消す。

 

「…」

 

たった一言だったが、オーズには彼女の考えていることがだいたいわかっていた。元々、なんだかんだいってもいままで御坂を守っていてくれることも多かった彼女がどうしても自分で戦いたいと思っているなら、先輩として友として、たとえ辛いことでもその戦いに向かわせてやりたい…おそらくは黒子もその気持を汲み取ってくれたのだろう。だからこそ「無事で」だとか「すぐに戻ります」とか無責任な言葉を一切言わずにただ一言残して彼女は言ったのだ。

 

「なによ、ずいぶんと余裕こいてるじゃない」

 

ピスケスゾディアーツは苛つき気味にオーズを睨む。一方オーズはゆっくりとライドベンダーから降りるとメダジャリバーを肩に担ぐとゾディアーツたちを睨み返した。敵は三体…地面を水のように進み、高圧水流を得意とするピスケスゾディアーツ、強力な毒と驚異的な格闘能力をもつスコーピオンゾディアーツ、そして脅威の回復能力の持ち主であるアクエリアスゾディアーツ…奥の手であるガタキリバコンボの分身を使っても勝つことができるかは五分、いやもっと低いだろう…。

 

「(そんなことは最初からわかってる、たとえすべてのコンボを使いきってでもこいつらはここで潰すわ!)いくわよ!!」

 

自分の身体の限界を超えてでも…すべてのコンボを使い倒れたとしてもこいつらを倒す。オーズ=御坂はその覚悟を決めて三体に突進する。そんな彼女の頭の横をエネルギー弾と銃弾がかすめた。

 

「え!?」

 

 

 

驚いたのはオーズだ。それが前方から飛んできたのならまだわかるが、飛んできたのは後方から前方…つまり三体のゾディアーツへと飛んでいったのだ。

 

「く、なにものよ!」

 

突然の攻撃だったがピスケスゾディアーツは鋸でそれをなんとか弾き、さらに両手の鋸を弾丸の飛んできた方向へと投げつける。しかし日陰の暗闇へと消えた鋸は再びすさまじい勢い戻り、ピスケスゾディアーツの足元へと突き刺さった。三体のゾディアーツと振り返ったオーズが後方の暗闇に注目するとそこには2つの人影立っている。片方の人影のもつ銃からは硝煙が立ち昇り、もう片方の人影はよく見るとラインと複眼が光っている。そんな二つの人影はゆっくりと暗闇からオーズたちのもとへと歩き出し、その姿を露わにしていく。

 

「あ、あんたたちは…」

 

オーズが驚くのも無理はない、一人は青緑に近い鮮やかな水色つまりシアンカラーのボディを持つ仮面ライダーディエンド=学園都市第五位『心理掌握』を誇る能力者『食蜂操祈』、もう一人は全身の真紅のフォトンストリームと黄色の複眼をもつ仮面ライダーファイズ=学園都市第四位『原子崩し』を誇る能力者『麦野沈利』だったのだから…。

 

「ようやく見つけたぞ、この魚野郎」

 

「ふふふ、御坂さんごきげんよう☆」

 

二人のライダーはゆっくりと歩み、オーズの横へと並び立つ。今ここに『超電磁砲』『原子崩し』そして『心理掌握』…三人の女性レベル5が意図せずここに集結したのだ。しかしその渦中にいるオーズは困惑していた。二人のレベル5にリベンジャーの邪魔をする理由などないはずだ。仮に以前夢のなかで感じた通り、麦野の心理が変わっていたとしてもこの街を守るヒーローに転進したとは思えないし、食蜂はそもそもそんなことに興味などないはずだ。

 

「勘違いすんなよ、第三位。べつにあんたと共闘するためにここにきたんじゃない。そこの魚野郎にはこの間襲われた借りがあるんで、その借りを返しに来ただけだ」

 

「私としては別にリベンジャーなんて興味ないんだけど、この街の闇も知らずにこんな大それたことするのはムカツクし、何よりこの街の人間を操るのは私の操作力だけで充分だから、こんなひとたちにはとっとと退場してもらおうとおもってね」

 

「…はあ、不幸ね」

 

どっかの誰かのようにオーズはつぶやいた。状況は好転していない、むしろ悪化している…これでは三対三のチーム戦になったのではなく、一対一対一対三の変則バトルロイヤルになったようなものだ。すこしでも気を抜けば彼女たちにゾディアーツごと殺られかねない。

 

「うぜえな、腰抜けどもが…夢!それから、ええっと…」

 

「藍」

 

「そうだったな、こいつらここで全員叩き潰すぞ!」

 

「はい…」

 

「ええ」

 

三体のゾディアーツが臨戦態勢をとり、三人を睨む。

 

「そこの魚野郎は私の獲物だから、お前ら手ェだしたらわかってるよな?」

 

「おお、怖い。これだから年増は」

 

「…てめえ、あとでブチコロス」

 

「はいはい、じゃあ私はあの無口なサソリさんと遊ぼうかしら」

 

「じゃあ、私は…って、最初に来てた私がなんで余り物みたいな選び方しなきゃなんないのよ!」

 

オーズの文句など聞かずに二人は再び銃撃をしようと各々の武器を構える。3つの星座と3人の女帝…ある意味で今事件最大の戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

一方、隣のパーキング場へと転移したデカイエローとバルゴゾディアーツは、お互いに軽い間合いをとってに睨み合っていた。

 

「以前負けたにもかかわらず、一騎打ちを挑むとは賢明な判断ではないですね」

 

「なんとでもいいなさい。お姉さまがくれたリベンジのチャンス、無駄にはしませんの!」

 

「ふふ」

 

[Dark]

 

ダークメモリによりボディが黒くなっていくバルゴゾディアーツ。この姿のダークバルゴゾディアーツは黒いエネルギー弾やオーラのバリアを張り巡らせる能力が追加され、非常に厄介になる…しかし、本当に怖いのはこの男の持つあの力…あれによってデカイエローはいぜん敗北したのだ。それを出される前になんとか潰しておきたいと考え、デカイエローは作戦を練っていた。しかしその作戦はほとんど無駄になってしまった。なぜなら…

 

「二人で盛り上がってるところ悪いんだけど、私も混ぜてもらってもいいかしら?」

 

よりにもよって相性最悪のあの女の声が響いたからだ。同時にダークバルゴゾディアーツの後方に一つの人影が現れた。そう空間移動レベル4能力『座標移動』の持ち主である結標=仮面ライダーアギトだ。

 

「貴女もしつこい方ですね」

 

「あんたたちは私が潰すといったはずよ。白井さん、巻き込まれたくなかったら大人しく帰りなさい」

 

「冗談じゃありませんの!この男は私が倒しますわ。貴女こそ帰ってくださいの!」

 

二人の間に共闘の道はない。こちらもオーズたちと同じでバトルロイヤルの形をとることになりそうだ。

 

「ただでさえ希少な空間移動能力者がここに3人も集まるとは…さしずめ十一次元の覇者を決める戦いといったところですか」

 

「そんな大袈裟なものじゃないわ。フューチャーを潰す前哨戦よ」

 

「たとえなにが立ちはだかろうと私は貴方を倒して見せますの!」

 

三人の姿が同時に消えると共に激しい激突音があたりに響いた。

 

 

 

マッシグラーを駆るフォーゼは国際空港付近の整備工場地帯へとやって来ていた。とにかく前へ前へとスロットルを捻り、速度を増していくマッシグラー。しかし目の前に現れた人影を見たフォーゼはブレーキを握り、速度を落として停車しマッシグラーを降りると、人影を睨んだ。

 

「…駿河」

 

「残念だが、藤岡のもとへは行かせない」

 

[Legion]

 

白いガイアメモリを体へと突き刺す駿河。その姿は最初に会ったレギオンドーパントよりも禍々しく、そして美しい純白のボディを持っている。ぎらぎらと睨む目、一本角をもつ頭部、背中からはサソリの足のようなものが生え、腕はすこし太くなっており、見た目にも強さを増している。

 

「レギオンレオゾディアーツじゃ…ない?」

 

「事情があってな今の姿はさしずめ真レギオンドーパントといったところさ」

 

駿河秋=レギオン…いや真レギオンドーパントはフォーゼに向かいファイティングポーズをとる。ここを抜けて藤岡のもとにいくには彼を倒すしかないだろう…フォーゼは覚悟を決めて拳を彼に向けた。

 

「仮面ライダーフォーゼ!お前の幻想を殺させてもらうぞ!」

 

一対一、本当のタイマン。だからこそ彼らは自分の思いを他の戦士たちのように語ったりはしない。それは戦いのなかでも充分にできるのだから…それゆえに彼らは出会って1分も経たぬ間に戦いを始めようとしていた。おそらくこの戦いのなかでもっとも重要な戦いを…

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、やってるやってる」

 

各地で戦う戦士たちの姿を藤岡虎斬は衛星を介したスマートフォンを通して見つめていた。

 

「馬鹿だねえ…本当の目的はべつにあるっていのによ」

 

にやにやと笑みを浮かべる藤岡。これほどまで愉快だったのはいつぶりだろうか、たしか無能力者の女をボロボロにしてやったとき以来かもしれない。あの女の名はなんといったか…確か『リエ』だったかと藤岡は考えていた。

 

「愉快だ、本当に愉快だ。俺の本当の目的はもうすぐ果たされるっていうのにな」

 

彼の本当の目的…それは…

 

「この学園都市に封印された最強の兵器…それさえあればこの街は俺のものなんだからな」

 

すでにあの黒ローブが、その兵器の封印された場所を発見し、それを回収しているはずだ。それまでの時間稼ぎを彼らはしているにすぎない。それがわからずに踊らされている戦士たち。藤岡はすべてが愉快だった。

 

 

「さあ、ここへは何人くるかな?もっとも来たとしても俺には勝てないけどな」

 

 

戦士たちの戦いの裏で邪悪な企みが進んでいた。




御「いよいよ…というよりやっとホロスコープス戦がスタートしたわね」

黒「さいきん忙しいらしいですの」

佐「その分このシリーズ終了後の読者さんから頂いた話シリーズ(仮)で取り戻せればいいでしょう」

初「次回からの戦いに向けて各地の状況をすこし整理してみましょうか」


ヒーロー対フューチャー現行簡略図

上条当麻=仮面ライダーフォーゼVS駿河秋=真レギオンドーパント(国際空港付近航空機整備工場(オリジナル設定))

土御門元春=シンケンブルーVS阿部蝉丸=リブラゾディアーツ(二三学区と一八学区の境目付近)

浜面仕上=仮面ライダークウガ・滝壺理后=イエローバスター・絹旗最愛=ゲキイエロー
VS
井出外羅=アリエスゾディアーツ・槍具豪=タウロスゾディアーツ
(鉄身航空技術研究所付属実験空港滑走路(十巻登場・オリアナ・トムソンとの決戦地))

一方通行=仮面ライダーディケイド
VS
煙田灰人=カプリコーンゾディアーツ・???=キャンサーゾディアーツ(十巻登場・第二三学区ターミナル駅)

御坂美琴=仮面ライダーオーズ・麦野沈利=仮面ライダーファイズ・食蜂操祈=仮面ライダーディエンド
VS
魚見樹座=ピスケスゾディアーツ・佐曽利夢=スコーピオンゾディアーツ・藍???=アクエリアスゾディアーツ
(国際空港付近立体パーキング(MEGA MAXのをイメージしてもらいたいです))

白井黒子=デカイエロー・結標淡希=仮面ライダーアギト
VS
ダークバルゴゾディアーツ=有馬瞬
(同上)

初春飾利=ボウケンピンク(アルティメットダイボウケン及び他ロボを操作中)

青髪ピアス=メガブラック(スーパーギャラクシーメガ操作中)

インデックス・風斬氷華=仮面ライダーW

黄泉川およびアンチスキル(第一学区)

春上・枝先(マケット怪獣)・重福(第七学区病院屋上)

佐天涙子=ゴーカイイエロー・固法美偉=仮面ライダーアクセル(第一三学区方面)

婚后光子=ホワイトスワン&ゴーカイレッド・ 湾内絹保=チェンジマーメイド&ゴーカイブルー・泡浮万彬=ピンクフラッシュ&ゴーカイピンク(第三学区)

御「ここにのっていないひとたちも各地で戦闘中よ」

黒「こうしてみると、まだゾディアーツも出きっていないですわね」

佐「ジュミニがまだですね」

初「そのへんもポイントになるんでしょうか?」

御「かもしれないわね」




御「じつは新企画…」

佐「もうやめましょうよ!」

初「絶対続きませんて!」

黒「そうですの!」

御「じゃかましいわよ!誕生日記念とかいいながら私でねえしよお!」

佐「ああ、口調がやばくなってる!」

御「はあはあ、大したことじゃないわよ。今度やる(仮)シリーズのあとがきとかでみなさんからもらった質問を答えていこうと思ってるの」

初「はあ」

御「いままで感想欄でだけこたえてたけど、それだと感想欄をみている人だけしか見れないから、今度からの質問の何件かをシリーズの時に書こうと思っているのよ」

黒「なるほど、シリーズをはなしをくれた方だけじゃなく感想質問をかいてくれたかたにも楽しんでもらいたいと思ってますのね」

御「もしもかいてほしくない場合はそのことをかいておいてほしいわ」






今後もいろんなことで遅延があるかもしれませんが、今後共よろしくお願いいたします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。