とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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一周年に二日に合わなかった…
まことに申し訳ない。


連載一周年 激・戦・回・想とNの謎と未来

「なンだァ…ここは?」

 

気づくと一方通行は写真館のような場所に立っていた。

 

「うン?…これは」

 

設置された写真撮影用の背景ロールに一方通行は注目した。黒い影のようなものへと立ち向かう少年の背、その横には様々な男女が何者かと戦う姿が描かれている。その男女の中には打ち止めを抱いて戦う一方通行の姿もあった。

 

「 これはァ、俺なのか…だとすりゃ、この影は?」

 

「それがお前たちの世界に迫る驚異だ」

 

突然の声に一方通行が驚きながら振り返る。そこには仮面ライダーディケイドの姿があった。

 

「なにもンだァ、オマエ」

 

「ディケイド…仮面ライダーディケイド」

 

「仮面…ライダァー?」

 

首のチョーカーへと手を伸ばす一方通行。スイッチは能力使用モードのままであり、バッテリーも充分にある。そうなれば一方通行のすることは1つだけだった。

 

「悪ィな…死ンでもらう!」

 

先程まで蜘蛛の化け物に襲われていた一方通行にとって、目の前の完全装甲の戦士を味方とは判断できなかった。ベクトル操作により一方通行の体がディケイドの前に瞬時に移動し、強烈なパンチがディケイドを襲う。ベクトル操作を利用したパンチをまともに受ければ、普通の人間は間違えなく吹き飛び、甚大なダメージを受けるだろう。

 

「…なにィ!?」

 

しかしそのパンチをディケイドは片手で受け止めてしまった。なんとかベクトルを操作して新たな攻撃を繰り出そうとするが、掴まれた腕を外すことすら出来ない。

 

「なかなか、骨のある奴みたいだな」

 

そう言うとディケイドは一方通行を軽く押し返し、テーブルに置かれたカメラを手に取り、一方通行の姿を撮影する。

 

「なンのまねだァ!」

 

「なあに、これから力を託す奴のことが無性に撮ってみたくなっただけだ」

 

「力を託す?」

 

「ああ、やつらみたいな驚異に対抗できる力をお前に、いやお前たちに託すのさ」

 

ディケイドの言葉通り、先程まで戦っていた蜘蛛の怪人は一方通行のベクトル操作でもまるで歯のたたない、凄まじい驚異と言えるだろう。そして彼自身そんな驚異に打ち勝てる力を渇望していたところだった。しかし、彼の脳裏には1つの疑問が浮かんでいた。

 

「オマエ、俺がどういう人間かァ知ってンのか?」

 

「ああ、クローンを10031体殺害し、それ以外にも多くの人間を殺害したり、傷つけた大罪人、学園都市第一位の一方通行だろ」

 

普通の人が聞いたら、もう少しオブラートに包めと言われそうなほどはっきりとディケイドは言い放つ。尋ねた一方通行でさえ、眉間にすこししわを寄せる。

 

「それが解ってェるなら、なぜ俺のようなァ悪党に力を渡そうとする?」

 

一方通行の言う通り、何の目的もなく無償で力を渡すだけでも信じられない話なのに、自分のような罪人を何故選ぶのか意味が解らない。ディケイドはカメラをテーブルに戻すと一方通行の目の前に立った。

 

「確かにお前の罪は大体わかっている…だが、それがなんだ?」

 

「なに?」

 

「俺はかつて世界の破壊者と呼ばれていた。どんな世界でも悪魔と罵られ、身に覚えもない大罪人のレッテルを張られた。そして俺自身様々な世界の戦士と戦い、そいつらを倒した。お前に比べりゃ、こっちの酷いくらいだ。お前は俺よりはまともな奴だから、渡したところで不思議はないだろう」

 

めちゃくちゃな理論だが、一方通行はディケイドが冗談を言っていないことを雰囲気から察していた。

 

「本来ならディケイドの力をお前らみたいなガキに渡す気はなかったが、お前を見て気が変わったんだよ。親切な押し売りと思って貰っておけ」

 

「…」

 

「それからもう1つ、この力を手に入れたお前の旅は恐らく過酷なものとなるだろう。お前は命落とすかもしれない。だが、その時にこそ、この力に隠された想いがお前を助けるはずだ」

 

「オマエはァ一体…」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

 

 

 

 

暗い自分の部屋のなかで一方通行は目をさました。

 

「夢かァ…寝ちまったみてェだな」

 

どうやら一方通行はディケイドの力を手にした時の夢を見ていたようだ。そして目が覚めた理由はドアへの激しいノック音のようだ。

 

 

 

 

部屋の外では黄泉川がドアを激しいノック(というより叩いて)を続けていた。黄泉川の横には番外固体、打ち止め、芳川が立っており、ドアには絶対に開けるなというメモが張られていた。

 

「やっぱ、AVでもみてんじゃないの?」

 

「AVってなに?ってミサカはミサカは聞いてみたり」

 

「あなたには十年早いわよ」

 

「開けろ!ニート二人も置いとくほど、この家に余裕はないじゃん!」

 

「私は一応働いてるわよ、愛穂…」

 

さらにノックを激しくする黄泉川。ドアが軋みそうである。

 

「こうなったら…力づくで引きずりだしてやるじゃん!」

 

扉から離れて、右肩を前にやる黄泉川。そして次の瞬間、彼女は扉へと一気にタックルを仕掛けた。しかし、それと同時に扉が開かれ、黄泉川は部屋の中へ勢いよくダイビングしてしまった。

 

「うう…」

 

「うるせェな、なにィしてンだ、オマエら?」

 

黄泉川に手を貸して立ち上がらせる一方通行。その隙に真っ暗な部屋の中へと飛び込む打ち止めと番外固体。

 

「まっ暗ってミサカはミサカは驚いてみたり」

 

「ええと、電気のスイッチは…」

 

番外固体が電気をつける。明るくなった部屋には溶液の満たされたトレイと洗濯紐に洗濯ばさみでとめられたカメラのフィルム、ほかにも様々な機材があり、テーブルの横にはマゼンタカラーの二眼レフのカメラが置かれていた。

 

「なにこれ?科学実験?」

 

芳川が一方通行にそう尋ねる。

 

「これってフィルムカメラじゃん?なるほど、現像のために部屋を暗くしてたわけじゃんな」

 

「現像?印刷?」

 

「芳川知らないの?もともと現像はこういう機材や溶剤で暗い部屋でやるものなんだよってミサカはミサカは解説してみたり!」

 

「なんだ、一方通行の弱み握ってやろうと思ったのにつまんない」

 

興味津々というような感じの打ち止めに対して番外個体は興味を失い、退屈そうに部屋を出ていった。

 

「それにしてもお前にこんな趣味があったとは知らなかったじゃん」

 

「気まぐれでェ始めたことだ、趣味なンて大層なもンじゃねェよ」

 

「それにしても派手な色のカメラねえ」

 

置いてあったマゼンタ色のカメラを手に取りながら芳川は言った。確かにマゼンタのような色はかなり目立つし、一方通行の趣味とは思えない。

 

「べつにィ、在庫から適当にィ選んだァだけだ」

 

「ちょっとなにこのカメラ?左右逆に見えるわよ」

 

上部のファインダーをのぞき込んだ芳川が驚きの声をあげた。

 

「二眼レフのカメラは左右逆に見えるんだよってミサカはミサカは再び解説してみたり」

 

「なんで打ち止めはそんなことまで知ってるじゃん?」

 

「こういうどうでもいい知識も刷り込まれてるからじゃない?」

 

「でもこの色ってあなたのへんし…むぐう」

 

打ち止めはまずいことを言いそうになったので黄泉川が手で口をふさいだ。

 

「どうかしたの、愛穂?変死がなんですって?」

 

「へ、へ…変な色、そう変な色って打ち止めは言ったじゃん!」

 

「むぐ、むぐう…」

 

「まあ確かに変な色ね…あ、もうすぐ仕事の時間だわ。準備しなきゃ」

 

そういうと芳川はカメラをテーブルに置いて、部屋から出ていった。それを確認した黄泉川は打ち止めの口から手を外す。

 

「ぷは!何するのってミサカはミサカは聞いてみたり!」

 

「打ち止め、あのことをむやみに人には言っちゃいけないってあれほどいったじゃん」

 

「べつに芳川くらい、いいンじゃねェのか?」

 

「どこからボロがでるかわからないじゃん。しばらくは内緒にしとくべきじゃん」

 

そういうと黄泉川はテーブルに置いてあった写真を手に取った。

 

「それにしても、素人とは思えない出来じゃん。さすが第一位」

 

「どうも納得がいかねェのばかり撮れェちまうけどな」

 

そういうと、一方通行はカメラを取り、廊下へと出ていった。

 

「どこ行くじゃん?」

 

「二、三枚撮ってェこようとォ思ってな」

 

「いってらっしゃいってミサカはミサカはもうすぐカナミンが始まるからついていかないこと表明しつつ、アナタを送ってみる」

 

打ち止めの言葉を背に受けながら、一方通行は部屋を出ていった。

 

 

 

 

同じころ、第七学区のいつもの公園の自販機の横のベンチには一人の男の姿があった。

 

「はあ…疲れた」

 

男の正体は我らがHAMADURAである。彼は仕事を終えて、缶コーヒー片手にほっと息をついていた。

 

「いやあ、今日も平和だね」

 

最近、仮面ライダークウガとして戦うことも少なく(他の人が頑張ってる時も)、大きなクワガタになったくらいしか特出して語ることもなかった。語ることといえば、バイト先の霞兄弟を民族衣装のようなものをきた青年と少年が訪ねたこととか、店長の浅見にやけに熱血漢な消防士がこっちに転属するからと挨拶にきたり、あと自分のことではないがフレメアの学校の保険医が怪人の被害で怪我をおい、代わりに『なんとかなる』が口癖の人が入ったくらいか…すこし物足りない感じもするが、自分も周りの人間もすこしは戦いから遠くいることに浜面はすこしの喜びを感じていた。

 

「いろいろあったもんな…」

 

クウガとしての力を二人の戦士からを貰い、戦うことになった浜面。しかし最初の頃は思ったほど力が出せず苦しんだ。だが、愛する人の窮地に赤き力、マイティフォームに目覚め、その後もタイタン、ドラゴン、ペガサスと様々な能力を使えるようになっていた。ペガサスは彼も長くは変身出来ないがかなり強力で浜面も気に入っている。

 

「このまま怪人とかでなけりゃあ、いいんだけどな…そういや半蔵と郭ちゃん、最近みないな」

 

実は彼が一番戦いの中枢の近くにいることに気づいていなかったりする。彼が真相を知った時、彼は何を思うのか…

 

 

 

 

同じ頃、ジャッジメント第177支部では、固法、初春、黒子たちが書類整理に追われていた。佐天や春上、枝先もそれを手伝っている。

 

「それにしても、なんで学園都市で紙媒体がまだ絶滅してないんですかね?」

 

「データだと消えちゃうかもしれないですから、こういうバックアップも必要なんですよ、佐天さん」

 

ぼやく佐天に初春が言った。

 

「それにしても、たくさんあるの」

 

「一連の怪人騒動とかで書類の数が倍増してしまいましたの」

 

「そうなんだ…わあ!」

 

段ボールを持っていた絆理が床の箱につまずいて転んでしまった。段ボールのなかの書類が床に散らばってしまう。

 

「枝先さん、大丈夫!?」

 

「う、うん…ごめんね」

 

倒れた枝先に佐天が手を貸した。

 

「もう、仕事増やさないでくださいの」

 

「ご、ごめんなさい」

 

黒子と初春は散らばった書類をまとめ始めた。

 

「まあまあ、白井さん。佐天さんたちが手伝ってくれたおかげで大分片付いたんですから…あ、これは」

 

「どうしましたの?」

 

初春が一枚の書類に目をとめた。黒子が覗きこむとその書類にはクリップでバッタ型怪人とそれに立ち向かうオーズたち三人の写真が留められていた。

 

「それって、私たちが最初に変身したときの写真だよね」

 

「この段ボール、怪人とヒーローの戦いをまとめたものらしいですわね」

 

他の書類にも今までの戦いの写真が留められていた。

 

「ちょっと休憩してみんなでみましょうか」

 

「いいんですか、固法先輩」

 

「これらの書類は一応部外者には見せないものですの」

 

「いいじゃない、みんなある意味当事者だし、枝先さんや春上さんは知らないことも多いんだから」

 

その固法の言葉に初春と黒子はしばし悩んでいたが、固法の言葉に納得して書類をテーブルに並べ始めた。そのなかから佐天は先ほど初春の見ていた書類を手に取った。

 

「このときはたいへんだったなあ…クレープ屋さんが怪我して、それを助けてる間に御坂さんがピンチになって」

 

「そうでしたね」

 

初めての戦いでは御坂の超電磁法も通用せず、大ピンチの状況で三人は力を受けとり、戦ったのだ。

 

「最初の頃、お姉さまたちは私たちに何にも言わずに戦ってましたの」

 

「そうなんだ、でもなんで?」

 

「御坂さんが、白井さんたちを危険に巻き込みたくなかったんですよ」

 

枝先の疑問に初春が答えた。

 

「でもそれにも限界があって、その結果三人が大ピンチになったのが、バスタードとの戦いね」

 

固法が1つの書類を手にとり、真ん中に置いた。

 

「お姉さまは負傷して、突破口も見えないまま私たちは戦いましたの…」

 

バスタードのチェンジ能力の無力化光線に苦戦するなか、黒子の自爆覚悟の攻撃と再びたちあがった御坂の奮闘もむなしく、バスタードに二人は殺されかかった。

 

「でも、その時に私たちも力を貰ったのよね」

 

「びっくりしましたよ。まさか私の作った御守りの中に入ってたなんて」

 

「そのおかげでバスタードを倒せましたの。そして…」

 

黒子はすこし嫌な顔をしながらある書類を手に取った。

 

「婚后光子たちも同じ頃に力を授かっていたとは…」

 

「そのあと、春上さんの様子がおかしくて、調べてみたらイマジンにとりつかれてたってわかったんだよね」

 

「おい涙子!人を幽霊みたいに言うな」

 

佐天の言葉にモモタロスが憑依したM春上が怒りながら佐天に掴みかかる。それを見た枝先があるものをM春上に投げつけた。

 

「うん?…ひいい!犬だあ!」

 

M春上は投げられた犬のぬいぐるみを怖がり、部屋の隅へと逃げてしまった。

 

「もう、ダメでしょうモモちゃん」

 

「す、すごい。もうイマジンをコントロールしてる」

 

枝先の的確な行動に佐天が感嘆する。

 

「気をとり直して、次は、あの戦いか…」

 

「バスコとの戦いですの」

 

かつてゴーカイジャーを圧倒したバスコとの戦いで佐天は心に大きな傷をおった、しかし御坂たちとコスモスにより復活、レジェンド星川学より新たなレンジャーキーを授かり、見事にバスコを退けた。

 

「そして、メビウスいやミライさんとの出会いやコスモスの復活、御坂さんの夢の中での戦い…いろんなことがあったね」

 

佐天が懐かしむように書類を眺める。そして彼女の頭にある疑問が浮かんだ。

 

「そういえば御坂さんはどうしたんですか?」

 

「ああ、お姉さまなら買い物してから行くと行ってましたの」

 

 

同じ頃、御坂美琴は第七学区の通りを歩いていた。 ふと彼女が脚を止める。そこはよくクレープを買う広場だった。そして彼女たちの戦いが始まった場所でもある。

 

「まだそんなにたってないのに、随分長く戦ってきた気がするわ」

 

御坂はポケットの中からタカメダルを取り出して指で上へと弾いた。タカメダルは空中で回転しながら落ちてくる。それを御坂はしっかりとキャッチした。

 

「今のままの私では皆を守れないかもしれない…」

 

頭によぎるのはバスタードやバスコ、夢世界でのスーパーアポロガイストとの戦い…苦戦、難戦は時がたつごとに少しずつ増えてきている。

 

「…だめね、強くなろうとするだけじゃなく、もっと皆を信頼しなくちゃ。私1人で戦ってきた訳じゃないんだから」

 

そんなことを言いながら、御坂は第177支部への道を急いだ。

 

 

 

 

同じころ、御坂の歩いている通りとは一本違いの通りを上条とインデックスがレジ袋を下げながら歩いていた。

 

「おい、インデックス。レジ袋から何か食うなよ」

 

「む、ひどいよトウマ。私がそんなことすると思ってるの?」

 

「うん」

 

「…」

 

とはいえ、こうして平和に街を歩けることに上条は少なからず喜びを感じていた。

 

「(はじめはクモ男みたいなのと戦って、これまで何度となくフォーゼに変身して戦ってきた…W、インデックスや風斬やシンケンブルー、土御門とも…)」

 

思い出すのは様々な激闘…学校を襲われた際は同じく力を受け取った姫神や吹寄たちと共に戦い、魔術組の戦士たちとも戦った。フォーゼとして様々なスイッチやステイツを使用し戦っただけでなく、戦隊戦士としても戦った。右腕一本で戦っているころよりパワーアップはしたものの敵も大きくスケールアップしてしまったため、プラマイゼロ…いやむしろマイナスといえるだろう。

 

「(これからもっと強い怪人が出てくるかもしれないと思うと…)はあ、不幸だ」

 

「どしたの、トウマ?」

 

「いや、なんでも…」

 

上条の脳裏に浮かぶのは当然あの『レギオンレオゾディアーツ』だ。ゾディアーツの進化体、ホロスコープス、そしてそれにガイアメモリの能力をプラスした混成怪人…フォーゼでもまったく歯が立たなかった。そんな敵に勝つにはどうすればいいのか…上条はそのこと悩んでいた。

 

「(強い力を求めるよりも、新しい戦術とか技を考えるべきなのか…フォーゼのスイッチをすべて使いこなせているわけじゃないしな…)」

 

そんなことを考えながら、上条は道を歩いていた。その時…

 

「きゃああ!」

 

お決まりの悲鳴と爆発音が周囲に響く。上条とインデックスは目を合わせ、急ぎ爆発の方向へと向かった。

 

 

 

 

「ゴセパ・ガダデデ・ブザブ、ゴ・ジイノ・ダザ!(俺は当って砕く、ゴ・ジイノ・ダだ!)」

 

二又の槍を振り回す、イノシシ型グロンギ怪人が暴れまわっていた。人々が逃げ惑うなか、人の波を上条とインデックス、先ほど合流した風斬が遡っていた。同じように御坂、一方通行、浜面もまたグロンギのもとへと向かっていた。そして人の波が完全に消えると、6人がゴ・ジイノ・ダの前に立ちふさがっていた。

 

「ビダバ、ザザモゾロ!(キタカ、ヒーロー共!)」

 

「行くぞ!」

 

上条の号令に反応するかのように全員がベルトを腰に巻く。

 

[3・2・1]

 

「変身!」

 

[Cyclon][Joker]

 

「「変身!」」

 

[Cyclon Joker]

 

「変身!」

 

[タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!]

 

「変身」

 

[Kamen Ride Decade]

 

「変身!!」

 

変身が完了した、フォーゼ、ダブル、オーズ、ディケイド、クウガがゴ・ジイノ・ダに向かいファイティングポーズをとる。

 

「仮面ライダーフォーゼ、お前の幻想殺させてもらうぜ!」

 

「[さあ、あなたの罪を数えてください(るんだよ)!]」

 

ゴ・ジイノ・ダへと走りだす、五人。槍で迎え撃つゴ・ジイノ・ダだが、これをフォーゼ、ダブル、オーズはジャンプして避ける。

 

「超変身!」

 

ディケイドはライドブッカーでこれを防ぎ、クウガはタイタンフォームへと変身して腕で防ぐ。

 

「バビ!(なに!)」

 

[Crow On]

 

[Cyclon Metal]

 

[タカ!カマキリ!バッタ!]

 

ゴ・ジイノ・ダの背中に回っていた三人は近接武器一気に攻撃を仕掛ける。

 

「もういっちょ超変身!」

 

それによってできた隙を利用して、ディケイドはライドブッカーでゴ・ジイノ・ダを切り裂き、さらに槍を奪ったクウガ・ドラゴンフォームが槍をドラゴンロッドに変換して殴りつける。

 

「一気に決める!」

 

[Rocket Drill On]

 

[Rocket Drill Limit Break]

 

[Joker Maximum Drive]

 

[タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!スキャニングチャージ!]

 

[Final Attack Ride DDDDecade]

 

「はあ!」

 

五人が必殺技の体制へと入る。

 

「ライダーロケットドリルキック!」

 

「[ジョーカーエクストリーム!]」

 

「セイヤー!」

 

「はァ!」

 

「おりゃあ!」

 

「ブ、ブバガガ!パパンギジュグベン、ゴレゼドグ!!!」

 

ゴ・ジイノ・ダは断末魔をあげながら爆発した。

 

 

 

これから先、多くの敵や戦士が現れるのだろう…はたして次に彼らをまつ戦いは…次回に続く。

 




一年間ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
本年の更新はこれでラストだと思います。
よいお年をお迎えください。



次回予告

科学アカデミアに招かれた御坂たち、そこでみたものとは?
そしてついに新技「オーズストライカー」と「ゴーカイドロップ」が炸裂する!

「新技と新ロボと新戦力」


同時連載ネット版も近いうちに更新します。
今回は元ネタ通り、劇中シーンなどからもやりますし、たん名物のアイツも登場します。
以下、予定ネタ

『罠に掛かったシンデレラでミスター仮面ライダー〇〇〇〇さんはどのヒーローに入ってたの?』
『原案もらってかくのは楽?大変?』
『オンドゥル星から来た男』
『省エネコスモス』
『スーパーがつく兵器はすごいのよ、ス〇パーXとかby御坂』
『作者初登場!作者VS上条当麻!幻想殺しの弱点』

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