とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ)   作:マッスーHERO

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後半戦です。


スペシャルポリス・スペシャルチーム(後半)

[SPD スペシャルポリスデカレンジャー 燃えるハートでクールに戦う九人の戦士たち 彼女たちの使命は未知なる敵から学園都市の人々の平和と安全を守ることである]

 

 

「宇宙警察…姿を模倣したところで結果は変わらん!行くぞ!」

 

ガスドリンカーズが全員で突っ込んでくる。

 

「みんな!行くわよ!」

 

デカレンジャーたちもガスドリンカーズを迎え撃つ。

 

 

ヴォルガーのダブルサタンマグナムから大量の弾丸が発射される。

 

「遅いわよ!光速拳ライトニングフィスト!」

 

しかしブレイクはブレスロットルのスロットルを回すと、目の前で腕を光速で動かし、弾丸を全て掴みとってしまう。

 

「なに!?」

 

 

 

ヴォルガーが狼狽した瞬間、デカブライトがヴォルガーの懐に飛び込む。

 

「喰らいなさい!」

 

ブライトの強烈なアッパーカットが決まり、ヴォルガーが吹き飛ぶ。

 

 

デカレッド、ブルー、グリーンの三人は、ブランデルに戦いを挑む。

 

「喰らええええ!」

 

ブランデルのバズーカが火を噴くが、三人はそれを軽やかに避けるとレッドは二丁のディーマグナムてブランデルを攻撃する。

 

「ぐわぁ!」

 

「湾内さん!泡浮さん!今ですわ!」

 

「「はい!」」

 

デカレッドが両腕を広げ、それを踏み台にしてブルーとグリーンが飛び上がり、ディースナイパーとディーブラスターで追撃する。

 

 

ウインスキーとジーンの攻撃を掻い潜りながら、イエロー、ピンク、スワン、マスターは少しずつ接近していく。

 

「目障りよ!」

 

ジーンの鞭が四人を狙う。

 

「そうはいかない!ディーソードベガ!」

 

マスターが叫ぶと専用剣ディーソードベガの唾部分の狼の装飾の口が開き、ディーソードベガの刀身が輝く。マスターはディーソードベガでジーンの鞭を切り裂くとそのままジーンに突っ込み、体を切り裂く。

 

「ぎゃああ!」

 

「初春、行って!」

 

「はい!」

 

デカマスターは高くジャンプする。すると後ろから走り込んできたデカスワンがジーンにパンチやキックを喰らわせる。さらにジーンの後ろに着地したデカマスターがディーソードベガで追撃する。

 

「ジーン!大丈夫か!?」

 

「あなたの相手は…」

 

「私たちなの!」

 

ウインスキーがジーンを助けようとするが、それをイエローとピンクが妨害する。ウインスキーのナイフをディースティックでいなすと、二人はディーナックルでウインスキーを殴りまくる。

 

「うぉっ!ちょっと…やめ…」

 

「おりゃあ、おりゃあ、おりゃあですの!」

 

「なの、なの、なのー!」

 

 

デカレンジャーはガスドリンカーズを一ヶ所に集める。

 

「行きますわよ!コンビネーションアタックですの!」

 

「「「「「「「「ロジャー!」」」」」」」」

 

デカイエローの号令と共にイエロー、レッド、ブルー、グリーン、ピンクが各々の遠距離武器を構えて並ぶ。

 

「「「「「シュート!」」」」」

 

五人の武器が火を噴き、ガスドリンカーズは動きを封じられる。

 

「まだまだいくわよ!」

 

更に五人の後ろからブレイク、ブライト、スワン、マスターの四人が走り込んでくる。四人は五人の肩を踏み台にして、ガスドリンカーズに突っ込む。ブレイクとブライトとブレスロットルのスロットルを回すと腕を前につき出す。

 

「超電撃拳!ハイパーエレクトロフィスト!」

 

「雷撃拳!サンダーフィスト!」

 

「スワンファンタジー!」

 

「ベガスラッシュー!」

 

四人の近接必殺技が炸裂し、ガスドリンカーズが吹き飛ばされる。

 

「くっ…紛い物の癖に…」

 

「例え紛い物だろうとこの街を守ろうとする魂は本物ですの」

 

デカイエローはそう言うとSPライセンスを開く。

 

「あらあら、余罪がたくさんありますのね…あなたがた」

 

イエローはライセンスを閉じ、ガスドリンカーズにつき出す。

 

「あなたがたのデリート判決は出てますが…計気づけですの!ガスドリンカーズ!アルゴル星人ヴォルガー、ブランデル、ジーン、ウインスキー!人間機械奴隷化、その他もろもろの罪で、ジャッジメントですの!」

 

[ジャッジメントタイム]

 

SPライセンスが開き、○と×が点滅を始める。

 

[アリエナイザーに対してはスペシャルポリスの要請により、遥か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される]

 

点滅がとまり、赤い×が光輝く。

 

「「「「「「「「デリート許可!」」」」」」」」

 

「とっておきをつかいますの!ティーボーンですの!」

 

イエローがティーボーンというパーツを空中に投げると、それを基点に巨大なバズーカ砲が転送され、それを九人が支える。

 

「ディーバズーカですの!」

 

「ターゲットロック!」

 

ディーバズーカの照準がガスドリンカーズに向けられる。

 

「「「「「「「「「ストライクアウト!」」」」」」」」」

 

ディーバズーカから放たれたエネルギー弾がガスドリンカーズに直撃し、爆発した。それを見た九人はサムズダウンをする。

 

「「「「「「「「「ゴッチュー!」」」」」」」」」

 

九人がディーバズーカを下ろすと、ちょうど爆風がやむ。そこには…

 

「はっはっは」

 

傷を負いながらも立っているヴォルガーがいた。

 

「な…」

 

「味方を盾に生き残ったのね…」

 

「お遊びはここまでだ…」

 

そう言うとヴォルガーは懐から試験管を取り出すと、地面に落とし踏み潰す。

 

「これはあの金色の雪というウイルスのワクチンだ…これがなければあいつらは元には戻らん!」

 

「そ、そんな…」

 

「なんてことを…」

 

「あとはお前らを潰すだけだ!キラータンク!」

 

ヴォルガーが叫ぶと巨大なロボットが転送される。下半身はキャタピラで右腕にバルカン砲、左腕にアンカーが装備されており、ヴォルガーはそれに乗り込む

 

「なんてやつですの!ワクチンを壊すなんて」

 

「心配ないわ黒子。手は打ってあるの」

 

「え…」

 

ブレイクはそういうと物影のほうを見る。そこにはバッタカンが起動状態で置かれていた。

 

 

 

フォーゼはバッタカンを通して今までの会話を聞いていた。

 

「やっぱりウイルスか…なら」

 

フォーゼはマグネットスイッチを抜き、マグネットステイツを解除する。マグネットキャノンの効果が消え、機械化人間たちの抵抗はより激しくなる。

 

「とっておきだ!」

 

[Medical]

 

[Medical On]

 

フォーゼが24番のアストロスイッチを起動させると左腕に救急キット型モジュール『メディカルモジュール』が出現する。フォーゼがモジュールのふたを開けると、そこには何本かのアンプルが入っていた。フォーゼはアンプルを取り出すと、それを見つめる。

 

「こいつなら治療は可能だ…でもいかんせん数が足りないな…」

 

「手伝ってやろうかァ」

 

「誰だ!?」

 

フォーゼが声のした方を見ると、そこにはDバイオライダーが立っていた。

 

「その声…一方通行か?」

 

「黄泉川に呼ばれたンできてみりゃァ…厄介なことになってたんでなァ。こいつの能力でェ抗ウイルス剤を作ってきたンだよ」

 

「そりゃあ助かる!よしあけるぞ!」

 

フォーゼはゆっくりとドアから離れた。

 

 

 

「あっちは大丈夫そうね…私たちはこっちを片付けるわよ!」

 

「いきますの!デカマシン発進!」

 

デカイエローがSPライセンスに向かい叫ぶとどこからか六台の巨大なメカが出現する。巨大なパトカー、パトストライカーにデカマスターが、ヘリコプター型マシン、パトジャイラーにデカスワンが、トレーラー型マシン、パトレーラーにデカブライトが、すこし小型のパトアーマーとパトシグナーにイエローとピンクが、大型のバイク型マシンデカバイクにブレイクが乗り込んだ。

 

「行きますわよ!特捜合体!」

 

「特捜変形!」

 

パトストライカー、ジャイラー、トレーラー、アーマー、シグナーが合体し、デカバイクが変形する。

 

「「「「「ビルドアップ!デカレンジャーロボ!」」」」」

 

「ビルドアップ!デカバイクロボ!」

 

完成したデカレンジャーロボは専用武装シグナルキャノンをキラータンクに向かい構える。

 

「フリーズですの!」

 

「あれ?コクピット、別なんだ…」

 

「キラータンクが一台と思ったら大間違いだ!」

 

ヴォルガーはそう言うと、無数のキラータンクが出現する。

 

「うじゃうじゃと…全部まとめて相手してあげるわ!スリーブソード!」

 

襲いかかる無人のキラータンクを二本の剣で切り裂くデカバイクロボ。デカレンジャーロボもシグナルキャノンでキラータンクを撃ちまくる。

 

「パトエネルギー全開!」

 

「バイザーオン!」

 

デカレンジャーロボはシグナルキャノンを両手で構え、デカバイクロボは顔のバイザーを下ろし、両足を接続させると地面を這うような体勢になり、ホイールの回転数を上げてキラータンクたちに突っ込む。

 

「5!」「4!」「3!」「2!」「1!」「ジャスティスフラッシャー!」

 

「ソードトルネード!」

 

シグナルキャノンから発射された強力な弾丸が数体のキラータンクを破壊し、飛び上がったデカバイクロボの回転切りで、更に数体のキラータンクが切り裂かれる。

 

「バカが!キラータンクはまだまだいるぞ!」

 

「くっ…初春!なにか手はありませんの?」

 

「ありますよ、白井さん!デカレンジャーロボとデカバイクロボで超特捜合体です!」

 

「よし、黒子!いくわよ!」

 

「はいですの!」

 

デカバイクロボはビーグル形体に戻り、デカレンジャーロボがそれにまたがる。

 

「「「「「「超特捜合体!」」」」」」

 

デカバイクとデカレンジャーロボが合体し、新たなロボが誕生する。

 

「ビルドアップ!スーパーデカレンジャーロボですの!」

 

スーパーデカレンジャーロボは凄まじいパンチの嵐でキラータンクたちを破壊していく。

 

「猪突猛進ですの!」

 

「「「「「「ガトリングパンチ!」」」」」」

 

加速したスーパーデカレンジャーロボの強烈な連続パンチが直撃し、更に数体のキラータンクが破壊されるが、キラータンクはまだまだ転送されてくる。

 

「何体いるのよ!」

 

「今のでええっと…何体倒したの?」

 

「ええっと15くらい?」

 

「そろそろきついわね…」

 

その時、数体のキラータンクがスーパーデカレンジャーロボの両手を封じる。

 

「そろそろ終わりにしてやる」

 

ヴォルガーの操縦するキラータンクがスーパーデカレンジャーロボに迫る。

 

「くっ、この、離しなさいですの!」

 

スーパーデカレンジャーロボは必死にキラータンクたちを振りほどこうとするが、なかなか拘束を外すことが出来ない。

 

「終わりだあ!」

 

ヴォルガーのキラータンクがスーパーデカレンジャーロボに襲いかかる。

 

「ハハハ!とど「させませんわよ!」なんだ!?」

 

突如、スーパーデカレンジャーロボを拘束していたキラータンクたちが爆発する。ヴォルガーが辺りを見渡すと彼らの上空にイカロスハーケンが飛んでいた。

 

「テトラボーイ!発進!」

 

ヴォルガーのキラータンクがイカロスハーケンを攻撃しようとするが、横から現れたテトラボーイに妨害される。

 

[白井さん!上空から一掃しましょう!]

 

「なるほど…使わせてもらいますの!」

 

イカロスハーケンの上にスーパーデカレンジャーロボが乗る。

 

「テトラフォーメーション!」

 

テトラボーイが変形し、テトラバスターとなり、それをスーパーデカレンジャーロボが支える。

 

「「「「「「「「「テトラバスター!発射!」」」」」」」」」

 

「グォォォ!!!」

 

上空からのテトラバスターの乱発発射で、全てのキラータンクが一掃された。

 

 

九人はマシンから降り、キラータンクが全滅したことを確認する。そしてイエローが一歩前にでる。

 

「これにて一件コンプリート!学園都市は日本晴れですの!」

 

[彼女たちの活躍でガスドリンカーズの卑劣な野望は打ち砕かれた。これからも頼むぞ超電磁砲ガールズ。戦え特捜戦隊デカレンジャー!]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ざんね~ん!終わりじゃないんだよね!」

 

「えっ?」

 

突如、九人に向けて銃弾が飛んでくる。

 

「きゃあ!」

 

「うわぁ!」

 

銃弾によって起こったのか、爆発による爆風が彼女たちを吹き飛ばす。

 

「な、何が…」

 

「おつかれのところ悪いんだけどさ、ちょっと付き合ってもらえるかな。俺のちょっとしたコマーシャルに」

 

彼女たちを銃撃したのは赤いスーツを着た男…そう、バスコ・ダ・ジョロキアだった。

 

「ガスドリンカーズとの前半戦、キラータンクとの後半戦…ならこれはさしずめ…」

 

バスコはまるで化け物のような姿に変わる。

 

「ロスタイム…ってところかな?」

 

戦いはまだ終わっていなかった…そしてこの戦いは文字どおり消失<ロス>タイムとなってしまうことを彼女たちはまだ知らなかったのだ…。




…すいません。へんな演出してしまって…。
というわけで次回ロスタイム編です。

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