とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ) 作:マッスーHERO
ただ…感想が本編になっているような気がする…
ウルトラマンまだ出せません…もうちょっとまてってください。
早朝の学園都市・第七学区、黄泉川のマンション。リビングに一方通行が入ってきた。一方通行は冷蔵庫を開き、缶コーヒーを取り出す。キッチンには使われないサイフォンが悲しげに置かれていた。これはコーヒー好きの一方通行のために黄泉川たちが買ってきたものだが、一方通行は缶のほうがいいらしく数回使用したが、その後は全く使われていない。一方通行が缶のプルタブを開けると同時にリビングのドアが開き、番外個体が入ってきた。番外個体は一方通行をさも珍しいように見つめる。
「珍しいね。超低血圧のあなたがこんなにはやく起きるなんて」
「何となくだァ、お前こそいつも夜遅ェクセにバカに速ェじゃねェか」
番外個体はソファに座るとテレビをつける。テレビにはニュース番組が写し出された。
[いまだに処理の方法が話し合われているエンディミオンのステーション部分について…]
「ねえ、最近運動でもはじめたの?妙に疲れてみ気がするけど?」
「何もしてねェよ」
一方通行は缶コーヒーを飲み干して、ゴミ箱に放り込む。
「ふうん…ちまたで噂の怪人でも退治してるのかと思ったんだけどな」
「そんな面倒くせェこと、俺がしてると思うかァ?」
「…」
突然、番外個体が静かになる。一方通行も棒立ちになって番外個体の方向をみている。
[次のニュースです]
テレビの一言が合図だった。番外個体が大型の銃を構えて一方通行に向ける。一方通行もスボンに挟んでいたライドブッカーを構える。二人はトリガーに指をかけたまま睨み合う。
「お前、どこでそれを?」
「何か知らないけどやけに暑苦しいお兄さんに貰ったの」
番外個体は納得したという顔をすると、大型銃バースバスターを下ろす。
「最近、何かしていると思ったらこういうことだった訳ね」
「そいつをどうするつもりだァ?」
「別に~。誰かを守ろうかと面倒くさいし、これであなたに勝てる保証もないし、自分を守るためにでも使わせて貰うわ。なんか面白そうだし」
番外個体はそう言うと、テレビの方へ向き直る。一方通行はライドブッカーを懐にしまうと暫く番外個体を見つめる。
「(予想してなかったわけじゃないがァ、この力を配っている奴らの基準がいまいち解らなくなってきたなァ…どっかの団体って訳じゃないにしても、俺や浜面、そしてこいつが全うな善人と思うような奴なんていねェと思うが…)」
一方通行がそんなことを考えているとリビングのドアが再度開き、黄泉川、打ち止めそして芳川が入ってきた。
「おっ!二人とも今日は珍しく速いじゃん。今日は揃って朝食じゃん」
そう言うと黄泉川は手早く朝食の準備を始める。一方通行と番外個体はそれを手伝うわけでもなく、何かを考えていた。先程のことではなく、今しがた生まれて小さな違和感についてである。黄泉川家では揃って朝食をとることは少ない。その理由はこの二人にも当然あるのだが、最大の理由は…
「ねえねえ、芳川。どうして今日はこんなに早いの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
朝食が始まった直後に打ち止めがトーストを食べながら言う。確かに半…いや、90パーセントニートの芳川がこんなに早く起きてくるわけがないのだ。
[第七学区にTPCの研究施設『科学アカデミア』が完成しました]
テレビのニュースには第七学区の病院の隣にできた施設が映し出されていた。そんなニュースを見ながら一方通行はようやく違和感の正体に気づき、芳川の方を見る。
「確かになァ…」
「見たいドラマでもあんの?」
「DVDレコーダーでも買いにいくの?ってミサカはミサカは言ってみたり」
「違うわよ。今日から仕事」
「「「ふぅーん…」」」
数秒間の沈黙の後に、三人は椅子から突然立ち上がり、芳川から離れる。一方通行は飲んでいたコーヒー(二本目)を落とし、チョーカーのスイッチを切り替えようとするが震えてうまくいかない。番外個体は持っていたフォークとナイフを落とし、武器の鉄釘を取り出そうとするがこちらもうまくいかない。打ち止めはトーストを落として部屋の隅で震えている。
「(何かの能力に操られているのかァ?)」
「(学園都市がおくりこんだ刺客?)」
「(メーデー、メーデーてミサカはミサカはミサカネットワークに危機を知らせてみたり!)」
「なんでそんなに驚くのよ!」
芳川は流石に我慢できなくなり立ち上がるとテーブルを叩く。
「私が働きに出ると言って、なんでそんなに驚くのよ!」
「黄泉川!救急車だァ!白いのじゃねェ!黄色いのだァ!」
「ちょっと皆、落ち着くじゃん。大事と言ってもたかが就職じゃん」
「愛穂…あなたもこの間、そのこといったら一瞬で酔いが覚めたわよね…」
「あの酒癖の悪い黄泉川が…ってミサカはミサカは驚愕を露にしてみたり…」
黄泉川の酒癖の悪さはかなりのもので飲み過ぎると自立歩行困難に陥るのだ。
「いや、それはその…」
「大体、仕事してないとかニートとか言われながらも仕事は探してたわよ!落第防止<スチューデントキーパー>とかになりたいから頑張るって言ったじゃない!」
「確かに言ってたなァ…ドラマ見てるときにィ…」
「私も聞いた…寝る前くらいに…」
「私は初耳ってミサカはミサカは報告してみたり…」
とりあえず席に戻る三人。
「で、どこで働くンだァ?」
「あそこよ」
そう言うと黄泉川はテレビを指差す。そこには『科学アカデミア』の学長・天宮が記者に答えていた。
[この科学アカデミアは怪人・怪獣、怪奇現象への対策だけでなく…]
「TPCとか言う組織の関連研究施設かァ…だが、ここは外部の科学者だけで構成されるンじゃねェのかァ?」
「たぶん、もうすぐ映るわよ…ほら」
[TPCは子供たちの夢を守り、育てることも目的の1つだと考えています。そこでこちらの夢野博士を中心としたメンバーに『ダイナドリームセンター』を運営して頂きます。この施設は一般に開放して子供たちの夢を育てるための様々な活動をしてもらいます]
テレビの画面に眼鏡をかけた男が現れる。
[ダイナドリームセンター所長の夢野です。我々はこの施設で…]
「この施設でコンパニオンみたいなことをするのよ。コンパニオンって言っても白衣きて、機械の説明とか子供の面倒とか見るの。パートみたいなものね」
「出来ンのかァ?」
「元科学者なめないでよ」
「桔梗、もう行かないと間に合わないじゃん」
「じゃあ、いってくるわ」
芳川は部屋を出ていった。
「あいつが仕事ねェ…」
「ほら、おまえらも見習って三人で買い物にいくじゃん!」
「ええ~」
番外個体の悲鳴と共に黄泉川家の朝が過ぎていく。
昼時、第七学区のパン屋では五和がレジに立ち、お客の相手をしていた。そこへ一人の男が現れる。男は作業着を着て、帽子を被っていた。男は暫く店内を物色し、数点のパンを購入した。時間にすればおよそ五分。その間に二人の視線がぶつかることは一度もなかった。
「ありがとうございました」
周りが見れば、特に違和感を感じることはなかっただろう。この二人が知り合いだと言うことに気づいた人間は一人もいないだろう。
昼になり、休憩のために五和は店の外へ出た。店の近くの裏路地に歩いていくとそこには先程の帽子の男が立っていた。
「遅くなりました、建宮さん」
「いやいや、悪いな休憩中に呼び出して」
そう言うと建宮は帽子を外す。
「それで用件はなんですか?」
「いや、特にないのよな…しっかりやれてるかと思ってな」
「私も子供じゃありませんよ。本当は私が上からの指示を守っているか気になっているんでしょ」
五和の言葉に建宮が苦笑いをする。イギリスが襲われたあの日、二人は他とは違い力にすぐに覚醒し、怪人と戦った。そののち彼らに密命が下り、学園都市に潜入したのだ。
「俺たちの任務はあくまで怪人の特徴などの観察とどさくさに紛れて入り込んでくる魔術師の撃退なのよな。過度な戦闘は…」
「『イギリス聖教としては控えるべきだが、天草式十字凄教として救いの手を差しのべないというならわかってるのよな?』と言いたいんじゃないですか?もちろんわかっていますよ。建宮さんだってかなりの回数戦っているじゃないですか」
「俺はいいのよな。なにせ誰にも見えないんだから。わかってるならいいんだ頑張れよ」
そういうと建宮は五和に背中を向けて、歩き出した。その後ろを青いクワガタが飛び回っていた。五和もパン屋のほうへ歩き出した。
学園都市第七学区の大通りを一台のバンが走っていた。バンの運転席には浜面が、助手席には海原が座っている。
「今日の仕事は速く終わって良かったですね」
「確かにな。そういえば妹さん元気か?」
「ええ、まあ。いつも心配してもらってありがとうございます」
読者の皆さんはご存知かもしれないが、この海原光貴は本物ではない。彼の本当の名前はエツァリ、元アステカの魔術師である。
「最近は怪人とかが出て物騒ですね」
「確かにな…でもヒーローたちがいれば大丈夫だろ」
「(あなたたちや私がいればですか…)」
彼は心のなかでそう思っていた。そう彼こそ病院や蜂の巣で浜面を助けた、もう一人の青い戦士なのである。病院が襲われたあの日、御坂妹たちと同じように力に覚醒し、以後も陰ながら学園都市の平和を守っている。彼はかつての同僚、土御門の要請で学園都市に不馴れな建宮のサポートも兼ねてトゥモローリサーチにはいったのである。
「ところで海原くん。この間、君によく似た人みたんだけど…」
「他人の空似じゃないんですか?」
「そうだなあ、どこか違う感じだったんだよな…」
浜面は首をかしげる。それも当然で、今の海原はオリジナルとニアミスしないように魔術を施して、自分の顔とオリジナルの顔の認識を微妙にずらしているのだ。なので履歴書に『海原光貴』と書いても同姓同名の別人と認識されるのだ。
「(まあ、それもあの人のような特殊な右手にはかなわないんですがね…)」
そんな会話をしながら浜面の運転するバンは第七学区を進んでいく。
学園都市、第七学区のとあるビルの屋上に一人の男が立っていた。眼鏡をかけてスーツを着た男はポケットから三枚のセルメダルを取り出し、街に向けて投げる。
「さて、どうなるか。興味深いですね」
「あなたの新たな能力がですかな?」
男の後ろに2つの人影が近づいてくる。一人は奇抜な格好をして、尻尾が生えている。もう一人は黒いアーマーを着て、マスクを被っている。
「これは、これは、メキド…いや帝王ダークナイト、カー将軍」
「ドクター真木、あまり勝手なことはしてほしくないのだがな」
ダークナイトは真木を睨みながら言う。
「あなたたちの考えは分かっています。あらゆるものの終末を見たいと考えている私が何をしでかすか分からないと…」
「その通りだ。組織として勝手な行動は困る」
「ご安心を、私とて助けて貰った恩を忘れるほど不義理ではありません。それに…」
真木は自らの姿を紫色の恐竜のような姿『恐竜グリード』に変える。
「一度自身の終末を味わったものとして、私はそれ以上の終末を味わいたいのですよ。そのためにはこの世界より今はこの世界の戦士たちに興味があるのです。なあに、いつか私の番になったら素晴らしい終末をお見せしましょう」
恐竜グリードはそう言うと銀色のオーロラのなかに入っていく。その姿をダークナイトとカー将軍は黙って見ていた。
「元人間とはとても思えない迫力だな」
「確かに…」
「奴もまた、ダイナマンや他の奴らと似て非なるものなのかもしれん…時とは恐ろしいな。あんな怪物を産み出すとは…」
「私も時とは恐ろしものだと思いますよ…今のあなたを見たらアトン様がどれほどお喜びになるか…」
二人は銀色のオーロラのなかに入り、消えていった。
浜面は第七学区をビートチェイサーで走行していた。
「空っぽの星~、時代をゼロに巻き戻せ♪」
鼻唄を歌っているとビートチェイサーのコンソール画面に光が灯る。
[第七学区に新種の怪人出現!付近のアンチスキルはすぐに急行されたし!]
「黄泉川の奴…こんなもんつけられたら嫌でも行かなきゃならないだろうが!」
ビートチェイサーには先日、黄泉川と共闘した日のすぐあとに黄泉川が怪人関連の無線を傍受できるように無線機が取り付けられていた。浜面はビートチェイサーを人気のない路地へ向ける。そしてコンソールを操作するとビートチェイサーのカラーリングが黒主体に変わる。
「変身!」
浜面はクウガ・マイティフォームに変身するし、ビートチェイサーの速度を上げて怪人のもとへ向かう。
第七学区内のとある公園の近くではまるでバッタのような姿をした怪人『バッタヤミー』がアンチスキルと戦っていた。バッタヤミーはアンチスキルの攻撃を軽快に避け、アンチスキルたちを蹴り技で圧倒していく。
「うおおお!」
「後退!後退!」
アンチスキルたちがバッタヤミーから離れたところにタイミングよくビートチェイサーにのったクウガが現れる。
「喰らえ!」
「ぐおおお!」
ビートチェイサーのタックル攻撃がバッタヤミーに直撃し、バッタヤミーが吹き飛ばされる。
「いくぞ!」
クウガはビートチェイサーでウィリー走行すると前輪でバッタヤミーを攻撃するが、バッタヤミーはタイヤをキャッチする。そしてクウガをビートチェイサーから振り落とす。クウガは受け身をとって、ダメージを回避するとバッタヤミーとの格闘戦を開始する。
「うぉぉ!」
「はぁ!おりゃあ!」
バッタヤミーの回し蹴りをクウガは受け止めると、パンチで反撃する。その後もクウガはバッタヤミーの蹴りを上手くさばき続け、着実にダメージを与えていく。
「くっ…うぉ!」
「逃げるのか!」
バッタヤミーは高くジャンプしながら逃走をはかる。
「ジャンプとスピードなら青のクウガで!超変身!」
ドラゴンフォームに変身したクウガは近くの鉄パイプを拾い、ドラゴンロッドに変えるとバッタヤミーの追跡を開始する。
その頃、同じ第七学区では他に二体の怪人が暴れていた。一体は一角獣をモチーフにした怪人『ユニコーンヤミー』、もう一体らサメをモチーフにした怪人『サメヤミー』。二体はアンチスキルの猛攻をものともせずに暴れまわる。
「「ぐぉぉぉ!」」
「くっ!どうすれば…」
「隊長!謎の発光体が近づいてきます!」
「何だと!?こんなときに…」
アンチスキルの上空に謎の青い発光体が飛来し、二体の怪人に向けてタックルする。
「「うぉ!」」
「あの発光体は味方なのか?」
発光体の光が弾け、中から仮面ライダーメテオが現れる。
「あれもヒーローだったのか!?」
「仮面ライダーメテオ、あなたたちの定めは…私が決めます!」
メテオは二体の怪人に向けて、突っ込む。その姿を建宮と海原が遠くから見ていた。
「五和の奴…まったくしょうがない奴なのよな」
「建宮さんでも同じことをしたんじゃないですか?」
「どうかな…残業付き合ってくれるのよな、海原くん?」
「わかりました」
建宮は腰にベルトを装着すると腕を空に掲げる。すると青いクワガタが飛来する。建宮はそれをキャッチする。
「変身!」
建宮は青いクワガタ『ガタックゼクター』をベルトにセットする。すると建宮の姿がシルバーのアーマーを纏い、肩にはキャノン砲を装備した戦士、仮面ライダーガタック・マスクドフォームに変わる。
「チェンジカード!」
海原はポケットから『テンソウダー』と呼ばれる変身アイテムと一枚のカードを取り出す。海原は更にテンソウダーの口を開き、カードをなかにセットする。
「天装!」
[チェンジ・ゴセイジャー!]
テンソウダーの口を閉じると機械音と共に海原の体が青いスーツに包まれ、最後にマスクがセットされる。これにより、海原は天装戦隊ゴセイジャーのゴセイブルーに変身する。ガタックは両肩のガタックバルカンで、ゴセイブルーは腰のゴセイブラスターで怪人たちを撃つ。
「「ぐぉ!」」
怪人たちと距離をとったメテオはガタック、ゴセイブルーの横にたつ。
「新しいヒーローか…」
「みんな青いな…なんか狙ってるのか?」
アンチスキルのメンバーたちが新たな三人のヒーローたちを茫然としながら見ている。
「五和たちはサメの方を頼むのよな、行くぞ!」
ガタックは小声で言うとユニコーンヤミーに、メテオとゴセイブルーはサメヤミーに挑む。
ガタックはガタックバルカンでユニコーンヤミーを攻撃するが、ユニコーンヤミーは軽やかによける。ユニコーンヤミーはパンチやキックでガタックをスピーディーに攻撃するが、ガタックはそのスピードについていけない。
「だめだ、あいつ(ガタック)は鈍重すぎる」
「確かにあれじゃあ。負けちまうよ…」
アンチスキルたちが口々に言うが、当のガタックは余裕そうにしている。
「そろそろ本気と行くのよな…キャストオフ!」
[Cast Off]
ガタックがベルトのゼクターのホーンをゼクターの側頭部の定位置に変形させると、電子音と共にアーマーがパージされ、ユニコーンヤミーがその余波で吹き飛ぶ。そして頭部の二本づのが移動し、クワガタのようなマスクに変わる。
[Change Stag Beetle]
「さて行くか!」
「アーマーが外れた!?」
ガタック・ライダーフォームは両肩のガタックダブルガリバ-を手に持つとユニコーンヤミーに突っ込む。先程とは一転して身軽でスピーディーな戦い方でガタックはユニコーンヤミーを圧倒する。
「このまま一気に行くのよな!」
一方、メテオとゴセイブルーはサメヤミーと戦っていた。
「ゴセイブラスター!」
ゴセイブラスターの銃撃でサメヤミーが怯んだところで接近戦をしていたメテオが一旦距離をとると、右手のガントレット『メテオギャラクシー』の三つあるレバーのうちのひとつを押し上げる。
[Saturn!Ready?]
更にメテオはメテオギャラクシーの指紋認証機のような部分に人指し指をのせる。
[OK!Saturn!]
「はぁっ!」
メテオの右手に土星の形のオーラが溜まり、そこから3つの紫色のリングが発射され、サメヤミーに直撃する。
「ぐぅ…」
サメヤミーが動きを止めたところでメテオの肩を借りて、右手に剣を持ったゴセイブルーが大ジャンプする。
「スカイックソード!」
ゴセイブルーのスカイックソードがサメヤミーを切り裂いた。
「そろそろ終わりにしましょうか?」
「はい!」
バッタヤミーが大きなジャンプでクウガを巻こうとするが、クウガはしつこく食らい付く。バッタヤミーがビルの屋上に着陸した一瞬を狙って、クウガが行動を起こした。
「喰らえ!」
「!?」
クウガは持っていたドラゴンロッドを思い切り投げつけて、バッタヤミーを攻撃したのだ。バッタヤミーが動きを止めた瞬間、クウガは同じビルの屋上に着地し、二本の新たな鉄パイプをドラゴンロッドに変換してバッタヤミーに挑む。バッタヤミーは頭部から電撃を出して応戦するがクウガには効果がない。
「おりゃ!おりゃあ!」
二本のドラゴンロッドがバッタヤミーを突き、打ちまくる。バッタヤミーは反撃も出来ぬまま、防戦一方となる。そしてバッタヤミーが給水タンクの壁に激突した瞬間、クウガは高くジャンプした。
「終わりだぁ!」
クウガの二本のドラゴンロッドによる、『ダブルスプラッシュドラゴン』がバッタヤミーに直撃した。
「ぐ…おおおお!」
バッタヤミーは苦悶の声をあげながら倒れ、爆発した。
「こんなもんかな?」
ガタックはガタックダブルガリバーでユニコーンヤミーを切り裂き、追い詰めていく。
「これで終わりなのよな!」
「ふん!」
追い詰められたユニコーンヤミーは鼻から噴煙を出す。ガタックは視界を奪われるが、冷静に煙の中から出る。
「悪あがきなのよ…なに!?」
煙が晴れるとそこには女性のアンチスキルを盾にしたユニコーンヤミーが立っていた。
「あいつ、仲間を盾に!」
「あいつ(ガタック)にばかり頼ってられない!俺たちで助けるぞ!」
「でも、どうやって?」
アンチスキルの隊員たちがどうやって女性を助けるか言い合いをしている。ガタックはガタックダブルガリバーを肩に戻すとゼクターのボタンを押しはじめる。
[1・2・3]
そしてゼクターのホーンを最初の状態に戻すと、またもとに戻す。
[Rider Kick]
ガタックのゼクターからエネルギーがマスクの角に一時ためられ、そのエネルギーが右足にチャージされる。
「お、おい…あいつ、俺たちの仲間ごと…」
「や、やめろ!」
アンチスキルの隊員たちが銃口をガタックに向けて止めようとする。しかしガタックはそれを気にせずユニコーンヤミーに近づく。
「やめろ!」
アンチスキルの隊員の声と同時にガタックがベルトの横のバックルを叩いた。
[Clock Up]
その場にいたアンチスキルは後に語った。『一瞬だった』と。女性隊員はもといた場所から一ミリも動いておらず、何故か上空で爆発が起こり、ガタックの姿はどこにもなかった。あの一瞬で何が起こったのか、もう一度超スローで見てみることにしよう。
ガタックがベルトのバックルを叩いた瞬間、彼はクロックアップという能力で常人には見えないほどの超高速での移動を開始した。そしてガタックはユニコーンヤミーの後ろに回り込み、女性隊員の拘束を傷つけないように丁寧に外し、ユニコーンヤミーを空中へ投げ飛ばすと自らもジャンプする。そして…
「ライダーキック!」
エネルギーを貯めた強烈な蹴りがユニコーンヤミーに直撃し、その後ガタックは素早く物影に隠れ、クロックアップを解除した。
[Clock Over]
そしてユニコーンヤミーは爆発したのである。この間、わずか3秒。アンチスキルたちが一瞬と誤認してもしかたないことだった。
「ふぅー、残業終わりなのよな」
ガタックは変身を解除し、建宮に戻るとそのまま路地裏を歩き出した。
メテオとゴセイブルー対サメヤミーの戦いも終盤を迎えていた。メテオはメテオスイッチをベルトから取り外し、メテオギャラクシーに装填する。
[Limit Break OK!]
ゴセイブルーもスカイックソードにカードをセットする。ふたりはサメヤミーに突っ込む。
「スターライトシャワー!」
「レッドダイナミック!」
メテオのオーラを纏った連続パンチとゴセイブルーのスカイックソードの斬激がサメヤミーに直撃し、サメヤミーは爆発して倒れた。爆煙が晴れたときそこにはメテオもゴセイブルーもいなかった。
そのころ、一方通行、打ち止め、番外個体の三人は買い物を終えて帰路についていた。
「めんどくせェなァ、まったく…」
「こんかいはミサカも同意見…」
「いいじゃん!いいじゃん!楽しいじゃん!ってミサカはミサカは歌みたいに言ってみたり」
三人はぶちくさ言いながらもマンションに向けて歩いていた。すると突然、番外個体が立ち止まる。
「どォしたァ?」
「…ちょっと先に帰っててよ。よるところができたからさ」
そういうと番外個体はどこへともなく走り出した。
「どうしたのかなあ?ってミサカはミサカは考えてみたり」
「まァ、すぐ帰ってくるだろォ。ほら、とっとと行くぞォ」
残された二人はマンションへと向かった。
番外個体はといえば、人気のない路地に入ると周囲を見回しだした。
「でてきな!こそこそとしてないでさ!」
番外個体の声に反応したのか、青いスーツを着た戦士が物影から出てきた。戦士は手に持った弓を番外個体に向ける。
「ハッハッハ!復讐の時は来た!」
戦士は矢を番外個体に向けて放った。
続く
御「二週間ぶりの更新ね」
黒「今回は青一色でしたの」
初「確かに…」
佐「今まで影で出てたヒーローが今回は登場して、リクエスト怪人も少しですが登場しましたね」
御「じゃあ恒例のヒーロー紹介行くわよ!」
仮面ライダーメテオ 変身者 五和 変身装置 メテオドライバー 決め台詞 「あなたの定めは私が決めます!」
身長175㎝ 体重60㎏
『仮面ライダーフォーゼ』に登場したサブライダー。
格闘戦を得意としており、変身時などに青い発光体になって敵へ突撃する。
原作ではコズミックエナジーを衛星から転送する必要があったが、今作ではベルトにあらかじめ内包されている。
選考基準は、強化形態の武器(厳密には違う)やゲーム版での五和の様々なわざとメテオギャラクシーの攻撃が似ている。フォーゼ=上条の協力者である点など。
今作では変身後も魔術の使用が可能で海軍用船上槍〈フリウリスピア〉も使用可能。
メテオギャラクシー
右腕に装備されたガントレット型の武器。三つのレバー(火星、土星、木星がモチーフ)がついており、レバーを上げた後に指紋認証を行うと技が発動する。またメテオスイッチを使った技も使用できるようにソケットがついている。
マシンメテオスター
最高時速511.7km/hメテオ専用バイク。前方から光線を発射する。
主な必殺技『メテオストライク』
メテオ版のライダーキック。メテオスイッチをドライバーに装填することで発動する。
『スターライトシャワー』
メテオギャラクシーのリミットブレイク。高速の連続パンチを敵に打ち込む。
仮面ライダーガタック 変身者 建宮斎字 変身装置 ガタックゼクター&ライダーベルト
身長190cm 体重134kg(マスクド時)身長194cm 体重97kg(ライダー時)
『仮面ライダーカブト』に登場したサブライダー。クワガタがモチーフ。
『カブト』のライダーは防御重視のマスクドフォーム、スピード重視のライダーフォームと二つのフォームを持ち、キャストオフでアーマーをパージし、プットオンでアーマーを装着することでフォームを切り替える。
ライダーフォームではクロックアップと呼ばれる高速化能力を持つ。
魔術が使用でき、フランべルジェも使用可能。
選考基準は…書かなくてもわかりますよね…
ガタックバルカン
マスクドフォームの武器、両肩に装備されている。
光弾を毎分5000発連射可能。
ガタックダブルカリバー
ライダーフォームの武器。二刀流の剣で、合体させて『ライダーカッティング』という技も使用できる。
ガタックエクステンダー
ガタック用の専用バイク。最高時速410km/hで変形することができる。
主な必殺技『ライダーキック』
エネルギーをためた足で放つキック。
ゴセイブルー 変身者 海原光貴〈エツァリ〉 変身装置 テンソウダー 所属戦隊 天装戦隊ゴセイジャー
34代スーパー戦隊。カードを使い様々な技を使用する戦士。
共通装備はゴセイブラスター。ゴセイブルーはサメがモチーフ。
選考基準は特殊能力や海がモチーフ。
魔術使用可能。
スカイックソード
本来はレッドの武器。赤い大型剣。
御「ゴセイブルー適当ね…」
黒「活躍してませんから…追加で紹介していきますの」
初「魔術が使えるのはすごいですね」
佐「もともと発動条件が難しいのもあるからね」
御「ワーストや最後の戦士も今回は紹介なしね」
黒「次は怪人紹介ですの」
恐竜グリード=真木清人
仮面ライダーオーズに登場した怪人。もとは人間だったが、紫のコアメダルを取り込みグリードとなった。
今作では一度自信の終末を見たがために、さらに素晴らしい終末を見たいとしている。
セルメダルを物体に入れることでヤミーを作り出す。今作では様々な種類のヤミーを作り出すことができるが、今回は実験程度だったために本来の能力を持たなかったが今後は更に強力なヤミーを生み出すと思われる。ymaさんのリクエスト怪人。
バッタヤミー・ユニコーンヤミー・サメヤミー
恐竜グリードがうみだした怪人。不完全なために本来の能力は持っていなかった。
バッタヤミーは電撃を発射するがクウガにはなぜか通用せずダブルスプラッシュドラゴンで、
ユニコーンヤミー・サメヤミーも同様に倒された。バッタは焼き焦げた負人#hideさんの、ユニコーンは王我さんのリクエスト怪人。
ダークナイト(メギド王子)・カー将軍
ダークナイト(メギド王子)は目覚めろ その魂さんリクエスト怪人。
ダイナマンに登場したジャシンカ帝国幹部。
ダークナイトは最終回で父アトンから帝王を受け継いだ。
強力な剣技でダイナレッドと戦った。
カー将軍は優秀な科学者で様々なシンカ・メカシンカを作り出しダイナマンを苦しめた。
御「今回は珍しくリクエスト怪人が多いわね」
黒「そのせいで強豪ヤミーが空気に…」
初「来週も出すらしいですよ」
佐「元々カー将軍とダークナイトは出そうとしてたみたいですし、今後もガンガン出していきたいですね」
御「最近リクエストにガイア関連が多いわね」
黒「ウルトラマン…」
初「ウルトラマン…」
佐「作者いじめはやめてあげてください…」
御「実は作者から手紙が来てるのよ」
黒「前書きで書けばいいのにじれったい…」
佐「まあまあ…でなんて書いてあるんですか?」
御「ええっとウルトラマンは…三順後の超電磁砲編をめどに出したい思いますだって」
黒「三順後…結構先ですね」
初「三話後じゃなく三順後ですからね、しかも伸びる可能性もあると」
佐「夏までにはギンガまでには何とかともかいてありますね…」
御「みなさん、どうか長い目で見ていてください。よろしくお願いします」
次回予告
謎の教師、伊達健太の秘密とは…。そしてW新たな姿と上条、土御門の秘策とは?
『なんや?健太先生の謎』