とある英雄の伝説大戦(レジェンドウォーズ) 作:マッスーHERO
四人はしばし自分の姿を見ていた。視界に変化はなく、感触もある。浜面は、以前パワードスーツを着用したことがあったがそれとは異なる感触を感じていた。彼は他の三人を見た。一方通行は自分のベルトや首筋などをやけに気にしていた。他の二人も驚いているようだったが、突然何かを思い出したかのように、上条は身体を屈め、土御門は腰の剣を抜いた。そして…
「宇宙…キターーー!!」
突然身体を大きく伸ばし叫んだ。これには浜面も驚いた。
「うわっ!?何がきたの?」
「あ、いや何かこれ言わないといけない気になってさ…」
「シンケンブルー!土御門元春!」
「なンだ?いきなり敵に自己紹介とはァ、ずいぶんと律儀なやつだなァ…」
「いや、俺もこれ言わないといけない気がして…」
「ともかく、仮面ライダーフォーゼ。タイマン張らしてもらうぜ!」
「いや、どうみてもタイマンじゃないし…」
すると、怪人はかなり狼狽したように言った。
「ソノスガタハ…アリエナイ、コノセカイニハ…。マアイイ。ココデオマエタチヲシマツスレバイイダケノコトダ!」
すると、どこからかバッタのような怪人が、三匹現れた。
「良かったじゃねェか、これでタイマンになったぜェ」
「嘘だろ、あんなのが四体も…」
「とにかくやるしかないな。皆行くぞ!」
上条の言葉をきっかけに戦いがはじまった。
「おりゃあ!」
「グッ…」
「よし、どうやら効いてるみたいだな」
土御門が変身した戦士(以降はシンケンブルーと呼称)は腰の剣、シンケンマルでバッタ怪人の一体を斬りまくる。怪人が怯むと、シンケンブルーはシンケンマルを槍に変え、今度は突きまくる。
「へぇ、こんな風にもなるのか。他はどんな感じかにゃあ」
多少余裕が戻り、口調も少し砕けたシンケンブルーは槍を今度は弓に変える。
「!?」
「くらえにゃあ~」
弓から発射された水の矢が怪人を射抜く!
「いくぜー!」
浜面が変身した白い戦士(以降はクウガと呼称)は敵に突撃する。
「ウォォ!!!」
ドガッ!「うぉっ!全然効いてない!?」
クウガのパンチはなかなか威力が有るが、怪人には少ししかダメージが与えられない…。クウガは怪人に吹き飛ばされてしまう…。
「こうなりゃあ、効くまで殴り続けてやる!」
「グゥ…」
「どうしたァ、この程度かァ?」
「ナメルナァ!!!」
怪人を大きく跳躍する。一方通行が変身した戦士(以降はディケイドと呼称)は、ホルスターから一枚カードを取り出すと、
「使ってみるかァ」
そのカードを、変身した時と同じようにベルトに入れる。
[Kamen Ride Hibiki]
すると、ディケイドの身体がまるで鬼のような姿に変わる。更にもう一枚カードをベルトに入れると、
[Attack Ride Ongekibou Rekka]
両手に、太鼓のばちが現れる。それを敵に向け、振ると火炎弾が発射される。火炎弾が直撃し、敵がバランスを崩し落ちる。
「グワァァァ!」
「どうしたァ?おねンねにはまだ早ェぞ」
元の姿に戻った。ディケイドはカードホルスターを剣に変形させ、敵に斬りかかる。
「おーりゃあああ!」
「ウォォ!」
上条が変身した戦士(以降はフォーゼと呼称)は蜘蛛怪人と激しい殴り合いを展開していた。フォーゼは少し距離をとり、ベルトの2つのスイッチをいれる。
[Launcher Radar On]
電子音と共に左手にパラボラアンテナのようなものが現れ、右足にミサイルポットが装着される。
「よっしゃ!ロックオン、発射!」
そして怪人に向けて、ミサイルが発射される。
「グォォォ!」
「よし!一気にいくぜ!」
フォーゼはそう言うと、ランチャースイッチを12と書かれたスイッチに変え、起動させる。
[Beat On]
すると、右足にスピーカーが装着され、そこから強烈な音波が発せられる。
「ウガァ!」
蜘蛛怪人は、動きを止める。三体の怪人も蜘蛛怪人のところへ飛ばされる。
「さてと、これで止めといくかァ」
「おし!」
「いくにゃー」
というと、フォーゼは、右端のスイッチを入れる。
[Rocket On]
フォーゼは右手のロケットブースターで飛び上がり、左から2番目のスイッチを押す。
[Drill On]
すると左足に巨大なドリルが現れる。そしてフォーゼはベルトについているレバーを引く。
[Rocket Drill Limit Break]
すると、右腕にロケットブースターが現れる。ディケイドは、カードを一枚ベルトにいれ、シンケンブルーは、弓を構える。クウガも両腕を大きく開き構える。
[Final Attack Ride DDDecade]
ディケイドのベルトから電子音が鳴り響き、ディケイドと敵の間に10枚の金色のカードのようなものが現れる。ディケイドが飛び上がると、カードも上に上がる。
クウガも助走をつけて飛び上がり、シンケンブルーも狙いを定める。
そして・・・
「ライダーロケットドリルキック!」
「はあァァァァァ!」
「喰らえ!明鏡止水!」
「おりゃーーー!!」
三人のキックと水の矢が四体の怪人に当たり、怪人は爆発した。
四人はしばしそれをぼうっと見ていた。
「ウ・・・・・・」
「「「「!」」」」
四人は突然のうめき声に驚く。
「コレデオワリデハナイ・・・、ワレワレノヒョウテキハガクエントシ7ニンノレベル5、イマジンブレイカー、ソシテ・・・キンショモクロクダ・・・」
そこまで言うと蜘蛛怪人は倒れた。
「上やん・・・」
「インデックスが・・・危ない!」
フォーゼとシンケンブルーがどこかへ走り出す。
「おおい、ちょっと・・・」
「(レベル5がターゲットォ・・・、まさかとは思うがァ・・・、あのガキや妹たち[シスターズ]が狙われる可能性がァ・・・)」
ディケイドもどこかへ走り出す。
「ちょっと・・・、俺だけかよ・・・」
クウガは少し突っ立ていたが、
「あっ滝壺と麦野があぶねえ!」
彼も泡を食ったように走り出した。
フォーゼとシンケンブルーは彼らの学生寮の近くまで来ていた。この近くには怪人が現れていないらしく、とても静かで人気は無かった。
「どこだ?インデックス・・・」
「上やん!あそこにゃあ!」
フォーゼはシンケンブルーが指さした方向を見た。そこには柱に寄りかかるように座っている、見慣れた修道服の女の子がいた。
「インデックス!良かった、無事d・・・」
しかし、彼女が反応することはなかった。彼女は目をつぶり、身動き一つしなかった。まるで・・・
「インデックス!?」
死んでいるかのように・・・
続く
戦闘シーン書きにくい・・・。フォーゼと上条さんは何となく性格が似てますよね。シンケンブルーと土御門はかなりベストマッチだと思います。一方通行は最強の力=ディケイドってかんじです。浜面は小野寺クウガ(ディケイド版クウガ)みたいだからです。