魔法科高校の立派な魔法師   作:YT-3

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第五十二話 決勝、開幕——

二試合続けて行われた一高(ナギ)の試合が終わり、モノリス・コード予選の結果が出揃った。

 

勝率トップ、全勝は三高と一高。ただし、一高は四高との失格勝ちが入っているので、一高は2位、1位は三高だ。

その下に3勝の八高、2勝の二高、九高と続くが、二高は九高との直接対決で負けてるので決勝には進めなかった。

 

さて。本来なら準決勝は予選1位と予選4位、予選2位と予選3位の対決になるはずだった。が、しかし、2位の一高と3位の八高は直前で対決している。

そのため、例外的な措置として、三高対八高、一高対九高の対戦カードに変更された。

 

現在、岩場ステージで三高と八高の準決勝が行われている。

しかし、ナギの姿はモニターの前にも、試合を望める観客席にもなかった。

 

「——ですから、"アレ"を使います」

『……七草の娘に私たちの魔法を教えたのまではまだいいが、そこまでする必要があるか? アレは"もう一つ"と比べれば分かりづらいとはいえ、それでも発覚した時のリスクは高いぞ』

「それでも、使わなければ勝てません。将輝くんだけならまだなんとかなるかもしれませんけど、三対一じゃ手札が足りないです」

『それは分かるが……まあいい。ぼーやがそう言うならそうなんだろう。その代わり、必ず勝て』

「ありがとうございます、師匠(マスター)

 

通話が切れる。

画面が暗くなった端末をポケットにしまい、ナギは自分の試合会場まで歩き始める。

 

 

 

——これで許可は取れた。あとは勝つだけだ。

 

 

 —◇■◇■◇—

 

 

準決勝第二試合、一高対九高の試合は渓谷ステージで行われて……いなかった。直前で、機材トラブルとの通達により岩場ステージに変わったのだ。

 

とは言っても、それを信じる人間など一高にはいない。

豊富に水を湛える渓谷ステージが雷を得意とするナギにとって有利以外の何物でもないのは周知の事実であり、第一試合で"比較的"苦戦していた岩場ステージへの変更には作為的なものを強く感じずにはいられなかった。

 

だがしかし。そう決まってしまったとしたらそれに従うしかないのが参加者の務め。

 

 

——それに、水がないのなら用意すればいいだけだ。

 

 

 —◇■◇■◇—

 

 

「——(フラン)(ス・カ)(ルカル)(・ウェ)(ンティ)(・ウェ)(ルテン)(ティス)

「ああクソッ!またかよッ!!」

 

予選最終試合と同じく試合開始直後に自陣のモノリスを氷漬けにしたナギは——使ったのは『(アントス・)年 氷(バゲトゥ・キリオン)(・エトーン)』ではなく『凍て(ゲリド)つく(ゥスカ)氷柩(プルス)』だったが——、敵陣の目の前で竜巻の中に閉じこもっていた。

かれこれその状態が25分。一高側のモノリスを開けることを諦めた九高代表が全員集まるも状況は動かせず、半ば膠着状態に陥っていた。

と言っても、それは九高側に不利な条件ではない。寧ろこのまま閉じこもったままなら勝てるのだから、こんな行動をする()()の真意が読み取れずにいた。

 

……ところで、ナギが使っているのは『(フラン)(ス・カ)(ルカル)(・ウェ)(ンティ)(・ウェ)(ルテン)(ティス)』である。同系統、防御結界用の『(フラン)(ス・パ)(リエー)(ス・ウ)(ェンティ)(・ウェ)(ルテン)(ティス)』ではなく、本来なら捕縛用の呪文だ。

その二つの魔法の違いを挙げるとするなら、上昇気流か下降気流か。結界用の『風障壁』が後者で、捕縛用の『風牢壁』が前者。

 

 

……さて。ここで一つ考えてみよう。

岩場ステージにはないとはいえ、渓谷ステージやバトル・ボード用のコース、果てはピラーズ・ブレイクの氷柱作成用のプールなど、そう遠くないところに豊富な水場がある中、気温の高い夏場に、上昇気流を発生させ続けるとどうなるか。

 

——その答えは、物言わぬ空から返ってきた。

 

 

「……ん? 水……雨か? だけど、今日の予報は一日中晴れのはずだった——」

 

見上げた九高選手の目に映ったのは、いつの間に現れたのか、自分たちの頭上だけに黒々と鎮座する、積乱雲の影。

先ほどの一滴が(せき)を切ったのか、ポツポツという段階を通り過ぎ、一気にバケツをひっくり返したような豪雨になる。

 

「ま、ずいッ——!!」

 

例に漏れず、九高代表も圧縮空気の物理障壁を張っていたが、十師族でもない彼らには長時間の全天防御は不可能だった。

そのため、前方のみにしか壁はなく、その身体を天からの恵みが打ち付ける。

 

単純に言えば、全身余すところなく、ずぶ濡れだった。

 

 

解放(エーミッタム)——拡散・(フルグラティ)(オー・)(アルビカンス)

 

 

竜巻の奥からそのような呟きが聞こると同時、旋風が白く染まった。

天へ向かう螺旋を這い回るように雷の(いばら)が巻きつき、次の瞬間、周囲一帯へと拡散する。

宙を落ちる雨粒を伝い、地を濡らす雫を伝い。間にある壁を回り込むように白が迫る。

 

 

 

そして。次に竜巻が(ほど)けたときには、この場に立っているのは一人だけだった。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

歓声が湧く客席の一角に、達也たちの姿があった。

一対三という不利な状況をひっくり返したナギに、ホッと胸をなでおろす。

 

「フゥ〜。ナギの奴、なんとか勝てたな」

「なんとかって、どこに目が付いてんのよ。竜巻に隠れてたのもはじめから作戦の内よ、順当じゃない」

「でもエリカちゃん、さっきまで『このままじゃ負けちゃう〜!』って言ってなかった?」

「あちゃー、それは言わないでよ美月〜!」

 

呑気なことだ、と達也は友人たちを見ていた。

 

確かにナギの実力は予想以上だ。気が緩む気持ちも分からなくもない。

が、次の相手は三高。他の二人だけならともかく、実戦経験済みの十師族直系が相手では厳しいものになるだろう。まだ気を休めるには早い。

 

……いや、それが分かっているから今喜んでいるのか、と達也は理解した。今しか喜べるタイミングがないなら、今のうちに喜んでおくのも悪いわけではない。

そう思って、そうとは分からないよう一つ深呼吸し、眉間の皺を緩める。ちょうどその時、前の席のほのかが振り向いた。

 

「でも、まさか天気まで変えちゃうなんて……。達也さん、こんな魔法ってありましたっけ?」

「……直接天候操作魔法は、大亜連合の十三使徒が使う戦略級の霹靂塔しか確認されていない。ナギのあれも間接的なものだから、新しい一つにはならないな」

「そうなんですか?」

「湿気を含む空気で上昇気流を作れば雲ができる。理屈としては簡単なんだがな、実際にやろうとすると先ほどの竜巻のように桁外れの規模になる。ナギでなければ出来ないだろうが……言ってしまえばそれだけだ」

「へ〜」

「……だが……」

 

だが、達也にはこれが悪手に思える。

確かに、(これ)のおかげで"この試合は"勝てただろうが——

 

 

「ナギのやつ、何を考えているんだ?」

 

 

ポツリと呟いた言葉は、即席の雲が薄れ始めた空へと消えていった。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

それから暫くして、一高テント内の控え室。

そこに入った真由美はすぐさま遮音障壁を張ると、いつも通りながら集中した様子の義弟に話しかけた。

 

「決勝戦の場所が決まったわよ。草原ステージ、ですって。……ナギくん、大丈夫?」

「大丈夫だよ。草原ステージになったのは予想通り、あとは作戦通りでいくから」

「その作戦のことを言ってるのよ。確かにあの世界で見せてもらった『アレ』なら一条くん相手でも勝てるだろうけど……本当に見せて良いものなの?」

 

これまで見せた魔法と違い、これから使うのは真の意味で『秘奥』に当たることだと聞いている。そんなものをおいそれと使って良いものなのか、真由美には判断がつかなかったのだ。

 

「う、ん……本当は使いたくないんだけどね……。

それでも、使わなくちゃ多分勝てない。森崎くんたちとの約束を果たすために、絶対に勝たなくちゃいけないから使うんだ。それに後悔もしないし、躊躇う理由はないよ」

「……そう。それなら良いわ。でも、そういう理由なら、絶対に勝つのよ」

「……ふふっ。師匠(マスター)と同じことを言ってる」

「雪姫さんと?」

「うん。心配してくれてありがと。でも、大丈夫だよ。勝ってみせるから」

 

自分のCADを持って——モノリス展開用の鍵魔法や情報強化、領域干渉しか入っていないが——、立ち上がる。

既に準備はできている、後は戦場へ向かうだけだ。

 

「じゃあ、行ってきます」

「……うん、頑張って」

 

 

そして、真由美はその背中を、心配そうに見つめていた。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

試合直前、選手入場ゲート。

一つしかないそこには、一高と三高の代表四人が顔を揃えていた。

 

「……正直、お前のことを見縊っていたよナギ。まさか一人でここまで勝ち上がってくるなんてな。だが、俺たちはそう簡単には負けんぞ」

「一度見せた戦法が通じると思ったら大間違いだよ。既に対策は講じてる、新しい切り札を出してきても必ず見つけ出すさ」

 

先に声をかけたのは、将輝と吉祥寺だった。その目には、強敵と対面した時の高揚感があった。

 

「……三人には悪いけど、全力で叩き潰させてもらうよ。

こっちは使える手札はすべて使うんだ、負けるわけにはいかない。それでも勝ちたいのなら、死ぬ気で来ることだね」

 

対するナギの目には、そんな色は欠片もない。

あるのは、敵が用意した障害を叩き潰すという、冷たく燃える業火の影。

英雄の側面とは切り離された、(まもの)の色。

 

 

「「「————ッ!」」」

 

 

数度しか顔を合わせてないが、それでも分かるほど温厚なナギには似つかわしくない冷酷な態度に、将輝たちの脳が(アラ)(ーム)を鳴らす。

 

——理解した。ここでいう『死ぬ気』は、文字通り『死を覚悟した状態』のことだ。

一瞬でも気を抜けば、その先に訪れるのは敗退だけ。いや、それで済むかも怪しい。

 

丁度そのタイミングで入場を告げるアナウンスがなければ、将輝たちの体は冷や汗でびっしょりと濡れていただろう。そう思えるほど、圧倒的な威圧感。

 

 

「……ハハ。ハハハッ!!」

 

 

しかし、それが分かってなお、将輝の口元には笑みが浮かぶ。

好戦的で、まるで野生動物のような笑みが。

 

——だからこそ、乗り越えがいがある。

 

将輝の心情は、それ一つだった。

十師族として、圧倒的な魔法力を生まれ持ってしまったからこそ、真正面から戦って勝てないという経験は数えるほどしかない。知能面では親友に劣っているのは理解しているが、実戦なら自分を上回る相手はそういないだろうと思っていた。

 

だが。その予想は裏切られた。

目の前には、超えるべき高い壁。久しく体験していなかった、そして、今後もそう体験しないであろう強敵の出現。

 

これに興奮しないのは男ではない。

これで尻尾を巻くのは男ではない。

勝つのだ。一人ではなく、仲間の力も借りて、あの絶壁を乗り越えるのだ。

 

将輝の感情が伝わったのか、それとも同じ気持ちを抱いたのか。二人(なかま)の口元にも笑みが刻まれていく。

 

その表情のまま、案内に従って、光射す会場へと足を踏み入れた。

 

 

 

 —◇■◇■◇—

 

 

 

達也たちが一般観客席で見守り、

 

摩利や克人がモニター越しに腕を組み、

 

エヴァンジェリンが紅茶を飲みながらテレビを見て、

 

真由美が選手席で祈り、

 

将輝たちが敵を見つめ、

 

ナギが相手を見つめ返す中。

 

 

——試合開始のブザーが鳴り渡った。

 

 

 

 

さあ。泣いても笑ってもこれで終わり。

 

新人戦モノリス・コード、決勝戦の始まりだ。

 

 

 

 —◇■◇■◇—

 

 

 

草原ステージは、一面足首ほどの丈の草が生える、見晴らしのいい平原で行われる。全五ステージの中で唯一、観客席から直接見えるステージだ。

 

両陣営の初期位置はおよそ600mの距離がある。普通の魔法師では、開始直後の攻撃は不可能だ。

 

 

だが、今向かい合っているのは普通の魔法師ではない。

よって、開始直後に両陣営間で攻撃が飛び交っても不思議はない。

 

 

三高側、将輝の攻撃は発散系『瞬間気化』。ナギが降らした雨で草に露がついており、それを瞬間的に水蒸気にして爆発させた、爆裂の劣化版だ。当然、レギュレーションに合わせたものである。

一高側、ナギの攻撃は『魔法の射手(サギタ・マギカ)(セリ)(エス)(・フ)(ルグ)(ラー)(リス)』。無詠唱で放たれた雷の矢は、600mの距離を突き進む。

 

 

三十一の雷撃は、当然のごとく張られた圧縮空気の壁に阻まれた。地を伝う電流も、耐電加工が施されている軍用ブーツにはなす術なく弾かれた。

そして、弾幕(それ)を目隠しに、爆発による粉塵を切り裂き、ナギは超速で接近する。瞬動を連続的に用いた移動は、その軌道を追うのも困難だろう。

 

 

『壁があるなら打ち砕けばいい』

その考えの元、対二高戦で見せた障壁破壊の技を()()用意し、残り三歩を踏み出した。

 

残り二歩——

急激に速度が落ちる。意図しない減速に、しかしナギの表情は変わらない。

 

残り一歩——

全力で踏み込み、前へ飛ぶ。近く、しかし遠くに(目標)を感じ取る。

 

 

 

そして、残り零歩——

 

ナギの手は、あと一歩届かなかった。

 

 

 

負の加速系領域魔法『定率減速』。領域内の物体の運動量を一定割合で減速する魔法を展開し、ナギの目測を狂わせたのだ。

障壁破壊掌は、その手で触れなければ破壊できない。物理障壁のように手で触れられれば砕けるが、定率減速のように領域に干渉する魔法には無力である。

 

そして、既にナギの姿は三高陣営の近く、()()()()()距離だ。

そしてこの状況では、将輝よりも危険な相手がいる。

 

「ぐッ、やっぱり来るよね吉祥寺くん!」

「当たり前だ!」

 

胸を撃たれたような感覚に、ナギの体が真後ろに跳ね飛ばされる。いや、自分で大きく飛んでダメージを軽減したのだ。

吉祥寺の扱う『(イン)(ビジ)視の(ブル ・ )(ブリ)(ッド)』は正の加重系基礎魔法、簡単に言えば、対象に銃で撃たれたに等しい衝撃を"()()()()()"魔法だ。

そしてこの魔法は、焦点さえ合えば、情報強化を無視してダメージを与えられる。唯一の対処法は領域干渉だが、ナギの干渉力では容易く突破されるだろう。

 

接近を止められ、近距離戦を封じられたナギは、足元で起きる小規模爆発を避けながら、一旦距離をとる。

 

 

再度突撃しようとも、再び止められるのがオチだ。

かといって遠距離攻撃では、突破するだけの威力も物量もない。だが、ルールによって威力はこれ以上は上げられない。

 

——なら、必要なのは物量だ。

 

 

 

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル」

 

 

 

将輝たちを相手に、ゆっくりと魔法をストックする余裕はないだろう。精々一、二発。それ以上では、隙を突かれて倒されるのが目に見える。

 

 

 

「契約に従い我に従え氷の女王、()く来れ静謐なる千年氷原王国、咲き誇れ終焉の白薔薇——」

 

 

 

となれば、対策は一つ。

 

一発で発動でき。

威力も詠唱ありと比べて遜色なく。

隙の少ない発動で。

大量に展開する。

 

矛盾するようだが、勝ち筋はそれしかない。

そして、ナギはその矛盾を解決できる方法を知っていた。

 

 

 

「——『千年氷華(アントス・バゲトゥ・キリオン・エトーン)』——」

 

 

 

右手の先に、極寒の冷気を生み出す魔法が完成する。

 

——だが、この魔法はあくまで通過点。そもそも、相手に直接使うのはオーバーキルで失格対象だ。

 

ならば、何故。

その表情を浮かべる将輝たち、そしてモニター越しの達也たちの前で、魔法が投射され——

 

 

 

「——固定(スタグネット)!」

 

 

 

投射されかけ、圧倒的な魔力で無理矢理包み込まれた。

 

『————ッ?!』

 

その光景を見た全ての人間が、平等に息を呑む。

だが、混乱はそこに止まらない。次の瞬間、魔法の常識にあるまじき行動に、己が目を疑った。

 

 

 

掌握(コンプレフシオー)——」

 

 

放出を止められた魔法を、その手で"握り潰す"。

 

()わる。

()わる。

()わる。

 

感じる魔法の規模が、桁外れに跳ね上がる。

魔法を感じる場所が、ナギの体に移動する。

 

その雰囲気が、会場の空気が、そして、世界の常識が。

今、この瞬間から動き始めた。

 

 

 

 

今ここに、伝説が復活する。

 

闇を謳い、死体を踏み敷き、氷雪の世界に生きた吸血鬼、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。

 

その、究極の到達点。もはや一部の伝承にしか残っていない、それを見て生き残ること自体が奇跡の御技。

 

その、究極の技の名は——

 

 

 

 

魔力充(スプレーメント)塡・術(ゥム・プロ・ア)式兵装(ルマティオーネ)——『氷の(クリュスタリネ)女王(ー・パシレイア)』」

 

 

——瞬間。世界は氷に包まれた。

 

 

 

 —◇■◇■◇—

 

 

 

さあ、乗り越えられるか英雄の卵よ。

 

これが、これこそが闇の到達点。その模倣。

 

氷結空間の皇子に、その矮小な手が届くのか。

 

英雄が英雄たる証拠を、その身で示してみろ。

 

 

勘を働かせろ。

 

何一つも見落とすな。

 

死力を振り絞れ。

 

その手を、伸ばせ。

 

 

さすれば、もしかすれば、一矢報いることが出来るかもしれないだろう。


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