魔法科高校の立派な魔法師   作:YT-3

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お久しぶりです。実に約三ヶ月ぶりの最新話です。


第三十九話 狭間の魔女

『さあ皆様お待ちかね!これより本戦女子バトル・ボード予選第3試合を行います!

本命と目される第一高校三年、渡辺摩利選手が駒を進めるのか⁉︎ はたまた大番狂わせが起きるのか⁉︎ 一瞬も目が離せない戦いが始まります‼︎

会場のボルテージも青天井で上がる中、満を持して選手の入場です‼︎』

『オオオォーーッ!』

 

アナウンサーの煽りに、堰を切ったように会場を揺らすほどの歓声がそこかしこから湧く。

しかし、その中のたった一角。達也たちの付近だけが、まるで通夜のように静まりかえっていた。

 

『…………』

 

その中にナギの姿はない。それがこの状況の理由であることは、誰の目から見ても明白だった。

 

「……ナギお兄さまは大丈夫でしょうか」

「……きっと大丈夫だって。話をしてくるだけだから、って言ってたじゃん」

 

暗い顔で俯向く泉美を励ますように声をかける香澄だが、その言葉とは裏腹にその顔は優れない。

それも無理はないだろう。先ほどの巨大な女との遭遇で、最も衝撃を受けたのは彼女たちだったのだから。

それは、ダーナと名乗った女性の異物感が理由ではない。そんなことよりも、彼女に対して(おぞ)ましいほどの怒気をぶつけたナギが原因だった。

長い時間を共に過ごし、血こそ繋がっていないが自他共に認める兄妹と思っていた優しい兄が、初めて見せた本気の怒りの表情。それに対し、どう受け止めていいのかが分からないのだ。

そして、それは多かれ少なかれ達也たちも同様だった。

 

「お兄様。あの女性が言っていた、彼女とナギくんが同類というのは、一体どういうことなんでしょうか?」

「……分からん。今の状況からでは、推測するにも情報がなさすぎる。そもそも、ナギに『狭間の魔女』と呼ばれた彼女が一体どういう存在なのかも分からないんだ。

何故ナギだけが特別扱いだったのか。何故ナギはあそこまで警戒しなくてはならなかったのか。『貴族』とは一体なんなのか。『キティ』、『素直な子』、『人形の子』……そして、ナギのことを指すと思われる『ネギ』。

無秩序なピースばかり溢れかえっていて、それを収めるための枠組みがまるで見えてこない。これでは、結論の出しようがない」

 

達也の口から改めて情報が整理され、その不透明さにさらに双子の表情が暗くなる。

まるで、兄が敵か味方か分からない人物と共に霧の中へ入っていったかのような、そもそもその兄が何者なのか。何を心配すればいいのかすら分からない状況だということを再認識されられただけだった。

 

「……そうね。一つだけ分かっていることがあるとすれば、あの人には絶対に勝てそうもないってことだけ。

あの傍迷惑な女神様と一緒。そもそも存在してる次元からして違う相手なのは、痛いほど理解させられたわ」

「エリカの言う通りだ。アレは、決して俺たちと同列の目線で見ていい相手じゃない。

……そして、ナギはそんな相手に対して、なんらかの対抗手段を握っているはず。

ゴールデンウィークの時も、今回もそうだった。ナギは相手に対して決して下手(しもて)に出ずに、決裂すれば戦うのも辞さない構えを見せている。相手がどんな存在であるかを、俺たち以上に理解しているにもかかわらず、だ。

これは、そういう存在に対してなんらかの切り札を握っていなければ出来ない行動のはず……」

 

いや、それだけではないのは全員が気づいている。誰もがその可能性から目を背けたいだけだ。

——『ナギも彼女らと同じく、ヒトではない』という可能性を。

 

「では、ナギお兄さまの身は安全だということですか……?」

「ナギがあそこまで警戒しなくてはいけない以上、100%有効なモノではない、と思う。

だが、まるで対抗手段がないよりかは、幾分かは安全なはずだ」

「そうですか……」

「だ、大丈夫だって。きっと、次のお姉ちゃんの試合までには戻ってくるよ」

「……そうですわね。家族の私たちが信じなくてはいけませんよね」

 

そう言って、泉美は神に祈るかのように、ぎゅっと胸の前で手を組んだ。それを見て、香澄も同様に神にすがる。

その願う先にあの女神がいるのか、または全く見ず知らずの神に願っているのかは定かではないが、ただ一つだけ、心の底からナギの身を案じていることだけは達也たちにも伝わってきた。

もはや、彼らの意識は会場にはなく、どこかであの巨大な女性と対話をしているだろうナギを想起していた。

 

 

—◇■◇■◇—

 

 

時を同じくして、会場の端。人で溢れかえる会場の中にある一角で、しかし不自然に人気のないそこに、ナギとダーナの姿はあった。

 

「……美味しいですね」

「そりゃあね、あたしの城から持ってきたもんだ。そこらの安もんとはわけが違うよ」

 

ナギからは既に、先程までの剣呑な雰囲気はなくなっている。友人や民衆が近くにいたから強く警戒していただけで、辺りに人がいなければそこまで気にする必要はないのだ。

 

「しかし、本当に人間の中で過ごしてるんだねぇ。あたしにゃ理解できないよ」

「ボクはまだ、人を辞めて百年(すぐ)ですから。それに、人の世界も悪くありませんよ?」

「まあ、美しいものを作り出すことに関しては認めてやってもいいけどね。

ただ、やっぱり人間とあたしたちゃ違う存在だよ。あたしたちゃ人に恐れられてなんぼ、崇められてなんぼだからねぇ」

 

平行線だ。

ナギは元人間として、そしてダーナは人ではないものとして、それぞれの意見を持っている。お互いの意見に一理あると認めても、そもそもの立ち位置から違うのだから自らに省みることはない。

しかし、それでも敵対することはない。ナギは自らの師のさらに師として、ダーナは文字どおり世界の在り方を変えた大英雄として、相手のことを尊敬し、自分の世界に手を出さない限りその在り方に口を出すつもりはないからだ。

 

「そもそも、なんでこの世界に来れたんですか? 貴女の口ぶりからすると、『あっちの世界』から来たんですよね?」

「まあ、そうなるね。と言っても、あんたのおかげなんだよ?」

「え?」

 

そう言われても、ナギに思い当たる節はない。そもそも、人伝に話は聞いていても、直接会ったのはこれが初めてなのだ。

 

「あんたは、あっちからこっちにどうやって来たんだい?」

「それは、転移魔法で世界の狭間に送られて……あっ!」

「気付いたね? そう、あたしゃ『狭間の魔女』。世界の狭間に浮かぶ城の持ち主。

そんな世界の狭間(あたしのテリトリー)を通ったんだ、その後を追いかけることも不可能じゃない。といっても、今回は幸運だったけどね」

 

そう言うと、ダーナはどこからか二股に割れた枝を取り出した。

 

「並行した世界は、よくこんな感じの枝に例えられる。何かをきっかけに、選択肢Aの世界と選択肢Bの世界に分岐するってヤツさ。

なら、世界の本筋が枝なら、異界はなんだと思う?」

「…………葉っぱ、ですか?」

「正解だ。異界はあくまでその世界にくっついているもの。他所の世界には干渉しえないし、栄養(まりょく)が足りなくなれば枯れて落ちるだけさ」

 

ダーナが手に持つ枝が一瞬輝いたかと思うと、割れた枝それぞれに二、三枚の葉が付いていた。

 

「それだと、貴女もこの世界に来れませんよね?」

「普通の異界ならね。あたしの異界は特別製だよ。例えるなら……そうだね、ヤドリギかね?」

「ヤドリギ……?」

「世界から栄養(まりょく)を貰って存続しているのは一緒さ。ただ、それは世界を作った基点から。そこから各々の枝に蔦を伸ばして巻き付いている感じかね?」

 

再び枝が光ると、二つの枝にまたがるようにヤドリギが巻き付いていた。

 

「ただの(異界)と違って、こいつは現在過去未来並行世界の全部が一纏まりのものだ。時空を超えて同一の存在だからこその『世界の狭間』、時空を超える城。

すべての枝に蔦を伸ばしてるわけじゃないから、どの世界にも自由に行けるわけじゃない。それに、行き先を指定するあたしにも能力の限界もあるから、よほど近くない限り今いる場所から他所の世界には狙って行けない。

ただし、蔦が繋がっていて目標(めじるし)があれば話は別さ。今回はあんたがそれに当たるね」

「そうなんですか」

 

どうやら、そこまで自由度は高くないようだ。そして、逆説的に自分()()子孫()の規格外さを再認識する。時間移動も並行世界移動も、手に収まる機械一つでするなんて……

 

「それで、どうしてボクのところへ?」

「一つ、聞きたいことがあってねぇ。まあ、そいつはあくまでついでで、第一の目的は女神に会うことかね」

「コノカさんに?」

「ああ。その女神は、ニホン神話で美の女神なんだろう? あたしは真の美しさを常に求めてるんだ、永遠の美ってのは女の夢だからねぇ。

ただ、時代によって美ってヤツの基準は変わるから、未だに"不変の美"ってのがなんなのか、その真理は掴めてなくてねぇ。美しさを讃えられるほどの神なら、そのヒントが掴めるんじゃないかってね」

「へぇ〜」

「ま、先にこっちの質問をしとくかね」

 

そう言うと、ダーナの視線がナギを貫く。その真意を測りかねて、ナギは首をひねった。

 

「あんたは、『向こうの世界』に戻る気はあるかい?」

「え?」

「まあ、いきなりこんな話をしても、なんのことだか分からないだろうね。

そうさね……つい最近まで、あたしはちょいと弟子をとってたんだよ。誰だと思う?」

 

一見関係なさそうな話題に、首の角度が深くなる。そもそも、それは自分の関係者なのだろうか?

 

「…………分かりません」

「まあ、当然だね。直接の知り合いではないわけだし。

まあ、何人か居たけれど、中心となってたヤツの名前は『近衛刀太』っていってね。あんたの孫さ」

「へぇ、そうなんで…………………孫?」

「ああ、孫さ。ついでにキティの弟子でもあるね」

「孫っ!?!?」

 

衝撃の事実! 知らぬ間に自分はおじいちゃんになってたらしい! しかも親子二代で同じ人に弟子入りしてると言う!

 

「といっても、戸籍上の話らしいけどね」

「それでもびっくりしますよ!? 血の繋がりがなくても孫は孫なんですから!!」

「いや、ある意味血は繋がってるよ。一番近いとも言えるね」

「…………どういうことですか?」

 

何処となく、不穏な空気を感じ取った。ざわりと、背中を嫌な感覚が襲う。

 

「アイツは、あんたを基にした人造(ホムン)人間(クルス)だよ。今の時代はクローンとか言うんだったかね?」

「え…………?」

 

人造(ホムン)人間(クルス)? クローン? 誰の? …………自分の?

なんで、どうして。ボクには仲間がいて、そんなこと許すはずがないのに。自分がいなくなった後、一体何があったんだ……?

 

「それも、ただのコピーじゃなくてね。あんたの中にある白の欠片を強調した、黒白のハイブリッドさ」

「白……火星の白? 魔法無効化能力(マジックキャンセル)のことですか?」

 

自分の中にある欠片など、それぐらいしか思いつかない。

魔法無効化能力(マジックキャンセル)は、裏火星の王家エンテオフュシアの血に伝わる力だ。『黄昏の姫御子』たる神楽坂明日菜、アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアほど強く発現しているわけではないけれど、母がエンテオフュシアの女王だったネギ・スプリングフィールドにも僅かにだが伝わっている。高い抗魔力と父をも上回る魔力は、その影響が大きいだろう。

 

「そうさね。僅かにしかない白をどうにかして増やしたんだろうね。(マギ)(ア・)(エレ)(ベア)と干渉してかなりぐちゃぐちゃな状況だったけど、まあ、あたしのお陰でそれなりにはなったんじゃないのかね」

「もしかして……(ライ)(フメー)(カー)(たお)すために?」

 

一つ、思い当たることがあった。

 

魔法無効化能力(マジックキャンセル)という名は、その能力の表面的な側面を捉えただけに過ぎない。

その本質は、『世界の破壊と再生の魔法』。異界を創り出し、崩壊させる、究極の破壊魔法にして創造魔法。

消耗が激しい咸卦法を、未熟な状態でも数時間は発動し続けられるだけの膨大な魔力と気は、それだけの超極大魔法を発動するために必要なもの。魔法無効化能力は、常に溜め込んでいる莫大な魔力と、漏れ出した破壊魔法の複合効果。

そして、その力は、魔法世界と繋がっている(ライ)(フメー)(カー)を完全に滅するために、必要不可欠な力だった。

 

自分の世界にいる限り、その存在は消滅することなどありえない。コノカもそうだし、目の前のダーナもそうだろう。その世界は、その人物の心象風景。自分の異界の中に限り、全能神に等しい力を得ることが出来る。

自分(ネギ)(ナギ)のように、時にはその条理すら捻じ曲げる存在も、確かにいる。ただ、それでもその世界が存続している限り、完全に消滅させることはできない。

そして、彼の(ライ)(フメー)(カー)は魔法世界を出ることはないが故に、()()()()()()()()()を完全に操った上で曲解し、世界と相手の繋がりを断ち切らない限り、真に倒し切ることはできないのだ。

 

かつて、黄昏の姫御子たる明日菜でも能力(ちから)が足りずに諦めるしかなかった、(ライ)(フメー)(カー)の完全消滅。

だけど。もし、彼女を上回る能力(ちから)を持った存在がいたら? それだけのために調整されて産まれた存在がいたとしたら?

とてもじゃないが、彼女たち(なかま)の発案だとは思えない。そんな非人道的なことを認めるような人たちじゃない。

だけど……自分の知らない人まで、そうだとは断言できなかった。

 

「さあ? そこは詳しく知らないし、興味もなかったからねぇ。ただ、人形の子は利用するつもり満々だったね」

「人形の……子?」

「さて、名前はなんだっけねぇ……(D)(o)(o)(m)じゃなくて、(L)(o)(t)じゃなくて、(D)(e)(s)(t)(i)(n)(y)でもなくて……ああそうだ、フェイトだよ。フェイト・アーウェルンクス」

「フェイトが……」

 

ある意味、彼が最も(ライ)(フメー)(カー)の危険性を肌で感じ、理解している。その彼ならば、倒せる手段を持つ()()の孫を、自らの陣営に引き込もうとするだろう。

しかし、いつ来るか分からないような脅威のためだけに、一人の命を"利用"するような男だとは思えなかった。何かしらの理由があるはず、それも、かなり切羽詰まったような。

 

「まさか…………(ライ)(フメー)(カー)が復活した?」

「正解だよ。そして、あたしがあんたに戻る気はあるかと聞いた理由でもある。

実際に戦ったあんたなら分かるだろう? アレだけの世界と繋がった(ライ)(フメー)(カー)は、最早普通の尺度で測っていい奴じゃない。あいつは、最も()()に近い魔法使いさね。

そんな奴に、いくら切り札を持ってても所詮まだまだひよっこの近衛刀太じゃ勝ち目なんかない。奇跡に近い生存線を手繰り寄せられる『英雄』じゃなければ、それを届かせる道筋すらつけられやしない。

あの子がそうじゃないとは言わないし、才能だけは有り余ってるからいつか化けるかもしれないね。でも、戦力は多ければ多いほうがいい。あの子の仲間も一癖も二癖もある奴らばかりだけど、あの世界で謳われてたようなあんたの仲間と比べたら、質はともかく量で劣る」

 

だからこそ、自分の意思を聞きたいのだという。実際に、その道筋をつけたことのある自分の。

 

「………………」

「もちろん、あんたの意思は尊重するよ。行くも留まるもあんた次第さね。

そもそも、あたしは別にどうでもいいっちゃいいんだ。一つの世界が消えたらその分だけ美しいものが消えるわけだけど、それならそれが残ってる世界に移ればいい。

ただ、仮にもあたしの弟子があっさり負けるのはあたしの威厳に関わるし、弟子(キティ)の仇でもあるしね。ちょいと調べて美の(気にな)女神(ること)があったついでに、手を貸してやるぐらいはしてもいいかと考えてやったんだよ」

 

そういうことなら、自分の返す返事は決まっている。

 

 

 

「その刀太くんには悪いですけど、ボクはここに残ります」

 

 

 

「ふぅん? 一応理由を聞いてもいいかい?」

「確かにボクは、かつて(ライ)(フメー)(カー)に相対して、倒し切ることこそできなかったけど勝っています。

でも、それはボクだけの力じゃなくて、仲間たち31人全員の力があってこそです。既に欠けた仲間もいる以上、二度と同じことはできません。

なら、死んだことになっているボクが行って下手に混乱されるよりも、その世界で生きている自分の孫とその仲間に賭けてみます。自分の家族を信じられなくなったら終わりですから」

 

それに、と零し、目を閉じる。あの日の約束を、ボクのするべき贖罪を。

 

「ボクはこの世界の師匠(マスター)と約束しちゃいましたから、『永遠に共に生きる』って。今さら戻る手段が出来たからって、はいそうですかと戻れませんよ。こっちに友達も出来ましたし」

「……そういうことなら仕方がないさね。約束を守るのは、あたしたち不死者が負うべき自分への制約だからね」

 

ダーナはそう笑って立ち上がると、手早くティーセットなどを片していく。これで話は終わり、ということだろう。

 

「それにしても、この世界にもキティは居るんだねぇ。後でちょいと顔でも見ておこうかね」

「いいんじゃないですか? 久しぶりの再会でしょうし」

「そりゃ"こっち"のキティとは、何百年ぶりかで久しいけどね。あの子があたしに感謝? ないね、そんなこと」

「そうですか? 向こうの師匠(マスター)には、何度かダーナさんのことを聞いてますよ?

『自分勝手で私以上のスパルタだが、腕だけは良かった』って」

「へぇ、あの子がそんなこと。なんだ、可愛いとこもあるじゃないか」

 

その後暫く、大師匠と孫弟子は、間に入る一人の吸血鬼を話しのネタに喋り続けていた。

それと同時に、ゲームしてダラダラしていた少女と、世界を超えた先で書類を捌いていた女性が全く同じくしゃみをしたりしたが、それはまた別のお話。




「約束」のくだりが分からない方は、改編後の過去話其之肆をご覧くださいm(_ _)m

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