ユクモ村の狩人録   作:箱の中の世界

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どうも箱です。遅くなってすみません。
宿題のせいで執筆が出来ませんでした。本当に申し訳ありません。
今回は親知らずの痛みと闘いながら執筆したので少々おかしい点があると思います。一応見直しはしたので大丈夫(?)だとは思いますが、おかしい部分は指摘してくださると助かります。
それと、学校の予定で9月からは忙しくなるので更新が遅くなるかも知れません。極力努力はします。

前書きはここら辺にして、それでは本編どうぞ!


狩人の里帰り【歓迎会・続】

 

 目が覚めると視界に見慣れない天井が広がっていた。現状を確認すると、宿泊所の一室であることがわかった。枕元にはユクモ村から運んできた荷物が置いてある。

 

「あれ……何でこんな所に?確かお酒を呑んでから……」

 

 その先の事を思い出そうと思った途端に頭が痛み思い出す事が出来なかった。

 

「……恥ずかしいけどトールに聞いてみようかな」

 

 そう決断したユーカは荷物の中から衣服を取りだし、着替えてからその宿泊所を後にした。

 

≡≡≡≡

 

 宿泊所を出たユーカはトールの居場所を探るために先ず集会所に足を踏み入れた。

 

「すみませーん……」

「あら、ユーカちゃんじゃない?どうかしたの?」

 

 ユーカが挨拶をすると入口近くに立っていたギルドマスターことユーカを酔わせた張本人が声を掛けてきた。

 

「あ、どうもギルドマスターさん。あのトールって今どこに居るかわかりますか?」

「え?トール君?そうねぇ……貴女が村に入ってきた時の門の近くに家があったと思うけどオルドさん達はそこにいると思うわよ?」

「ありがとうございます!」

「いえいえ困った時はお互い様よ~」

 

 そうして目的の情報を得たユーカは集会所を出るとギルドマスターの情報を頼りにトール達がいるであろう場所に向かった。

集会所を出た時、壁の修理を行っているのを見かけた。

 

(?村に来たときは集会所の壁に穴なんて無かった筈なんだけど……)

 

◇◆◇◆

 

 ギルドマスターに教えられた家に着いたユーカは玄関を叩いた。

 

「すみません。トールいますか?」

 

 その数秒後、家の中から女性の声が聞こえトールの母、ティリスが玄関を開け現れた。

 

「あら、ユーカちゃん。トールなら奥の部屋で寝てるわよ。ま、上がって上がって」

 

 ティリスに無理矢理に近い形で家に上がらされたユーカはトールの寝ている部屋に連れていかれた。

 

「え?トールとオルドさんどうしたの!?」

「お……おぅユーカか……」

「やぁ……ユーカちゃ……ん……」

 

 二人の顔には青アザが出来ており、腕や脚には包帯が巻かれていた。

 

「ま、まさかお酒で酔った私が……」

「いや……それは違う……」

「え?じゃあこの怪我は誰が……」

「この怪我を負わせたのはな……母さんだよ」

「ティリスさんが!?」

「あぁ……話すと長くなるのだが……」

 

 

◇◆◇◆

 

 ――事はギルドマスターがユーカに酒を飲ませてユーカが倒れるまで遡る……

 

「美味しかったかしら?黄金芋酒は?」

「!?」

 

 『お酒』と聞いた瞬間、ユーカは平常心を失ったような状態になり、顔を真っ赤にしながらその場に倒れた。

 

「あら?もしかしてユーカさんはお酒ダメだったかしら?」

 

 酔わせた張本人は頭上に『?』が浮かんでいるような表情を浮かべた後、オルド達にもお酒の入ったグラスを渡しに向かった。

 

 

「オルドにティリス、お久し振りね」

「いやぁ、久しぶりですね。トールが六歳の頃ですから……13年ぶり位になりますかね」

「もうそんなに経つのね……今でも覚えてるわよ?オルド、貴方が雪山でティガレックスに襲われて村にやって来たことから村を救った事まで……まるで昨日の事みたいに鮮明に覚えてるわ。

さ、お二人ともこれを呑みながらユクモ村でのお話を聞かせてくれるかしら?」

 

 そう言ってギルドマスターは二人に黄金芋酒の入ったグラスを二人に渡すと、受け取ったオルド達はユクモ村での出来事を語り始めた。

 

◇◆

 

「…………んでユクモ村で教官を始めて数ヶ月位に来たのがユーカちゃんなんだ」

「へぇ、そうだったのね。彼女はどうしてハンターになろうと?」

「んー?俺はよく知らねぇがこれはユクモ村の村長に聞いた話なんだが、ユーカちゃんは両親ともにハンターでな?両親はユクモ村を代表するハンターだったんだがユーカちゃんが三歳位の時にとある古龍の討伐に向かったらしいんだが、村に帰ってこなかった……らしい」

「彼女にそんな事があったのね……」

「ま、俺の指導のお陰ででユーカちゃんは今じゃユクモ村の中では三本に入るぐらいの実力を持ってるんだぜ?

な、ティリス」

 

オルドがティリスの方を向くと、顔を赤くして焦点の定まってない目をしたティリスがいた。

 

「ひゃっほぉ…おるど、どーかした?」

「んなっ!?ティリスお前何杯酒呑んだんだ!?」

「えーっとねぇ……10杯!」

 

 ティリスは両手パーの形にして突きだしながら答えた。

 

「じゅ、10杯!? お前はバカか!? 何でそんなに呑んでるんだよ!?」

「あー!バカっていうほうがバカなんだよー! やーいオルドのバーカ!」

 

 ティリスの反応を見たオルドは「ダメだコイツ。早くどうにかしないと」と思った次の瞬間、

 

「バカっていうオルドにはお仕置きが必要だねぇ」

 

と言うとティリスはどこからともなくかつて愛用していたしろねこハンマーをオルドに向け躊躇いもなく一撃を食らわせた。

 

「うぼぁっ!?」

 

一撃を受けたオルドは間抜けな声をあげながら集会所の壁を突き破り外に飛ばされた。

 

◇◆

 

「って事があったんだよ」

 

と、トールは説明を終えた。だが、一つ謎が残った。

 

「ねぇ、オルドさんが飛ばされたのはわかったけど何でトールも怪我をしてるわけ?そこだけ納得がいかないんだけど……」

「……言わないとダメか?」

「なんか言いにくい理由でもあるの?」

「あると言えばあるし、ないと言えばないんだが……」

「なら良いじゃない。こっちは気になるから早く話してよ」

「わかったよ……父さんの怪我は母さんがやった。だけど俺に怪我を負わせたのはな……ユーカ、お前なんだよ」

 

 

「へ?」

 

ユーカはトールの言葉に目を丸くしながら話を聞き続けることにした。

 

「お前が酒で倒れたのを見てたから俺はお前を休める場所に連れていくことにしたんだよ。

んで、部屋に連れて行った途端にお前の目が覚めたんだよ。ただ、その時は顔が赤かったからまだ酔ってたんだと思う。で、話を戻すと 目が覚めたお前が俺の顔を見た途端に殴りにかかってきてな。驚いた俺は何も出来ずにただ殴られ続けて気が付いたらこのザマだよ」

 

話終えたトールはユーカの顔を見ると青ざめた表情をしていた。

 

「えーっと……そのユーカ?」

「…………」

「おーい?ユーカ?大じょ……」

「ごめんなさい!」

 

トールが 大丈夫か? と聞こうと思った瞬間に、ユーカの「ごめんなさい!」で言葉を遮られた。

 

「ユーカ、その別に謝らなくてもいいぞ?」

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

「聞いてるか?謝らなくてもいいんだぞ?」

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

「はぁ……ダメだこりゃ」

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

 

このごめんなさいの下りは一時間程続いたとか続かなかったとか……




後書きと言うかただの懺悔
狩人の里帰り編は基本的に軽い感じで書いていきたいのでこのような文になってしまいます。と言うかネタに走るのが基本と言う感じになっております。
しかし今回は自分でも自信の持てない文なのでかなり不安です。書き直しなどは少しずつしているので問題はないと思うのですが、やはり少しはボロが出てしまうわけです。かなり久しぶりに執筆したという言い訳もありますがこれは自分の実力不足を実感しました。

こんな半端者ですが、これからも宜しくお願いします。

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