ユクモ村の狩人録   作:箱の中の世界

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どうも、箱です
お久し振りです。最近は宿題をやったり課題の小説を書いたり……色々なものがあります。
さて、今回の話からしばらくユクモ村の狩人録は日常回に入ります。何かの伏線だったりします。

それとUAが900を突破しました!これからもがんばっていきますのでよろしくお願いします。


ある意味平和なユクモ村

 

「あー……最近は平和だなぁ……」

 

「そうねぇ……何もないわね……」

 

相変わらず温泉に浸かるしかない平和なユクモ村でトールとユーカはやはり温泉に浸かっていた。

 

「最近はキノコ採取にハチミツ集め、龍の卵運び……本当に平和だよなぁ」

 

トールの言う通り、最近の依頼は平和な依頼ばかりである。それもそのはず、トールとユーカが倒したイビルジョーが渓流の生態系を壊滅に追い込んだため、生態系の復活まではしばらく狩りは行えないらしい。そのため、村での主な依頼は採取等になってしまっているのだ。

 

「「はぁ……」」

 

二人に今できることは大きなため息を吐くことだけだった。

 

≡≡≡≡

 

「あー……平和だなぁ……」

 

「ねぇトール。その言葉昨日も聞いたわよ?もういい加減慣れなさいよ」

 

「えー……だってよー」

 

「はいはい、言い訳しないの」

 

「聞いたのはユーカじゃん……」

 

また昨日と同じく、温泉に浸かっていた二人は温泉から上がると、着替えると浴場を後にした。

 

◇◆◇◆

 

「あー!ユーカおねえちゃん!」

 

村に出ると一人の少女がユーカに近寄ってきた。その少女は何かを抱えている様子である。

 

「どうしたの?」

 

「あのね!ユーカおねえちゃん!さっきガーグァの卵から赤ちゃんが生まれたんだよ!ほら!」

 

少女はそう言うと抱えていたガーグァの幼体を前につき出すようにユーカに見せる。

 

「わぁ!ほんとだ!可愛いわね」

 

「うん!わたし、がんばってそだてるね!」

 

「うん、えらいえらい」

 

そう言って少女の頭を撫でるユーカ。

 

「えへへ……」

 

ユーカに頭を撫でられ笑顔の少女が顔を上げるとトールと目があった。

 

「トールおにいちゃんも頭なでなでしてほしいの?」

 

「んなっ!? そんなわけないぞ!?」

 

「ユーカおねえちゃんが言ってたよ!『自分には正直に』って!」

 

「いや、俺が頭撫でてほしいなんて思うわけないだろ?なぁ?ユーカ?」

 

「へぇ、トールも頭撫でて欲しかったんだ」

 

そう言い、トールの頭を撫で始めるユーカの手をはらおうとするトールだったが……

 

「ばっ……ちょっやめろ!やめ……てください……」

 

「トールおにいちゃん頭撫でられてニコニコしてる!」

 

結局、撫でて欲しかったトールであった。

 

≡≡≡≡

 

「……暇ね」

 

「どうした? ユーカお前らしくないぞ」

 

昨日まで暇と言っていたトールと代わり、今日はユーカが前日までのトールの様な状態になっていた。

 

「なんであんたは元気なのよ……昨日まで暇とか言ってたじゃない……」

 

「確かに暇だったけどさ、今日父さんから里帰りしないか?って言われたから今日の夜からポッケ村に行くことにしたんだ」

 

「へぇ……里帰りか。私の生まれ育ったのはこのユクモ村だし他の村には行ったことないのよね……

ねぇ、トール。私もポッケ村に着いていってもいい?」

 

「別に問題ないぞ……急に元気になったな?

出発は今日の夜だからな?しっかりと準備してこいよ」

 

「それじゃあ準備の為に今日は先に失礼するわ」

 

ユーカはそう言うと自宅に向かって行った。

 

「おう……って保温性の高い防具を……って聞こえるわけないよな……

ま、いいかな?」

 

夜来た時に言えばいいだろう、そう思ったトールだった。

 




久しぶりなのに短い……
い……いや!今回はポッケ村に行くためのフラグと言うか……ね?

さ、さて!次回はポッケ村に行くためにトールの家に集まったところから始まります!
それでは次回のユクモ村の狩人録で!
(はぁ……文字数が狩り編の半分位って次回からは増やさないと……)

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