後編もなるべく早く投稿するのでお待ちください。
「おーい小鳥遊さーん」
「あれ? 変態の声がするぞ?」
うら若い乙女の柔肌を淫猥な指使い(マッサージ)で蹂躙しそうな変態が俺を呼んでる気がするぞー?
反応したくないけど接客しなきゃいけないこの状況が憎い。せっかくあれから二度と会わなくて済むように色々頑張ってたのになー。
せめて来るならこんな格好じゃなくて普通の服着てる時にしてほしかった。
「小鳥遊さんってば」
「何の用ですか山田さん」
「カフェなんだからもちろん食事よ。あと噂の新人メイドさんを見に来たの」
「へーそんな噂になってる人がいるんだ。同じ店で働いてるのに知らなかったなー」
わざわざ今のタイミングを狙って来たんかい。
どこのPさんが流した噂か知らんけど会議中にお腹下す呪いにでもかかってしまえばいいのに。
さて、覚えているだろうか? この人は以前エステルームで出会ったチーフエステティシャンの山田さんだ。
俺は忘れてた。というか意図的に記憶から消すよう努力していた。
深く考えると嫌なことを思い出しそうなのでさっさと注文をとって離れたい。
「お客様、ご注文をどうぞ」
「まあそんな邪険にしないで、ちょっと付き合ってよ」
「お仕事中なんですが」
「注文するついでに店員さんと雑談するくらいならいいでしょ?」
「はあ。それじゃさっき言ってた噂って何ですか」
新人のメイドって俺しかいないんだけど噂になってんの?
ウサミンを新人と間違えたってのはさすがに無理があるかなー。
「最近社内で話題の美人女装男子がメイド服で働いているって噂よ」
「私が女装してること知ってるのって基本的に職員さんたちだけですよね。仮にちょっと噂が流れたとしてもこんなに人集まりますか?」
「ちょっとどころじゃないわよー。なにせ久方ぶりに346に現れた大型新人だもの。『今世紀最大のルックス詐欺』と呼ばれる小鳥遊さんの噂ともなれば社内全体に広まるのは当然。みんな見に来たがってもおかしくないわ」
「なにその呼び名? 完全に馬鹿にしてるよね」
「外見は褒められてるからいいじゃない。『男子トイレの花子さん』『二重の意味で残念美人』とか他のあだ名もあるけど」
「いったいどういう扱いされてんですか」
「これ以上ないくらい存在が面白い子みたいな?」
また存在が面白いって言われたよ。俺ってそんなにおかしい?
まあ俺も同じ学校に女装で一芸入学した人とかいたら全く無関係でも一回くらい見に行きたいけどさ。
つまるところ今の俺って客寄せパンダじゃん。
お客が多いと思ったら見世物を見に来てただけだったってか。
「ていうかそもそも噂ってこんなに速く広まります? 私がここで接客するのが決まったの今朝ですよ?」
「ああ、職員用のLINEで情報回してるから広まるのは一瞬よ」
「それはまたテクノロジーを無駄遣いしてますね」
「発信元は増田さん。私はLINEじゃなくて直接教えてもらったけどね」
「だいたい予想してたけどやっぱりPさんですか。何してくれてんのあの人」
Pさん担当アイドルで遊びすぎ。
そりゃ全くの無関心よりはよっぽどマシだけどさー。
この場にいなくてもきっちり俺の嫌がることしてくるんだからある意味マメな人だよ。
「あ、ついでに増田さんから写真頼まれてるから撮っていいかしら?」
「まだ私を辱める気なのか」
「別にそんな意図はないと思うわよ? 小鳥遊さんの晴れ姿を見たいだけよきっと」
「メイド服は晴れ着に入りません」
「ちょっとポーズ取ってみてくれないかしら?」
「そういや山田さんもあんまり他人の話聞かない人でしたね」
「いいからいいから」
「写真撮ったらさっさと注文して食べてお金払って帰ってください」
「あえて思いっきりぶりっ子したポーズとか良いわねー」
どうせPさんの指示なら断れないし、拒絶するより満足させた方が早く済むでしょ。
うおーぶりっ子ポーズなら任せろー。
ウサミン仕込み(勝手に真似してるだけ)の横ピースとか胸の前で腕をぎゅっと寄せるポーズとかやってやるぜー。
なんなら指でハート作って萌え萌えキュンとかもサービスしてやるぞこんにゃろう。
これは相手を引かせたら勝ちの戦いだと思え。
山田さんが素でドン引きするくらいはっちゃければ精神的勝利は俺の物だ。今なら社会的敗北もついてくるお得なセットになっておりまーす。
「なんでだか小鳥遊さんノリノリだったし良い写真がいっぱい撮れたわ! これなら増田さんも大喜びね」
「さいですか……」
「今日は久しぶりに会えて嬉しかったわ。次はぜひ小鳥遊さんの方からエステルームに来てね」
「ありがとうございましたー。(二度と行きません)」
はいはい案の定完全敗北ですよ。
普段からオープンに性癖晒してるだけあってあの変態少しも動揺しないんだもん。傍から見て相当恥ずかしい光景を繰り広げていたはずなのに親バカのカメラパパみたいにバシャバシャ撮られてしまった。
ノリノリだったのはむしろあんただっつーの。
精神的にも社会的にもけっこうなダメージを負った気がする。こういう時はウサミンのことでも考えて傷心を慰めよう。
世間的にはけっこう恥ずかしいことしてるのに強靭なメンタルを保ち続けるウサミンなら修造ばりに元気付けてくれるはずだ。
諦めんなよ俺! ウサミンだって親から結婚催促される歳で電波系JKアイドルやれるって頑張ってんだよ!
やれるやれる絶対やれる気持ちの問題だがんばれがんばれ! 今日から俺は! ウサミンだ!!
「仕事中にぼーっとしちゃ駄目ですよ有ちゃん。どうしたんですか?」
「ウサミンは夢を追いかける人たちの道標なんだなーとか考えてました」
「な、なんですか急に。ナナにお世辞は通用しませんよ」
「いやいや純粋にそう思ってますよ?」
場合によっては道標は道標でも墓標に導かれちゃうだろうけどね。
三十路越えてもまだ叶わない夢を見てる人がウサミン見て自分にあそこまで出来るのか自問自答するでしょ。それでも諦めない人はウサミン並みのタフなメンタルを持ってるってことだからいつかは成功するとして、諦めた人たちにとってはウサミンが自分の夢を捨てた墓標になるわけだ。
そしてテレビや雑誌でウサミンを目にするたびに俺の夢は彼女が代わりに叶えてくれるとか自分を誤魔化しつつ日々の労働に励むんだろう。
「つまりウサミンは人が持つ夢への希望も哀愁も一身に背負っているんだなぁ……」
「いやいやナナに勝手な設定を加えないでください。ナナはいつも元気いっぱいですから哀愁なんかとは無縁です!」
「そういうところがまた哀愁を誘うんですよ」
さっきの休憩時間に落ち込んでた姿とか思い出しちゃって素直に受け止められないわ。なんか無理してるように見えちゃう。
「辛いことがあったら愚痴くらい聞かせてくださいね」
「有ちゃんにまで同情されるなんて……!」
「えっなに同情すら許されないの?」
そりゃ年下の後輩にとやかく言われたくないのかもしれないけどさ。
俺だってテキトーに生きてるわけじゃないんだから他人を思い遣る資格があっても良いと思うんだ。それともまず自分のことに集中しろってこと?
「そういえばさっきちらっと見かけましたけど有ちゃんお客さんに写真撮られてましたよね」
「それは私に良く似た双子の姉ですね。私は真面目に働いてましたよ」
「別に怒ってるわけじゃないですからすぐバレる嘘はつかないでください」
すぐバレるってところならウサミンも大概じゃん。
「本当はあんまり褒められた行為じゃないんですけど、有ちゃんは正規の従業員でもないですし。むしろアイドルとしては人気があって良いことじゃないですか!」
「変態に好かれるアイドルとか勘弁してー」
「やっぱりお客さんが多いのは有ちゃんのおかげだと思うんですよ。皆さん有ちゃんのことを見ながら話しているみたいですし、きっと綺麗なメイドさんが珍しいんですね」
「あーなんかもうそれでいいです」
実情は全然違うんだけどね。
今日来たお客の9割は女装メイドアイドルという珍しいパンダを見に来ただけの野次馬だから。
でも説明がめんどくさいから訂正しない。
ウサミンだって隠し事するんだから俺も事実を隠したっていいじゃない。
「そらそろおしゃべりは切り上げた方がよくないですか」
「あ! そうですね、つい話し込んじゃいました。お仕事に戻りましょう」
よし解散ー。働け働けー。
客足は衰えないしまた忙しい時間が始まるな。山田さんみたいに誰かが引き止めてくれればサボれるんだけど。
できれば次は羞恥プレイを強要しない客に呼び止められたい。個人的には女装してる時点で恥もクソもないんだけど、一般的に見れば羞恥プレイってことでツッコミはなしにして。
山田さんが帰ってから数時間。
もう少ししたら夕日が差して俺の勤務時間も終わるだろうという頃、客足も落ち着いてきたので一休みしていたら2人組のアイドルに声をかけられた。
「おお、あなたが噂の1日限定メイドさん?」
「夕方までしかいないって聞きましたけど会えてよかったです。急いだら間に合ったね未央ちゃん!」
「しまむーがスタッフさんの話を偶然聞いてくれたおかげだよ。グッジョブ!」
聞けば事情も知らないのにたまたま噂を耳にしただけでせっかくだからと来てみたらしい。
長い行列を見つけたらとりあえず並ぶ女子高生みたいだな。女子高生か。
ミーハー根性で店を訪れたのは島村卯月と本田未央。
この2人に関してはあまり説明は要らないかもしれない。
なにせしぶりんを含めた3人でNG(ニュージェネレーション)というCPの看板ユニットを組んでいた子たちだ。
アイドルとしての知名度は今や346の中でもトップクラスじゃないだろうか。
特徴は一言で表すとしまむらさんが頑張るガールでちゃんみおがコミュ力チート。
頑張りますが口癖のしまむらさんは正統派の可愛い系アイドルという感じでいつも頑張っている。あと何やっても普通。普通に可愛い。
ちゃんみおは自分から率先して行動することで他の仲間を引っ張っていく感じ。本人が一番になることは少ないけど人間関係の潤滑油として必要とされている存在。
とは言ってもバラエティで見た印象だから歌番組やライブではまた違うのかもね。
今のところ目の前にいる2人は俺が抱いていた印象とそう変わらないけど。
「メイドさんのお名前はなんていうんですか?」
「その格好ってウサミンと同じ服だよね! お姉さんはウサミンの関係者なの? カフェで働いてるのもそれが理由?」
「名前は小鳥遊有です。関係者といえば関係者ですかね」
「有さんですかー。私は島村卯月って言います!」
「私は本田未央! よろしくね!」
「はいよろしくお願いします」
知ってた? 目立たないかもしれないけどちゃんとメイド服に名札付いてるんだぜ? 右の腰あたりにウサミンとお揃いのハート型のやつが。
まあひらがなで「ゆう」としか書かれてないからどっちみち自己紹介は要るけどね。
「あれ? でも確か小鳥遊有ってどこかで聞いたような?」
「あ、私思い出したよ! 前に凛ちゃんが言ってた人だ!」
「渋谷さんにはお世話になりましたねー。もう知ってるかもしれませんが少し前事務所に入りましたのでお二人は私の先輩ということになります」
「プロデューサーと熱愛疑惑のあった新人さんかー。ただのメイドさんじゃなかったんだね」
「わかっていると思いますけどその疑惑は誤解ですからね」
「大丈夫です。そもそも本気で疑ってた子なんて凛ちゃんだけでしたから!」
「しまむー空気読んで」
なに、今のもしかしてしぶりんに対する毒舌なの? どういうこと? 表情はずっとニコニコしたままだから判断に困るんだけど。
まさかのしまむらさんKY説浮上?
なんとなくアンタッチャブルな気配がするから話題転換しとこう。そういやしぶりんはいないのかな。
「今日はお二人共学校帰りですか? 渋谷さんとはこれから合流とか?」
「いや、学校帰りなのは当たってるけど」
「凛ちゃんはTP(トライアドプリムス)のお仕事ですよ。私たちの中でも凛ちゃんの人気は飛び抜けてるのでけっこう別行動が多いんです」
「まーこればっかりはねー。アイドル全体で見れば私たちなんてまだまだだし人気がなきゃお仕事も入ってこないよ。おかげでしまむーと2人でお留守番なんてこともしばしば……およよ」
「未央ちゃん!」
「しまむー!」
「なんぞこれ」
急にコントしたかと思ったらガシッと抱き合って泣きマネを始めてしまった。
チラチラこっちを見るちゃんみおがうっとしい。
簡単にぼっちがこのノリについていけると思うなよ。
慰めるべきなのかギャグに乗っかるべきなのかさえわからんわ。誰か正解教えて。
いや逆に考えるんだ。どっちかわからないなら両方やっちゃってもいいさと考えるんだ。
つまり慰めつつ乗っかるのが正解か。
「お二人も十分人気のアイドルだと思いますよ。私はアイドルの事情に疎いですけどそれでもNGの三人のことは前からよく知っていましたから」
「ほんと?」
「ええ、みなさん色々なメディアで活躍していますから。三人でやっているラジオとか有名ですよね」
「そうそうしまむーとしぶりんと私でラジオをってそれは私じゃなくて美嘉ねーやないかーい!」
「3人でやっているのはデレラジっていう番組で未央ちゃんは出てませんよ?」
「しまむーマジのトーンで言うのはやめて……」
「あれーおかしいですね」
俺の記憶違いだったかなー。
そうかそうかデレラジにちゃんみおは出てなかったのか(すっとぼけ)
NGの3人はどういう集まりなんだっけ?
→デレラジのパーソナリティ(大嘘)
しかししまむらさんは良くも悪くも素直すぎるらしい。アレで悪気がないのはほんと驚きだわ。
ノリツッコミで処理しようとしたのにけっこうエグい一言お見舞いされてちゃんみお大丈夫なん?
直接ダメージを与えたのはしまむらさんだけど原因は俺の前フリだから謝っといた方がいいよね。
「なんだか落ち込ませてしまったみたいですみません」
「私もごめんね未央ちゃん。未央ちゃんが初ライブとラジオの話を避けてるのは知ってたのに私のせいで」
「しまむー空気読んで……!」
しまむらさんはこれを素で言ってるんだよなー。
ちゃんみおがしまむらさんのKY発言を一手に引き受けてくれるからこっちは安心して話せるけどね。
ちゃんみお苦労人説浮上。
「ま、まあ今は私もりーなとデレパやってるしあんまり気にしてないよ。それよりも有さんって意外とノリいいよね」
「そうでしょうか?」
「せっかく会えたんだし有さんともっと仲良くなりたいな」
「私も仲良くなりたいです!」
「有さんの方が年上なんだし敬語とかもナシでいこうよ」
「ありがとうございます。私もお二人と親密になれたら嬉しいです」
「ほんと!」
「はい。ただ敬語についてはお仕事中なのではずすことはできません」
「ええー残念」
「しょうがないよ未央ちゃん。お仕事の邪魔しちゃいけないもん」
「その代わり次会った時はかなりフランクにいきますから覚悟してくださいよ?」
「お! それは楽しみだね」
「どんと来いです!」
たぶんびっくりするからマジで覚悟しといた方がいいよ。今はけっこう真面目にしてるけど普段は全然キャラ違うから。
「それではこの未央ちゃんがお近づきの印に有さんのあだ名をつけてしんぜよう」
「わーパチパチー」
「また急に始まりましたね」
「実はさっきから考えてたあだ名があるんだよねー。有さん、苗字のたかなしって漢字は小鳥が遊ぶで合ってる?」
「それで合ってますよ」
「じゃあ決まり! 小鳥遊の『遊』と名前の『有』でゆうゆう!」
「わーパチパチー」
「そういう呼ばれ方は初めてですね」
あだ名自体が初めてなのは俺だけの秘密。
まあ男子なんてだいたい苗字で呼び合うもんじゃん? 小さい頃からの友達でもない限りわざわざあだ名なんてつけないから俺は別におかしくない。ないったらない。
てかゆうゆうってらんらんと被ってるし。俺もパンダになっちゃうじゃん。
客寄せパンダをやらされてたかと思ったら名実共にパンダになってたでござる。
しかしあだ名はあだ名。親しみの証であることは間違っていないだろうしありがたく頂戴しとこう。
「さて、さすがにこれ以上おしゃべりすると怒られそうなので仕事させてください」
「もう少し付き合ってほしかったけどしょうがないかー」
「私たち普段はよく談話室にいるので遊びに来てください。早くお仕事も一緒にできるといいですね!」
「私のデビューはまだ先になりそうなので談話室の方に暇な時行ってみます。それでは失礼しますね」
談話室の詳しい場所を教えてもらってそのまま2人とはお別れした。
いやーでもしまむらさんは素直さが裏目に出てたりちゃんみおは苦労人気質だったり人は見かけによらないね。初めの印象からずいぶん変わったわ。
テレビで見たイメージと実際に会ったイメージじゃやっぱり違うもんだ。
思えばしぶりんもあんなに怒りをあらわにするタイプだとは思ってなかったし(俺が煽った結果とはいえ)意外だった。
ま、一度や二度言葉を交わしたところでその人の本質は見えないってことかな。
そんなことが可能だったら俺の本質もとい性別も見抜かれまくりだしね。
自分が思う自己イメージと他人が思うイメージは違いがあって当然。結局人間関係はイメージの押し付け合い。
そんな中で上手く付き合える人間をみんな見つけているんだろう。
改めて考えると俺の性別を知った上で仲良くしてくれる人ってすっごいレアだなー。
PさんはドSで山田さんは変態だし、武Pさんも仕事仲間って感じだから距離がある。
もしかして普通に接してくれるのって今日出会ったウサミンが初めてじゃね?
うん、ウサミンとは仲良くしよう。
ウサミンがそうしてくれたように俺もウサミンがどんな秘密を抱えていたって遠慮はしない。
年齢や性別がなんだ! ガンガンいこうぜ!
あ、ウサミンはいのちだいじに。
アイドル生命的な意味でも長生きしてね。
ウサミンの出番が少ないやんけ!
後編はもうウサミンしか出さんぞ!
人物紹介のコーナー。
●島村卯月(しまむらうづき)
アイドルを目指して頑張り、アイドルになっても頑張り、とりあえず困ったら頑張りますと答える頑張るガール。
ゲーム初期からいたのにSR化が遅かったり趣味の長電話と頑張るネタ以外に特徴がなかったりで、一時期影が薄いキャラ扱いされていた。\ウッヅキ~ン/
現在は成長を遂げ、ブルマやスク水にうづパカやえへ顔ダブルピースなどネタに困らない。
アニメの第一話でも主人公っぽい扱いを受け、デレマスの顔としての風格を見せつける……かと思いきやその後は失速。ストーリーを引っ張っていく役割のちゃんみおや武内Pとの絡みが多いしぶりんの方がむしろ主人公っぽかった。\ウッヅキ~ン/
なお今回の話でしまむらさんが空気読めない感じの子だったのはSSとかでたまに見かける性格から引用しているだけなのでこの作品の独自設定みたいなもの。
公式のしまむらさんは普通に可愛い良い子なのであしからず。
●本田未央(ほんだみお)
基本スペックは高いのに色々苦労している印象のアイドル。ちゃんみおは不憫。
しまむらさんと同じくゲーム初期からいたがSR化やボイス化がさらに遅れ、そのせいかデレラジにも出られず一時期不憫キャラ扱いされていた。
現在は成長を遂げ、ソロCDデビューや総選挙上位でのランクインも果たしニュージェネレーションのメンバーとしても定着している。
アニメでも主役級の扱いを受け、NGのリーダーにも抜擢されその活躍は留まるところを知らない……かと思いきやその後に失墜。シリアス展開の原因という苦しい役割を任されたために少なくないヘイトを集めてしまった。
最新の総選挙ではNGの他二人に比べて順位が振るわず、やっぱりちゃんみおは不憫だなという感想が作者の中に生まれた。今回の話で苦労人気質になってしまったのはそのせいかもしれない。
アイドルにあだ名をつける習性があり、ちゃんみおによるあだ名がそのまま世間に浸透している例も多い。コミュ力が高いイメージはこの辺りが由来か。
ちなみに主人公のあだ名「ゆうゆう」の作り方は「ままゆ」「ぼのの」「だりーな」などと同じで苗字の最後と名前をくっつけている。