身辺がドタバタしているので、11月まで二週間に1回更新になります。どうかご了承ください
ゼノヴィアとイリナのエクソシストコンビを適当に流したライザー。彼は今、アシュタロスを引き連れ、駒王町をぶらりと歩いていた。
人の目を惹きつけるライザーと、誰もが振り向く美女であるアシュタロス。二人が歩けば、自然と視線が集まる。とは言え、他人の視線など気にしない二人である。
むしろ、大っぴらに魔法の類が使えないと、アシュタロスは煩わしく思っていた。
「全く……こうも衆目が多いというのも困りもの……」
「そうだな……だが、見えないくらいでどうなるほどお前の魔法はヤワではあるまい」
「勿論ですわ、閣下」
角や翼を隠すのも、面倒くさいと言えば面倒くさいが、そこはアシュタロス。ライザーの一言で全てが片付く。
「ガワの
「それは、リアス・グレモリーの治める地、であるからですか?」
「まさか。それとこれでは話が別だ、アシュタロス……」
焔のような髪を揺らし、ライザーは歩く。
「全くない、と言えば嘘になるがな……俺の興味は、運命の集積地自体に向いている……そこが何を引き寄せるのか、をな」
「『縁』、『因果』、『運命』……あるいは閣下のおっしゃる『引力』……呼び方は様々ですが、確かなものとして、それは存在しますわ、閣下」
「そうだろう……お前との出逢いが偶然ではなかったようなものだ……」
「この国では『風水』とも言っていいかもしれません。数多の運命を呼び寄せるパワースポット……それがこの町には二つ存在しています」
「二つ?」
ライザーは聞き返す。
「ええ。力の集まる場所。一つは悪魔の巣窟でもある駒王学園、もう一つは今向かっている場所ですわ、閣下」
「そんなに簡単に分かるものなのかね……? その、パワースポットの場所というのは」
ライザーはそこまで魔法に詳しい訳ではない。特に、攻撃用でない魔法に関しては、あまり興味がないことも手伝っていっそ乏しいものであった。
戦うことばかりを考えていた結果がこれである。
「そこまで難しいことではありませんわ、閣下」
「そういうものなのか」
「そういうものなのです」
もっとも、長い年月を経た大悪魔基準の話であるが。
認識の違いというものか。一般的に難しいに分類される仕事である。
パワースポットにアシュタロスは喩えたが、パワースポットほど明確に力が集積しているわけではない。
「『因果』の糸、とでも言えばいいでしょうか。それらが集中するところがあります。それを見、捉え、手繰る。一箇所は先にも述べた通り、駒王学園と――この先ですわ」
「二箇所あるというのは珍しいことなのか?」
「大変珍しいですわ。加えて、近すぎます……お陰で大混線状態です……因果を手繰るのも一苦労です」
アシュタロスの目には、膨大な密度の『因果』が写っていた。一本一本が、非常に太い。
それだけ、物事を引き寄せるのだ。
「問おうか、アシュタロス……この町は、『特異点』足り得るか?」
「ええ。充分に。この場所で起こった出来事は、起きるべきして起きたと言えます」
「ほう……『引力』があるのだな、ここには……」
『引力』。その言葉をライザーは好む。
「ええ。今回のエクスカリバーの件も、呼ばれて来たものかと。この地は物事を集めることでしょう。坂を水が流れるように、蟻地獄のように、ブラックホールのように。ある意味では、閣下や私も、呼ばれるべくして呼ばれたものですわ」
「成程……魔王の妹がいることとはまた別に、厄介事が集うと、そういうわけだ……」
「そして、ここがもう一つの集積地……」
「ふむ、予想通りと言えば、予想通りだったな、アシュタロス」
「ええ。可能性は十二分にありましたわ、閣下」
兵藤と書かれた表札の家。そこが一つのパワースポットなのだと、アシュタロスは言う。
「龍は力を、災いを呼ぶ……未覚醒の状態から、着々と溜め込んできたと、そういうことか」
「ええ」
「この地で忌まわしき粛清が起こったのも、偶然ではないかもしれんな」
「起こるべくして起きたこと。原因は別にあっても、そういった舞台になりやすいというものですわ」
「やれやれ。リアスとソーナ・シトリーがこの地に来たのも、偶然ではなく、ある種の必然というわけだ……魔王の妹。その価値は時に魔王本人よりも大きくなる……」
強者が集まりやすい。厄介事に遭いやすい。戦争が、起きやすい――
「調査は終了か?」
「いえ、もう少し細部を調べようかと」
「そうか」
「後で報告書を上げますわ、閣下」
「サーゼクスにいい土産物が出来るだろう……俺は聖剣の方に移る」
「はい、閣下」
とは言えども。ライザーの獲物が、真昼間から大っぴらに活動するはずもない。ライザーは手持ち無沙汰に、駒王の町をブラブラと歩いていた。
何かに出会ったら行幸である。そう思っていたのだが……
「えー、迷える子羊にお恵みを~」
「どうか、天の父に代わって哀れな私たちにお慈悲をぉぉぉぉ!」
なんかいた。
白いローブを着た怪しい二人組。
というか、件の二人であった。
「………………」
あんまりもな光景に思わず閉口するライザーに気付かず、二人は街頭での奇妙な行動を続ける。無論、一般的な感性を持っている人ならば、スルーか通報かのどちらかである。
彼女たちの希望であるお布施は集まらない。
「……なんてことだ。これが超先進国であり、経済大国日本の現実か。これだから信仰の匂いもしない国は嫌なんだ」
「毒突かないで、ゼノヴィア。路銀の尽きた私たちはこうやって、異教徒どもの慈悲なしでは食事も摂れないのよ? ああ、パンひとつさえ買えない私たち!」
あんまりな言い草である。
「ふん。いいかイリナ。元はといえば、お前が詐欺まがいのその変な絵画を購入するからこんな目に遭っているんだ」
「何を言うの! ゼノヴィア、この絵には聖なる御方が描かれているのよ! 展示会の関係者もそんなことを言っていたわ!」
なるほど残念な雰囲気しかしてこない。
やれプロテスタントだ、カトリックだ、聖ペテロがどうのこうのと言い争いを始めた二人にライザーは溜息を吐く。教会はエクスカリバーなんてものはどうでもいいんじゃあないかと考えながら。
そんなライザーに、声をかける者がいた。
「あれ……? ライザーさ……さん? どうしてこんなところに?」
「……軍団長閣下」
「うぇ! ここに来て遭遇かよ……」
「なんだ貴様たちか」
イッセー、小猫、匙という妙ちきりんなトリオが、ライザーの後ろに立っている。
「聖剣探しのようなことをしていたのだが……まあ、聖剣には違いないか……求めているものではなかったがな」
「……? ああ、あいつら……って、なにやってんだ、こんなところで」
「物乞い生活らしいぞ、どうやら金を持っていないらしい。教会というのも地に落ちたものだ……清貧というには煩悩が透けて見えるものだがな」
「物乞いとは失礼な! って、フェニックス! フェニックス軍団長!?」
誰が己に話しかけたのかを認識したイリナは思わず飛び上がっていた。
「まあ、なんだ……昼食一本、いっとくかね?」
「是非」
「お願いします」
教会が悪魔に奢られる。プライドもなにもない二人に、ライザーはやれやれだと溜息を吐いた。
――○●○――
「うまい! 日本の食事はうまいぞ!」
「うんうん! これよ! これが故郷の味なのよ!」
よっぽどひもじい思いをしていたらしい。
マナーも何もなくガツガツとかっ食らう――そんな表現が正しいだろう、二人のエクソシストの醜態にライザーは何も言わずにコーヒーを啜る。
場所は高級という修飾が頭に付くレストランであった。
「あの、俺たちお金持ってないんですけど、いいんですか?」
「お前たちに心配されるほど稼ぎが少ないわけじゃない……」
イッセー達もついでであると、ライザーは気前よく飯を奢っていた。
「ほら」
「ブ、ブラック……」
「ゴールドの方が好みなのだがな、仕方あるまい」
「そういう問題なんスか……」
そう言う問題であるらしい。
仮にも冥界の軍団長であるライザー。その懐事情はとても暖かいものであった。
前世から金回りのいい生活をしている、根っからのお金持ち体質である。
「ふぅー、落ち着いた。キミたち悪魔に救われるとは、世も末だな」
「おいおい。奢ってもらってそれか」
「はふぅ~、ご馳走様でした。ああ、主よ。心優しき悪魔たちにご慈悲を」
その時、ライザーたちに痛みが走る。
当然である。悪魔は光などの聖なるものに弱いのだ。
祈りなどその最たるものである。
ライザーは特に顔色を変えなかったが、イッセーたちは頭を押さえていた。
「尽く恩を仇で返すな、貴様ら」
「ごめんなさい。つい十字を切ってしまったわ」
ぺろりと舌を出すイリナ。
「で、私たちに接触した理由は?」
真面目な顔に戻ったゼノヴィアであったが、
「口元! 口元に残り滓が着いているわ、ゼノヴィア」
「………………」
無言でナプキンでゴシゴシと口を拭うゼノヴィア。
「で、私たちに接触した理由は?」
無かったことにした。
流石に誰も突っ込まない。
「あんたら、この国には、エクスカリバーの奪還をするために来たんだよな?」
「そうだ。この間説明したはずだよ」
「エクスカリバーの破壊に協力したい」
イッセーがそう切り出す。
「……そうだな」
ゼノヴィアは一瞬考えた後、続ける。
「一本くらい任せてもいいだろう。ただし、そちらの正体がバレないようにしてくれ。こちらも関わりを持っているように上にも敵にも思われたくない」
「案ずるな。エクソシストも、リアスの眷属たちも出番はないだろう。何せ、この俺が動くのだからな。お前たちの心配、提案は無用のものよ……」
「え? そうなんスか?」
「そうだ、兵藤一誠」
圧倒的な力量を持つライザーがこの件に介入する。イッセーは心強いは心強いが、憧憬と畏怖の入り交じる複雑な心境でライザーを見た。
冥界の軍団長手ずから出てくるようなものなのかと言う疑問も持って。
「ちょ、ちょっと! 待ちなさいよ! 貴方たち悪魔は手を出さないって、リアス・グレモリーが言ったのよ! ちゃんと約定も交わしたし……守ってもらわないと困るわ!」
「俺は軍団長、リアスは駒王町のオーナー。基本オーナーの判断は尊重するが……一介のオーナーよりも、この俺。軍団長の権限の方が遥かに上だ」
「ぐぬぬ……」
「何がぐぬぬだ、この戯けが」
「誰が戯けよ!」
いいように扱われるイリナである。面白い玩具を見つけたような顔で、ライザーは彼女を見る。
「大体、この件、貴様らの任務成功率はどれくらいだ?」
「そうだな……切り札を惜しみなく使っても、無事帰れるのは、三割くらいと言ったところか」
「つまり七割の失敗の可能性があるということか。俺は三割どころか一厘でも可能性があるのならば、賭けるクチだが、何分、これは既に任務でな……失敗することは、俺のプライドが許さん」
軍団長としてのプライド、というよりはライザー自身の矜持であった。
「そういう、貴方の任務達成率はどれくらいだ?」
「十割以外に何がある」
「流石はライザー・フェニックス軍団長……」
「ビッグマウスなだけじゃない?」
さりげなく失礼なことを言うイリナ。
ライザーはそれに特に触らない。エクソシスト、教会とは悪魔として因縁があるものの、わざわざ一々目くじらを立てるようなことではないからだ。
「ふ……任務とは、突き詰めてしまえば、『出来る』か『出来ない』かの二択だけだ……そして、俺が関わる以上、『出来ない』ということはない……三割だろうが、十割だろうが関係ない。やって、成功する。それだけよ。それだけが真実よ」
「成程。貴方の人柄は分かった。だが、悪魔が我々に手を貸すことはやはり体裁が悪いんだ……しかも、獲物が取られたとあれば、失態も失態だ。あまりおおっぴらに活動して欲しくない」
ゼノヴィアの立場、教会の立場。悪魔と教会が手を組むなど、体裁どころか、異端審問ものである。
だが、それでもゼノヴィアは協力をしないとは言わない。
「だがな。こちらにもそれなりに事情というものがあるのだ……それに、我々悪魔のテリトリーに足を踏み入れた以上、問題は悪魔にも絡んでくる……既に無関係というのは無理というものよ」
「でも、部長は関わらないって言ってましたよ?」
「それはお前たちが力不足なだけだろう。仮にも堕天使の幹部が糸を引いているのだ。下級悪魔がどうこう出来る程度でもあるまい」
ライザーは優雅に紅茶を飲む。
「これは本来ならばオフレコの話だが……サーゼクスより既に命令を受けていてな。俺の標的はコカビエルだ。この意味、わかるな?」
「ふむ。エクスカリバーではないということか」
「そうだ。お前たちの任務はエクスカリバーの奪還。極論、エクスカリバーさえ取り戻しさえすれば、コカビエルなんてものはどうでもいいのだ。そして、俺たち悪魔は、エクスカリバーなんぞどうでもいい……」
「……つまり、貴方はコカビエル自身を狙い、私たちはそのおこぼれを貰う形になると。そういうことなのか?」
「そういうことだ」
「ふむ……」
「ちょっとゼノヴィア! 何を悩んでいるのよ。悪魔の手を借りるなんて、末代までの恥よ、恥! ましてやおこぼれを貰うなんて、こんな話がある?」
イリナの言葉は教会関係者として、当然のことである。当たり前の反応だ。教会関係者が悪魔の手を取るなど、許されざることである。
「しかしだな、イリナ。先ほども言ったように、任務成功率は多く見積もっても、三割だ。七割は失敗。つまり、死亡ということ」
「臆病風にでも吹かれたの? ゼノヴィア。それでも高い確率だと、そう判断して日本にまで来たんじゃない」
「そうだな。上もそう言っている。そう言われて、その通りに私たちはやってきた。自己犠牲にも等しいカタチだ」
「それこそ我らが信徒の本懐じゃあない」
敬虔な信者の姿がそこにはあった。
「気が変わった――私の信仰は柔軟に出来ているんだ。水が器によってその有り様を変えるように、私の信仰は姿を変える。ベストな形にな」
「前から思っていたけどね、ゼノヴィア! あなたの信仰心は微妙におかしいわ! ずれている!」
「まあ、否定はしないさ。けれどだ、イリナ。私はこう思う。任務を遂行して無事に教会へ帰還する。それこそが本当の信仰なのではないかと。生きて、これからも主のために戦ってゆく――違う?」
「違わない、違わないわ。でも――」
「悪魔と手は組まない。悪魔の手を借りない。悪魔の手に落ちない。悪魔が勝手にやることだ。悪魔の力を借りるなと上は言ったが……介入させるなとは言っていないだろう。不可抗力というものだ」
詭弁である。ゼノヴィアの言っていることは、どうしようもないくらいの詭弁であるが――しかし。そう簡単に割り切れるものではない。教会と悪魔は敵同士。未だに小競り合いが耐えないような関係。
そもそも、聖書からして悪魔は神の敵対者なのだ。
「この極東で、まさか冥界の最高戦力の一人と相まみえるとは思わんだ……しかも、ご丁寧なことに厄介なコカビエルを、敵の首魁を取ると来ている。神の思し召しというものかもしれない。なら、乗るしかないと思う」
「俺を利用するかね? エクソシスト……だが、許そう。こちらとしては、悪魔の地にノコノコと土足で入り込んできたカラス一羽を狩ることが出来れば、それでいい。聖剣エクスカリバーには微塵の興味をない故にな」
「それでいい。構わない」
「商談成立だな……
「ああ。表向きはそれで」
「ちょっと、信用、出来るんでしょうね?」
きっ、とイリナはライザーを睨みつけるが、
「悪魔は堕落へ誘うが、契約を違わない。むしろ契約を破棄したり出し抜いたりするのは人間側だろう」
「む……」
「古今東西、悪魔の逸話は人間の知恵を教えるものばかりだ……その肥大しきった脳細胞を回転させることだな」
――○●○――
「話はわかったよ」
不快感を隠そうともしない木場はそう言った。
イッセーが携帯で呼び出したのだが、その気はやはり乱れに乱れている。ささくれだったような、荒々しい気。穏やかではない。
「やっぱり、『聖剣計画』のことで恨みを持っているのね? エクスカリバーを、教会を」
「当然だよ」
その瞳には、ありありと憎悪が宿っていた。
「木場祐斗。貴様の恨み、憎しみは至極当然のことだ」
「僕を止めますか? ライザーさん」
「止めん。いっただろう? 当然のことであると――だが、『覚悟』はしておくことだ、憎しみとは坂を転がる石の如く。恨みは恨みを、憎悪は憎悪を呼ぶ。憎しみに身を任せたものは遠かれ早かれ、必ず破滅する。間違いなく、な。それにその矛先を向ける相手を間違えてくれるなよ。お前は今、抜き身の刃だ。触れるものを傷つける刃だ。ゆめ、忘れるな。その刃は己の心臓にも向いているということを」
「……忠告、受け取ります……」
「よろしい……全く。こういうのはリアスがやるべきだろうに。あいつもまだまだ未熟よ……」
眷属を纏め上げるリーダーとしては、リアスとその眷属は距離が近すぎる。それは美徳でもあり、欠点でもあった。
「『聖剣計画』は、私たちの間でも、最大級に嫌悪されたものだ。被験者の殺処分……地獄のようだな。それを決めた当時の責任者は信仰に問題があるとして、異端の烙印を押された。今では堕天使側の人間さ」
「堕天使側に? その者の名は?」
「バルバー・ガリレイ。『皆殺しの大司教』と呼ばれた男だ」
「ほう……これで木場。お前の仇敵が分かったということだ」
「堕天使を追えば、その者に行き着くのでしょうか?」
「可能性は高いとだけ言っておこうか。エクスカリバーの専門家であるのならば、呼ばれているかもしれん」
あるいは利用されているか。未確定ではあるが、エクスカリバーを盗んだのが堕天使であり、その堕天使側に付いているのであれば、その可能性は充分であろう。
「僕も情報を提供した方が良さそうだ……先日、エクスカリバーを持ったものに襲撃されたんだ」
「マジかよ……」
「ああ、マジ、だ。その時に神父を一人殺していた。君たちの手のモノだろうね。相手はフリード。フリード・セルゼン。この名に聞き覚えは?」
「……なるほど、奴か」
「ほう、有名人なのかね」
俺たち会ったことがあるんです。イッセーはそう言った。
「元ヴァチカン法王庁直属のエクソシスト。十三歳でエクソシストとなった天才。悪魔や魔獣を次々と滅していく功績は大きかったわ」
「だが、奴はあまりにもやりすぎた。奴の心にあるのは信仰心などではなかった。あっさりと同胞まで手にかけた奴さ。信仰心の代わりにあったのはバケモノたちへの殺意。敵愾心。そいて、異常な戦闘浴。このバーサーカーはあっという間に異端認定された」
「フン……雑兵よ……」
「仮にもエクソシストの天才を雑兵か」
「事実だ。そも、今回の件、俺がいる。まあ、お前たちの出番はないと思え。ここからはいつも通りの
Q あれ、ギャスパーは?
A リア充満喫してる
Q ブラックカードすごいですね
A それほどでもにい