当方小五ロリ   作:真暇 日間

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 勝てない(白目)


EXステージ シーン6 「保護者達との三者面談」 幽香&勇儀

 

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 ■

 

 

 

 ……ぅあ……あ? ぁ…………ぁあ?

 

 ……あ、ああ、そうだ、確か私はあの面霊気とか言うのを倒しておちょくって苛めて……それから……?

 記憶が、ない。いったいなんで私がここにこうして眠っていたのか、どうして私は意識を失っていたのか、全く記憶がない。

 わかるのは、なんでか異様なほどに身体中が疲労しているということ。それは肉体的なものだけではなく、精神的なものも含まれる。むしろ、精神の疲労が肉体にも影響を及ぼしたと考えるレベルだ。

 精神的な存在である妖怪は、精神疲労がもろに肉体に出ることが多い。それは弱い妖怪ほど顕著で、私はそういった弱い部類の妖怪だ。貧弱すぎて涙が出てきそうだ。

 ただ、疲労していると言うのになぜか異様に精神が引き締まっているようにも思う。私の本能が何かに全力で警戒を続けているような、命の危機がいまだに去っていないと知らせてきているような、そんな感覚。これほどの緊張は、あの博麗の巫女の弾幕結界を避けた時にも無かった。

 

「ようやく目が覚めたかい?」

「まったく、目が覚めるまで待ってやるなんて、貴女は本当にお優しいことね」

「おいおい、相手の目が覚めてなけりゃ面白くないだろ?」

「目的達成を第一に考えるならわざわざ起きるのを待てやる必要なんてないわ。さっさと叩いて潰して挽肉になるまで挽き潰してしまえばいいのよ」

「いきなり殺すのはよくないね。ちゃんと最期の言葉くらいは聞いてやらなきゃよ」

「寝言で何か言っていたし、それが最後の言葉ってことにしておきなさいな」

「酷い奴だねぇ」

「相手次第よ。貴女だってそうでしょう?」

「違いない!」

 

 ゆっくりと声の聞こえてくる方に顔を向けてみると、そこには見慣れてはいないがよく知った危険な存在の顔が二つ並んでいた。

 

 嘘を嫌う鬼の四天王。星熊勇儀。

 ドS花妖怪。風見幽香。

 どちらも私と相性が悪い、力任せのゴリ押しを得意とする大妖怪だ。

 それに私はよく嘘を言う。だから鬼には嫌われているし、弱いものの筆頭として虫や植物を踏み潰すこともある。相手の性格を考えれば、十分に殺されるに足る理由があるだろう。

 

「ちなみにだが、逃げ切れるなら逃げようとしてもいいぞ?」

「私達も同時に追いかけるつもりだしね」

「代わりに私達は不可能弾幕なんて持っちゃいないから、二対一だ」

「性格の悪いゲスロリ相手に加えてあげる手心は取り扱ってないのよね」

「「死ぬがよい」」

 

 『三歩必殺』

 『ダブルスパーク』

 

 そうして現れた弾幕は、一つ一つならこれまで避けてきた弾幕に比べれば温いものだった。しかし、二つ合わさると突然に凶悪無比な範囲攻撃となる。

 撃ち込まれるかなり大きな弾幕と、足止めの小さな弾幕。そしてあの白黒の魔法使いを思わせる、しかしそれより遥かに危険な巨大な妖力の砲撃。そんなものが同時に迫ってくるのを見てしまえば、心臓の弱い奴ならショック死するんじゃないだろうか。

 どこか他人事のようにそんなことを思いながら、放射状に放たれた巨大な弾幕を、同時に放たれた砲撃に触れないようにしながら回避する。いくつかの弾幕が服にかすって裂けてしまうが、命に比べれば安いものだ。

 ヂリヂリと弾幕を服にかすらせながら、逃げ出した。あの弾幕の性質上、離れれば離れただけ避けやすくなる。中途半端な位置だとあの大玉の発生や小玉に巻き込まれるが、思いっきり離れれば問題ない。

 

「逃がさないよ」

「うわっ!?」

 

 ヒュゴッ!と風を切る音が響き、直後に星熊勇儀がそこにいる。顔には凄惨としか表現できない笑みが張り付き、思い切り左足を振り上げていた。

 

 そう言えば、そもそも星熊勇儀達『鬼の四天王』には弾幕ごっことは違う戦闘の奥義が存在したと聞く。それは鬼の優れた肉体と膨大な妖気、そして四天王達の特異な能力をもってしてようやく使うことができる技だとか。

 星熊勇儀。四天王としての名は『力の勇儀』。その必殺技こそ、『三歩必殺』。一歩目で相手との距離を無くし、続く二歩目で大地を砕き、相手の体勢を崩して回避を妨害すると同時に衝撃で相手の脚を砕く。そして三歩目で、総身の力を拳から敵に叩き付けると言う、一撃必殺の奥義。

 それが今、空中で解き放たれようとしている。

 

 星熊勇儀の踏み出した二歩目は、空間そのものを踏みつけ、踏み砕く。そうして生まれた衝撃波は私の身体を容赦なく打ち付け、肉も骨もなく砕いていく。

 そして同時に、背後から迫る巨大な妖気の塊。花妖怪、風見幽香のあの砲撃にも似た弾幕だろう。

 正面からは鬼の四天王の全力の拳。背後からは花妖怪の巨大な砲撃。二種類の絶対的な死が迫る中、私は妙に落ち着いていた。

 

 目の前に、盾を召喚。こいつの役割はあの攻撃を防ぐことではなく、私の姿を一瞬でもあの鬼の目から隠すことにある。

 同時に、左手の面から背後に水弾を放ち、それを水溜りのように盾にする。

 そして―――初めて使う呪文であったが『空間転移』の呪文を使い、私はこの絶体絶命の状況から逃げ出した。

 

 

 

 ■

 

 

 

「……チッ、逃したかい」

「そのようね」

 

 一瞬。ほんの一瞬視線を遮られたその瞬間だ。奴の背後にあった水が渦を巻き、天邪鬼の身体を飲み込んで消えた。そして標的を見失った砲撃と拳はお互いにぶつかり合い。その威力の殆どを相殺した。

 一部、勇儀の拳からの衝撃などが干渉できなかった部分の砲撃は彼方へと消えていったが、恐らくすぐに消えることだろう。

 

「さとりー。わりぃ!」

『構いませんよ。まあ、残念なことにかなりの速攻でしたが、それでも削るものは削れたようですしね』

「……そう言えば、いったいさとりは何を削ろうとしてたんだ?」

『精神、ですかね。まあ、そんな感じのものです』

「そう。……これからそっちに向かうわ」

『お待ちしていますよ』

 

 さとりからの声はそれきり消え、辺りには静寂が満ちていた。

 

「……よし、次は殺そう」

「そうしましょう」




 
 追伸
 前回のSANチェックで減ったSANは6でした。びっくりですわぁ。

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