不知火 灯の野望~姫武将に恋と遊戯を与えます~   作:騎士見習い

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昌信ちゃんは若奥様

 

「フンフンフ~ン♪」

 

 

機嫌がピークらしく鼻歌を奏でながら城下町を歩く幸村ちゃん。仕事が終わった商人や武士、外から来た者が吸い込まれるように現代でいう外飲みの居酒屋に入っていく。ここには階級差別という概念がないように思う。

 

「あっれぇ?あひゃりしゃま、だ!」

 

「幸村もいるね。なになに?犯罪行為の最中だったぁ?」

 

蔵人ちゃんと佐助が呑んでいた。しかも、蔵人ちゃんはかなり酔っているのか舌が回っていない。

多分、沈んでいた俺と会ってすぐに飲みに来たのだろう。忍が平気な顔をして酒を飲んでいる姿は残念極まりない。

 

「むもぉ、あひゃりしゃまが甲斐に来てきゃらまったく、かまってくれなくて、悲しいんです~」

 

訴えかけるように泣きながら俺の両肩に手を置く。にしても……酒臭ッ!!どんだけ飛ばして飲んでたんだよ。

 

「はいはいごめんねごめんね。一時も蔵人ちゃんを忘れたことなんてないからねぇ」

 

「ほんひょれぇすか?」

 

「あたりまえだろ」

 

ムへへぇと顔をだらしなくニヤけて、撫でろ!と強要しようと言わんばかりに右手を掴み、自分の頭へと持っていく。

ちゃんと意図を汲み取った俺は、やれやれ系男子のように、やれやれと言いながら頭を撫でた。

 

「ウへへぇきもちぃ」

 

一つだけ言っておく。

 

──めっさっ!きゃわいんだけどぉぉぉ!!!

 

ちょっと、これからは酒を一升ぐらい携帯しよう。

 

 

「おい、佐助。こんなに蔵人ちゃんをかわ……酔わせたんだから、お前が責任取れよな」

 

「分かってるって。想像以上にお酒に弱くってさすがに罪悪感湧いてきたしね。酔っぱらいのことは私に任せていいけど、そっちの不機嫌な姫様は任せたよぉ」

 

「は?何を言っ……oh……」

 

着流しの袖を千切らんとばかりに掴んでいる幸村ちゃん。十文字槍があったら串刺しにされているぐらい、不機嫌になっていた。

 

「さ、さっ!幸村ちゃん!行こっか」

 

「……はい」

 

 

酔っぱらった蔵人ちゃん以上に面倒になりそうだが、自分で撒いた種ぐらいは自分で刈り取らなきゃいけないよな。

再度、不機嫌な姫様の手を握りながら、歩きだそうとすると、

 

「ろこ行くんですかぁ!あひゃりしゃま」

 

 

首元にクナイを突きつけてくる。ふっ、酔っぱらっても的確に頚動脈を狙うか、さすが忍。と褒めたいところだが、酔っぱらっている分、歯止めが効かない予感がビンビンする。

 

 

「く、くく蔵人ちゃん!?」

 

「どこにいくんですか?かまってくれないんですか?さっきの約束は嘘ですか?どうしてですか?嫌いになったんですか?どこが嫌なんですか?言ってくれませんか?どうすればいいんですか?」

 

 

「……あ、ははっ。いやぁ冗談はよくないよ。ほんと……笑えないんで勘弁してください」

 

 

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。

これからは何があろうと蔵人ちゃんに酒を飲ませたりはしない!

 

 

「さ、佐助ぇ助けてくれ。責任持ってくれるんだろ?」

 

「ん~~そう言われてもねぇ。はぁ、ダメもとだけど。──蔵人ちゃん、落ち着こう。ね?」

 

 

グニャと首がホラー映画のように曲がり、殺る気満々の瞳がなだめようとしている佐助に向く。どんな表情になっているのか分からないが佐助の額からは汗が浮き出ている。

 

 

「なんで佐助さんが口出しするんですか?殺しますよ?それより……」

 

 

前置きと同時に再びグニャと首が戻り、俺と目が合う。蛇に睨まれた蛙のように指一本、毛一本も動かせなかった。

 

 

「灯様ァ。知ってますか?ここをプスってすると綺麗な赤い赤い雨が降るんですよ」

 

人差し指で一本の線をなぞるように頚動脈を撫でる。

 

「へ、へぇ。じゃあ濡れたくないし、傘を取りに行くから、俺はこの辺でドロンしますよ。忍だけに……」

 

 

あまりの危機的状況に自分でもドン引きするぐらいの冗談を言ってしまう。空気は逆に凍りつく。あっ、死にたくなってきた……。

 

 

「皮一枚没収です灯様」

 

 

スベることの代償がとてつもなく大きいらしい。

 

だが、そんな中ようやくヒーローもといヒロインが現れた。

 

「それ以上の暴動は目に余ります。蔵人どの。灯兄さんが困ってます」

 

 

怒りを顕にした幸村ちゃんはクナイを持つ蔵人ちゃんの右手の手首を掴み軋むような音を立て、俺の首から引き離す。

 

「なんです、この手は?痛いじゃないですか。離してくれませんか?」

 

「灯兄さんを諦めたら離します」

 

「生意気な餓鬼は嫌いです。もう一度だけ言いますよ。離してくれません……か?」

 

幸村ちゃんに離していい、と口を開こうとした瞬間。

 

「嫌です!」

 

「分かりました。コロシマス」

 

標的を幸村ちゃんに変え、掴まれていない左手でクナイを新たに持ち、一切の躊躇いもなく頚動脈を狙い、突き刺そうとする。幸村ちゃんも左手で小刀を抜き、刺し違える覚悟で蔵人ちゃんの心臓目掛けて突き刺そうとする。

 

 

「やめろ」

 

「いい加減にしよっか」

 

 

風の如く速さで俺と佐助で両者を引き離し、抑える。さすがに大切な人同士が傷つくのは見ていられる光景ではない。

 

「幸村、お館様が掲げている風林火山は戦術に関してだけじゃないよ。精神に関しても言えるの。冷静に考えその場だけの状況で行動しない。動かざること山の如し!」

 

「すいません。この幸村、熱くなりすぎました」

 

「まぁ大好きな人の危機だったんだもんね。しょうがないちゃあしょうがないけどね」

 

「さ、佐助!!」

 

 

あっちはあっちでまとまったらしい。やっぱり温厚な佐助にはこういう役が向いてるな。けど、蔵人ちゃん相手には無理か。今にも振りほどこうと関節を外したりしてるし。

 

 

「蔵人ちゃん。今回はいくら酔ってたっていってもやりすぎ。反省してる?」

 

「してます」

 

「分かった。もう一度襲ったら色んな意味で覚悟してね」

 

注告とさりげないセクハラを言い残し、離す。

 

 

「……酔いを冷ましてきます」

 

そう言うと蔵人ちゃんは俺と幸村ちゃんが歩いてきた道を辿るようにして歩いていった。後を追うようにして佐助も歩き出した。

 

時々見せる蔵人ちゃんの冷酷で冷血で残忍で残酷な顔。きっと、いつも蔵人ちゃんを見てて勘違いしていた。忘れていたのだ、忍は皆、そういう生き物だということを。

 

んまぁ、そんなんで嫌いになるなら最初から一緒に旅なんてしてないしね。

 

 

「さて、気を取り直してご飯食べに行こっか」

 

「あ、はい」

 

「さっきは助けてくれてありがとね幸村ちゃん。君は立派な武将だよ」

 

「い、いえ。気づいたら体が動いていたんです。そんな大したことじゃないです。それに………」

 

ボソッと幸村ちゃんが何かを言った気がしたが、聞き返す前に焦るようにして手を引っ張られてしまった。

 

 

──灯兄さんが好きだから

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ着きましたよ!ここが、この幸村が絶賛するところです」

 

長屋にしか見えない建物に入っていく幸村ちゃんについていく。

 

「ご飯食べに来ましたよ!!」

 

「あんたまた来たの?そろそろ金をとるわよ」

 

幸村ちゃんが絶賛する場所には武田四天王である高坂昌信こと昌信ちゃんがいた。質の良い服を着ているのかと思ったが、百姓の母親のような平凡で地味目、破けている部分を縫い直した箇所がある。

 

「それはないですよ!ここでの食事は幸村の数少ない楽しみの一つなんですから」

 

「はぁ……分かった。それで?何で変態忍者がここにいるわけ?」

 

 

明らかに嫌そうな目でこちらを見る。まったく予想していなかった展開。

 

「幸村ちゃんがとっても美味しいご飯が食べれる場所があるって付いてきたら……ここでした」

 

「ふ~ん。ゆきむ……らって、勝手に人の家にあがるなぁ!ちょ、……もう。今回だけだから。あんたも食べていいわよ」

 

「ありがと昌信ちゃん」

 

女の子の家だというのにまったくドキドキしないという異常現象が現れている。だけど、昌信ちゃんの手作り料理が食べるからそんなこと気にしない気にしない!!

幸村ちゃんグッジョブ!

 

 

……と思っていたが。

 

 

「もう少しでご飯だから、みんな座りなさい。ほら!グズグズしない!」

 

 

広い居間には五人男の子と三人の女の子。計八人の一部の子供が遊んでるというより、暴れていた。その中には幸村ちゃんも含まれている。

 

そして何故か俺はご飯の準備を手伝わされていた。

 

「ま、昌信ちゃんってこ、子持ちなの!?」

 

 

信じられない光景に驚きすぎて震えが止まらず、手の震えで野菜が綺麗に切れるぐらいである。さすがに人妻相手は俺には大幅にハードルが高い。

 

 

「んなわけないでしょ!色々と複雑なのよ。ほら、切った野菜は鍋に入れてちょうだい」

 

 

子持ちじゃないことが分かったことだし、新婚プレイを楽しもうじゃないか!

せっせと、十一人分の料理を次から次へと作っていく昌信ちゃんは姫武将ではなく、ただの女の子にしか見えない。

 

「ねぇねぇお兄ちゃんは昌ねぇとどんな関係なの!」

 

「もちろん昌信ちゃんは俺のこい「そっから先を口にしたら、あんたをバラバラにして犬に食わせる」って関係なんだよ」

 

「つまり……恋人だね!」

 

うんうん。さっきの会話で恋人っていう結果に至る辺り、この娘は将来有望だな。

てなわけで、キラキラとした目で興味深々に関係を聞いてくる女の子は八人の子供のうち長女で、名前は菜々ちゃん八歳!

 

 

「なんでそうなるのよ……。いいからできた料理から運んでちょうだい」

 

「は~い」

 

 

なんというか、ほのぼのしてますな。暖かいというかなんというか。

 

「灯ももういいわよ。ご苦労さま」

 

「はいは~い」

 

もう、このやり取りが新婚過ぎて悶絶ですわ!!

 

 

 

 

「みんな、それでは。いただきます」

 

「「「「いただきます!!!」」」」

 

 

合掌がし終わったと同時に食卓が戦場へと変わった。交じり合う箸と箸。その光景に呆気にとられていると、たちまち、おかずは元からなかったかのように、消え去り、茶碗に盛られていた玄米は強奪された。主に……

 

「さて、返して貰おっか?幸村ちゃん。拒否するなら今、咀嚼してるのを口移しで頂くよ」

 

「ばっびまだすせん」

 

 

飛び散ってる飛び散ってる。頬張りながら顔を赤くされても困るんですよ。はぁ、これは諦めかな。

 

 

 

「「「「ごちそうさまでした」」」」

 

 

 

いつの間にか終わっていた夕食であった。さすがに幸村ちゃんから飛び散った食べかすを食べるような底辺の変態ではない俺は大人しく後片付けを手伝った。

 

 

「一口も食べれてないわね。その顔を見ると」

 

一緒に皿洗いをしているのだが、ある程度は変態忍者やら鬼畜変態忍者やらと変態という認識が緩和され、警戒心なく接してくれるようになった。

ちなみにお腹いっぱいになった幸村ちゃんは子供たちと寝ている。

 

 

「油断してたよ。食べ盛りの子供っていうのを……」

 

「ふふっそれはご愁傷さまね。安心して、そう思って、残しといたわよ。あまり量はないけど」

 

な、なんてできた嫁なんだ……。

 

「昌信ちゃん、愛してる」

 

「はへぇ?……ッツ!ふ、ふざけてるとあげないわよ!!」

 

とか言いながら準備をしてくれている昌信ちゃんは女神かもしれない。

 

 

「は、はいこれ。っていっても居間には幸村たちが寝てるし……そうだ、縁側でもいいかしら?」

 

 

「それはまた乙なものですな」

 

軽くあしらわれながら、ようやくありつける食事を食べるべく、移動する。

 

 

 

 

とっくに陽は落ちており、夜になっていた。夜風が気持ちよく吹き、仲良く昌信ちゃんと隣合わせで座る。

 

「では、いただきます」

 

「めしあがれ」

 

 

みずみずしい大根の漬物を食べる。シャキシャキした歯ごたえはこれまた絶品である。次に山菜の和え物。

 

「どう?」

 

「美味い。家庭的なご飯は久しぶりだからとっても美味い」

 

それなら良かった、と昌信ちゃんが微笑む。初めてみた昌信ちゃんの笑顔はやはり可愛かった。

 

とりあえず、酒を取り出す。

 

「……どこからそんなの出したのよ」

 

「忍の服の下は何でも入ってるんだよ。武器も非常食も薬もね。昌信ちゃん、一日お疲れ様でした」

 

これまた取り出したおちょこを昌信ちゃんに渡す。

 

「あまり酒は飲まないのだけど、折角だしね」

 

そう言うと、渡したおちょこに酒を入れてあげる。そして、くいっ、と飲み干す。

 

「ほら、あんたも」

 

可愛い子に注いでもらえるなんて、また酒が美味くなると思いながら注いでもらった分を飲む。

 

 

「あえて踏み込むけど、あの子供たちはどうして昌信ちゃんと暮らしてるんだい?見たところ血縁関係じゃなさそうだし」

 

分かりやすく表情を曇らせた。

 

「無理強いはしないつもりだけど、少なくとも子供たちと接している時の昌信ちゃんは後ろめたさを感じてるように見えるんだよね」

 

「その通りよ。素の私で接したあげたいけど、心のどこかで感じてる」

 

月を見上げ、意を決したように真剣な眼差しで俺の方に顔を向ける。

 

「あの子達は戦で親兄弟を失った孤児。それも私が総大将として指揮をとった戦でね。あの子達はたまたま私が引き取ったかと思ってるけど、違う。意図して私が引き取ったの」

 

「その責任をとるために子供たちを?」

 

「そうかもしれない。でも、あの子達は私と同じなのあの頃の私と」

 

百姓あがりの彼女にとって兵として駆り出された親兄弟や村の仲間が帰ってこないのは普通のことだったのかもしれない。だからこそ、彼女は同じ痛みを持つ子供たちを引き取り、育て、傷を舐めあう。

 

 

「私はどうしたらいいと思う?ねぇ灯」

 

「どうするもなにもないよ。君は優しい。その優しさがあるから今の子供たちがある。後ろめたさなんて感じずに家族のように接すればいい。君がみんなを守ればいい。大切な人を失う悲しみを二度と味わせなければいいんだよ。

どれだけ罪の意識があってもあの子達はきっと、そんな道理を無視して接してくれるよ。君に引き取られ、生活してるうちに子供たちは君を家族だと思ってるよ。そうだよね?」

 

菜々ちゃんが後ろに立っていた。最初から気配には気づいていた。それに、菜々ちゃんにしか出せない答えがあると思うから。

 

「どこから聞いてたの?菜々」

 

眼光が鋭く、菜々を射抜くようにして見つめる。一瞬、後ずさった菜々ちゃんだが、

 

「最初からだよ。昌ねぇごめんね。そんなこと思ってたんだね。本当にごめんね、苦しませて。で、でもね、私は……ううん。私たちは昌ねぇを恨んでなんかいないよ。」

 

「な、なんで!?私は……あなたたちの家族を、こ、殺したようなものよ!」

 

 

耐えられず昌信ちゃんは自分でも言いたくない言葉を口にする。きっと、責められたいのだ。

 

「そうだったとしても、私たちは昌ねぇを嫌いになったりしないよ。昌ねぇは私たちにまた居場所をくれたんだもん」

 

そんなことない、と頭を抱えながら泣きながら、懇願するかのように言う。菜々ちゃんはそっと、近づき、昌信ちゃんを抱きしめる。

 

 

「ありがとう昌ねぇ。昌ねぇは私たちの家族だよ。どんなことがあったとしても、家族だからね」

 

「で、でも……「口ごたえ禁止!」はい」

 

 

どうやら、時として妹は姉より強い時があるらしい。あまりの気迫に俺と昌信ちゃんは目を見開き、驚く。あまりのことに昌信ちゃんは反射的に返事をしていた。

 

 

「だから、さ。これからもよろしくね。昌ねぇ」

 

 

無邪気な笑顔。もしかしたら、どんなありがたい言葉よりも、よっぽど、菜々ちゃんの笑顔の方が力があると俺は思った。

 

 

「うん。よろしく」

 

 

もっと複雑なことになるかと思ったが、俺の心配が杞憂であったということだ。

 

「お兄ちゃんもこれからよろしくね。昌ねぇと結婚するんでしょ?」

 

 

純粋無垢100%の瞳で問いかけられる。たった数時間で菜々ちゃんの中で俺は昌信ちゃんの恋人から婚約者までランクアップを果たしたらしい。

 

どうせ、また昌信ちゃんが全力否定するんだろうなぁ、とお決まりのネタを期待するように視線を向ける。ぱっちりと目が合って数秒。

 

 

「そ、その。あ、あの。……よろしく灯」

 

 

一体俺は何をよろしくされたのだい?はい、もYES!、もOK、も喜んで、も言えずにいると。

 

「す、すぐにってわけじゃないわよ!そのあのほのへぇ~と」

 

「落ち着きなはれ」

 

「あう……」

 

 

ポンと頭に手を置く。艶のある髪はとても気持ちよく触れ続けていたかった。

 

「俺は全国の姫武将に恋と遊戯を与えなきゃいけない。その野望のために返事はできない。ごめん」

 

 

「はぁ……灯らしい野望ね。応援をしていいのか複雑だけど……待ってる。ずっと」

 

「私も待つよ。お兄ちゃん」

 

 

 

もう二度と味わうことがないと思っていた家族の愛。思い出させてくれたことを感謝し、俺は頷いた。

 

 

 

 

 

 

あ、ちなみに寝ている幸村ちゃんを背負って城に帰りました。昌信ちゃんたちも色々と話したいことがあると思うし、お邪魔虫はすぐ退散。

 

可愛い寝顔のお姫様を起こさないようにゆっくり、ゆっくりと歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──もしかしたら家族になるのかもしれない。

 

なら、練習しなきゃ。

 

返事待ってるから『あなた』

 

 

 

 

 

 




武田四天王の高坂昌信ちゃんがこの話の主役というわけで、とても大変でした。だって……原作にまったく出てきてないんだもん!残りの三人も頑張りますのでよろしくお願いします。


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