仮面ライダーエリチカブト−GOD SPEED khorosho− 作:じんばぁ
このあたりから話が暗くなっていきます
この話には残酷な描写がちょっぴし含まれます
そんな11話…どうぞ
穂乃果「ライダーカッティング!」
《Rider cutting》
ほ「ほわぁぁぁっ!!!」
ことり「ライダー…シューティング…!」
《Rider shooting》
こ「っ!!」
にこ「ライダースティング!」
《Rider sting》
に「はっ!」
昨日の夜ワームが避難所に攻めてきてからというもの、寝る間もなくにこと穂乃果、ことりはワームと戦っていた…正直しんどいわね…早く帰ってきてくれないかしら、ゾルゲ組…
に「ふぅ…やっとひと段落ね…穂乃果、ことり、怪我は無い?」
こ「うん!ことりは大丈夫です!…ちょっと眠いけど…」
ほ「穂乃果も大丈夫!あ、穂乃果は眠くないよ!きっと脳内からオロナインがでてるんだよ!」ブイッ
穂乃果はホント元気ね…
に「って…それアドレナリンだから!!オロナインなんて出てたまるか!」ビシッ!
ほ「え?そ…そうなの?」
こ「あははは…」
はぁ…相変わらずというか…
でもこのままいけばなんとか乗り切れるかもしれないわね。この状況…
でもこの時私は慢心してすっかり忘れていた…奴ら、ワームの持つ脱皮とクロックアップ以上に恐ろしいあの特性を…
ラジオ『政府は今日から隕石落下地及び周辺地域の救助活動を開始する方針を会見で発表しました』
理事長「これで一安心ね」
希「あとは救助が来るまでしのげれば…」
花陽「あ…あのっ!なにか私たちに手伝えることは…?」
ほ「花陽ちゃん…」
に「何もないわよ、というか花陽と凛は食事とか避難所にいる人達の健康管理とかやってくれてるじゃない。それだけで十二分に助かってるわよ」
花「そ…そうかなぁ…」
ほ「うん!そうだよ!凛ちゃんと希ちゃんは見張りとかもやってくれてるし!すっごく助かってるよー!」ナデナデ
凛「にゃぁ…///」
希「花陽ちゃん、凛ちゃん、ウチらはウチらのできることをしていこ?」
花「希ちゃん…うん、そうだね!花陽、頑張ります!」
と、その時
?「きゃぁぁぁ!!!?」
体育館の方から悲鳴が聞こえてきた。
っていうか…今の声…まさか!!!
に「こころ…!!!」
私は体育館の方へ走り出した。
ほ「ことりちゃん!行こう!」
こ「うんっ!」
体育館の中から避難してきた人たちが血相を変えて出てくる…どういうこと…?まさか体育館の中にワームが?いや、でも見張りはちゃんとしてた…それにワームが侵入したとしてもすぐに気づくはず…どういうこと…?
体育館に入るとそこには…
?「あぁ…にこ…」
そこには…
血まみれで横たわるこころ、ここあ、虎太郎。
そして血にまみれたママの姿…
に「こころ!ここあ!虎太郎!!?ママ!何があったの!?」
にこママ「…」
に「ママ…?」
にこママ「えぇ…そうよ?にこの大好きな…'ママ'よ…?」
ママは微笑む。でもその笑顔はいつものあったかい感じじゃなくて…身の毛もよだつような不気味なものだった…。
に「ど…どういう…こと…?なんでここあと虎太郎が…こころが…」
にこママ「あぁ…このこと…なんだか…みーんな殺したくなっちゃったの♪」
は?ママ…何言ってるの?っていうか…なんか…ママじゃない…こんなのママじゃない…
に「ま…まさか…」
にこママ「嫌ねぇにこ、ママよ?」
「"姿と記憶"はね」
に「ッッ!」
《Henshin》
私は咄嗟にザビーに変身する。
にこママ「ヒドイわ…どうして変身するの?」
そう言ってママはワーム(成虫態)になった。完全に忘れてた…ワームは殺した人間に擬態する…ということはママは…
に「アンタ…ママを…!」
ワーム(成虫態)「だったらどうするの?」
に「殺すっ!!!!」
《Cast off》
私はキャストオフして怒りのままに拳をワームへ浴びせる。
成「う…ぐ…」
に「うぁぁぁぁぁあ!!!!!」
《Rider sting》
に「!?」
私が必殺の構えをした刹那
ヤツはママの姿になっていた…
に「ッ!」
一瞬ためらってしまった
それをワームは見逃さなかった。
成「シュ!」
ワームは元の姿に戻り私からマウントポジションをとると攻撃を仕掛けてきた。
成「あはははは!!さぁ、どうしたの?さっきまでの威勢は!!」
に「あぅ…ぐ…ぅ」
私はその攻撃になす術なく翻弄される。
そしてついに
に「ぐぁ…」
変身が解けてしまった。
成「ようやく生身になったわね…頭を潰してあげる♪」
くそっ…くそっ…!こんなやつに…!!!
成「死になさい!」
その時
ほ「にこちゃん!!!間に合えぇ!!」
体育館に入ってきた穂乃果がガタックカリバーをワームに向かって投げる。
成「カ!?」
ガタックカリバーはワームの腕に命中。ワームは吹き飛び私の頭を潰さんとするワームの攻撃は不発に終わった。
が
ワームが吹き飛ぶその瞬間、ワームの鋭い爪が私の左目を深く抉った。
に「っ!ぁぁぁぁああぁああぁあ!!!!!!」
続く
おぉう…まだゾルゲ組もまだ合流していないというのに…
さてこの先いったいどうなるのか…