オリジナル要素
オリジナル解釈
盛り沢山です。
それではどうぞ
少女はただただ急いでいた。
海を祖父に作って貰った乗り物に乗り海を渡りある場所に向かっていた。その場所はこの世界の電力…いや、エネルギーの95%を配給している施設…示現エンジンの建物に…。
祖父に会いに…いや、祖父が持っている“鍵”を取りに…。
「…なんでアローンが…」
少し前、アローンとの死闘の末、勝利し、そして、その戦いで友情がどれだけ大切か知った少女…一色あかねは乗り物“わんこ”のスピードを上げた。
途中、赤い光が黒い菱形飛行物体型アローンに向かっていったが、あかねにはそれは見えていなかった。
折角、別れた友達が戻って来たのに…
話したいことがいっぱいあるのに…
なのに…なんで…?約束したのに…。
頭の中で渦巻く感情を押さえながら示現エンジンに辿り着くあかね。その入り口には一匹のカワウソが待っていた。
「お爺ちゃん!!またその姿になっちゃたの!?」
「ま…まぁな。少し実験に失敗してな…と、そんな事を言っている場合じゃ無かった!ほれ!!あかね!」
そういいながらカワウソ…一色健次郎は背負っていたメカメカしい赤い鍵をあかねに渡す。それを受け取るあかね。
「お爺ちゃん、皆は?」
「今、向かっておる…じゃが、皆遠くに行ってしまっての…」
三人の友人達は家族や部活で今、この島にはいない。なので、戦えるのは、現状あかねのみ。
「わかった。私一人で頑張ってみる!あ、お爺ちゃん、後でれいちゃんが来るから宜しく!」
「れいじゃと!?どうやって…」
「じゃ!行ってくる!」
「おい!あかね!!」
カワウソが止めようとするが、歩幅が違いすぎ追い付けない。あかねは少し走った後…
「イグニッション! テクスチャー・オン!」
あかねが叫ぶと、あかねの姿は変わり、ビビッドカラーの付いた服装(レッド)になる。その途端に空に飛んで行ってしまうあかね。
「あかね…」
心配する健次郎を他所にあかね…ビビッドレッドは黒い菱形飛行物体型アローンに向かって行った。
同時刻
とある灯台の見晴台の上、何処かの中学校…この世界にはない制服に身を包んだ少女が黒い菱形飛行物体を見ていた。
「あれは…バーデックス?なんか違うような…まあいいや!困っている人を助ける!それが勇者部!!」
そう言って、赤いポニーテールの少女はスマホを取り出す。そして、あるアプリを起動させる。そのアプリが起動し、画面に種が発芽したようなマークが出る。それを躊躇いもなく押す少女。
その瞬間に花弁…いや、桜の花弁が舞い、少女を覆い…姿を変える。
ピンクの装いに身を纏った少女は黒い菱形飛行物体を見る。
「勇者部、結城友奈いきます!!」
そう大声で宣言した少女は菱形飛行物体の方へ脚力を使い真っ直ぐ飛んで行ったのだった。
菱形飛行物体の上空
赤い閃光が二、ピンクの閃光が一つが交わった…
「ギャ!?」
「あふ!?」
「フギャ!?」
わけでは無く、三人の少女がぶつかったのだ。
三人の少女はお互いにオデコをぶつけ、何にぶつかったのか黙視する。
お互い同い年ぐらいの女の子(一人少し小さい気がするが)の女の子だと言うことに気が付く。
「「「…」」」
三人は黙り混む。当たり前だ。こんな異常時に空の上で同い年ぐらいの女の子同士がオデコをぶつけたのだから。
状況が読めない=この状況で、こんな場所で何を、しかも初対面の相手に対して何を話せば良いか…
しかし、現実はそんな事を悟ってはくれない。
赤いツインテールの女の子…テイルレッドと、ピンクの髪のポニーテール…結城友奈はもう一人の女の子、一色あかねのように常時空を飛んではいられない。
重力に逆らう方法も無いまま、二人の少女は落下し始める。
別に、脚力や、身体能力、更には、何らかの防御幕が展開される二人に取っては本来この程度の高さから落ちても命に別状は無いだろう(怪我をしないとは言ってない)。
しかし、二人は落下に対して抵抗しようと、上に向かって平泳ぎを試してみる。まあ、結果は、落下するだけなのだが…
そこで、唯一飛んでいる一色あかねは助けようと、テイルレッドの左手を右手で、結城友奈の右手を左手で掴んで落下を阻止する。
「あ…ありがとう」
「ありがとう…」
戸惑いながらも空を飛べる女の子にお礼をするテイルレッド。そして、素直にお礼をする結城友奈。
「君たちは…何?」
単純な質問があかねから出る。先程、本来ならオデコをぶつけた時に聞かなくてはいけないことを。
「お…俺はテイルレッド。あの黒いのを倒したい!」
「私は勇者部、結城友奈!私も菱形のを倒しに来たんだよ!」
「えーと…私、一色あかね。なら、目的は一緒だから、一緒に倒そう!」
「おう!」
「うん!!」
たった数言だった。だが、その少ない言葉で三人はお互いに信じた。
理由はわからない。だが、お互いに主人公(ヒロイン)だという共通点がそうさせたのかもしれない(テイルレッドに関してはヒーローであり、ヒロインであるけど…)。
そうと決まれば、早速攻撃開始である。
テイルレッドと結城友奈はあかねから離れてその落下するエネルギーを利用して黒い菱形に向かって行く。
テイルレッドは炎の剣、ブレイザーブレイドを取り出し黒い菱形に突き刺すように落下する。結城友奈も、己の武器である拳を強く握りながら落下する。
黒い菱形の飛行物体は迫る三つの影を気にせず迫り来る戦闘機や戦艦に対して菱形の角から光を…いや、本来は光では無くビームと言った方が良いだろう。ビームを発射していた。
そんな中、黒い菱形に二つの何かが激突し、黒い菱形を大きく揺らす。
激突した何か、それは、テイルレッドと結城友奈だった。
テイルレッドの剣は黒い菱形に突き刺さり、結城友奈の拳は大きなヒビを入れた。
戦闘機のミサイルや機関砲、戦艦の砲撃が効かなかったのに対して二人の攻撃は黒い菱形にダメージを入れる事が出来た。
「よし!これなら行ける!!」
そう確信したテイルレッド。だが、そんな簡単な話では無かった。
黒い菱形はビームを戦艦や戦闘機に対してでは無くダメージを与えた二人に狙いをつけて撃ち始めた。角から発射されるビームは何故かテイルレッドや結城友奈に向かってあり得ない角度で曲がって攻撃してくる。それを、テイルレッドは避けたり、ブレイザーブレイドを盾に使って防いだりする。しかし、結城友奈の武器は拳のみ。本来なら精霊が己を守ってくれるのだが、それだと、この世界にいられる時間を削ってしまう。精霊の力を使うことにより現在使える力が減ってしまうのだから。
だから、結城友奈は限界まで避けていた。しかし、ビームは次々と放たれる。
結城友奈はそのビームを避けられないと感じ動きを停め一瞬目を閉じた。
白い戦闘員と共に俺は変身した…いや、仮面ライダーになった少年を見ていた。
「通りすがりの仮面ライダーだと!?ま、まさか、ディケイドか!?」
「へー…俺を知ってるとはな」
「世界の破壊者が何故こんな所に!?」
「さあね。俺も知らないね」
そう言ってディケイドと名前の仮面ライダーはカードホルダーのような物を剣状にする。
「だが、取り合えず、お前らが悪者みたいだからな。倒させて貰う」
「世界の破壊者ごときが、我々ミドルギアスの敵では無い!!」
「ミドルギアス?…ああ、確かアルティメギルのパクリ侵略組織だったか…」
「パクリでは無い!てか、あれはアルティメギルが最初にパクったんだ!!…っておい!ザレドロイド共!さっさとその小娘を消してしまえ!」
「「「「ギャレ!?」」」」
ここで俺や白い戦闘員に気が付いた白いリザドギルディは戦闘員に戦うように言ってくる。
その命令を聞いた白い戦闘員(ここからザレドロイドって言うね)は俺に対して攻撃を始めてくる。
拳を振るう者、蹴りをする者。しかし、俺に取ってはゆっくりに見えた。先程ガードしたのは突然の事で驚いたから。ただ、それだけ。でも、今は…色々な事が合って頭の中パニパニパニックだけど、コイツらを倒せる力は余裕であった。
拳や蹴りを難なく避ける。そして、拳を振り上げた一体のザレドロイドに対して右足の蹴りをかます。その時、何か違和感を感じる。蹴られたリザドギルディは動かずにそのまま止まっていた。
この時の効果音を付けるなら、蹴りを入れた時の音では無く蹴られたザレドロイドの場所の音。
チーン
その音だろう。そのまま股間を押さえて光になって消えていくザレドロイド。ここで違和感があの場所に当たったという事で納得した。
(…そこは痛いよな…マジごめん…)
心の中で真面目に謝る俺。同情するザレドロイド達。
「あれは…痛いな」
遠くで此方の戦いを見ていたディケイドは男として、先程やられたザレドロイドに同情した。
「貴様!戦いの途中で隙を見せるとは何事か!!」
何度か拳と剣を交えた(一方的にやられていた)白いリザドギルディは膝を付きながらそう叫んだ。
「いや、二、三度斬りつけただけでボロボロのお前に言われたくないね」
実際の所、白いリザドギルディは弱わかった。
そんな事を知らない俺とザレドロイド達。
ザレドロイド達は先程痛い死に方(男として)をしたザレドロイドのともらい合戦と言わんばかりに此方に向かってまた攻撃を仕掛けて来る。
また攻撃を避けていく。勿論、反撃も兼ねて。
武器であるフォースナイファーを使って戦ったらり壱武装を使ったりすれば楽なのだろう。だが、ここは、あえて拳で戦う。理由はただの気まぐれ。
ザレドロイドの攻撃を避けながら拳をザレドロイドの腹に突き刺して光にする。後ろに回り込んだ奴には容赦無く回し蹴りをかまして倒す。
そんな事をしている間に残りはたったの一体。
たった一体になったザレドロイドはボクサーのようにステップをしながら拳を構える。
対して此方は…
〈エアー マキシマムドライブ〉
エアーメモリをマキシマムスロットに入れていた。
最初に言っておく。現実ってのは非道だ。
「フォースドライブ!!」
空を突く正拳突き。それは衝撃波となりボクサーステップを踏んでいるザレドロイドを吹き飛ばして光にしてしまう。更には…
「ぐおぉぉぉぉぉぉ!?」
後ろに膝を付いていた白いリザドギルディを宙に吹き飛ばしてしまった。
「この!リザドザレディを吹き飛ばすとは!!」
始めて明けされるこの白いリザドギルディの名前。だが、もう一度言わせてもらおう。
仮面ライダーディケイドはカードホルダーからカードを取り出してベルトに入れる。
《final attack ride DE DE DE DECEDE》
その機械音と共に宙に浮いているリザドザレディに向けて十枚のホログラム状のカードが展開される。
それに飛び込みながら蹴りをするディケイド。ディケイドはホログラム状のカードの中を突き通り、そのままリザドザレディの体に蹴りを当てそのまま貫いた。
「こ!ここまであっさりと!?」
バチバチと宙で火花を散らすリザドザレディ。
貫いたディケイドは着地した後、リザドザレディを見る。
そして、爆発した。
そう、現実は非道だ。
爆発を確認したディケイドはこちらを見る。
「以外に強いな、お前」
「まあね」
そう言って改めてこちらをジロジロと見てくるディケイド。
「あの…」
そんなジロジロ見られて嬉しいわけは無いし、そこまで変な性癖は持っていない。
「…話で聞いたことあるぞ…確か…テイルエアー…だったな」
俺はここまで自分の名前(変身した時の名前)を言ってはいない。なのに…
「知り合いから話を少し聞いている」
その知り合いを俺はなんと無く頭に浮かんだ。まあ、どうせあいつだろう。
「まあ、いい。俺はやりたいようにやる」
そう言ってディケイドは変身を解いて何処かに行ってしまう。
丁度その時、大きな炎が黒い菱形飛行物体を貫いた。
結城友奈にビームは当たらなかった。何故ならな…
「大丈夫?」
ビームを防いだのは一色あかねだった。あかねはブーメランの用な物でビームを防いでいた。
「ありがとう」
そう言って今度はあかねもビームを避け始める。
打開策を避けながら考える三人。そして、テイルレッドが思い付く。
「少し考えがある!」
そして、幾つか言葉を放つテイルレッド。それを聞きながら避けるあかねと友奈。
その提案を受け入れたあかねと友奈は了解をする。
友奈はヒビを入れた場所に向かって跳躍し、右拳に力を入れ、そのまま…
「勇者パンチ!!」
拳を突き付けた。それは先程の数倍のヒビと陥没を起こさせる。
テイルレッドは友奈がヒビを入れた場所に向かう。しかし、曲がってくるビームがそれをさせないと迫ってくる。しかし…
「テイルレッド!」
あかねがテイルレッドのお腹に手を回して掴みそのまま飛ぶ。この時あかねはブーメランを…ネイキッド・ラングを背中に付けて飛ぶ。
「行くよ!!あかね!!」
「うん!!」
空を旋回しながらブレイザーブレイドを突き立てるテイルレッド、そしてスピードを上げるあかね。この時、ネイキッド・ラングからも青い炎が吹き出してスピードを上げる要因となった。
迫るビームを器用に避けそして、友奈がヒビを入れ陥没した場所に剣を突き刺す。そして…
「ブレイクレリース!!」
ブレイザーブレイドの完全解放させる。
ブレイザーブレイドの剣は縦に二に割れそこから炎が吹き出す。
「グランドブレイザー!!」
本来、相手を真っ二つにする炎よ刃。だが、今回は違う使い方。
その炎の刃は黒い菱形飛行物体を貫き、そのまま真下の海へ刃が届く。
この瞬間、この現在行われている戦い三つの戦いに終止符が打たれた。その一つはリザドザレディとの戦い。もう一つはこの飛行物体との戦い。そしてもう一つは…
海の中
水面ギリギリで暗躍をしていた白い亀の用な怪人は優々と移動していた。
白い亀の怪人…タトルザレディの目的は示現エンジンを手に入れること。
囮として同士とアローンモドキを出したのだ。そう、本命はこちら(本当はタトルザレディの勝手な行動だったりする)である。
ここまではタトルザレディの計算通りだった。しかし…
タトルザレディの頂上…いや、少し斜め上辺りから赤い光が迫っていた。
水面が明るくなったことに違和感があったタトルザレディはその光の原因を見る。
それは炎だった。しかも現在進行形で迫っている。
「あれ?何かデシャブ?」
そう疑問に思ったタートルザレディは迫ってきた炎に包まれ爆散。ほんの一瞬による以外な終結だった。
原作でも、アニメでも瞬殺だった奴に外見似てる奴も結局は同じ運命だったようだ。
その後、黒い菱形飛行物体は爆発を起こしその爆風でバラバラになったテイルレッドと一色あかねと結城友奈。
テイルレッドが空から落ちてくるとき…
「空からテイルレッドが…ってネタってる場合じゃねぇ!?」
とテイルエアーは急いでテイルレッドをキャッチ(この時お姫様抱っこだったのは気にしてはいけない)した。
しかし、キャッチして着地した後、テイルエアー達を囲むように武装した兵隊達が絶対に怪我では済まないような武器、銃を此方に向けていた。
テイルエアーとテイルレッドは怪人を倒すが人殺し等しない。
しかも、ここは知らない世界。
二人はただただその武装した人達に従っていったのだった…。
最近になって俺ツイ8巻読破。
買って一年以上立ってる………
そして
俺、ツインテールになります。 AIRs HERO
実は、6月18日現在、6巻の内容まで完成してたりします。
ただ……物語進むにつれてやりたいこと増えて来ている………。
まぁ、気長に待ってください。後、前にアンケートを取らせて貰った(約一年半前)のキャラ、ちゃんと出しますので。
それではまた。
(前回のお話で前書き、後書き書くの忘れました。すいません)