俺、ツインテールになります。AIRs HERO   作:風墳K

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またまた一区切り回

感想、誤字、脱字、歓迎します。

とりあえず

どうぞ~


第39話 改めてツインテイルズになります

俺と総二の戦いの次の日の朝。

戦いの後俺と総二、そして観戦していたブルーこと愛香とイエローの慧理那先輩、オマケのトゥアールの四人と明日全部話すと約束して解散したのだ。

 

少し早めに起きた俺は体に若干な疲れがあるのを感じながらもベットから這い出て朝食等を済ませワープ装置を利用してある場所に向かった。

 

 

場所は、そう、ツインテイルズの秘密基地。

 

 

ツインテイルズの秘密基地に来ると、そこにいたのは愛香一人だった。

愛香は俺に気が付いたらしく、俺の目の前に来る。

 

「…以外に早かったじゃない」

「まあ…早く起きても今の時期何もやることは無いし、それに俺の秘密を明かすなら早い方がいいと思ってね」

「そう。なら、会長に連絡しておくわ」

 

そう言って愛香はスマホらしき物を取り出して誰かに電話をかける。多分相手は慧理那先輩だろう。

 

数秒して電話を切る愛香。

 

「今こっちに向かってるって」

「そうか」

「それにしても、エアーの正体が輝跡なんて本当に以外だったわ」

「その…隠しててごめん」

「別にいいわ。通りであんたから教えて貰った方法が効かない訳よね」

「教えた方法?」

「…その…胸の…」

「あー!俺の方こそ、出任せを言ってごめん」

「男ならしょうがないわよ。けど、なんで変身した時は巨乳なのよ!」

「し、知らない!」

 

そんな話をしていると誰かが秘密基地の中に入って来る。その正体は慧理那先輩と総二だった。

 

「おはよう!輝跡」

「おはよう、総二」

「おはようございます。輝跡さん、愛香さん」

「あれ?トゥアールは?」

「俺の部屋でテープをグルグル巻きにされて放置されてるよ」

「トゥアールらしいな」

 

そんな訳で俺達はツインテイルズの秘密基地にある小会議室に行き椅子に座る。

さて、色々と話さなくちゃいけないな。

 

「待ってくださーーーーい!重要人物を忘れてますよ!総二様!!」

「うわ…わざと忘れてたのに…」

「輝跡さん!貴方には色々と言わなくちゃいけないと思ってたんですよ!まず、貴方はホモ野郎てことです!まさか総二様の貞操や処女を狙うホモ野郎だとは!友情とかなんとか言っちゃって結局は…」

「黙ってなさい!トゥアール!!」

「ブエラビ!?」

 

愛香が会議室の椅子を思いきり投げてトゥアールを黙らせた。てか椅子がトゥアールの顔にめり込んでいるのだが、この場合気にしてはいけないのだろう。

 

「質問いいか?」

 

総二が椅子から立ち上がり俺を見る。

 

「これからも俺達と戦ってくれるか?」

 

正直、聞いてほしかった事だ。答えなんて最初から決まってる。

 

俺も椅子から立ち上がり、ツインテイルズの皆を見る。

 

「勿論だ。これからもアルティメギルと戦おう!!」

「改めてよろしくな。輝跡」

「此方こそ」

「なんですか!この友情ごっこは!?」

「はい、トゥアール、黙ろうね~」

「ギャーーー!?痛い痛い痛い!!」

 

そう言いながら愛香はトゥアールの顔…ではなく胸(正式には右の方)にアイアンクローを決めていた。

 

「あ、そうだ。トゥアール、俺のテイルバレット…この髪留めとテイルタイマー、この腕時計を解析して欲しいのだがいいか?」

 

激痛が走っているトゥアールに平然とお願いをする俺。ある意味俺も鬼畜である。

アイアンクローの魔の手から逃げ出したトゥアールは俺の方を見る。

 

「別に構いませんよ。でも何故解析して欲しいのですか?」

「この世界の科学力じゃ解析仕切れなかったけど、トゥアールの科学力ならこのテイルバレットに秘められている能力がわかるかもしれないと思ってさ。ほら、トゥアールは天災科学者だもんね」

「まあ、この天才科学者のトゥアールにかかれば一瞬で解析出来ますけどね」

 

ドヤ顔でしかも胸をはって言い切ったトゥアール。その胸についている果実を妬ましく思う愛香の目線が気になるが、ここはグッと堪えて貰おう。

 

「なら、お願い。あ、後、エアーの武器の事なんだが…」

 

俺はポケットからフォースナイファーの設計図を取り出してトゥアールに見せる。

 

「エアーの武器、フォースナイファーは完全に壊れちゃったんだ。だから新しい武器をこの設計図通りに造って欲しいんだがいいか?」

 

それを聞いたトゥアールは無言で設計図を取り設計図を隅々まで見る。

 

「構いませんが、フォースナイファーはこの設計図通りに作られたんですか?それならあれぐらいの攻撃なんかは防げるはずですよ」

「トゥアールが作ればの話しだけどね」

「最初からフォースナイファーがあった訳では無いみたいですね」

「どういうことよトゥアール?」

「テイルエアーには最初から武器は無く、この世界で作った武器を使っていた、所謂後付けです。もっとわかりやすく言えばパッドを着けた愛香さんか更にパッド付き下着を着けたような物で…ギャーーーー!?」

 

余計な事を言ったトゥアールは愛香のアイアンクローにまんまと捕まった(今度は顔)。

 

「簡単に言うとな、フォースナイファーはこの世界で作った武器なんだ。でもこの世界では強い属性力に耐えられる用な武器なんかは開発されてないんだ。できる限り凄い技術では作って貰ったけどやっぱりアルティメギルとの戦いには耐えられなかったみたいなんだ」

 

まあ、俺のメンテナンス不足もあるけど。

 

「そう……待って、確かエアーには属性力は殆ど無いってトゥアールが言ってたわよ!」

「あーー、その説明を忘れてた」

 

ここで愛香の目線が完全に此方を捉える。逃げられはしない。まあ、はなから逃げる気は更々無い。

 

「そう言えば、ダークグラスパーとの戦いの時にエアーからは…輝跡さんからは眼鏡属性が感知されたと聞きましたわ」

「ええ、確かにそう何ですが…最初は属性力は感知されていませんでした」

 

アイアンクローから解放されたトゥアールが過去に俺から属性力が感知されなかった事を話す。

 

「まあ…俺の属性力が特殊だから仕方がないと思うよ」

「特殊な属性力?」

「そう、俺の属性力は好きになったものがその属性になる、私好(アイラブ)っていう属性力なんだ」

「好きになったものが属性になる?そんなの属性力にとっては当たり前じゃないの」

「いやいや、俺の場合複数可能みたいなんだ」

「複数の属性力を!?」

「確かに、昨日、戦っているときにエアーからツインテールを強く感じた。ってことはツインテールも好きになったってことか!」

 

総二が少し嬉しそうに俺を見てくる。まあ、やっと現れたツインテールを愛せる同性なんだ。同族が一人増えて喜ぶに決まってる。

 

「今の俺は眼鏡属性とツインテール属性の二つだけだよ」

「確かに…輝跡さんから眼鏡属性とツインテール属性が感知されました…」

 

いつの間にか謎の端末で俺を分析していたトゥアール。勝手に人の体を視ないでいただけたい。

 

「ですが、今の輝跡さんは眼鏡もツインテールもしていませんわ」

 

慧理那先輩が疑問を投げ掛けてくる。

 

「好きっていう気持ちだけで属性力になるんだよ」

「眼鏡でツインテール…待って、もろダークグラスパーじゃん!!何、ダークグラスパーがタイプなの!?」

 

愛香がまさかの事を聞いてくる。確かにダークグラスパーことイースナは可愛いし、俺のメル友だ。でも、異性として考えた時、答えはう~ん…なのだ。

 

「別に、眼鏡でツインテールの子が好きってことじゃ無くて、ツインテールも眼鏡も好きって事なんだよ。それに、異性として見るっいうなら話しは別にだしね」

「ふーん…」

 

なんだよ、聞いてきたから答えたのに…。

 

「それでは、私はテイルバレットとテイルタイマーの解析を行いますので」

 

そう言ってトゥアールは秘密基地の奥の部屋に行ってしまう。

残されたのは、総二、愛香、慧理那先輩…

 

「すまない、遅れた…」

 

そう言って登場したのは彼氏いない歴=歳の数の我がクラス副担任、尊先生(28歳独身)だ。

確かにツインテイルズの関係者だった(すっかり忘れていた)。

 

「まさか、輝跡も変身、しかもテイルエアーだったとはな…」

「先に言っておきますけど、騙してたから婚姻届を書けなんて言っても書きませんから」

「な!何故その計画を!?」

 

だが、もう一人いつの間にかこの会議室にいた。

 

「あら、この子がテイルエアーちゃんなのね」

 

俺はその声の方に振り返った。

 

「母さん…いつの間にいたんだよ…」

「総ちゃんが「これからも俺達と戦ってくれるか?」って言った所からかしら」

 

なんだこの人…俺の母親に似てやがる…。

 

「テイルエアーちゃん…いいえ、本名は何て言うのかしら?」

「輝跡です。二積輝跡」

「二積…もしかして、美咲の倅かしら?」

「母さんを知ってるんですか!?」

「……やっぱりね。総ちゃんとの戦いを見てて何となく思ってたけど…まさか美咲と才悟の子供だとはね…」

「母さん、輝跡の両親を知ってるのか?」

「ええ。あの二人はレッドにかわる主人公になるって言ってあの人と壮大な戦いを繰り広げていたのよ」

「何してんだよ…俺の両親は…」

「あの二人はとても強かったわ…その度に私とあの人は同盟を組んだりして、何度も対立したわ」

「なあ、総二、お前の母親、中二病か?」

「ああ…かなり末期の…」

「そうか。お互いに大変だな…」

「お互い?」

「俺は両親が中二病だ」

「…、輝跡…ドンマイ…」

 

俺の肩を軽く叩く総二。

男で女の子に変身するし、両親は中二病だし…何からなにまで似てるな…俺と総二は。

そして、俺達はその場でお開きになったのだった。

 

次の日

俺はトゥアールに呼ばれた。

 

なんでも、テイルバレットとテイルタイマーについて話したいとか。

 

別に夏休みなんて予定無いし、テイルバレットのことがなんか解ればそれはそれでいい。

 

呼ばれた場所は勿論秘密基地。

 

秘密基地に着くとトゥアールが一人で黙々と端末をいじっていた。

 

「トゥアール、来たよ~」

 

軽い感じで話しかける。

 

「輝跡さん…あの…率直に言います。テイルタイマーという装置なのですが、どうやら、完全に壊れてしまっているため使い物になりません」

「テイルタイマーが?」

「はい。どうやら、テイルエアーへの変身や属性追加機構、更には所有者を一時的に加速化させる機能に耐えるだけの強度が維持出来なくなったのだと思います」

「なら、テイルバレットだけでもいいや。テイルバレットだけでも変身は出来るし、属性追加機構もテイルバレットのシステムだしね」

「いえ、それは危険です」

「え?」

「テイルバレットから直接的に変身した場合、属性力を体に直接入れ込むこととなりますから、体への負担が大きくなってしまいます。下手をすれば命にかかわってきます」

「え?でも、前変身したときは別になんとも思わなかったよ?」

「多分ですが、その時は輝跡さん自身の属性力が弱かったため、テイルバレットがセーフティを自動的に付けて体への負担を出来るだけ無くしたからでしょう」

「そうなのかな……」

「そこで、です!」

 

トゥアールはポケットからあるものを取り出す。それは緑…というよりもライトグリーンのブレスレット。そして、そのデザインはあのテイルレッドこと総二や愛香が着けているブレスレットと同じものである。

 

「中間機として、このテイルブレスを用意しました」

「早!?昨日の今日で作ったの!?」

「いえ。テイルイエローのテイルブレスを作っているときに予備の素材で作ったものです。ですが、これなら、属性追加機構にも耐えられます。ですが、加速化させる機能に関しては付けていません。あの機能、どうやって可能にしたのか良くわかりませんしね。それに…」

 

トゥアールは今度はエアーメモリを取り出す。

 

「これについてもわからないことばかりです」

「まあ…その話しは今度で…」

「あ、後、輝跡さん、テイルバレットのデータなのですが、50%程解読に成功しました。ですが、後の50%はブラックボックスと言っても過言では無いです。データだけはコピー出来ましたが、正直、解読は出来ないでしょう」

「トゥアールですら無理か…」

「あと、フォースナイファーも完成しています。強度はブレイザーブレイドとほぼ同じようにしました。それと、このメモリのパワーを直接入れ込みながら完全解放も可能にしました」

「流石、天災科学者」

「総二様以外に誉められても何も出ませんよ。あ、テイルバレットは素手にこのテイルブレスに入っていますから」

「了解。一応試しに変身してもいいか?」

 

俺はトゥアールから黄緑色のブレスレット…テイルブレスを受け取り右手に着けながら言う。

 

「構いませんよ」

「よし………」

 

俺はふと考えた。

一人で変身するときは、「テイルドライブ!!」って言いながら変身してた。でも、今は本格的に仲間が出来た訳だから、仲間と同じ掛け声の方がいいのでは?

霊夢や天子はあの言い方じゃ無いと変身出来ないって結構前に聞いた時に返されたから、仕方がないけど、俺はそうじゃ無いからな…。

 

「なあ、天災科学者トゥアールさんよ…」

「なんでしょうか?」

「いつも総二や愛香達はなんて言って変身してるんだ?」

「テイルオンです」

「オッケー。これからテイルオンって言って変身するな」

 

そう言って俺は右手を翳して変身したいと強く思い、そして…

 

「テイルオン!!」

 

と叫んだ。

瞬間的光を纏い、その中で女の子の体となり、装甲が体の節々に着いていく。

光が無くなると、俺はテイルエアーの姿へとなっていた。

 

「お~……なんか今までと違う…気がする」

「ええ。少し改良してみました。」

 

そう、違和感と言ってもそこまでじゃ無いのだが、正直前より体が軽い気がする。それに、パワーも上がった感覚だ。

 

「何をしたんだ?」

「まず、装甲等に使われている素材を更に硬く、そして軽くしました。どうやら装甲もこの世界での技術みたいだったので全部私の持っている技術の方に変えさせて貰いました」

「マジか…」

「それと、これまでのエネルギー循環がスピード重視によりパワーや防御へのエネルギーが少なかったので、そこも改良しておきました」

「え?それってスピードが下がったってこと?」

「いえいえ、スピードを下げないように工夫をしました。輝跡さん、腰に新しい装甲が追加されているのに気が付きましたか?」

 

俺は腰に目をやる。腰の左右にスラスターらしきものが追加されていた。

 

「属性力のエネルギーを直接スピードに生かせるようにした装置です。因みにまだ名前はありません」

「属性力のエネルギーをスピードに…」

「ええ。でも、これは輝跡さんだからこそ出来たんですよ」

「え?どういうこと?」

「昨日は言いませんでしたが、ツインテールも眼鏡も属性力的に言えば愛香さんやダークグラスパー以下です。ですが、逆に言えばそこまで属性力が強くないとも言えます。もし、このスラスターを総二様や慧理那さんが着けたら、あまりのスピードにフォトンアブソーバーが耐えられません。ですか輝跡さんなら上手くコントロール出来ると思い付けてみました」

「なるほど…確かに、俺のツインテール力は慧理那先輩よりも小さいかもしれない…だからこそ使えるって訳か」

「後、もう一つ、属性追加機構なのですが、あれで追加される装甲や武器は輝跡さんのイメージによって強度や威力等が変わると私は予測してみました」

「予測?ってことは解析出来なかったのか?」

「正直、解析が出来ませんでした……なので予測というより仮説として聞いて欲しいです」

「うーん…イメージによってね…」

「正直わからないと言っても過言では無いのですが、一応仮説を建てて置けば何かと考えやすいと思いまして」

「確かにね」

 

俺は変身を解いて今度は普通に女の子の姿になれるかどうかやってみる。

 

「あ、後、何故テイルバレットに女物の服が……」

 

とトゥアールが話し始めた瞬間に光を纏い俺は女の子の姿になる。服装は現在着ている男物の服だ。

 

「……えーーーーーーーーーーーー!!」

 

驚くトゥアール。確かにね。変身は変身でもただ女の子の姿、しかもミライの姿になったのだ。驚くのも無理は無い。

 

「な、な、なんで女の子になってるんですか!?」

「え?さっきもなってたよ?」

「違くて、普通の女の子にどうしてなったんですか!?」

「うーん…俺の属性力の恩恵…かな?」

「まさか、あのブラックボックスにこんな事の出来る装置があるなんて……これは、早くブラックボックスを解析してこの装置を作り…総二様を幼女にして……グヘヘヘヘ」

「トゥアール、いけない考えは止めた方がいいと思うよ?」

「なんですか!女が好きな男に欲情しちゃいけないんですか!!」

「いや、欲情とか言う前にとんでもねぇ発言したよね!?」

「まあ、いいです、何故テイルバレットに女物の服が入っていたのかわかりましたから」

 

ふぅとトゥアールは溜め息をした後此方を睨むように見る。

 

「ですが、絶対に総二様の童貞を食ったりしないでくださいね」

「いやいや、そんな事する理由が無いよ。総二は友達、それ以上もそれ以下も無い」

「……まあ、輝跡さんなら大丈夫だと思いますが…」

 

とトゥアールは言ってまた端末をいじり始める。俺はそれを見た後、女の子から男に戻った。

 

本格的に俺はツインテイルズの仲間になった。これからは、皆でいろんな危機を乗り越えて見せるぞ!!




輝跡「次回予告行くぞー」

次回予告

とうとう言われる発言に困惑する俺
原作キャラ達の正式に仲間になるヒロイン
果たして何が起きるのか!?

次回

俺、できま(゜o゜(☆○=(-_- )゙



次回!番外編!

復活のC パート1



テイルオン!!

輝跡「殴る必要あったか!」
気分です

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