自分、そういった回何気好きです。
今回はそんな回です。
後、これ、書いてる時もろスランプだったので読みにくいかも(いつものことだろ)。
それと……………………………………
ロロリーは出ません!!
それではどうぞ
ん…ここは…
俺は目を覚ます。だが、視点がどうも合わず視界がボケて見える。
だが、目の前にあるものはわかる。木製の天井が見える。だからこそ言わせて貰おう…
「知らない天井だ…」
うん、一度は言ってみたいセリフではある。まあ、言う機会なんて事故を起こしたりして病院送りにならない以外滅多に無いから、ある意味思い出にはなったな。
さて、本格的にここがどこなのか探らないといけない。
いや、その前に自分が誰なのか確り覚えているかということを確認しなくてはいけないのではないのか?
って、こんな事を考えるあたり俺は記憶を失った訳では無さそうだ。
さて、本格的に言おう。
ここどこ?
えーと…覚えてることは…
トゥアールの不注意(一方的にそう思っている)のせいで俺の乗っていた移動艇が変な空間に置き去りにされて、そんで、移動艇がグルグル回って、俺は気持ち悪くなって…気を失ったんだ。
さて、そこまでで記憶は無くなっている。ってことは俺は誰かに助けられたということだな。
体には痛みが無い。その変わりに体全体にまるで重しを付けたような重みがある。なんだ…この重みは…
その重くなったような体を上半身だけ起き上がり周りを見回す。どうやら俺はベットの上で寝ていたようだ。それに男に戻ってる。
木製の天井に木製の壁。一面茶色だが落ち着きがある茶色である。ドアと窓が一つずつあり、窓からは茶色い大地と青い空が見える。まあ、ボヤけてるからあまり良くはわからないけど…
ガチャと音がなる。
どうやら誰かが部屋に入ってきたようだ。
俺はその音がなった方向…ドアの方向を見る。うん、誰かはいる。
黒髪の…背の少し低いツインテールの女の子…かな?視点がボヤけて良くわからないや。
「あ、起きた。お腹減ってるでしょ?今からご飯持ってくるから」
そう、女の子は言ってドアを閉めていく。
あれー?何処かで聞いたことある声だぞ~?
その数分後に女の子が木の器に何かを入れて持ってくる。湯気が出ていることからして温かい物なのだろう。
女の子は俺の視点がギリギリ見える位置に来て木の器を渡す。その器には野菜が多く入ったシチューが入っていた。
うーん~、急にお腹が減って来たぞ~
「ありがとう…」
俺は女の子の方を向く。そして、俺の表情は固まった。ボヤけた視界が少しずつ回復していく。
その女の子は、髪の色こそ違うけどどっからどう見ても俺の女体化の姿…ミライその者だったのだ。
「…え?」
「どうかした?」
「あ…貴女は…?」
「あ~俺ね…」
俺?まさか、俺の女体化の女の子の部分が実体化してしまったのか!?
…待てよ…そうなると、この子は俺の…女の子の姿の子…
まさかの双子になる展開!?
「俺は、君とは別次元の別の存在だよ」
「…まさかの生き別れた双子なのかと思った…」
「あ、そういや、女の子の姿になったまんまだったね」
そう言って女の子の周りからボンという音と煙が上がり一瞬にして女の子の姿が変わる。
その姿こそ…俺と瓜二つだった。
え…?本格的に双子設定?
「紹介がまだだったね。名前は…えーといっぱいあってな…なんて言えば…」
「イパイアッテナ?不思議な名前だね~」
「おい!そのネタ知ってる人少なすぎだから!何年前の教育テレビだよ!」
この突っ込み…長々やりおる。てか、俺素でいったんだが…
「まあ、俺の名前は、Kでも、ミスターカピバラでも、上賀輝積とでもなんでも好きなように呼んでくれ」
ん?
どっかで聞いた名前があったぞ…
ん~…
上賀輝積…
あ…
そうだ…
「なあ…えーとKとでも呼んでおくか…K。少しいいか?」
「なんだ?」
「お前、女の子をフッたことあるか?」
「まぁ…一応は…」
俺はポケットの中から携帯を取り出す。(何故入ったままなのかは不明)まあ、異世界な訳だから圏外なのだが、そんなことはどうでもいい。俺はアドレス帳を見る。
「結城友奈、東郷美森、犬吠埼風、犬吠埼樹、三好夏凜、乃木園子、三ノ輪銀…」
「…え?まさか、会ったの?」
「うん♪お前と間違われて三回殴られたよ♪」
「え~と…すいません?」
「必殺の右ストレート!!」
「ブギラギ!?」
俺の右腕がKの腹部を直撃して軽く吹き飛ぶ。いや~ベットに横になりながらの攻撃だったが上手く決まったな。
「く…長々の一撃だったぞ…」
「よーし、次は左手で殴るぞ~」
「まてまて、話し合おう。な?」
「それを言った総理がどうなったか知ってるのか?」
「無駄なフラグを立ててしまった!?」
「左のストレート!!」
「あぶね!!」
俺の左ストレートを避けたK。まあ、仕方がないね。さて…
「ここはどこなんだ?」
「このタイミングでその事を聞くのはどうかと思うけど…まあ、ここは俺のいた世界だ。俺は、今はここで修行してるだけだけどな」
「ふむふむ…で、俺は元の世界へ戻れるのか?」
「別に可能だよ。不可能じゃないよ。まあ、俺の力が必要だけどな」
「なら、安心だな…」
そう言って俺はKが持ってきてくれたシチューを口に運ぶ。
あ、ウマイ…俺の25倍位ウマイ。なんだこの味は!?
一瞬服が吹き飛ぶと思ったぞ!?
「食欲はあるようだな。良かった…」
「どういうこと?」
「実はな、お前を助け出した時にな、…お前の体の中がこう…ある意味シチューになりかけててな…まあ、俺の力を使えば余裕で治せたけど…」
「…それを聞いて、俺良く生きてたな…」
「俺がなんとかしたから。感謝して欲しいよ」
「うーん…同じ顔、同じ声の人を感謝しろってのは難しい所があるよ」
「そうだな」
そう言って笑い会おうとするが、俺は死にかけていた事を考えると血の気が引いた。あれ?もしかして、この人俺の命の恩人じゃね?
「さて、輝跡君。君はこらからどうする?」
おっと、いきなり本題に入ったな。
「うーん…俺って元の世界へ戻れるんですよね?」
「あぁ。そうだよ」
「なら、向かっていた世界には行けるんですか?」
「俺の力を使えば余裕」
「うーん…」
考えてみる。
ツインテイルズの合宿に俺は参加するはずだったが予想外のハプニングで今向かっていた世界とは別の世界へ来てしまった。
それなら普通、元の世界へ戻る事を一番に考える。だが、この俺モドキことKの力があればいつでも戻れるはずだ。なら、元の世界に戻るのは後にしておこう。
次に、ツインテイルズの向かった世界へ行くという選択肢。だが、この選択肢はあまりしたくない。理由は、面白くなさそうだから。
なら、どうするか…
答えは簡単だ。この、Kという人と修行する。ほら、さっきKは修行するためにここにいるって言ったし。
友奈さん達の話しやこいつ自身の話しからしてかなり強い人だと俺は思う。なら、この人から色々と学んだ方がこれからの戦いに役に立つと思うんだ。
だったら、この人の修行とやらに付き合った方が色々と身に付くし、何より、楽しそうだしな。
「あんたと一緒に修行してもいいか?」
「構わないけど、辛いよ?」
「大丈夫だ。問題ない」
「フラグ建築おめでとう」
別にフラグじゃねーし。
そんな事を心の中で突っ込みベットから立ち上がる。どうやら、病み上がりではあるがいつも通りに動けるようだ。
「体力的には大丈夫みたいだな。よし。なら着いてきて」
そう言ってKはドアの方へ歩いて行く。
それを追う俺。自分のそっくりさんが目の前に要るってのは、ここまで違和感があんのか…
俺は寝ていた寝室を出て木造のリビングを抜けて玄関から外に出る。
外に出ると、一面の荒野。草木一本生えておらず地面や岩等の茶色と空の青しかない世界。何とも殺風景だ。
「こっちだ」
そう言ってまた歩き出すK。
数分程歩くと崖のような所に出て、そこでK以外の人影を確認した。
だが、その人影がやっていたことに俺は度肝を抜かれた。
爆煙や爆音が辺りに響き渡り、岩や地面を砕いているのだ。
しかも、それをやってのける少女二人。一人は茶髪、短めツインテール、体格の良い体に付いたスク水のような紫色の服装、更に胸や関節近くに付けられた多くの紫色の装甲。そこから重量系だと予想できるが武器は大きめの青い盾と少し短めの剣だけである。もう一人は簡単に言うとテイルブルーの見た目とツインテール、装甲にテイルレッドよりも濃い目の赤を入れたような見た目だが、テイルブルーより目付きが鋭い。因みに武器は長めの朱色の刀のみである。
その二人が刀と剣を交える度に目付きが鋭いツインテール少女から放たれる炎が周りに爆煙と爆音を起こす。
「うぉおおおおおおお!!」
目付きが鋭いツインテール少女の声が周りに響き渡る。
「もう止めてーーー!」
もう一人のツインテール少女の悲鳴が聞こえる。剣は交えるがそれを何度も返したりいなしたりして出来るだけ自分や相手を傷つけないように戦っている。
「なあ、あれ、止めさせたら?」
俺がKに提案してみる。一人は戦いたくないんだ。なのに戦って…
「いや~…テイルフレイムの暴走が始まってたなんて思いもしなかったよ」
「暴走!?」
まさか、力の使い方がわからず暴走したのか!?
「うぉおおおおおおお!俺が正義だー!」
「だから、お前の正義は過激なんだよ!それを説明してんのに、なんで攻撃してくんだよ!」
「俺が正義だからだ!」
「意味不明!?」
戦いながら紫色の装甲のツインテール少女が赤いツインテール少女に話しかける。
何々?なんの事?
「あの赤いツインテール少女…テイルフレイムはな、自分の正義しか信じてないような奴でな…本当は良い奴なんだけど…自分の正義を否定されると、ああなるんだよ…」
「へ…へ~…」
失笑しか無い。
数分後、赤いツインテール少女ことテイルフレイムの暴走は自然と終わり俺の目の前まで来る。
「さて、自己紹介…の前に変身を解いてくれ」
「了解~」
「わかった」
そう言って女の子二人が変身を解く。そこには身長高めの男と眼鏡をかけている男の姿があった。
「…え?あの女の子達は?」
俺は一度現実というものから目をそらしてみる。
「そこにいるだろ?」
「ドヤ?( º∀º )?」
ドヤ顔うぜー。でも、わかった事がある。あの女の子達の中身は男ということだ。通りで羞恥心無しにそこら辺をボコボコにしてた訳か。女の子なら自分の格好や行動を気にして彼処までの過激的な行動は出来ないからな。(テイルブルーやテイルイエローは除く)
でも、何だろう…この絶望感は…
「まず、俺からな。俺は姫海堂隆勇。あ、こう見えても既に結婚してますから~」
結婚済みだと!?ということはあの婚活に励む教師兼メイドの標的から外れているのか!
そうか!許嫁とかいればあのメイド長からの婚姻届を貰わなくて…
ははは…俺許嫁もいなかったら、彼女もいないんだった…
まてよ…こいつ…まさかのリヤ充では?
取り合えず一言
爆発しろ!!
「俺は御月竜介。以上」
竜介という人…この人はさっき暴走してた人だな。うん、俺の心の中の危険人物リストに載せておこう。
因みになのだが、危険人物リストにはあのメイド長や隣人の不幸少年が確りと載っています。
「あ、俺の自己紹介か。俺は二摘輝跡。彼女いない歴は年の数。好きな飲み物はコーヒー、好きな食べ物は甘いものだ」
っと。まあ、ここまでは普通に言った。
「あと、この中に異世界人、宇宙人、超能力者、未来人がいたら俺の所まで来るように!」
いや~、一度は言ってみたかったんだよね、コレ。まあ、ポカーンとした二人の表情が…
「あのさ…全て当てはまる人がお一人いるのだが…」
隆勇がKを指差す。え?どういうことだってばよ?
「俺、お前から見たら異世界人だし、色んな星回ってるから宇宙人判定もされるし、超能力者だし、未来や過去に行ったことあるからある意味未来人だし…」
「本物がいらっしゃった!?」
「輝跡…この人に常識は通じないぞ…」
そう言って俺の肩を叩く隆勇。それに同意するかのように頷く竜介。
「まあ、自己紹介は終わった所だし、これからこの四人で修行するから~」
「ふん…雑魚は足手まといだ…」
「竜介…今のところ暴走してるあんたが一番足手まといなんだけど…」
「なんだと!?」
「おい、竜介、隆勇、ケンカするな」
大丈夫なのか…
このメンバーは…
あ、ひとつ聞くのを忘れてた…
「あのさ、なんでK達は修行してるんだ?」
「実はな…この世界にも侵略者が現れてだな…そいつらは日に日に強くなっていくから、こちらも強くならないといけないなと思って修行してるんだ」
「侵略者ってエレメリアンか!?」
「あ~、もしかして、あんたの世界に進攻してるのってアルティメギルか?」
「知ってるんですか!?」
「まあ、こう見えても異世界に自由に行ける人ですから。それに、アルティメギルは今俺らの監視対象だからな…」
「どういう意味ですか?」
「いや。なんでもない。まあ、エレメリアンより凶悪なエイリアンとでも言っておくよ」
「そうなんだ…」
そう言ってその話は終わった。
これからが修行本番である。
輝跡「俺がもう一人出てきた!」
チート野郎&ハーレム野郎です。
輝跡「それに、一緒に修行する人達キチガイなんすけど!」
仕方がない。そういう使用なんだ。
と、いうか、この話作る直前まではこのKってのが主人公やるはずだったんだけど、あまりにもチート過ぎるからやめたんだよね。
輝跡「え!?俺って元々登場予定無かったの!」
うん。急遽作ったキャラなんだよ
輝跡「うそ……だろ」
さあ、次回予告や!
次回予告
明らかになるアルティメギルの侵攻
それに対して輝跡が取った行動は!?
そして、知らさせる真実!
次回
第36話
修行回は定番(後編)
に
テイルドライブ!!