俺、ツインテールになります。AIRs HERO   作:風墳K

32 / 56
どうも、この小説に東方projectのタグ付けた方がいいと考え始めている風墳Kです。

番外編の話が出来てるのに書く気力がわかない…何故か………

実は、本編の今後にがっこうぐらしのキャラ(のコスプレ)と艦これのキャラ(のコスプレ)を出そうと検討中です。勿論、コスプレなので俺ツイ本編でのあのイベントです。
まだ書いてはいませんが…

取り合えずどうぞ。


第30話 ツインテールで学園へ!!

朝目覚める。

 

相変わらず俺は女の子だった。

 

昨日、トイレの仕方等を霊夢や天子に教えて貰い、風呂等も一緒に入ってくれた(この時、案の定当真が風呂場に現れて霊夢の一撃を喰らったのは言うまでもない)。

え?女の子と一緒に入って羨ましいって?

馬鹿言え、俺は体は女な訳だ。女の体に女が欲情しちゃいけねぇと思うんだ。てか、霊夢や天子の裸を見ても何とも思わなかったし…

どうやら、心全てが男では無いようだ。これはこれで収穫である。

霊夢や天子に警戒(男心があると思っていたのか)されていたが、その事を話したらある意味ヤバいって言われた。

まあ、早く元に戻らないと本当に心まで女の子になってしまうかもな。

でも、良いところもあった。何故か甘いものが美味しく感じたのだ。女と男では味覚が違うって聞いたけど本当みたいだな。

 

さて、そんな訳で俺は陽月学園の制服(女物)に袖を通している。足元がスースーする…これがスカートか…

どこかの男子高校生がスカートを履く話し(馬鹿をやっている)を聞いた事があるが、それと今の状況は違う。だって本物の女の子になっちまった訳なんだから…

 

「輝跡~着替えれた?」

 

そう言って天子が俺の部屋へと入ってくる。

 

「…私より胸があるから…似合うわね…」

「…皮肉?」

「ええ…なんで女の私の方が胸が無いのよ…」

「知らないよ」

 

そんな会話を天子と行いながらリビングへ赴く。俺の家なのにくつろいでいる霊夢と当真。

 

「お!輝跡、以外と似合ってるじゃん!」

「当真、これ以上近付くな…お前の体質は俺にも害が及ぶんだ…」

「おいおい!上条さんを病原菌扱いですか!?」

「第一、当真に誉められてもなんも感じない」

「逆に感じて欲しくないな…」

「兄貴、もし、輝跡に手出したら殺すから」

「既にそれ並みの事を昨日何度もされたんですが!?」

「ってことは、手出す予定ってことでいいのね?」

「待て待て待て待て!!上条さんは男に手を出すような輩等では…」

「俺、今、女」

「あーー!なんてややこしいんだ!!」

「とうとう、頭の悪い当真が更に悪くなった」

「五月蝿いぞ!天子!」

「は~い」

「やべ…当真で遊ぶの超楽しー」

「輝跡!お前、女になってから性格悪くなってるぞ!」

「今なら宦官の気持ちがわかるぜ」

「輝跡が黒くなってるーーー!!」

 

と、こんな感じに当真さんの突っ込みが響いていた。

 

その後、朝食を取り、登校する。

 

何故だか知らないが俺への目線が異様に可笑しかった。いや…この目線は俺は感じたことがある。この視線は…俺の出演したCMが放送された時と同じ視線だ。けど、あのときより多い気がする…

 

学校に着いた後、俺は当真達と別れて理事長室に向かった。何でも、俺の母親と理事長が知り合い同士で、この前の慧理那先輩とのお見合いを企てたのもこの二人である。

 

そういや、なんで俺理事長室に向かうんだろう?だって可笑しくね?普通職員室だろ。あの母親に言われたから理事長室に向かってるけど…

 

そう思いながらも、曽俺と総二が殴り込み(結局総二だけ)を行おうとした理事長室に着く。

 

俺は理事長室の扉を三回ノックして返事を待つ。

 

「入りなさい」

「失礼します」

 

俺は理事長室を開けて中に入る。そこには…素晴らしきツインテールの理事長…慧理那先輩のお母さんの神堂慧夢理事長がいた。

 

「貴女がミライ・フィーツさんね」

「あ、はい」

「今日からよろしくね」

「よ、よろしくお願いします」

「と、言っても正体はわかっています。二摘輝跡君」

「な、何故それを!?」

「美咲から聞きました。私と美咲の間には秘密はありません。なので教えて貰いました」

「何してんだよ!あの母親!!」

「まあ、経歴もちゃんと知ってますよ。テイルエアーであることも」

「あーバレバレだー」

 

既に棒読みである。何してんだよ、あの母親…

 

「大丈夫です。この事は誰にも話しません」

 

まあ、慧理那先輩のお母さんだし、信じてもいいよね?

 

「原因不明で女の子になってしまった事は聞いていますから、その事も大丈夫ですよ。それに、上条当真、上条霊夢、比那名居天子の事も教えて貰いました」

「ははは…あの人に秘密というものはあるのだろうか…」

「まあ、あのような性格ですが、私の唯一の幼馴染みなのですよ」

 

…幼馴染み!?俺の母親と理事長が!?

 

「どういう事!?」

「その事はいずれ話しましょう。貴女のために朝の時間を集会にしています。一応二人目の外国からの転入生ということなのですから」

「あ、はい…」

 

慧夢理事長は着物とツインテールを靡かせながら廊下へ向かう。勿論俺もついていった。

 

 

体育館

 

俺は今体育館の舞台の上にいる。真横で慧夢理事長から軽く紹介された後、俺の紹介へと移る。

 

マイクを慧夢理事長から受け取る。普通ならこんな集会には出るはずでは無い理事長が出ているのだ。皆緊張している…はずなのだが、皆の視線がソーラちゃんか俺に集中している、なんで?

 

「わ、私、ミライ・フィーツとも、申し上げます」

 

緊張し過ぎてる。おい、当真、てめぇ、笑ってるな!少しにやけていやがる。後でどうなるか、覚えてろよ!

 

そう思った瞬間に歓声が上がる。

なんで!?

 

そして、舞台に押し寄せてくる生徒達。あ、これ、ソーラちゃんと同じ現象だわ…

 

俺はあのとき傍観者だったが、今は、当事者。そして、被害者だ。

 

慧夢理事長が生徒達を押さえるように言って何とか落ち着く。先生方が何とか押さえてこの場は何とかなった。昨日の今日で集会における生徒達の暴走を押さえる方法を考えていた先生方の勝利だろう。

 

そして、俺は男の時と同じクラス、天子と同じクラスでもあり、ソーラちゃんや愛香と同じクラスに入る事となった。

 

だが、事件は休み時間に起こった。

 

休み時間

 

ソーラちゃんはその可愛さで既に女神扱い。だって休み時間になった瞬間神輿が教室に入って来て、そのまま、ソーラちゃんを神輿に乗せてどこかに行ってしまったのだから。

だが、それは他人事では無かった。そう、俺のところにも神輿が来てしまったのだ。

そして、俺は色んな人にモチクチャにされながら神輿に乗せられる。

 

「どうですか!ミライ様。これがジャパニーズミコシです!!」

 

いいえ、これはミコシではなく別の意味(羞恥心的に)ミゴロシではありませんか?

 

そう言われた後、俺は上下に揺れる神輿の上に何とかしがみついていた。

 

だが…

 

ある程度廊下を進むと、あの、ソーラちゃんが乗せられた神輿が前方からやって来た。

 

そこで二つの勢力がとうとうぶつかったのだ。

ソーラ派とミライ派、

 

なにこれ?

 

「貴様ら!これからソーラさんがお通りになるのだぞ!そこを退けろ!!」

「何を言うか!!貴様らこそ、ミライ様のお通りになる道の邪魔ではないか!そこから退けろ!!」

「何を!ならば、貴様を倒してここを通るまで!」

「我らにはミライ様がおられるのだ!負けるはずが無い!!」

「「「「「うおーーーーーーーー!!」」」」」

 

「「もう、嫌だ…この学校…」」

 

俺とソーラちゃんが始めて息が合った瞬間だった。

だが、俺もソーラちゃんも目の前で喧嘩しようとしている人達を見捨てる程落ちぶれてはいない。

 

俺とソーラちゃんはそれぞれの神輿から飛び降りて争いを止めるべく、人混みを掻き分けて喧嘩をしようとする人達の所に向かう。

 

「ミライ様!?神輿から降りては危険です!」

「ミライ様の防壁に私がなります!」

「海賊王に俺はなる!」

「ミライ様をお守りするのだ!」

「僕と契約して魔法…」

 

などと聞こえる。途中可笑しな奴もいたけど無視して喧嘩が行われてしまっている先端部に向かう。そして、喧嘩の最中の男共を進みながらか、ソーラちゃんと出会う。

 

「ソーラちゃん!」

「ミライちゃん!?どうしてお…私の名前を?」

「少し、知り合いを通して話を知ってるだけだよ。でも、そんな事よりこれをどうにかしよう!」

「ちょ!止めて!!」

 

ソーラちゃんの声に反応し始めるソーラ親衛隊(俺が名付けた)。

 

「ソーラさん!ですが、今のうちにミライ派を倒さなくては、貴女の天下は取れません!!」

 

なんの天下を取る気なんだ、こいつらは…

 

「ミライ様、やはり、ソーラ派を潰さなくてはいけません。ミライ様の世界は誰にも渡しはしません」

 

俺世界狙ってないからね!?

 

「お…私も、ミライも天下とか世界とか狙ってないなら!」

「そうだよ!」

「…!!俺は今恐るべき事に気が付いた…ソーラ様とミライ様…二人が共に並ぶ…それだけで俺の目は…輝きに溢れている!!」

 

そう言って涙を流し始めるミライ親衛隊とソーラ親衛隊…どうしたんだ?

 

「このお二人様こそ、この学園の…いや、世界のプリンセスだ!!」

「「「「ソーラ様、ミライ様万歳!!」」」」

 

なんか可笑しくなってきたぞ~

 

「ねえ、ソーラちゃん…逃げよう」

「うん、同じこと考えてた…」

 

そこから、俺とソーラちゃんの逃走劇が数分間行われて、チャイムと同時に逃走劇が終わったのだ。

これが毎時間行われるのだと思うとぞっとする。

 

そうだ!ツインテール部に逃げ込めばいいんだ!

 

俺は授業終りのチャイムと同時に皆にバレないようにツインテール部の部室に向かったのだった…。

 

 

ツインテール部 部室

 

俺は何とかスニーキングミッションをやりとげてツインテール部部室の前までたどり着いた。

 

ツインテール部部室には、愛香、トゥアール、慧理那先輩、尊先生、そしてソーラちゃんがいた。

 

「え!?ミライ!?なんでこんな所に!?」

「少しここに居させてください!」

「いいよ」

「ちょ!そう…ソーラ!!」

「ありがとう」

 

そう言って俺は部室のドアを閉めて部室に入る。

 

俺が来たことによって沈黙が走る。

 

「えっと…ミライさんはロシアから来たのですよね?」

 

沈黙を破ったのは何を隠そう生徒会長の慧理那先輩だった。

 

「まあ、そういうことにしてます」

「何よ、その言い方。まるで本当は違うみたいじゃない」

「だって、私生粋の日本人ですし…」

「え?でも、お母様からはロシアと日本人のハーフと…」

「誰にでも隠し事はあるんだよ。ツインテイルズの皆さん」

「「「「!?」」」」

 

驚きの表情をするツインテール部の皆。

 

「改めて自己紹介しますね。私、ミライ・フィーツ。別名テイルエアーです」

「な!?」

 

ソーラちゃんだけが声を出したが、他の皆は驚きに口を開けている。

 

「な、なんでテイルエアーがここにいるのよ!」

「まあ、色々ありまして…」

「まさか…ツインテイルズの面々がこの陽月学園に集まっているとは…その内テイルシャーマもここに来そうだな」

 

はい、テイルシャーマはこの部活の部員です。フラグを建てる前に既に土台すら無かったな。

 

「証拠はありますの?テイルエアーと言うなら変身してみて下さい」

「わかりました…テイルドライブ」

 

そう言って変身する。

 

「ほ、本物ですわ!!」

「これでわかってくれた?」

「…で、なんでここに来たのよ?」

「約束のため」

「ふーん」

「愛香さんと約束したでしょ?」

「私?」

 

愛香が自分に指を指す。

 

「…あーーー!あれね!」

「なんですか!?愛香さん、ミライさんとそういう関係までいったんですか!?いやだ…汚らわしい…」

「そんな趣味無いわよ。それに、あんたに言われる筋合いも無いわ!!」

「ギャーー!?」

 

何時ものごとく間接技を喰らったトゥアール。その間に俺は変身を解く。

そんな中、俺に(本当は俺のツインテールに)視線を感じた。その正体はテイルレッドことソーラちゃん。

 

「どうかした?」

「いや…綺麗なツインテールだな…と思って…」

「ソーラちゃんも充分綺麗なツインテールだよ」

「え!?あ、ありがとう…」

 

頬を赤くするソーラちゃん…超かわいい…

 

「ちょ!ミライ!!そ…ソーラを口説こうとしないで!」

「そうです!ミライさん!ソーラ様の始めては私が…ちょ!愛香さん!敵はあっちです!私じゃ…ブワラバ!!!」

「トゥアールは黙ってなさい!」

 

愛香の一撃により意識を沈められたトゥアール。なんて重い一撃なんだ…

 

「さて、ミライ。あんたには色々聞きたい事があるのよ…」

「わかってます」

「なら…後で私の携帯にその事を送っておいて。私のメアドは後で教えるから」

「はい、わかりました。内密に送っておきます」

 

俺もあの事について調べたんだ(実践はしてないけど)

え?あの事って?勿論む…いや、これはプライベートの話だ。

 

「なんですか!?まさか、愛香さん、そこまでミライさんと!?ってスプラピ!?」

 

意識が覚醒したトゥアールは愛香の鉄拳によりまた意識を沈められる。

 

「なんの話をしてるんだ?」

「そ…ソーラには関係無いことだから心配しないで」

「…?」

 

ソーラちゃんが首を傾げている。なんて…可愛…

 

「ミライ…だったよな?」

 

俺の事を聞いてきたのは、あの尊先生だ。男の俺ならば恐怖する相手ではあるが、今は女だ。婚姻届なんて受け取る事は無いだろう。

 

「もし、兄弟がいるなら、これを渡して欲しいのだが…」

 

そう言って渡された婚姻届。ある意味予想を裏切らないな…この人は…

 

「いえ…私、一人っ子なので…」

「そうか…なら仕方がないな」

「あの…ミライさん?」

 

今度は慧理那先輩か…

 

「あの…貴方は何者ですか?」

 

…その質問な…

ここからはアトリブで何とかしないといけないな…

 

「私は…この世界の人です」

「え!?」

 

驚くツインテイルズの面々。確かに、変身出来るということは別世界の技術を使っているということと判断してしまう。だって現に別世界から来たのはエレメリアンとトゥアール、そして霊夢達だけだ。更に俺の変身はまだ解明出来てない。なら、俺を別世界の住人だと考えても可笑しくは無い。

 

「な、なんで変身出来たのですか?」

 

トゥアールから来る質問。これは本当の事を話さないといけないだろう。

 

「私は…昔、親友と呼べる人がいました。その人からある物を貰い、そして、その物で私は変身出来るようになったのです」

 

そう言って俺はテイルタイマーからテイルバレットを取り出す。勿論女体化は直らないけど。

 

「これを使って変身出来るようになりました」

 

そう言ってテイルバレットをツインテイルズの面々に見せる。

 

「何よこれ…」

「凄く綺麗ですわ…」

「うむ…まるで…」

「属性玉みたいだ…」

 

そう、俺が女体化してからテイルバレットの色や形が少し変わったのだ。前よりも大きくなったし、色は濃くなった。あ、後、俺の時計…テイルタイマーはテイルエアーに変身した時と変身してない時と形が少し変わるんだ(ここに来て新たな設定)。そして、今のテイルタイマーはテイルエアーに変身した時と同じ形になっている。因みに外してもこのままだ。

 

「…ミライさん、これを数日私に貸しては貰えないでしょうか?」

 

トゥアールは科学者だ。そんな人の前に未知の力があれば気になるに違いない。でも…

 

「ごめん…これは渡せない…親友の大切な物だから…」

「そうですか…なら仕方がありません」

 

そう言って近付くトゥアール。

 

「直接体に聞くしか…」

「愛香…トゥアールの目が怖い…」

「残念ながら、今回は私はミライの味方よ」

「なんでですか!!ミライさんは巨乳ですよ!愛香さんとは正反対の胸ですよ!!敵です!ミライさんは愛香さんの敵なんですよ!!」

「…わかってる…でも!ミライなら…きっと!」

「なんか壮大な話に…」

 

まあ、愛香を味方にした俺はある意味怖いもの知らずである。たとえトゥアールでも。

 

そんな話をしていると、俺の携帯にメールが届く。宛先は…母親だ。内容は、早く帰って来なさいとの内容。

 

うん、嫌な予感以外しない♪

 

「ごめん、私、用事が出来たので帰ります」

「あ、これ、私のメアドね」

 

そう言われて愛香が紙を渡してくる。そこには、メアドが書いてある。けど…この紙切れ…婚…いや、まさかな…

愛香がメアドを書いた紙が破れた婚姻届だということを俺は見ないフリをしてツインテール部の部室を後にする。

 

 

 

帰宅した俺はリビングのテーブルの上に置かれている紙に気が付いた。

その紙には、母親の良くない提案が書かれていた。




霊夢次回予告よろ!
霊夢「はぁ…仕方がないわね…」
輝跡「拒否れよ!」
霊夢「いや………一応これ給料貰ってるから…」
輝跡「これ給料制なの!?」
次回予告して~

次回予告

輝跡の母親の提案である場所に行くことになった私達。そこには幻想郷には無かったものがあったわ…

次回

ツインテールで海水浴!?



偽装結界 幻夢!!




輝跡「次回予告がネタバレ!!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。