とうとう新キャラ(オリキャラでは無い)登場です。
いや~長かった…。
兎に角、どうぞー。
俺はあの後シャーマにお姫様抱っこをされた状態で家に戻っていた。そんなの知らない(本当は薄々感じてはいた)俺は気が付いたら家のベランダで寝ていた。
シャーマ…こと霊夢が俺をここまで送ってくれたこと…ではなく、お姫様抱っこで送ってきてくれた事に少し恥ずかしさを感じながら俺はベランダから降りて(まだ変身していた)そのまま他の住人のいない(この頃になってわかった)マンションの俺の部屋に玄関から帰宅したのだった。
帰宅後変身を解いて少しシャワーを浴びた後、ベットに横になり死んだように眠ってしまった。
次の日
俺はある音で目を覚ました。
まるで何かが崩れる?いや、壊れるような大きな音がしたのだ。一応部屋の時計を見てみる。
昨日帰宅したのは約3時頃で寝てしまったのは4時頃。今の時間は午前9時。デジタル時計の日にちでは日曜日を記している。どうやらまる一日は寝ていないようだが、半日近くは寝ていたようだ。でもそのお陰なのだろうか、体に疲労が残っている感じがしない。
さて、完全回復をした俺は私服に着替えて自分の部屋から出てみようと考えた。
どうせあんな音を立てる迷惑極まり無い行動をするのは俺の知る限りでは自分の両親しかいない。
そう考えて俺は部屋から出る。
部屋から出るとホコリの凄い匂いがした。いや、これは、ホコリというよりも木材や建築等で使われている材料等の匂いか?それとコンクリートの匂い。
匂いのする方向を見る。どうやらリビングであの馬鹿夫婦が何かやらかしたようだ。リビングに続く細い廊下からは白い煙がリビングに篭っているのがわかる。けど、あれ、ドライアイスなんかの煙じゃないぞ?あれは、ホコリとかが舞っている感じの煙だ。
取り合えず、リビングに向かってみる。
リビングはホコリ等により目の前が見えない状態だった。俺は息を止めて急いでベランダを開ける。その間に足に何かジャリジャリした物を沢山踏んだが何なんだろうか?
ベランダからホコリが少しずつ外に出ていく。
それにより視界が少しずつわかってくる。そこにあったのは…
砂利…というよりもコンクリートの破片らしき物がリビングに散らばっていてその散らばっている中央に何故か当真が倒れていた。
そして、そのコンクリートの破片等が何処からか出てきたのかわかった。
リビングの壁(上条宅の方向)に大きな穴が空いているのだ。
俺はその普通ならあり得ない光景に何度か目を越すって確認したりほっぺたをつねって確認してみた。
夢じゃ無い。
アニメじゃない。
本当の事さ♪
なんて歌っている場合じゃ無かった。
俺は当真のいるところに駆け寄る。
当真は気を失っていた。今度は何をしたし?
「この馬鹿兄貴、学びなさいよね」
そう言って大穴から声が聞こえる。声の正体は霊夢だって事がわかった。そして、その言葉から当真が霊夢に何かラッキースケベをやらかして霊夢の逆鱗に触れて死にかけてると予想を立ててみた。
「当真…安らかに眠れ…」
俺はそう当真に言った後霊夢の方を見ないように挨拶をしてみた。
「おはよう、霊夢」
「おはよう。ってなんでこっち見ないのよ?」
「いや、当真の事だからまた霊夢の裸でも見たのかな~って思って。それにもし霊夢が何も着てなかったらり、薄着だったりしたらこのラッキースケベと同じ運命を辿る事がわかってるから…」
「大丈夫よ。私はジャージを着てるわ」
俺は霊夢の方を振り替える。本当にジャージを着ていた。安心する俺。全く、ラッキースケベをするのは当真だけでいい。その後のしっぺ返しも当真だけでいい。なんで俺まで喰らわなきゃいけないんだよ…
「霊夢~着替え何処~?」
だが、神様ってのはつくづく見放すもんなんだな。
上条宅の内部を見る事が出来るようになった大穴から一人の美少女が現れる。
青髪にロングショート…俺の夢に出てきた女の子と瓜二つの女の子…だが格好が問題だった。
白と青のしまパンに手で胸を隠している、所謂手ブラの状態で現れたのだ。勿論しまパン以外何も着ていない。
ラッキースケベ…と言いたい所だが、これは俺にとって死を意味していた。
その時に俺はふと隣で倒れている人物を思い出す。そうか…あの子を見たからこんな目に会ったのか…
そう決め付けた。
女の子は赤い顔をして俺を見た。
それに気が付いたら霊夢。
後はご想像に任せるが、俺達はその後顔がボコボコの状態になった。
生きているのが不思議なくらいだ。
「で、その子は?」
腫れ上がった顔を撫でながら俺は先程まで手ブラをしていた女の子(今は霊夢とお揃いのジャージを着ている)の事を聞く。
うん、この子は何処かで…というか、俺の夢に出てきた女の子そっくり…いや、もう、同一人物だろう。
「こいつは比那名居 天子。私達と同じ所、幻想郷から来た子よ」
「霊夢、なんか私年下扱いしてない?一応私の方が年u…」
「?幻想郷?」
天子が言い終わる前に俺が霊夢に質問する。
幻想郷?なんだそこは?まさか、霊夢達がいた異世界!?
「幻想郷…忘れられたもの達の最後の楽園…」
なんか凄そうな所だな。忘れられたもの達の最後の楽園…か…
「でさ、なんでこの世界に来たの?」
正直の疑問だ。まあ、答えはアルティメギルの殲滅ってのはわかってる。でも、ここでこの事を聞くのはお決まりの流れというか、テンプレとして当たり前というか…
「アルティメギルの殲滅ってのは言ったわよね?」
「どうしてアルティメギルを?あ!まさか、仮面ツインテールと同じでその幻想郷がも侵略されたとか?」
「違うわ。確かに侵略しには来たけど、別の事をした奴がいたのよ…」
そこから、霊夢の話しを聞いていく。
まあ、まとめるとこんな感じ。
幻想郷にアルティメギルが進攻し、先見隊の隊長として、当時ドラグギルディの部下であるキメラギルディが出撃。
だが、幻想郷の実力者達が全員美少女という真実を知った(霊夢や天子を見れば美少女ばかりの事が何となくわかる)途端キメラギルディは暴走したそうだ。
キメラギルディの属性力は《下見上》(アンダーアングル)という属性らしく、なんでも、美少女を下から見上げるのに特化した属性だったそうだ。(何でも能力が瞬間移動で美少女の下なら何処にでも瞬間移動出来るとかいうチート能力の持ち主)
美少女ばかりの場所で美少女を下から見上げまくったキメラギルディ。勿論幻想郷の実力者達もその被害を受けたそうだ。
しかも、しかもだぞ、そんな美少女達を所構わず下から見上げたそうだ。その被害は風呂場、トイレ、着替え中…等々、警察が動くレベルである。(なんてうらやま…いや、けしからん能力だ)
そんな事をされた幻想郷の実力者達は幻想郷始めてとなる打倒キメラギルディという同盟を結んだそうだ。そして、キメラギルディは幻想郷の実力者達に散々殺されかけ、最終的には属性玉すら残す事無くこの世から消されたそうだ。
だが、幻想郷の実力者達の怒りはそれだけでは収まらなかった。幻想郷の実力者達による話し合いの結果、アルティメギルを殲滅する事を決定したそうだ。だが、その時には幻想郷からアルティメギルが撤退。それを追い掛けて(強制的に)霊夢と当真がこの世界に送り込まれた…という訳だ。
「まあ、こんな感じかな」
そう霊夢は言って一息付く。全く、そのキメラギルディはうらやま…いや悪い奴だ。
「で、その援護に向かうように皆に言われて私が来た訳よ」
そう言って胸の無い胸を張る天子。その仕草にドキッとしまった俺はもう手遅れなのだろうか…
あ、そう言えばもうひとつの疑問があったな。なんで天子が俺の夢に出てきたかだ。
「なんで俺の夢に天子が出てきたんだ?」
しかも彼女役。いや、あれはあれで良かったかもしれない…こんな可愛い女の子が彼女なんてもうこの世がどうなってもいい!って思ったもん。
「それはね、この世界に来る前にこの世界と幻想郷で結界を同調させなきゃいけないのよ。その時の弾みとして、幻想郷の誰かとこの世界の誰かが夢で繋がってしまうの。そして、夢で繋がった人がこの世界に来てアルティメギル殲滅の手伝いをするってとこかしら」
「あ~、それで俺の夢がたまたま繋がったと…」
「まあ、そう言うことね。でも、なんで私があんたの彼女役なのよ…」
「知らないよ」
「あんたの夢…酷かったもんね…」
「悪かったな!でもあれは無意識だ!俺に非は無い!!」
「わかってるわ」
「ん…」
おっと、俺の隣で倒れている人物が目を覚まそうとしているようだ。
「…ここは…」
「俺の部屋」
「そうか…」
そう言って顔を上げる当真。勿論顔を上げた先には大きな穴がある。それを見て目を何度か擦り現実かどうかを確認している。当真、そんな事をしても無駄だ。これは夢じゃ無い。
「あの大きな穴は?」
「君達上条兄弟が付けた見事な大穴だよ。大家さんにバレればとんでもない請求をされること間違いなしの風穴」
俺はそう言って当真の顔を青くさせる。勿論当真の顔は真っ青になる。
「こ、これをどうにか隠さないと…」
そう言って立ち上がり体全体を使って隠そうとする馬鹿丸出しの当真。やめろ…悲し過ぎる…
「おやおや…」
だが、時は既に遅い。あんな大きな音にこのマンションの大家さんが気がつかないはずがない。俺の脇でお茶を飲んでいるいつの間にかいる大家さん。
年齢的には70近く見た目は腰を曲げた優しそうな顔をした独り暮らし、白髪のお婆さんなのだが、行動力と隠密行動がとてつもなく高い人(ス〇ークレベル)で、何かマンションで起きると音もなく駆け付ける凄すぎる大家さんなのだ。(しかもCQCの使い手)
「大家さん、いたんですか」
「ええ、今来た所ですよ」
「お、大家さんこれはですね…」
なんとか言い訳をしようとしている当真。無駄だ。大家さんに口出しすればこのマンションから追い出されるぞ。そのせいでこのマンションには俺と上条兄弟しかいなかったんだ。
「こんな大穴、直すのにどれだけかかることやら…」
そう言って大家さんが腰をあげて大穴が空いている壁を触る。それで何か思い付いたのか此方を見る。嫌な予感がする。本当に嫌な予感が…
「これは、直せないね…そこで、この二部屋、一緒にしちゃいましょ」
んん!?
俺と当真が目を丸くして大家さんを見る。え?一緒にしちゃうって?
「あんたら友達みたいだし、別に部屋同士繋がってもいいですよね?」
「ちょ!?」
何か言いたそうな当真。だが、大家さんはその優しそうな顔から予想も出来ない鋭い目付きで当真を見てから
「いいですよね?」
と言った。それは、もう恐ろしいってもんじゃ無かった。まるで霊圧で押し潰されそうになっているのに、更に覇王色の覇気で威圧されたような物理的な恐ろしさを感じた。
何者なんだよ、大家さん…
「わ、わかりました」
そう答えるしかないよね。
「あんたは?」
「別に構いません」
俺に対しては優しく聞いてくる。当真と俺との天と地の差である。
「それなら、その壁の修復費は出さなくていいね。それじゃあ、その壁に新しいドアでも付けておきなさいよ。今日中に」
最後の言葉に威圧を感じた。俺と当真は急いで外出の準備をして大穴にドアを作るべく財布をもって家を飛び出していったのだった。
その頃霊夢と天子はいつの間にかいなくなっていた。(何処かに避難したと思われる)
急いで必要な材料を買ってきた俺と当真は部屋で慣れない日曜大工をして、なんとかドアを作り上げ、コンクリート等を壁に流し込んだりして、なんとか大穴をドアに置き換えるのが出来たのだ。
そんな事をしている間に日は暮れて、夕方となる。いつの間にやら上条宅側にてお茶をしている霊夢と天子。それを見ながら完成を向かえた二摘宅と上条宅を繋ぐドア。
なんということでしょ~
今朝まで何も無かった壁が…
霊夢と当真という二人の匠により穴を開けられ…
その夕方には扉がついているではありませんか~
ビフォー〇フター風に言っては見たが、普通の扉が出来た。力仕事等は俺が変身してなんとかなったし(部屋を追い出されるかどうかの瀬戸際だったんだ。けして、無駄な変身では無いぞ)資材は一瞬で持ってこれたし(ワープ装置の乱用)当真の不幸(既に不幸なのはツッコまない)が発動しなかったため早く完成させる事が出来たのだ。え?いくらなんでも早すぎるって?仕方がないだろ、大家さんに言われたんだから。(コンクリートを乾かすのにテイルエアーの力を使いました)
そんなこんなで頑丈な扉が出来た訳だ。
え?お金?そんなの俺と当真の割勘だよ。
部屋の掃除等を済ませて夕食を作りリビングの無事だったテーブルに乗せてって…
「なんでここに霊夢達もいるの?」
「家の冷蔵庫にはろくな食べ物入ってないのよ。だったら隣でなんか奢って貰った方がいいじゃない」
「おい、当真、お前妹にどんな教育をしてんだ?」
「すまない…妹っていってもこの前それを知ったばかりなんだ…だから、教育とかは…」
「…深い家庭事情なんだな…」
あまり詮索するのは良くない。
料理をリビングに運ぶ俺。一応量を多目に作ったのが幸を制したか。
「へ~、輝跡って料理上手いんだ」
「天子、俺がいつ料理が下手なんて言った?」
「え?だってあんたお金持ちなんでしょ?普通お金持ちって料理が下手な印象があるから…」
「まあ…天子の言う通りなんだけどね…俺は独り暮らしする為に日々鍛練してたから…」
「そんなんだ~それじゃあ、いただき…」
「おいおい!まだ全部運んでない!!」
こうして俺の独り暮らしは幕を閉じて、俺、霊夢、当真、そして天子の四人の共同生活が始まったのだった。
輝跡「俺の独り暮らしが…」
元々こうするつもりだったから、いいじゃん。
輝跡(¬_¬)
さて、次回予告をどうぞ!
次回予告
ある日有名になってしまう俺、突如現れる謎のツインテール美少女、ソーラ。その美少女の正体、そして、ツインテール部との関係を知る俺。
次回
学校のアイドル登場!?
に
テイルドライブ!!