俺はなんだってこんなところに   作:駄作

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8話 DIO(ディオ)の呪縛

あれから拘束されていた傷ついた父を発見して縄を解き、意識がしっかりとあるので命の無事を確認した母を任せる。

 

救急車を呼び付き添うだろう。

 

3人で話し合って俺のスタンドの理由は承太郎の家で話す事になった。

父には後でジョセフさんが折り返しで電話する事で知らせる。

 

ズタボロの花京院は承太郎が背負い、俺がスタンドでギリギリの3人乗りで運ぶことに。

 

普通に違反なんだがスタンドなので見えなくてどうしようもない。

緊急事態でもあるしな。

 

「じょ、承太郎?」

「・・・・・・・」

 

さっきから承太郎が不機嫌そうで胃が痛い・・・。

 

説明の仕方が思いつかなったんだよ!

勘弁してくれよぉ。

 

 

 

空条家につくと承太郎がさっさと花京院を背負って中に入っていく。

 

「置いてくなって!」

 

急いでスタンドを仕舞って後を追いかける。

 

うぅ、俺の扱いが何か酷くなりつつある・・・。

 

そのまま承太郎の母さんのホリィさんと言葉を交わして承太郎がジョセフさん達がいる部屋を目指していく。

俺も挨拶してから行くが元気な人だなあ本当に。

 

後を考えるとそうは言えず鬱になるような現実が待っているんだが。

しかし、俺どうしようかな。

 

前の結論としてはこの後の旅には行かないなんだけど両親の件でディオを真面目にぶん殴りたいとも思えて来てる。

今、本当に迷ってる・・・。

 

自分のやりたい事ってなんだろう?

理不尽な事から逃げてばかりで考えたことが無かったな。

 

 

 

部屋につくと花京院は布団に寝かされた。

 

承太郎と俺は立ったままで。

白髪のムキムキなお爺さんなジョセフさんと装飾品を多くつけた占い師を感じさせる服装のアヴドゥルさんは正座だ。

 

ジョセフさんとは子供の頃の日常で一回だけ会ったことがあるので自己紹介は省略してアヴドゥルさんと挨拶を交わす。

 

事情を軽く話して俺がスタンド使いである事を話して、花京院の件が片付いたらに話す事になった。

 

話していて思ったけどアヴドゥルさん転生前にブ男とか言われてるけど物凄く礼儀正しいぞこの人。

黒い肌がマッチョさと合わさって似合ってるしな。

いつの間にか、この人に尊敬していた。

 

そんなこんなでジョセフさんが診察する。

 

「手遅れじゃ、コイツはもう助からん。

後、数日の内に死ぬ・・・」

「・・・むぅ」

 

ジョセフさんの言葉に承太郎が唸る。

冷血な様に見えて優しいから気にしてるんだろうな。

 

「承太郎、お前のせいではない。

見ろ。この男が何故、DIOに忠誠を誓いお前を殺しに来たのか」

 

診察から手を花京院の特徴的な前髪に触れて退かす。

そこには・・・。

 

「その理由が・・・ここに有る!」

 

晒された額に肉の欠片が大きな出来物の様に膨れ上がってジュルジュルと蠢いてる。

承太郎が思わず指摘する程に驚愕し、俺は気持ち悪さに口を押さえた。

 

現実に見ると漫画が如何にマイルドなのか解るぞ、これ。

 

ジョセフさんから説明を受け、アヴドゥルさんがDIOと出会ったトラウマを語り諦めようとした時。

 

承太郎が放っておけず花京院の顔を両手で固定してジョセフさん曰く【肉の芽】をスタンドが掴み抜き始めた。

 

ジョセフさんとアヴドゥルさんは止める様に言う。

承太郎に【肉の芽】から触手が生えて腕に侵入されるのを見て、俺は手助けは必要か尋ねると要らないと言われたので静かに座る。

 

やがてアブドゥルさんが慌てて引き離そうとするのをジョセフさんが止めて様子を見る事に決めたようだ。

 

そうして抜けた【肉の芽】はスタンドが承太郎の腕から抜くと同時に引きちぎり宙に放る。

ジョセフさんが波紋で止めを刺して花京院は助かったのだった。


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