ボールをキャッチするのミスった・・・。
「甘く見たな、ポルナレフ!」
「・・!」
ホルホースの手から、銀の銃が発現する!
驚くポルナレフ。
「やはりてめ一の負けだッ」
【バキューン!】
ホルホースの宣言と同時に、銃から弾丸が放たれる!
「甲冑を脱ぎ捨てればッ!これしきの弾丸!な、なにィィ!?」
迫る銃弾に、いつぞやの残像を繰り出そうとするポルナレフ。
発現した、シルバーチャリオッツの剣閃が弾丸を弾こうとする。
だが、目の前で信じられない事が起きる!
「バ、馬鹿な!軌道が曲がった!し、しまったッ!」
「弾丸だってスタンドなんだぜ~、オレを舐めきって、そこんとこを予想しなかった、あんさんの命とりなのさぁー!」
驚愕するポルナレフを尻目に、剣を避けるように動く弾丸は、そのままポルナレフの額に向かって直進する!
「ポルナレフ!」
「ア、アヴドゥル!」
ずっと探していたらしいアヴドゥルが、体当たりでポルナレフを押し倒す。
弾丸はそのまま、ポルナレフから逸れて、通り抜けた。
驚愕するポルナレフとホルホース。
「心配して来てみりゃいったことじゃあない!
うぬぼれが強すぎるぞ、ポルナレフ」
「し、心配だと!」
少し呻いたが体を起こして、怒りながらも心配していたアヴドゥル。
素直になれないのか、苛立つポルナレフ。
「この野郎、まだ説教するつもりか!」
「相手はお前を知り尽くしているんだぞ!
お前は一人で生きてきたと言ったが、これからはお前一人では勝てんぞ!」
仲違いする2人。
「とんだところで邪魔が入ったが・・・」
その様子に煙草を加えなおすホルホース。
「どけ、ポルナレフ!弾丸が戻って来る、マジシャンズレッド!」
通り抜けた弾丸はUターンして、アヴドゥルの方へ。
察知したアヴドゥルはポルナレフをどかして立ち上がり、マジシャンズレッドを発現する!
「・・・やきつくしてやるっ!」
赤い鳥人は炎を両手に纏い、待ち構える。
その様子にホルホースはただ笑みを浮かべるだけだった。
「アヴドゥルの奴、一人でポルナレフを探しに出るとは!」
走り抜けながら、辺りを見渡すが見つからないジョセフ。
焦りが見える。
「・・・」
寡黙に承太郎は辺りを見渡しながら走る。
こちらも見つからない。
「駄目だ、これが。
褐色肌の人は珍しくないし、装飾品の多さで判断するにも。
占い師はここらじゃ珍しくなくて、気にしない人達が多いぞ・・・」
こちらも先に単独で捜索に出ている。
承太郎達に言い訳をするのが大変だった。
疑われるかな、これは?
ステッペンウルフを飛ばしながら、人に聞いて探すが見当たらない。
途中で商人に情報料金を騙されて、木の実みたいなのを売りつけられた。
原作だと現実で、あの場所はどこだったか・・・わからない。
結末は知っていても、安心出来る要素が無いのが悩みの種だ。
花京院もアヴドゥルの行動に心配して、捜索に出ていた。
人の多い、露天商の商売人から話を聞いても見当たらない。
「どこだ、アヴドゥルさん!ポルナレフ!?
さっきから嫌な予感が・・・」
焦る花京院。
「おい、あっちで妙な喧嘩してるぞ!」
「・・!」
人が噂するソレに、何かがあるのを感じた花京院。
「アヴドゥルさん、伏せて!」
「・・!」
「どっせい!」
警告にしゃがむアヴドゥル。
声の主に検討が付いてるからだ。
間も無く、何か黒いのがアヴドゥルの上を飛んでいく!
弾丸を巻き込んで、ホルホースに向かって行く。
「・・!どうなってやがる!?(スタンド体の弾丸が巻き込まれた!?)」
目の前の出来事に信じられず、硬直したホルホース。
アヴドゥルに当たるはずだった弾丸が何故か黒いのに当たって、絡め取られたのに言い様がない不自然さを感じたからだ。
「・・ガブッ!・・・・・木の実だとぉ?」
凶器でないのが解りきっていたので、硬直が解けるとスタンドで埋まってる手でなく、口の歯で噛みながら受け止めると黒い林檎のような木の実だと、歯応えに味で解る。