俺はなんだってこんなところに   作:駄作

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3話 これは無いだろう・・・

目が覚めると知らない天井が。

 

・・・うん、ネタをやってる場合じゃないな。

 

ゆっくり体を動かすと胸に鈍痛が走り身動きが取れない。

何とか手を動かして病院の呼び出しスイッチを押す。

 

両親が医者とともに来て心配な顔で話しかけてきた。

 

どうも話を聞く限り胸に凶器がどういう訳か刺さり、手術で摘出したが一日寝ていたそうな。

 

そりゃあ身体が動かんわな。

 

「一体、何が刺さったの?」

「・・・それがね」

 

母が複雑な顔で袋から何かを出す。

父も忌まわしげだが複雑そうだ。

 

「・・・!?」

 

出されたものに驚いた・・・。

 

封印とも言うべき固定をされてケースに収められた物。

 

俺は【コレ】を知っている。

 

物語でキャラクターの人生を引っ掻き回したり、切り札にもなった【コレ】は!

 

「この【弓と矢】はエジプト付近で発見されて考古学の部門で調べた結果。

隕石から採取されたと考えられる未知の物質で出来てるらしいけど・・・。

ちゃんと仕舞われていたこれが勝手に動き出すのをカメラが捕らえたのよ」

「これが何の目的で作られ、どういう風に使われるのか誰にも解らない。

色々と謎が多くて表層的な調査しかまだ行われてないからな・・・。

破棄したくとも大樹に起こった事のように何が起こるかわからないから迂闊なことが出来ん。

忌々しい限りだ・・・」

 

やっぱりスタンド使いを増やす原因になった矢だ!?

 

三度混乱することになるとか!!

 

何でこれがここに存在するんだ?

 

原作考えると足りなくなるってか、本数が合わねえ!

・・・まさか、増えてるのか?

 

何?何なの??

 

運命か何かが関わらせようとしてんのか!?

 

「っ・・・(ま、まさか・・・)」

 

生き延びたって事は能力に目覚めた!?

 

厄介事に巻き込まれるの確定じゃねえか!

 

作為的すぎて神の悪戯を疑うレベルだよ!!

 

スタンド使いは良くも悪くも【引かれ合う】ってのに・・・。

 

「・・・(なんかうっすらと見えてきた・・・てっ!?)」

 

見えちゃいけないものが見えてきた・・・気分が落ち込んでいくが目覚めた以上は技能の習得と鍛錬しないといけない。

たしかポルナレフが長い間修行したようだし俺も最低限は身を守れるようにならんと。

 

・・・そう思っていた時期がありました。

 

「・・・(バイク・・だと!?)」

 

人型で無く戦闘に役立つ武器でも無い。

・・・轢き逃げしか出来ない物が出てきちゃったよ。

 

今、本能と言うかインスピレーションでわかったがこいつ【道具型スタンド】だ(汗)。

当たり前だろと言うかもしれないが姿や形に関わらず喋るスタンド、即ち意思があるのもいるから型が違うか複合型かもしれない可能性に懸けたかったんだよ!

 

No.1でなくNo.2を哲学にするカウボーイでも戦闘能力あるのに逃げ足のスタンドって・・・。

俺らしいっちゃらしいものだけど室内戦や狭い所だと即死する弱さかもしれない。

 

「・・・詰んだ」

「「?」」

 

思わずぼやいた愚痴に両親が不思議そうにしていた。

誰か助けてください。


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