さて・・・いきなりだが俺はこの現実に戸惑っている。
何のことだか訳がわからないと言われるかもしれないが黙って聞いて欲しい。
いや、一行で済む話なんだけど・・・。
目が覚めたら肉体が3歳の子供で自身の生まれた年代がずれた日本でした。
何を言ってるのか、おかしいですよ!カテ○ナさん!!と言われそうだが何が起こったのかわかりようがないからどうしようもない。
頭がおかしくなったのかと思いたいがこの子供の肉体に記憶が残っており状況の把握に一役買ってくれた。
現在、1974年の春。
ちなみに子供の体は俺の幼少時にそっくりで苗字が違い名前は同じなのだがどうでもいい話か。
どうにも前世と今世の記憶が混ざり合っててカオスな事になってるようだ。
家は広めで経済的に中の上と言った小金持ち。
そして、この世界には自身の両親がいるらしい。
自身がこの世界に来る前だが片親で父親がやらかした類の輩らしいと家族と知り合いに聞いていた俺は不安になった。
この世界の父親は・・・いや、母親もだがまともなのだろうかと。
前は母親がまともかつ優しい人だったので比較してしまうかもしれない。
と、不安に思ったのは杞憂でした。
混乱してから2年経った。
様子を見ると父親が違う人であり、まともな人物で母親が同じ人で性格変わらなかったので助かった。
現在は平穏かつ無難に過ごしている。
そろそろ学校だなぁと呑気に、また小学生で過ごすのかと鬱が混ざった思いで情勢の把握を子供の振りで行ってる。
何かテレビでネタのような名前の財団が新技術を開発とか発表されているがよっぽどあの漫画が好きなファンが設立したんだろうなと朧げに聞きながら心の中でジョースターさーーーんとネタで叫んでおいた。
そして、1年後・・・。
「そちらのお子さんも入学ですか?」
「あら、あなたもですか?」
何か母が外国の女性と話し合っている。
アメリカかイギリス出身の人だろうか?
金色の髪に碧眼だ。
普通に近所付き合いがあったのだろうかそれなりに弾んでいる。
傍に子供にしては体型がガッシリとした男の子が立っている。
・・・はて、どこかで見たような?
「初めまして」
「・・・あ、初めまして」
丁寧に嫌味は一切なく挨拶された。
思わず無意識で挨拶を返した。
柔らかい雰囲気を感じる。
気のせいかも知れない。
「君もこの学校に?」
「あ、うん。
俺の名前は大亜大樹、君の名前は・・・?」
好奇心いっぱいな純粋な笑顔で聞かれた。
とりあえず善人っぽいので自己紹介するが・・・。
自己紹介で後悔する事になろうとは。
「僕の名前は【空条承太郎】、これからよろしくね。
お腹すいたからはやく家に帰ってお母さんのハンバーグたべたいなぁ・・・」
「・・・・!?」
思わず叫びそうになったが何とか抑えられた。
何がどうなっているんだろうか?
取り敢えずどうしても言いたい事は。
「嘘だろ承太郎・・・」
俺は奇妙な事を口走り、承太郎に首を傾げられた。