【更新停止】転生して喜んでたけど原作キャラに出会って絶望した。…けど割と平凡に生きてます   作:ルルイ

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プロローグ2

 

 

 

 

 

 生まれ変わって早五年、つい先日5歳の誕生日を迎えて前世の記憶と直死の魔眼に目覚めた。

 記憶は今世の俺の記憶とちゃんと噛み合って混乱は無かったが、直死の魔眼に困らされた。

 死の線が見えるようになったのはいいが、その線を見ているとだんだん気持ちが悪くなってくるんだ。

 気分を悪くして体調を崩して今世の両親に心配かけてしまった。

 おかげでやりたかった原作キャラ探しは後回しに、直死の魔眼のコントロールを優先した。

 

 ちなみに今世の俺はちゃんと男でイケメンではないがごく普通の平凡な容姿だった。

 女になったらどうしようかとも思ったが、新しい人生なのだからそれもありかと少しだけ考えた。

 

 ともかく魔眼のコントロールの練習をしようと思ったんだが、具体的にどうやればいいのかまったくわからん。

 死の線を見ていても気分は悪くなるが疲れはしない。

 写輪眼みたいにチャクラみたいな何かを消耗してるわけじゃないから、力の供給源を断てばいいという訳じゃない。

 なら遠近感みたいなピントのようなものかと死線を意識しないようにしてみることにした。

 

 幸い死線を意識しないようにしていれば気分の悪化は収まったので、それを繰り返してみることにした。

 三日もすると死線がだんだん薄く細くなってきて、十日もすると意識しなければ死線は殆ど見えなくなった。

 このやり方があってたかどうかわからないが、『努力すれば割とどうにかなる程度の能力』があるだけあって結果は出てきた。

 

 まだ意識してしまうとすぐ見えるようになって、再び見えなくなるようにするのに数分かかる。

 この辺りの切り替えは今後の課題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一応魔眼の制御が終わり原作キャラ探しを始めた。

 バニングス家と月村家は簡単に見つかった、でかいからな。

 八神家は庶民だから逆に探す当てがまったく無かった。

 そもそも海鳴に住んでたか? 隣町って設定じゃなかっただろうか?

 

 八神家は後回しにすることにして、メインの高町家。

 こっちも家に道場があったりするが、庶民だから家の大きさだけでは探せそうに無い。

 だから喫茶翠屋の方から探してみることにした。

 

 

 そしたら割とすぐに見つかった。

 最近流行りだしたばかりの割と新しい店だそうだ。

 となると、けっこう原作より前の時代なんだろうな。

 

 翠屋がちゃんとあるんだから既になのはも存在してるんだろうなと思い、両親に頼んで翠屋に連れて行ってもらった。

 運良くなのはに会えるとも限らないが、行ってみて損は無いだろうと思い頼んだ。

 

 

 

 

 

 というわけでやってきた翠屋。

 流行っているだけあって席は満員に近い。

 話に聞くおいしいシュークリームは絶品です。

 あまりにおいしくて親にお代わりをねだってしまった。

 正直前世の記憶が戻る前の記憶もあるとはいえ、強請るのは少し気恥ずかしかった。

 そして肝心のなのはだが、

 

 

 

 いるにはいた。

 ツインテールの俺とそう変わらないであろう女の子。

 店の奥のほうにぽつんと座っているのが見えたのだが・・・・・・

 

 

 正直最初は唖然とした。

 あの子がなのはなのかと始めは疑っていたが、店の店員恐らく高町桃子と親しそうに話してる様子からなのはだと確認した。

 何故最初に唖然として疑ったのかだと。

 それは・・・・・・

 

 

 

 

 

 ぜんっぜん萌えないんだよ!!!!!

 確かにかわいくはあるとは思うがどう見てもそこらにいる普通の女の子、いや幼女ではなく幼児!!

 ただの他所のお子さんって感じで、アニメの可愛らしいキャラのなのはとまったく繋がらないんだ!!

 

 

 

 ・・・・・・考えてみれば当然だ。

 前世で見たのはあくまで二次元のキャラだし、あえて可愛く見せる描写もあった。

 だが目の前に存在してるのは三次元、現実の存在なんだよ。

 

 例えるなら好きなアニメをドラマ化されてみてみたら、自信のイメージとギャップがありすぎて萎えてしまった。

 いや、萎えたなんてモンじゃない。 絶望した!! なのはとお話(OHANASIではない)できると楽しみにしてたのにそれをあっという間の失って絶望した。

 今後出会うであろうキャラもこんな感じなのだろうと悟って絶望した。

 

 

 

 

 

 

 急に元気を無くしてまた親に心配されたがそのまま帰路についた。

 今日の一件で転生してやることの半分を失っちまった。

 

 正直あれはなのはじゃない、あの子はなのはちゃんであって知らない他所の子供だ。

 確かにこの世界はリリなのの世界なんだから、将来魔法少女としてバンバン魔砲をぶっ放すんだろうが

、正直それがどうしたって感じだ(萌え的な意味で)

 現実的に考えてあんな子供が戦っていいものかとも考えた。

 まあ下手に手を出せば悪い結果になりかねないから、止める事は到底出来そうにないが・・・

 

 今後のことはまた今度考えるとして、今はこのやるせない気持ちをどうにかしたい。

 今日の遭遇でリリなののファン魂が消し飛んじまった。

 もうこっちじゃアニメも見れやしないし・・・・

 

 

 

 

 

 俺はリリなのの世界に転生したことでリリなののファンをやめた。

 

 

 

 

 

 


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