ループなハイスクール。二番煎じですね、はい。   作:あるく天然記念物

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まさかのまさかの三話目。果たして主人公はどこまで行ってしまうのか。
追伸
とうとうPSPがあの世に旅立ちました。キセキ更新できねぇ…………まっ、妥協として違う作品を書いています。何かって? 忠臣蔵だよ。


シーン26~29

 俺がオカルト研究部に兼部するようになってはや数日。

 そんなある日の放課後、一本の電話がかかってきた。携帯には兵藤一誠と表示されている。

 なんだ? まさか、とうとう変態的行動のし過ぎで捕まったのか?

 取り敢えず俺は電話に出ることにした。

 話の内容は、知り合いのシスターを堕天使から救いに行くために手を貸して欲しいとの事。なんでも、シスターが持っている神器が目的で攫っていかれたと。

 なるほど、あの痴女集団、人殺しだけではなく人攫いまでするとは。

 そこまで性根が腐っていたとは。よろしい。ならば戦争だ。

 それに兵藤には痴女を再起不能にしなかった責任もある。それなのに、ここで手を貸さなかったら俺は畜生以下だろう。

 俺は兵藤に手を貸す意志を伝え電話を切り、急いで支度を始めた。

 

 兵藤の説明にあった廃協会につくと、そこには兵藤を含め三人が既にいた。

 塔城や木場も兵藤に手を貸してくれるそうだ。

 やったな兵藤。持つべきはやっぱり仲間だよな。

 それから木場の持ってきた地図を参照に作戦を考える。

 なるほど、シスターは教会の地下にいるみたいだな。

 作戦が決まり、塔城が教会のドアぶっ壊したことにより、シスター救出作戦が決行された。

 いくぜいくぜいくぜぇ!!!! って、誰かいるぞ?

 目の前にはイヤな笑みを浮かべている神父服を着た少年。そしてその手には銃を握っている。

 なんじゃい。神父風情が俺の道を───ん?

 なんか、胸が凄く熱い。

 確認するとそこには真っ赤になった自分の胸が……ってぇ、な、なんじゃこりゃあぁー!!!

 

享年17歳 死亡原因 神父からの銃殺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーン27

 

 おい神父? なんで撃ってきたんだ? つーかここ日本だろ! なんで銃持ってんだよ! てめえそれでも神に使えてんのかぁ? だったら銃なんて使うんじゃねぇよ!! 銃刀法違反で豚箱放り込んだろうかコラ!! それに土手っ腹に穴開いて思わず太陽に吠えちまったじゃねぇか!!!

 ……………ふぅ、粗方スットしたぜ。

 多少叫んだことにより数段落ち着ついた。

 さて、死んだことによるループで再び愉快な仲間たちをぶっ潰した日に戻る。

 しかし、まさか敵が普通に文明の力を使ってくるとは………しかもサイレンサー付き。

 ここは少し様子を見てから行動するべきだったか。いやまぁ、後先考えずに突っ走った俺も悪いけどさぁ。

 と言う分けで今回は少し様子を見てから突入する事にした。

 慎重に慎重に周りの気配を確認して───今だ!

 細心の注意を払って突入する。そして完全に気配を消した神父に殺されましたでこざる。

 な、なんじゃこりゃあぁー!!!

 

享年17歳 死亡原因 神父による銃殺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーン28

 

 気配消すとかなしだろ。おかげでまた太陽に吠える羽目に。

 いや、叫ぶのは俺の自由だけど。

 とまぁそんなことは冥王星の彼方に放っておくとして、再び問題がでできちまった。

 マジであの神父何もんだよ。後先考えずに勝ち混みにいったら銃でパーンしてきて、挙げ句に慎重に行動したら完全に気配をシャットアウトして物陰からパーンしやがる。マジで腹立つ。そして一番ムカつくのが殺されたときに見えるあのキモイ笑みだ。こっちを指差して腹抱えて笑いやがって。ぜってぇ許さねぇ。

 と言うわけで目的変更。本来なら兵藤を手助けするのだが、俺の独断と偏見で変更だ。目的はあの神父をフルボッコにする事だ。

 救出作戦当日。俺は塔城がドアをぶっ壊した時点ですぐに内部に侵入。前々回ではここで撃たれたはず。

 なので俺は身を守るためにバリアを全身に展開する。その瞬間! 俺の胸に衝撃が走った。

 ふっ! どうやら俺の読み通り撃って来やがった。しかし残念だったな。このバリアは光の矢であろうと完全に防ぎきる。銃ごときでどうにかなるものか!

 事実その通り、バリアは完璧に防ぎきった。

 よし。さぁ兵藤たちよ、今の内に行くんだ。ここは俺が引き受けた。

 俺の言葉に三人は少し心配した様子だ。しかし二三言話をして先に行かせる。

 さて、それでは神父よ、これでゆっくりと────えぇッ!?

 気がつけばマシンガン片手に物凄く嫌な笑みを浮かべる神父が───

 

享年17歳 死亡原因 バリアの展開しすぎによる脳沸騰。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シーン29

 

 痛い。頭が割れるように痛ぇ………。

 兵藤たちを行かせたのに合わせて神父からのマシンガンの雨霰。身を守るためにバリアを全開にしたから脳が再び沸騰してしまった。

 マシンガンの掃射が終わったついでに俺の人生もついでに終わってしまったでござる。

 あの神父本当にで聖職者なのか? 拳銃だけに飽きたらずマシンガンまでも使ってくるとは。聖職者のせの字も見つからんぞ。

 さて、前回の反省や振り返りもここまでにしておして、今回の作戦を立てなくては。

 しかし、立てるにしても現状は地味に最悪だ。攻めてもダメ。守ってもダメ。かと言って逃げたら俺の人間性と言うよりドロッとした何かに殺されると思うのでこれもダメ。神器を使ったところで蜂の巣になる自分の姿しか予測できないからこれもダメ。

 ………マジで八方塞がりじゃん。

 そもさん。相手は遠距離の武器使ってくるのに対して俺が接近戦しか出来ないのが根本的にマズい。何かしらの策を考えなくては。

 取り敢えず遠距離技が欲しい。どうにかして作れん物か。

 そう思い色々と記憶を掘り出す。具体的には足技を使うキャラを。どっかには遠距離技を使っていた人がいるはずだ。ちなみに南斗聖拳は論外だ。俺継承してないし誰一人としてそんなドチート暗殺拳を知ってるはずないだろう。

 いたらこの世界はモヒカンだらけの世紀末になってしまう。

 うーん……魔力を込めて魔力弾を………ハッ!

 俺の脳に画期的な技が閃く。

 そうだよ、彼の技であるのならば気力でなくとも魔力で再現可能だ。

 俺が閃いた技。それは、コロッケに出てくるイケメンキャラ、リゾット君が使用した遠距離気力弾。その名も(ソウル)キャノン!

 この技ならわざわざ神父が待ちかまえている教会に入らずとも攻撃ができるはずだ。

 というわけでレッツ特訓!

 それからシスター救出作戦までの数日。俺は寝る時間を惜しんで特訓した。

 しかし、特訓は困難を極めた。

 魔力弾を作ること自体には何ら問題はなかった。だが、それを自由自在に制御するとなると難易度はあり得ないぐらいに跳ね上がった。

 くっ、魔力を自由自在に操作するのがこんなにも難しいとは。

 やはり俺には無理なのであろうか。

 若干あきらめムードになりかけていた俺の頭に、ある人がよぎる。

 え、まっまさか、あなた様は──!?

 その人は俺に向けて、あろうことかエールを送ってきた。

 

 諦めんなよ!

 諦めんなよ、お前!!

 どうしてそこでやめるんだ!

 そこで!!

 もう少し頑張ってみろよ!

 ダメダメダメ! 諦めたら!

 周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって!

 あともうちょっとのところなんだから!

 

 言い訳してるんじゃないですか?

 できないこと、

 無理だって、

 諦めてるんじゃないですか?

 駄目だ駄目だ!

 あきらめちゃだめだ!

 できる! できる!

 絶対にできるんだから!

 

 もっと───熱く、なれよ────!! 

 

 しゅ、修造さん………そうですね。わかりました。俺が間違っていました。

 いくぜ! うぉぉお!! ────(ソウル)って、何じゃこりゃぁ!!?

 修造さんのごとく自分の魂を燃やして放った魂キャノンは、思っていたものと違ってえげつない上によく分からないものとなってしまった。

 しかし、修得できたらから気にしないことにしよう。

 結果として本来の技より強くなっちゃったし。

 俺はいきなり心に出現した修造さんに敬礼した。

 

 ありがとうございます。あなたのおかけでよく分からない魂キャノンを修得できました。

 

 そうして迎えるかち込みの日。

 

 ふふふふふ、神父野郎、今に見てろよ。テメェの気色悪い笑みを浮かべた顔面にぶっ放してやるよ。

 そんな事を思っていてら顔に出ていたのか木場や塔城に引かれた。

 か、悲しくなんかないやい!!

 その後なんの変わりもなく塔城が廃教会のドアをぶち壊して作戦が決行。と、それと同時に俺は右足に魔力を集中させる。やがてそれは太陽のごとく真っ赤に光り輝く球型に纏まる。

 できた。さぁ神父よ、喰らうがいい! これが俺の遠距離技第一号!

 

 松岡─────陸上魂(グランドソウル)キャノン!!

 

 俺は技名を叫ぶと同時に魔力弾を教会内部に放った。

 そして何かに着弾した反応と共に再び叫ぶ。

 

 もっと、熱く───なれよ!!!

 

 その瞬間、

 

 チュド───ンッ!!!

 

 教会は消滅した。

 

 ふ、ふはは、フハハハハハハハ!! 見たか! これこそが俺が修得した最強の遠距離攻撃。その名も、松岡陸上魂(グランドソウル)キャノンだ!!

 原理としては脚に魔力を集中させ、後は俺自身の持つ諦めない陸上魂をガンガンぶっ込んで相手にぶっ放するだけの技だ。

 魔力弾のコントロール? あぁ、できる! できる! 絶対できる! って自己暗示しながらやったらできた。やっぱ松岡さん偉大だわ。

 

 さてと、目的の神父どころか教会を消滅させたが、万事オッケーだろ。兵藤の友達のシスターさんは教会の地下にいるみたいだし、無事だろう。

 

 それじゃー早速行こうぜ、みんな! ん? 何でみんなポカーンとしてるの? ん、どうした木場。なになに、いきなり攻撃するなんて何考えているの? 無論サーチアンドデストロイですが、それが何か?

 さてと、呆然とする三人を無視して教会跡地に侵入~。

 すると入り口付近に真っ黒になった神父を発見。  なんだ、教会と共に消滅しなかったのかよ。渋てー野郎だ。

 

 ………………そいやッ!!

 

 俺はそれにバックドロップをかましてとどめを刺す。こいつ自身は俺とは初対面だろうが、こっちは三回も殺されたのだ。コレくらいはしなくては。

 

 神父に対して八つ当たりをしたことにより、幾分かスッキリした俺は兵藤たちと共に祭壇跡地から教会の地下に侵入していく。

 

 てか、教会の地下マジ臭いんだけど。具体的には加齢臭的な何かが臭って仕方ない。ファブリーズしたろうかな。

 

 地下への道を降りること一二分。ようやく開けた場所に出てきた。

 

 ようやく着いたか。さて、シスターちゃんはどこに───何だと……

 

 俺はシスターちゃんを探すために周りを見渡すと、前方の奥に目的のシスターちゃんを発見した。

 大きな十字架に貼り付けにされていた状態で。

 その貼り付けにされているシスターちゃんの隣には、嫌な笑みを浮かべている痴女がいた。

 後からやってきた兵藤もそれを見て怒り心頭の様子だ。

 あぁ、分かるぞ兵藤よ。俺も同じ気持ちだ。

 俺は痴女を指差し、一言物申す!

 

 テメェ、よもや健気な少女に、自分の最悪な趣味を押しつけやがったなぁー!!

 

 …………………………………………………………………………………………

 

 瞬間、場の空気が完全に固まった。

 

 みんなポカーンとした後、クスクスと笑いをこらえた声が聞こえてくる。

 あれ? なんか、俺たち以外の声が聞こえるんですけど。

 注意深く周りを見渡すと、物陰に隠れている神父っぽいおっさんたちが沢山いた。

 なる程、どうりで通路が加齢臭臭かった訳だ。

 ってぇ、そんな事よりも、急いでシスターちゃんを助けなくては。ほら兵藤、何時までも笑いこらえてないで行くぞ!

 俺は未だに笑いをこらえていた兵藤のケツを思い切り蹴飛ばし、シスターちゃんの元に向かう。

 途中痴女が何やら自分は至高の堕天使だの痴女じゃ無いだのほざいていたが、全部無視した。つーか痴女じゃないだけは嘘つくなよ。テメェの姿はどっからどう見ても痴女だろうが。

 俺たちの接近に痴女は悪者らしく神父たちに命令して襲ってきたが、やっとこさ笑い終わった木場と塔城が現れて相手をしてくれた。おかげで、痴への道が開ける。

 さぁ行くぜ、覚悟はいいか? 至高(笑)の堕天使さんよ?

 痴女は光の矢を俺と兵藤に向けて放ってきたが、俺が前にでて、魔力を纏った蹴りで弾く。

 パウッ!

 弾かれた矢はあらぬ方向に飛んでいき、神父っぽいおっさんにぶち当たる。

 ……………やっちまったぜ。

 まぁ反省も後悔もしないけど。むしろ俺良いことしたんじゃね?

 その光景に痴女はあり得ないだの何だの叫んで乱撃を放ってくる。

 乱撃…………一度ならず二度三度も敗北を期した技。

 正直、俺が一番相手したくない技の上位だ。

 だがしかし、今の俺は昔の俺とは違う!

 俺は脚に魔力を更に集中させ、限界以上の速さで蹴り込めるようにする。

 展開率、100パーセント突破ぁッ!! 準備は整った。

 本来はマシンガン対策に作っておいた最新技。マシンガン対策なら乱撃にも対応できるだろう。

 さぁショータイムだ。

 乱撃が俺に着弾しようとするのと同時に、俺も技を放つ!!

 

 ウォォオオオオオッ!! パウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッパウッ!!!!

 

 俺の神速の蹴りはあり得ないほどの衝撃波を放ち、痴女の放った全ての光の矢を消滅させた。

 これぞ俺の対乱撃用の超奥義、名付けて、

 

 108(ワンオーエイト)パウラッシュだ!!

 

 原理はいたってシンプル。敵が圧倒的物量で攻撃してくるのであれば、こちらも圧倒的物量の蹴りを撃ち込めばいいという馬鹿な発想だ。

 ちなみに名前については魂キャノン同様同じキャラからとらせて貰いました。

 他にいい技名思いつかなかったし。

 

 乱撃を対処しきった俺たちは悠々と痴女のもとに向かう。

 さぁて、もう攻撃手段もないし、年貢の納め時だなぁ。だが、ここで手を下すのは俺じゃーない。だろ? 兵藤。

 俺は兵藤の背中を軽く押し、痴女の元に行かせる。

 この因縁はあいつがつけるべきものだ。

 

 さぁ兵藤、思いっきりぶちかましてやれ!

 

 兵藤は俺の声援に答えるかのように軽く拳を上げると、一気に痴女のもとに肉迫していく。

 途中兵藤に向けて光の矢が放たれるも、兵藤は歩みを止めない。途中脚に刺さったりもしたが、シスターちゃんが受けた傷の方が何倍も痛いとか言って耐えきる。

 マジでこの子兵藤なの? あまりの格好良さに忘れがちだけど、この子学校じゃおっぱいおっぱい叫んでいるただの変態だぜ?

 そうして痴女のもとにたどり着いた兵藤は気合い一発、籠手を解放させ──て、何アレ、この前よりゴツゴツしいんですけど。すっげーカッコいいんですけど。しかも兵藤のオーラが一気に増大したんですけど。まぁいいか。前回見たときよりなんかゴツくなった籠手を展開させた兵藤は、謎のパワーアップと共に痴女の顔面に向けて思い切り拳を振り抜いた。

 痴女は勢いよく壁に激突して体をピクピクさせる。おそらくは再起不能だろう。

 これで終わりだな。

 俺はお疲れ様と言って兵藤の肩を軽く叩く。

 本当に格好良かったぜ、お前。

 それから貼り付けになっていたシスターちゃんを助け、無事に作戦は終了した。

 

 追記するなら、その後シスターちゃんは悪魔になったそうだ。

 そして兵藤の持っていた神器は、赤龍帝の籠手という物らしく、神すら殺せるすっげー神器だったみたいだ。

 俺の刹那の懐中時計とは月とその辺の石ころレベルで格が違った。

 ………………………………………か、悲しくなんかないやいッ!!!!!!

 

 ………しばらくお待ちください。時間が飛びます………

 

 さて、シスター救出作戦から早数日。命の危険が無いなんて素晴らしいと人生を謳歌しているさなか、再び一本の電話がかかってきた。

 電話の相手は出てびっくり、なんとグレモリー先輩だった。

 …………なんで電話番号知ってるのさ。え? 兼部でも部員の情報は把握してるわよ? 

 グレモリー先輩はストーカーだったようだ。

 まぁそれは置いておくとして、何の用件だろうか。

 ふむふむ、なるてろ。どうやら兵藤や新しく仲間になったシスターちゃんの二人に使い魔を与えることになったようで、良かったら俺もどうかという誘いみたいだ。

 まあ使い魔云々はともかく、ペットの一匹や二匹は欲しいと思っていた今日この頃だったので、俺は二つ返事でオーケーした。

 

 そうして部室でみんなと合流した俺は、使い魔の森と呼ばれる、なんか中二ちっくな場所に向かった。無論魔法陣で。

 

 魔法陣の発する光がやみ、目をあけるとそこには、なんかファンタジー風な森が広がっていた。

 なんか、スライムの一匹でも突然出てきそうな雰囲気である。

 

 俺たちは早速使い魔を手に入れるため、案内役兼使い魔マスターを目指している痛々しいサトシ似のおっさんと合流し、森の中へと入って行く。

 それからは筋肉がすばらしすぎるウンディーネやらスライムやら触手やらスプライトドラゴンと呼ばれる珍しいドラゴンと出会い。シスターちゃんがスプライトドラゴンを使い魔に決めた。

 兵藤はスライムと触手を使い魔にしようとして失敗した。

 うん。さすがの俺もスライムと触手には弁護できんわ。服を溶かして体液を接種するとかR指定だっつうの。

 さて、無事シスターちゃんが使い魔を見つけたようだが、未だに俺は使い魔のつの字も見つかっていない。

 やはり悪魔でない俺には使い魔との相性が悪いのであろうか────ん?

 若干ナイーブになりかけていた俺の目の前に一匹の犬が現れた。

 その犬は真っ白な姿をしており、愛くるしい目と鼻をしている。

 コレって、アレじゃね? どっかのスーパー五才児のペットのアレじゃね?

 その真意を確かめるため、俺はその犬に対して一言。

 

 綿飴!!

 

 あんッ!

 

 するとどうでしょう。その犬はまるで俺の言っていることを完全に理解したかのように綿飴みたいに身体を丸めたではありませんか。

 

 決めた。この子や。この子しかおらへん。俺は君に決めた!!

 

 早速俺はグレモリー先輩とサトシ似のおっさんに犬──もうシロでいいや、シロを持って行って、使い魔にしていいかどうかを聞いてみた。

 二人曰わく犬の使い魔は珍しくとも何ともないのでオーケーだそうだ。

 まったく、どこが珍しくないだ。このシロが珍しくないなら世界の犬全てがありふれた犬になっちまうぞ。なっ、シロ?

 

 あん。

 

 そうかそうか。やはりシロは分かってくれるか。

 こうして俺を含めたグレモリー眷族による使い魔ツアーは幕を下ろした。




現在までに主人公が修得した技や手に入れたアイテムや使い魔や謎の助言者

魔力

前回参照。未だに空は飛べないよ。

波紋乱渦疾走パート2

前回参照。

受付

前回参照。

仔牛肉ショット

前回参照。

魔力によるバリア

前回参照。使いすぎ、ダメ、絶対!!

波紋串焼乱渦疾走

前回参照。

刹那の懐中時計

前回参照。広域殺戮には役に立たないため主人公的に使えない神器らしい。が、本来の使い方を知ったら………。

松岡陸上魂キャノン

魂キャノンの魔改造版。気力ではなく魔力で補い、それに心の持つ陸上に対する諦めない気持ちを詰め込んだ一撃で、松岡修造のように熱い一撃となる。もっと、熱く────なれよ!! のかけ声と共に爆発する。威力は教会が一撃で消滅したことからかなりヤバい。主人公が持つ唯一の遠距離技。

108パウラッシュ

いわずとしれた108マシンガンの魔改造版。本来より速く、そして重い神速の蹴りを108回一気に繰り出す技。その蹴りは光の矢の乱撃すら防ぎきる。現在防御にも使える便利な技。

修造さん

主人公の心の中にいきなり現れた元プロテニスプレイヤー。とにかく熱い人で、鬱や諦めそうになる主人公を応援してくれる存在。主人公に諦めない心という最強のチートを授けてくれた。決して本人では無いのであしからず。

シロ

スーパー五才児のペット。何故かこの世界では主人公の使い魔というよりペットになる。原作同様賢い奴で、とっても愛くるしい。ちなみに戦闘力は皆無だ。

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