BLEACHへの転生者   作:黒崎月牙

37 / 44
はい、連続投稿です。
前の話で言ってしまったので、特にないんですよね。

けっこう、アイブリを書いてほしいという感想が、多数見受けられました。
こんなに人気があるとは知らんかった・・・
あんな滅茶苦茶な設定なのに・・・

自分的な考えとしては、茜雫編が終わったら、アイブリに力を込めようと思っていました。
まさか、こんなに長くも休載させてしまうとは・・・予想外。
なので、次回はこの小説は少し休みます。
アイブリを投稿しようと思います。

さて、今回の話は、京夜&茜雫VS厳龍!
え?絶対に勝つでしょ?だって?
それは、まあ、あれだよ。物語的に、ね。

では、どうぞ!



現世に行くことに意味がある~戦争終結~

「くっ、離してよ!あんたの所には行きたくない!」

 

「離すわけにはいかない。貴様を思念珠として復活させなければならないからな」

 

私は厳龍に抱えられて、どこかへ向かっている。

 

京夜、大丈夫かな・・・

この縄さえなければ、京夜の元へ行っているのに!

 

「なによ!最初は私なんか必要ないとか言ってたくせに!それに、思念珠になる気はない!」

 

「・・・貴様の意見は関係ない。儀式を行えば、自ずと思念珠になるのだからな」

 

「その、儀式ってなんなのよ・・・?」

 

儀式をするだけで、思念珠になれるっていうの・・?

思念珠って、欠魂の記憶の集合体でしょ?

それが、宗教的ではあるけど、人の手で行えるっていうの・・・?

 

「伝承だ。普通なら、偶発的に自然とできる思念珠だが、我が祖先は思念珠を人造的に作れることができる」

 

「なっ!?」

 

「用意するものは、大量の欠魂、巨大な十字柱、そして、2つの魂魄」

 

私が驚くのを無視し、厳龍は淡々と語る。

 

「方法は単純。欠魂をかき集め、その下で1人を十字柱に括り付ける。後はお互いの血をその柱に流すだけだ」

 

「・・・なら、何でそれを行わなかったの?思念珠を作り上げれば、あんたの計画は全て上手く行ったはず-----」

 

「・・・貴様がいたから、というのもあるが、儀式には代償が必要だ」

 

それはそうだろう。

存在してはならないものを、築き上げる。

それなりの代償は必要だよね。

 

「お互いの魂、もとい、命を失うことだ」

 

「っ!?」

 

「だから、私は儀式を実行できなかった。部下を無下に死なせたくはなかったからな」

 

・・・厳龍にも少しは感情はあるみたいなんだね。

部下に対する気遣い、というものが。

 

「だが、部下の代わりとなるものができた」

 

厳龍は不敵に微笑んだ。

 

「貴様の存在だ。元思念珠茜雫」

 

「・・・・・・・・」

 

だろうと、思ったよ。

私は思念珠であった存在。

儀式を行えば、再び、元に戻るだけ。

でも・・・京夜との思い出を失くしたくない!

 

「だったら、尚更、思念珠にはならない!私は私だ!」

 

「言ったであろう。貴様の意見、意思など関係ないと。-----見ろ、着いたぞ」

 

見ると、周りが崖に囲まれた広間。

その中心に1本の巨大な十字柱がそびえ立っていた。

 

あれを使って、儀式を・・・

 

十字柱の前に着いた厳龍は、抵抗できない私を無理やり柱に押し付けた。

 

「ふんっ!」

 

「がっ!?」

 

ちょっと!もう少し、加減しなさいよっ!

 

押し付けた後、縄がわかっていたかのように、私ごと十字柱を巻いた。

 

「さて、今宵、儀式を行う。この世界では欠魂は大量に存在する。後は-----」

 

途端、厳龍は自分の手に刀を刺し、血が迸った。

 

ザシュ

 

「っ!」

 

私は目を逸らしてしまった。

厳龍は痛みを感じてないかのように、無表情だった。

その後、手から流れる血を十字柱に垂れ流す。

 

「・・・後は、器の血だ・・・」

 

そう言うと、厳龍は刀を私の首元へと近づける。

 

「・・・やめて。こんなことしたら、あんたの命も-----」

 

「私の命如きで世界が崩壊するのなら、本望だ」

 

「・・・哀しいことを言うわね。残った部下とかのことも考えないわけ」

 

「・・・すでに部下たちは死神たちにやられているだろう。霊圧が減っていくのを確認できている」

 

ということは、残りは厳龍だけ・・・

後には引けない状況ってことか・・・

どうしても、自分の計画を遂行させたいのね・・・

 

けど、それが何だ。

私は生きるって決めたんだ!

同情なんかしない!

 

「もう1度言うよ。やめて」

 

「わかっているだろう、やめる気など無いと。それが貴様の最後の言葉か」

 

厳龍はゆっくりと刀を振り上げる。

 

わかっているんだ。信じているんだ。

こういう時に、必ず白馬の王子様が助けに来てくれるって。

そうだよね-----

 

「京夜・・・」

 

「ふん・・・よくこんな状況で笑って-----」

 

私が微笑みながら、呟いたその時だった。

向こうから、雄たけびをあげながら、こちらに向かっている人物がいた。

 

「茜雫ああああああぁぁぁぁ!!!!!」

 

ほらね、白馬の王子様(京夜)が助けに来てくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ、厳龍の野郎、茜雫を攫って行きやがって!」

 

俺は厳龍の後を追いかけていた。

 

笛を吹く奴を海燕さんに任せちまったけど・・・

きっと、大丈夫だよな!

海燕さんは強いし、一番信じている人だからな!

 

向かっていると、厳龍の姿が視認できた。

 

「茜雫に刀を向けている!?殺す気か!?」

 

茜雫を十字柱に巻きつけ、今にも刀を斬りつけようとしている厳龍がいた。

 

やらせるかよ・・・俺の使命は茜雫を護ることだぞ!

何で、急に厳龍が茜雫を欲しがったのかわからない。

だが、そんなことよりも・・・茜雫を救い出す!

 

「茜雫ああああああぁぁぁぁ!!!!!」

 

「なにっ!?」

 

「京夜!」

 

俺は厳龍に突貫し、一閃した。

 

「その刀をどかしやがれえええええぇぇぇぇ!!!」

 

「くっ!」

 

俺の斬撃は厳龍に躱され、空を切ることとなる。

だが、これで、茜雫を解放できる。

 

「茜雫、大丈夫か!今、解いてやる!」

 

「ありがとう。来てくれるって、信じてた」

 

縄を解き、茜雫の身体が自由になる。

茜雫は俺が来てくれて安心したのか、安堵したような顔になる。

 

「また貴様か、死神。私の邪魔をしおって!」

 

「何度でもするさ。茜雫を危険な目には絶対にさせねえ!」

 

俺は鬼神を振りかざし、叫ぶ。

茜雫が俺に近づいた。

 

「厳龍を倒そう、京夜」

 

「ああ、一緒に戦うぞ!」

 

「かわいい乙女を殺そうとした罪を思い知らせてやる!」

 

「気合入ってんな。頼もしいくらいだぜ」

 

俺と茜雫は共に構える。

対する厳龍も睨み付けながら、刀を持ち直す。

 

「よかろう。来い、死神と元思念珠よ。世界が崩壊する前に、貴様らの首を先に頂く!」

 

俺、茜雫、厳龍は同時に霊圧を高める。

 

ドンッ

 

「「「うおおおおおおおおお!!!」」」

 

決死の一戦が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンッ ガキン ドッ ガン バギッ

 

京夜と厳龍は激しく打ち合っていた。

 

「うおらぁ!」

 

「はあぁぁぁ!」

 

ギリリリリリリッ

 

その最中、お互いに鍔迫り合いになる。

 

「茜雫っ!」

 

「うんっ!」

 

「っ!?」

 

京夜と重ねるように茜雫が後ろから現れた。

合図と同時に茜雫は弥勒丸を振るった。

 

「弥勒丸っ!」

 

ゴウッ

 

厳龍の至近距離で突風が起き、竜巻を発生する。

厳龍はモロにくらってしまう。

 

「くっ!この程度で!なめるなっ!」

 

バンッ

 

しかし、厳龍は竜巻を解除させる。

突風は無くなり、穏やかな風が舞う。

 

「そんなっ!?」

 

「せいっ!」

 

ガンッ

 

「うぐぅ!」

 

厳龍は茜雫に刀を振るった。

茜雫は弥勒丸で防御するが、吹き飛ばされてしまう。

 

「茜雫!」

 

京夜は瞬歩で茜雫の後ろへ回り込み、受け止める。

 

「あ、ありがとう・・・」

 

「気をつけろ。今までの敵よりかなり強い」

 

「うん、そうだね・・・」

 

京夜と茜雫は厳龍を見る。

凄まじい程の威圧感。

ダークワンの王という威厳が感じ取れる。

 

「茜雫、まだいけるな」

 

「あったりまえ!」

 

「よし、なら、今度は先に行ってくれ。俺が後から奇襲する」

 

「了解!」

 

茜雫はすぐに厳龍の元へ迫り、弥勒丸を振るう。

今度は竜巻は起こさない。

 

「やあぁ!」

 

「ふん」

 

キン

 

厳龍は簡単に防いだ。

 

「まだまだぁ!」

 

「その程度の技量で私に対峙するな!」

 

茜雫は連続で突き刺すが、厳龍は全て見切り、茜雫の腕を掴む。

 

パシッ

 

「くっ、離せ!」

 

「腕の1本はもらっていくぞ」

 

厳龍が刀を振り上げた瞬間、京夜が横から鬼道を唱えた。

 

「縛道の四『這縄』」

 

「なっ!?」

 

霊子でできた縄が厳龍の腕に絡みつく。

厳龍の動きが一時停止した。

 

「いけ、茜雫!」

 

「たぁ!」

 

バギッ

 

「ぶっ!」

 

茜雫の回し蹴りが厳龍の頬に直撃した。

厳龍がよろめくと同時に、縄が解けた。

 

「ぐぅ、小賢しい真似を-----」

 

「いい連携技、って言ってほしいぜ」

 

「なにっ!?」

 

いつの間にか、厳龍の懐に京夜が迫っていた。

 

「憑依・破道の三十一『赤火砲』」

 

鬼神の刀身に業炎が纏う。

そのまま京夜は厳龍を切り伏せた。

 

「らあぁ!」

 

ドゴン

 

「ぐおあっ!」

 

斬撃と爆撃が入り混じり、厳龍は壁に激突する。

 

「やったの・・・?」

 

「・・・・・・・・」

 

茜雫の問いかけに、京夜は無言で答えた。

だが、警戒心は解いておらず、厳龍を睨み付けていた。

すると、厳龍がゆっくりと起き上った。

 

「フフフ、中々やるな。-----だが、効かん」

 

「なっ!?無傷!?」

 

「いや・・・」

 

目を凝らして見ると、確かに厳龍は怪我をしていた。

腹から大きく血を流していた。

だが、欠魂が怪我の所に集まり、みるみる傷が癒されていた。

 

「・・・どうやら、欠魂によって、傷が塞がっているみたいだな」

 

「なによ、それ!卑怯よ!」

 

「ハッハッハッハ!この世界いれば、欠魂など無限に存在する!私は無敵だ!」

 

厳龍は高笑いした後、笑みを浮かべながら、刀の矛先を茜雫に向ける。

 

「さて、そろそろ儀式を行いたいものでな。拘束させてもらうぞ」

 

ドン ドン ドン

 

刀の先端から霊子でできた、鋭利のようなものが飛んできた。

しかも、ものすごい速さで、茜雫が躱せない程に。

 

「っ!?」

 

「茜雫!」

 

京夜は茜雫を押し、守る。

だが、京夜は飛んできたものに当たってしまう。

 

「ぐおっ!」

 

「京夜!」

 

京夜はそのまま飛ばされ、壁に背中から激突する。

そして、霊子でできた鋭利なものは、広がり、壁と同化した。

まるで、岩でできた蜘蛛の巣のようだった。

 

「な、なんだよ、これ!?う、動けねえ!?」

 

「京夜、今、助けに-----」

 

「させん」

 

「っ!?」

 

助けに向かおうとした茜雫だったが、背後から厳龍が迫っていた。

厳龍は茜雫を殴り飛ばす。

 

バギッ

 

「うあああ!」

 

「茜雫ぁ!厳龍、てめえ!」

 

「大人しく見ているがいい、死神。安心しろ、殺しはしない。-----半殺しだがな」

 

京夜に向け、厳龍は微笑する。

茜雫は厳龍に歯向かおうとした。

 

「く・・・!はあっ!」

 

ギンッ!

 

「うあっ!」

 

しかし、厳龍に弾き飛ばされてしまう茜雫。

ズザザッと地面を擦ってしまう。

 

「・・・めろ・・・」

 

京夜が小さく呟く中、厳龍は茜雫に足蹴りした。

 

ゴッ

 

「ぐはっ!?ゲホッ!ゴホッ!」

 

「そんなに強く蹴ったつもりは無いのだがね」

 

厳龍は茜雫を見下しながら、そう言い放った。

 

「・・・やめろ・・・」

 

京夜の声が徐々に大きくなる。

 

厳龍は茜雫の首を持ち、持ち上げた。

 

「ぐ・・・あ・・・が・・・」

 

「さあ、とっとと、意識を失え-----」

 

その瞬間、京夜の怒りがMAXになった。

 

「やめろっつってんだろおおおおおおおおお!!!!!」

 

「ふん、叫ぶことしか出来ない貴様に何ができる」

 

「きょう・・・や・・・」

 

厳龍は京夜を冷たく見、茜雫は朦朧とする意識の中で、京夜を見据えた。

京夜は今まで茜雫と過ごしてきたことを思い返しながら、語る。

 

「茜雫はなぁ、独りだったんだ。寂しくて、悲しくて、自分が何者かわからず、苦しんでいた。だから、俺が傍にいてあげなくちゃいけないんだ-----」

 

さらに、京夜は自分に言い聞かせるかのように、叫んだ。

 

「茜雫を、護るって、俺の魂に、誓ったんだああああああああ!!!!!」

 

その瞬間、霊圧が急激に上昇した。

 

「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」

 

ピシッ バギッ

 

拘束したいた、蜘蛛の巣状の岩にヒビが入り始めた。

そのヒビがどんどん広がり、そして-----

 

バガンッ!

 

拘束が解けた。

 

「なんだとっ!?」

 

「茜雫あああああああああ!!!!!」

 

京夜は厳龍に突貫し、凄まじい勢いで斬りつける。

 

「くっ!」

 

茜雫から手を離し、避ける。

腕に掠った。

今の攻撃はただの剣圧だけで、崖を切り裂いた。

 

「ゲホッ!ゲホッ!」

 

「茜雫、大事か!?」

 

「な、なんとかね・・・」

 

茜雫はゆっくりと立ち上がった。

京夜もそれを見て、安堵する。

 

「そ、そうか。よかっ-----っ!?」

 

ゴゴゴゴゴ・・・・・

 

突如、地面が揺れ始めた。

所々から亀裂が入り始めている。

 

「な、なんだ!?」

 

「何が起こったの!?」

 

「そんなバカな!?まだ世界崩壊には早過ぎるぞ!?」

 

厳龍もこの状況は理解していないようだ。

ふと、京夜はあることを思い出した。

 

「まさか-----」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、尸魂界にて。

 

「報告!危険領域にまで侵攻!さらに、規模を大きくしています!」

 

「総隊長!これ以上は危険です!」

 

技術開発局の隊員が元柳斎に報告する。

冷や汗を流し、隊員たちは焦っていた。

 

「総隊長、まだお待ちになられますか?」

 

「むぅ・・・」

 

副隊長の長次郎が問いかける。

元柳斎は訝しげに悩んでいた。

未だ、隊長たちは戻ってきていない。

 

しかし、決断しなければならなかった。

 

「・・・致し方あるまい。鬼道砲を放つのじゃ」

 

「はっ!鬼道砲を発射準備に取り掛かれ!」

 

世界を取るか、隊長たちを取るか。

どちらを取るかは明白だろう。

苦渋の決断であったが。

 

「鬼道砲、射出体制に入りました!」

 

「いつでも撃てます!」

 

「よし・・・。鬼道砲、ぅてえーーーーー!!!」

 

ドン

 

鬼道砲が発射された。

現世が映っている空に、真っ直ぐに向かって放たれた。

 

その光景を見ている隊長が2人。

 

「あーあー、撃ってもうた。皆さん、ご愁傷様やね」

 

「・・・いや、彼らは帰ってくるさ」

 

市丸と藍染だった。

 

「その根拠、どこから来はりますの?」

 

「根拠なんてないようなものだよ。仮にも隊長が6人も向かったんだ。賊のような輩にやられはしないさ」

 

それに、と藍染は続ける。

眼鏡が怪しく光った。

 

「・・・この程度でやられてしまったら、面白味がない。計画を練る必要もなくなってしまう」

 

「ある意味で、信頼してはるんですねぇ」

 

「まあね。同じ隊長だしね」

 

2人は不敵に笑いあう。

不気味な雰囲気が辺りを漂わせる。

だが、それもすぐになくなった。

 

「ほな。僕はここらで失礼しますわ。隊員たちをまとめあげなくちゃいけまへんからね」

 

「そうかい・・・。なら、僕も自分の隊の方へ戻るとしよう」

 

そう言い終えると、2人は離れていく。

 

ダークワンの騒ぎの裏で、闇が着実に大きくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り、ダークワンのアジトにて。

 

京夜は憶測を立てた。

 

「鬼道砲が、撃たれた・・・!」

 

「嘘でしょ!?皆、脱出してないんだよ!?」

 

「多分、ギリギリなんだろう。向こうも、こちらも、な・・・」

 

京夜は限りなく、近い答えだと思った。

タイムリミットまで少ししかない。

このまま、厳龍との戦闘を放棄し、脱出してもいいのだが・・・

 

「死神たちめえ、やってくれたな・・・!貴様らだけでも、殺す!」

 

(あの様子じゃあ、逃がしてくれねえよな・・・。それに-----逃げるなんて、性に合わねえしな!)

 

京夜は鬼神を構え直す。

 

「やる気になるのはいいが、この世界、不安定な状況だぞ?もう傷を癒すことも、出来ないんじゃないか?」

 

「・・・確かに、傷を癒すことはできないな・・・。だったら、話は簡単だ。無傷で貴様らを殺せばいいことだ」

 

「単純明快な答え、ありがとよ」

 

京夜が言った直後、厳龍が霊圧を上げた。

今までのと比べて数倍でかい霊圧だ。

大気がビリビリと振動している。

 

ォン!

 

「一撃だ。一撃で決着を着ける」

 

「まさに、一撃必殺ってことか。いいぜ、その挑発、受けてたつぜ!」

 

ォン!

 

京夜も霊圧を上げる。

巨大な霊圧同士がぶつかり、周りで火花が散っていた。

その光景に唖然としてしまう茜雫。

 

「な、なんて、霊圧の高さなの・・・」

 

「茜雫、今の厳龍には近づくな。段違いで危険だ」

 

「なっ!?た、確かに、今の厳龍じゃ、私は歯が立たないと思う。・・・けど、決めたんだよ!京夜と一緒に戦って帰るんだって!」

 

茜雫が心から叫ぶと、京夜はふっ、と笑みを零した。

 

「誰が戦うな、なんて言った?」

 

「え・・・」

 

「俺は、近づくな、って言ったんだ。弥勒丸の特性を思い出せよ」

 

「あっ・・・!」

 

弥勒丸は風を起こし、竜巻を発生させるもの。

何も、厳龍に近づかなくていいのだ。

そして、京夜は茜雫に耳打ちをする。

 

「そこでだ。弥勒丸の特性を生かした、いい作戦がある。耳を貸せ」

 

「何なの?作戦って?」

 

「実はな-----」

 

茜雫に作戦の内容を話す。

聞いた瞬間、茜雫は驚愕した。

 

「なっ!?バカじゃないの!?そんなの危険すぎる-----」

 

「じゃあ、よろしく頼むぞ!」

 

「ちょ!?ああ、もう!」

 

茜雫の呼び止めを振り切り、厳龍と対峙する。

 

「最後のお話は済んだか?」

 

「最後なんかじゃねえ。俺たちには未来がある。お前を倒して、帰る。それで終わりだ」

 

「最後の最後まで、減らず口は治らんか」

 

「時間がねえ。さっさと始めようじゃねえか」

 

「そうだな。-----参るぞ、死神!」

 

ドンッ

 

2人は同時に駈け出した。

 

「おおおおおおおおおおお!!!」

 

「はああああああああああ!!!」

 

ガンッ

 

厳龍の刀と鬼神がぶつかる。

巨大な霊圧同士がぶつかったせいで、地面にクレーターができる。

そのまま拮抗状態になる。

 

ギリリリリリリ!

 

「・・・一撃、だと言ったが、撤回しよう。どうやら、一撃では終わらなそうだ」

 

「なに・・・?」

 

「私には2本目の刀がある!」

 

左手から刀が現れた。

 

「これで終わりだ!」

 

「!」

 

ザン

 

厳龍は2本目の刀で京夜を突き刺した。

だが-----

 

(・・・?妙だ。手応えがない・・・?)

 

違和感を感じる厳龍。

その瞬間、京夜の姿が歪み、消えた。

 

ゴウッ

 

「なっ!?」

 

「それは残像だ」

 

「上だとっ!?」

 

見上げると、京夜が立っていた。

京夜は目を瞑り、呟いた。

 

「憑依・破道の七十三『双蓮蒼火墜』」

 

ゴゥッ

 

鬼神から蒼白い炎が噴き出し、纏う。

さらに、その炎は京夜自身にも及ぼし、身体全体を包み込んだ。

京夜の背中から、蒼白い翼が生える。

 

「茜雫、今だ!」

 

「もう、どうなっても知らないからね!」

 

茜雫は弥勒丸を振るった。

向かう先は-----なんと、京夜だった。

 

京夜が建てた作戦は一言だった。

『俺に弥勒丸を放て』だ。

 

「弥勒丸!」

 

ゴッ

 

「ぐっ!?ぬううっ!!!」

 

竜巻が京夜に直撃する。

苦悶の表情を浮かべる京夜。

しかし、異変が起きた。

 

ズオォォ・・・

 

京夜から生えている翼に、茜雫が放った竜巻が吸い込まれていった。

そして、全て吸い込んだ後、京夜の霊圧が爆発的に上昇した。

 

バヂッ バヂヂッ

 

翼が、鬼神が、京夜の身体が紫電を帯びる。

鬼神に纏っている炎は大きくなり、鬼神の数倍の大きさに変わった。

翼も同様に巨大化していた。

 

憑依・双蓮蒼火墜

その能力は複数ある。

1 相手に炎の残像を残すことができる。

2 鬼神と自分の身体全身を炎で包み込むことで、攻撃力と身体能力が上昇する。

3 周囲にある高密度の霊力を吸い込み、自分の糧とする。

しかし、発動には条件もある。

1 相手に至近距離での発動。

2 周りに高密度の霊力(今回の場合は弥勒丸の力)が自分の周囲になければならない。

3 大量の霊力を消耗する。

 

京夜の姿を見て、厳龍は目を見開いていた。

 

「なん・・・だと・・・。死神如きが・・・そんな巨大な霊圧を・・・」

 

「お前にはわかるまい。どうして、これほどの力を出せるのか、わかるはずがないんだ。茜雫を、欠魂を道具としか見ていないお前には!」

 

京夜は翼を羽ばたかせ、厳龍に迫った。

 

「これで、本当に最後だ!厳龍!」

 

「く!私を、この厳龍を、なめるなあああああ!!!」

 

ドゴン!

 

炎を纏った鬼神と2本の刀がぶつかった。

その瞬間だった。

 

バキン

 

「バカな、折れて-----」

 

刀が灼かれ、折れた。

 

ザンッ

 

「が・・・ご・・・は・・・」

 

一瞬で勝負がついた。

京夜は厳龍の下半身を両断していた。

しかし、血は流れていない。

傷口が炎に焼かれているからだ。

 

「な、なぜ・・・そんな、力が・・・出せる・・・」

 

「・・・結束の力だからだ。俺と茜雫と、仲間たちによる、結束だ」

 

「・・・結束、か・・・」

 

厳龍の身体が徐々に焼かれ、消えていく。

炎が顔にまで差し掛かった時、京夜に言い残した。

 

「貴様は・・・良い死神になりそうだ・・・」

 

ゴウッ

 

それを最後に、厳龍は消え失せた。

 

「ふう・・・終わったのか・・・」

 

京夜は憑依・双蓮蒼火墜を解除する。

その時、茜雫がやって来た。

 

「京夜!」

 

「おう、茜雫」

 

「終わった、の・・・?」

 

「ああ、終わったぞ。もうお前が恐れることはない」

 

「ほ、本当に・・・?」

 

茜雫は俯き、身体が震えていた。

泣いているかのように見えた。

 

「お、おい、茜雫-----」

 

「よ、よかったーーー!!!」

 

「うおっ!?」

 

茜雫は京夜に飛び掛かり、抱きついた。

 

「よかった・・・。京夜が無事で、本当によかったよーーー!」

 

「わかった!わかったから!離れろよ!少なからずでも、怪我してんだから!」

 

茜雫を引き剥がそうとするも、中々離れてくれない。

そう悪戦苦闘していると-----

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

 

「うおっ!?」

 

「きゃ!?」

 

地面が大きく揺れた。

地面が割れ、崖は崩れ始めていた。

所々から巨大な霊子の柱が噴き出していた。

 

「まずい、崩壊が始まっている!?」

 

「うわわっ!?は、早く、戻らないと!?」

 

「あ・・・」

 

「どうしたの、京夜!?」

 

ここに来て、京夜は重大なことを忘れていた。

 

「・・・帰り道、わかんね・・・」

 

「バ、バカーーーーー!?」

 

本当におバカである。

ちなみに、当然ながら、茜雫もわからなかったりする。

 

2人が慌てていると、助け舟がやってきた。

 

「京夜!茜雫!」

 

「海燕さん!?」

 

「あ、海燕!」

 

海燕がやって来た。

遅い2人を心配して、この状況下の中、やって来たのだ。

 

「急げ、お前ら!あと数分で爆発するぞ!」

 

「海燕さん!出口を案内して下さい!」

 

「それくらいわかっとけよ!?ったく、こっちだ!着いて来い!」

 

海燕に案内されながら、2人は出口に向かう。

ふと、後ろを見ると、世界がどんどん崩れていくのが見えた。

 

ドン ドン ドン

ガラガラガラ

バギッ ミシミシッ

 

「・・・世界が崩れていく」

 

「スゴイね・・・。こんな光景、忘れられないよ・・・」

 

「無駄口叩いてんじゃねえ!ほら、見えたぞ!」

 

出口が見え、3人は着地する。

急いで、出口に向かおうとした瞬間。

 

「うわっ!?」

 

ドテッ

 

茜雫がコケた。

 

「おまっ!?何やってんだよ!?」

 

「クタクタなのっ!大目に見て-----きゃ!?」

 

「うおっ!?」

 

ドゴン!

 

茜雫のすぐ後ろで地面が爆発した。

あと1歩、後ろだったら、完全に爆発に巻き込まれていただろう。

出口付近にいる海燕さんも焦りが見える。

 

「急げ、京夜!」

 

「わかってます!茜雫!」

 

「な、なにっ!?」

 

「担ぐぞ」

 

「ほえ?」

 

茜雫の返答を待たず、京夜は自分の肩に担いだ。

原作の一護がグリムジョーと戦った後に、織姫を高台から降ろす時と同じように。

 

「ちょ!?やめてよ!?恥ずかしいから!?」

 

「状況わかって、言ってんのか!?そもそもお前が-----あぶねっ!?」

 

真横で爆発した。

京夜は話す時間も惜しいくらいに、走り出した。

走り抜けた所が次々と爆破する。

 

ドゴンッ ドゴンッ ドゴンッ

 

「京夜、後ろ~~~~~!?」

 

「わかってるって!!!うおおおおおおおおっ!!!!!」

 

一気に、走り抜け、出口が目の前にたどり着いた。

 

「それっ!」

 

そして、無事に海燕と一緒に出口に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現世にて、民家の屋根の上で双眼鏡を覗いている8人がいた。

仮面の軍勢だ。

 

「・・・・・・・・」

 

「なんや、ひよ里、ソワソワして。心配しとんのか?」

 

「や、やかましいわ、アホ真子!誰が死神なんかを-----」

 

「そう言ってる割には、顔に書いてあるで~。『し、心配やな~』って!」

 

「しねっ!」

 

「いったぁ!?」

 

ひよ里は平子の足に痛烈な打撃を与えた。

蹲る平子。

 

「しかし、流石に遅すぎやしねえか?もう1時間近くなるぜ」

 

「大丈夫さ。彼らは帰ってくるよ」

 

拳西が時計を気にしながら言うと、ローズがそれに答えた。

 

「へえ、随分と自信有り気だな。根拠はあるのか?」

 

「根拠?決まっているじゃないか」

 

ラブの問いにローズは髪をはらいながら、告げる。

 

「僕の勘がそう言っているんだよ」

 

「・・・そんなドヤ顔されてもな・・・」

 

ローズの意味不明な根拠に困るラブ。

 

すると、状況は一変した。

 

「あ!見て見て!帰ってきたよ!」

 

白が指を指し、声をあげる。

 

他の7人は急いで双眼鏡を覗いた。

 

ザバァッ ザバァッ ザバァッ

 

川から死神たちが現れた。

無事に帰還したみたいだ。

 

「・・・京夜さんと茜雫さんの姿が見えませんネ・・・」

 

そう、京夜と茜雫の姿が見えなかった。

2人はまだ帰ってきていない。

 

「な、なにやっとんのや!まさか、間に合わなかった-----」

 

「いいや、ちゃうで」

 

ひよ里が焦るのに対し、平子は何か見据えているかのように、冷静だった。

 

「あいつらは帰ってくる。必ずな」

 

そう言った数分後、数人が川から現れた。

 

ザバァッ

 

京夜と茜雫、海燕だった。

京夜は体勢が整えられなかったのか、地面にドテッと滑り込んでしまう。

その際に、茜雫を地面に投げ飛ばしてしまった。

 

「おおっ!帰ってきよったか!」

 

「おかえり、やな。2人とも」

 

ひよ里は安堵し、平子は微笑む。

そして、双眼鏡を覗いていると-----

 

『いった~~~!ちょっと、もう少し、丁寧に扱いなさいよ!』

 

『はあ!?無理があるだろ!あの状況じゃ!』

 

『だからって、運び方考えなさいよ!何よ、あのぶっきらぼうな運び方!』

 

『あれが一番早く走れる運び方なんだよ!というか、お前が転ばなけりゃ、こんなことにはならなかったんだろ!』

 

『あんたのスタミナと私のスタミナを同じにしないで!こっちは長丁場の戦闘でボロボロなの!』

 

『俺を体力バカのように言うんじゃねえ!?』

 

『なによ、実際そうじゃない!』

 

『違うわ!バカ!』

 

『バ、バカじゃないわよ!この変態!』

 

『んだと!このチビッ!』

 

『うるさいっ!タコッ!』

 

『貧乳!』

 

『ひっ・・・!む、胸はあるわーーー!!!』

 

と、まあ、イチャイチャと喧嘩していたのだった・・・

 

「何や、あれ」

 

「ハハハ・・・。ま、まあ、元気そうで良かったじゃないですカ」

 

リサが冷めた目で呟き、ハッチが顔を引きつりながら、弁明する。

 

「でぇきてぇる~」

 

「白!?お前、そいつぁ、某妖精漫画に出てくる青猫の-----」

 

「やめな、ラブ。追放されるよ」

 

白が色々とギリギリの発言をし、ラブがそれに反応する。

すかさず、ローズは止めに入る。

 

「で?平子、あいつらを見届けてどうするんだ?」

 

「決まってるやろ?帰るんや」

 

「は、はあ!?」

 

拳西が平子に問うと、平子は予想外な発言をした。

ひよ里は驚愕する。

 

「当たり前やろ。あんな所にワイらが行ったら、水を注すようなもんやし、俺たちが危うくなるんや」

 

「まあ、そうだな」

 

拳西はわかっていたかのように頷く。

ひよ里は渋々といった感じだ。

 

「えー!キョウヤンとセンナンの所に行きたいー!」

 

「うるせえ。わがまま言うんじゃねえよ、白」

 

白がジタバタと動くが、拳西に一喝されてしまう。

 

「まあ、また部屋に行けばいいことや。そして、下着やら18禁物を漁る」

 

「真顔でスゴイこと言わないで下さイ・・・」

 

リサとハッチがそう会話する中、平子が口を挟む。

 

「いや、ワイらは京夜たちには会わへん」

 

「なんでだい?」

 

ローズが聞くと、平子は呟いた。

 

「京夜は護廷の死神や。こんな騒動が起こったんや、茜雫ちゃんと共に、尸魂界へ帰還するやろ。それに-----」

 

平子は一度話を止め、今度は笑みを溢しながら、口を開いた。

 

「もうあの子にワイらがいなくても大丈夫や。周りにたくさんの仲間が増えたからの」

 

京夜と茜雫は相変わらず口喧嘩をしている。

それを微笑みながら、見ている周りの死神。

ルキア、海燕、浮竹、京楽、冬獅郎、乱菊、蜂砕、剣八、やちる・・・

 

その光景を見て、他の仮面の軍勢も悟ったみたいだ。

 

「ほな、皆、帰るで。夕飯、食べようか」

 

各々、立ち上がる。

京夜たちを見据え、踵を返し、帰ることにした。

皆、同じ思いなんだろう。

 

茜雫を安心して送れる、と。

 

8人は自分たちのアジトへ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こらー!人ん家の屋根で何しとんのじゃーーー!」

 

「やばっ、バレよった。に、逃げるで~~~!」

 

・・・締まらない8人である・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流魂街にて、アキたちは押されつつあった。

 

「・・・はあ、はあ」

 

「もう、こいつら、何度も出てきて!ウザすぎだよ!」

 

-----頑張って。京夜を信じること。

 

アキは鎌を用いて、応戦し、焔、雫は打撃で戦っていた。

だが、長時間の戦闘、及び、減らない敵に体力が減りつつあった。

 

-----信じてる、京夜。だから、私もこの家を死守する!

 

アキが意気込み、構えた瞬間だった。

欠魂がピクン、と反応した。

すると、徐々に消えていき、一匹もいなくなった。

 

スッ

 

「・・・は?」

 

「ど、どういうこと・・・?」

 

-----終わった、のかな・・・?

 

3人は疲労感からか、ドサッと座り込んでしまう。

今日はぐっすり眠れそうだった。

 

-----京夜、やったんだね・・・

 

空を見上げると、現世の光景はそこにはなかった。

星空が綺麗に輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り、京夜と茜雫は漸く口喧嘩が終わったみたいだった。

 

「まあ、今後はちゃんと運ぶこと!お姫様抱っこで!いいわね!」

 

「(お姫様抱っこ・・・?)へいへい、わかったよ」

 

話が終わった所で、ルキアが帰りを促した。

 

「京夜、帰るぞ。傷を癒そう」

 

「ああ、そうだな」

 

京夜はルキアや隊長たちの後を追うように帰ろうとする。

その時、後ろから茜雫が声をかけた。

 

「あ、京夜!」

 

「うん?」

 

「えっと・・・ありがとう!」

 

満面な笑顔で言った。

その感謝には色んな意味が込められていると、京夜は感じた。

自分を救ってくれたこと、見捨てなかったこと、最後の最後まで戦い、こんな自分に付き合ってくれたこと・・・

京夜はふっ、と笑みを溢しながら-----

 

「帰ろうか」

 

「うん!」

 

茜雫は京夜の元へ行き、並んで帰る。

 

今宵、激闘は幕を閉じた。

世界崩壊は阻止され、1人の少女が救われたのだった。




いかがでしたでしょうか?

茜雫編、遂に完結!
いや~、長かった!だからなのか、終わると、ちょっぴり寂しいような、嬉しいような・・・

ちなみに、白哉は先に帰りました。
だから、京夜と茜雫が帰って来た時には、名前がなかったでしょ?気づかなかった?

では、今後の方針を発表したいと思います!
この後、後日談の話を入れ、数話コメディ重視のオリ話(1話完結)を挟み、遂に原作介、の予定です。
もうシリアスは嫌だ・・・
鬱になる・・・
それは冗談ですけど、そろそろ原作介入しなければなりませんね。
出したいヒロイン、もとい、ハーレムメンバーを入れたいんですよ!
たつきだったり、夜一だったり、雨だったり、ハリベルやウルキオラ・・・は違うな。これは腐女子だ。

それでは、次回をお楽しみに!
ちなみに、次回はアイブリです!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。