BLEACHへの転生者   作:黒崎月牙

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どうも、みなさん、今回も戦闘メイン、最後はコメディ風に終わります。

最近、文化祭の準備で執筆ができない・・・

そんな感じでどうぞ!


力を魅せることに意味がある

「197・・・198・・・199・・・200!」

 

やちるちゃんに振り回されてから、翌日の朝。

 

今、俺は河原で鬼神を素振りしていた。

河を挟んで、片方は高い岩壁、反対には森林が生い茂っている所だ。

俺の日課は基礎体力作りの訓練だ。

 

あの偉大な漫画、ワ〇ピースのゾロも基本、基礎体力をつけることで、あそこまで強くなれる。

だから、俺もそれに習い、体力作りに励んでいるのだ。

 

この場所はいい。

なんせ、人がほとんど来ないのだ。

あんまり、人がいる所でやると、集中できないので、こういう所でやった方がいいのだ。

 

さて、悶話休題。

 

そんな俺が修行の休憩がてら、水を飲もうとした瞬間(とき)、ここに珍しく人が来たのだ。

しかも、俺が見たことがある人だ。

 

「よお、邪魔するぜ」

 

「あ、一角さん!」

 

岩壁の上から一角さんがこちらを見ていた。

 

相変わらず輝いているぜ!その頭!

 

「こんな所で修業してんのか。強さの秘訣ってやつか?」

 

「いや~、こういう静かな所がやりやすいんですよ-----ところで、今日はどうしたんですか?俺に用でも?」

 

昨日の今日で一角さんが来るのは何か用でもあるんだろう。

そうでなければ、わざわざ来るわけがない。

はっ!まさか、やちるちゃんが何か言ったのか!?

 

「実はな・・・てめえに紹介してえやつがいんだよ」

 

「紹介したいやつ・・・?」

 

誰だ?う~ん、思いつかないな。

 

と、思ったその時だった。

 

「っ!?」

 

いきなり、俺は巨大な霊圧を感じ、身を強張らせる。

 

な、なんだ・・・!?このでかい霊圧はっ!?

 

その原因に目を向ける。

そこには・・・・・

 

「ははっ!ははっ!はははははははっ!!!」

 

巨漢な男が上から降ってきた。

しかも、斬魄刀を抜き身にしながら。

 

これは・・・まさかっ!?

 

「はっはあ!!!」

 

「うわっ!?」

 

ドン!

 

大男が着地する瞬間に、俺を斬ろうとした。

しかも、地面が抉れるほどに。

俺はなんとか、後転し、躱す。

 

あ、あんなの食らったら、死んじまう!?

-----って、この声はっ!?

 

「いい反応だ・・・。てめえが鬼柳院か・・・?」

 

「あなたは!?・・・十一番隊隊長、更木剣八・・・」

 

左目に眼帯。髪は針のように逆立っていて、その毛先には鈴がついている。

俺を余裕で越す巨体-----間違いない。歴代最強の死神、更木剣八だ・・・

 

「ど、どうして・・・あんたが・・・」

 

「その方が俺が紹介したかった人だ」

 

一角さんが捕捉説明してくれた。

 

なんて人を紹介すんだ!?

俺、殺されちまう!

 

そう言ったように、剣八は獰猛な獣の如く笑う。

 

「てめえ、強えらしいな・・・」

 

「いえ、全く・・・」

 

「嘘つくなよ・・・。一角を倒したんだ。それなりの実力は兼ね備えているだろ?」

 

「・・・っ!?」

 

ゾワッ!と背筋に寒気が走った。

また1段階、霊圧が上がったのがわかる。

 

これが・・・隊長格の強さ・・・!

 

「始めようぜ・・・。俺を満足させてくれよ?」

 

剣八が低い声で言いながら、剣を構える。

 

「殺し合いの時間だっ!!!」

 

ダンッと地を駆け、俺に接近する剣八。

 

は、速いっ!?

 

「そらぁあ!!!」

 

「ぐっ!」

 

ガン!

 

剣八の斬撃を俺は鬼神で受け止め、防御する。

 

これはマズイ!マズすぎる!!

1発受け止めたけど、重い!

 

「ちっ!」

 

「ああ?逃げんじゃねえよ・・・」

 

俺は1度距離を離し、体勢を整える。

 

「やめてくれっ!俺はあんたと闘う道理はないっ!」

 

「道理・・・?んなもん、ねえよ」

 

話し合いで納められるかと、少し思ったが、やはりダメか・・・

 

「俺は強えやつと殺りてえんだ。それに-----闘ったって、死ぬだけだろ?」

 

「くっ!」

 

本物を目の当たりにすると、一護があんなに恐怖し、死にかけたのがわかる。

こいつは化け物だ・・・

 

「まだまだいくぜぇ!始まったばかりだからなぁ!」

 

「ぐぅう!」

 

ギンッ!

 

再び、迫ると、俺に剣を振るう剣八。

なんとか、防御する俺。

 

くそっ!手が痺れる!一撃がこんなに重いのかよ!

こりゃあ、四の五の言ってる場合じゃない!

出し惜しみしていると・・・・・死ぬ!

 

「うおおおああああ!!!」

 

ザンッ!

 

「あ?」

 

俺は反撃に転じ、鬼神を振るう。

その刃が剣八の身体を斬る。

 

よし!刃は通る!一護みたく、霊圧にやられて刃が通らなくてよかった!

 

しかし、そんな喜びは、たった一言でぬか喜びに変わる。

 

「なんだ、やりゃあ、出来んじゃねえか」

 

「っ!?」

 

笑っていた・・・

自分が斬られているのに、それが、そのやり取りが喜びでもあるかのように・・・

 

「そのまま、集中してろよ・・・。じゃねえと-----」

 

剣八は叫んだ。

 

「簡単に死んじまうからなぁ!!!」

 

「うおっ!」

 

剣八の斬撃を紙一重で避ける。

 

さっきより、速い!?

闘う度に強くなってやがるのかよ!?

 

「ははははははははははははっ!!!」

 

ガン!ザンッ!ゴッ!

 

「ぐうぅぅ・・・!」

 

幾度の斬撃を俺は受け止めていく。

 

このままじゃ、手がいかれちまう!

 

そうして、限界が訪れようとした瞬間だった。

 

バギッ!

 

「鬼神がっ!?」

 

鬼神の刃が欠けたのだ。

 

う、嘘だろ!?こんなことって・・・!?

手も限界、刃が欠けた・・・このままじゃ-----

 

その一瞬の隙を剣八は見逃さなかった。

 

「集中してろって言っただろ?」

 

「しまっ!?-----」

 

ザンッ!!!

 

剣八の刃が俺の身体を斬り、鮮血が舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ、終わっちまったか・・・」

 

隊長と戦闘を開始した京夜。

だが、隊長の一方的だったな。

今、京夜は大量の血を流しながら、ぶっ倒れている。

 

ま、四席にしては長かった方だったんじゃねえか。

けど、、続けられねえけどな。

 

「よっと。このままじゃ、京夜が死んじまうからな。治療を-----ん?」

 

京夜の元へ向かおうとした俺だったが、動かねえはずの京夜が-----立ち上がりやがった。

 

「・・・まだだ・・・」

 

ゆっくりと、満身創痍になりながらも、立ち上がった。

 

「まだだ!」

 

その目が鋭く、闘争心に溢れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(斬られた・・・。負ける、のか・・・?)

 

俺は倒れながら、そんなことを思っていた。

視界の傍らには剣八が興味を失せたように見ながら、離れようとする。

 

(俺は・・・死ぬのか・・・?)

 

『情けん。それでも我が主か』

 

『まだ、真の実力をだしていないというのに』

 

頭の中に声が聞こえた。

 

この声は・・・鬼神か。

 

『立て、主』

 

『我々を発揮せぬまま負けることは許さん』

 

(・・・そうだな。まだ、俺は、闘える!)

 

俺はフラフラと立ち上がる。

 

「・・・まだだ・・・」

 

脚が震えている。頭が痛い。視界がぼやける。

けど、俺の魂はまだ折れてない!

 

「まだだ!」

 

「・・・あ?」

 

剣八は俺の様子を見、立ち止まる。

 

「やめろ、死にぞこないを斬る価値はねえ。今回は運がよかったと-----」

 

「いいのか・・・?俺は、まだ、本気を、出して、ない・・・」

 

「あん・・・?」

 

血を流したせいか、頭に血が昇ってやがる。

思考がまともじゃねえな。

俺はこんなにも戦闘狂だったか?

 

俺は鬼神を虚空に上げる。そして、叫んだ。

 

「『纏え 鬼神』」

 

ドン!

 

衝撃で煙があがり、流れている河が波をたてる。

煙が晴れると、そこには-----巨大な大剣があった。

白銀の大剣。その腹上部には、白の勾玉と黒の勾玉が繋がった球体が埋め込まれている。

 

同時に俺の霊力と霊圧は跳ね上がる。

そのおかげか、さっきの傷が癒えていた。

 

「はっ!はははっ!」

 

その様子を見て、剣八は不敵に、高らかに笑った。

 

「いいぜ!鬼柳院!そうこなくちゃなあ!」

 

ダンッと俺に迫る剣八。

すぐさま、剣を振り上げてきた。

 

ガンッ!

 

俺は鬼神の腹で防御し、拮抗状態に入る。

お互いの霊力がぶつかり、地面にヒビが入る。

 

俺は鬼神の勾玉に手を翳した。

 

「『憑依:破道の三十一・赤火砲』」

 

バンッ!

 

いきなり、爆発し、剣八が吹き飛ばされる。

 

「なんだ・・・?」

 

見ると、鬼神の刀身が炎に包まれていた。

 

そう、これこそ、鬼神の能力。憑依鬼道だ。

文字通り、鬼神に鬼道を唱え、その能力を付与させるもの。

しかも、鬼道によっては能力を変化させられる。

 

剣八はそれを見て、混乱すると思いきや、逆に、喜んでいた。

 

「はははっ!おもしれえ!そんな斬魄刀の能力とはなぁ!」

 

「・・・・・・・・・」

 

俺は何も答えなかった。

 

全力でいく。こんな所でやられるわけにはいかない!

 

お互いに見計らい、同時に迫った。

 

「ははははははははは!」

 

「おおおおおおおおお!」

 

バンッ!バンッ!バンッ!

 

幾度となく、刃を交える。

だが、赤火砲の能力を纏った鬼神の力は、斬る度に爆発を起こす。

 

憑依:赤火砲の能力-----斬る度に爆炎を起こす。

 

そのせいで、剣八は身体中に火傷の跡がつく。

 

「爆発するとはなぁ!益々おもしれえ!」

 

「ちっ!しぶてえな・・・」

 

自分だけがボロボロになる一方的な闘いというのに、剣八は楽しんでいる。

 

こうなったら、別の鬼道だ!

 

「『憑依:破道の四・白雷』」

 

バチッ

 

その瞬間、刀身に雷が纏った。

 

「他の鬼道か!雷にして、どうしろってんだ!」

 

「・・・すぐにわかる」

 

この鬼道の能力は即効性はない。

が、成功すると、一番恐ろしいものだ。

 

俺は先ほどと同じように、剣の打ち合いを行う。

 

ガンッ!ギンッ!ゴッ!

 

「どうした!何も起こらねえじゃねえか!」

 

「ぐっ!」

 

爆発せず、普通に刃を交える俺。

徐々に力負けし、押され始める。

 

くっ!まだか!

 

「どうしたんだよ!この程度か!」

 

「うっせえ・・・!」

 

もう少し、もう少しだ!

 

俺が鬼神を振り、剣八の顔面に傷がつく。

だが、剣八はそんなことお構いなしに、剣を振ろうとする。

 

「おらあああああああ!」

 

「っ!」

 

斬られる!と、思った時だった。

ピタリ、と斬る寸前で身体の動きが止まる。

 

「な・・・に・・・?」

 

「ふ~、ようやくか・・・」

 

「てめえ・・・何をした・・・」

 

「あんたは今、一時的な軽い麻痺状態になっている。軽いって言っても、身体が少しの間だけ動かないんだけどな」

 

「麻痺、だと・・・?そんなもん-----」

 

「白雷を憑依した俺の鬼神であんたは何度も交え、斬られていた。それが原因だよ」

 

憑依:白雷の能力-----刃を交えるか、相手を傷つけると、麻痺毒が蓄積していく。

 

斬魄刀同士で交えると、鬼神から伝導し、身体に入り込む。

まあ、その場合、蓄積量は身体を斬られるより少ないんだけど。

 

剣八はプルプルと動けずにいた。

 

「大丈夫だ。1回衝撃を加えると、麻痺が解ける-----『憑依:破道の三十一・赤火砲』」

 

ゴウッと刀身が炎に包まれる。

 

「吹っ飛べ!」

 

バンッ!

 

鬼神を一気に振り斬り、剣八は岩壁に激突した。

 

ガラガラ!

 

その衝撃で壁の一部が崩れた。

これで終わるといいんだが・・・

 

だが、俺の期待は裏切られる。

剣八が立っていた。

 

「・・・いいぜぇ。こんなに気持ちが高ぶったのは久しぶりだ・・・」

 

剣八は虚空を見上げ、愉悦に浸っていた。

その上の服が爆発の影響でなくなっていて、半裸の状態だった。

 

「これなら、本気をだしてもいいなぁ!!!」

 

眼帯に手をかける。

 

来るか!

 

ドンッ!

 

「っ!?」

 

外した瞬間、霊力、霊圧が尋常ではないくらい上がった。

身体中から霊力が漏れ出している。

 

空気が震えているのがわかる。

これが・・・剣八の本気・・・!

 

途端、剣八が剣を振った。

 

ザン!

 

「っ!?」

 

その瞬間、流れている河が切れ、何本もの木々を切り伏せた。

 

「今まではこいつに霊力を喰らわせてたからな。そうしねえと、相手がすぐに死んじまう。この霊力は俺の全力だ」

 

「・・・・・・・・・」

 

剣八が眼帯の裏を見せる。

そこには5つの口が不気味についていた。

 

俺は鬼神と話した。

 

(鬼神・・・)

 

『主よ、聞こえるか、奴の斬魄刀の悲鳴が』

 

『お互いに力が強すぎる故、分かち合えていない。悲しいことだな』

 

見ると、剣八の霊力に耐え切れず、斬魄刀が刃を欠け続けていた。

まるで、斬魄刀が泣いているかのように・・・

 

(俺はお前らがいるから、ここまで勝てる。一緒にあいつを倒すぞ)

 

『百も承知』

 

『主の仰せの通りに』

 

そう言い、鬼神は柄を握る。

その瞬間、霊力が再び上がる。

纏っている炎も大炎上している。

 

「へえ、まだ霊力が上がるか」

 

「どこまでも上がるさ。俺は鬼神と闘っている。俺は1人じゃない。あんたにはわかんねえと思うけどな」

 

「へっ!力がなけりゃ、強くなれねえ!そんなもんに俺は頼らねえんだよ!」

 

お互いに霊力をぶつけ合う。

俺の背後には鬼、剣八の背後には亡霊の幻影が映しだされる。

 

お互いに睨み合い、攻撃の機会を窺う。

 

どこかで葉が落ちた瞬間。

 

「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」」

 

ガンッッッ!

ドゴン!

 

お互いにぶつかり、煙が舞う。

次第に煙が晴れていった。

 

俺の刃は-----剣八の腹を斬っていた。

 

「・・・闘えてよかったぜ・・・。また・・・闘おうぜ・・・」

 

最大火力で爆発したせいか、横腹が抉れていた。

だが、命には関わらないと思う。

ドシャと先に剣八が崩れ落ちる。

 

「・・・誰が・・・闘うってんだ・・・もう懲り懲りだ・・・」

 

ドパッと俺の身体から鮮血が舞う。

今の一撃と先ほどの一撃がクロスしたような傷跡。

癒えている時間が切れたのか、2つの傷から血が流れた。

 

もう・・・無理・・・意識が・・・

 

俺は意識を途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ!・・・はあ!・・・はあ!・・・」

 

四番隊隊舎の廊下をルキアは駆けていた。

 

「おい、ルキア、待てって!」

 

「これが待てられる状況ですか!」

 

ルキアの後を海燕は追いかけていた。

 

剣八との戦闘後、京夜が重傷を負った、という情報はすぐに十三番隊に伝わった。

それを聞いたルキアは顔を青くして、四番隊に向かった。

海燕も追いかける形になったのだ。

 

「京夜!・・・京夜!・・・京夜!・・・」

 

走ること数分、京夜の部屋に辿り着いた。

ルキアは勢いよく、扉を開ける。

 

「京夜ぁ!!!」

 

ルキアは目の前の光景に息を飲んでしまった。

なぜなら-----

 

 

「大丈夫~、京夜~。あ、あたしが癒せば早く治るかしら!この胸で!」

 

ベッドにいる京夜の脚に跨って、胸の谷間を京夜に見せつける乱菊。

 

「剣ちゃん、どうだった?楽しんでいた?ね~、どうなの~」

 

京夜の傷ついているはずの肩に、何事もなかったかのように、肩車してもらっているやちる。

 

「全く、更木と闘うとは・・・命知らずめ。あと、か、勘違いするなよ。私がここにいるのは、単に宿敵に説教するためであって、心配とかは-----」

 

徐々に声が小さくなり、頬を赤らめ始めるが、ちゃっかり手を握っている蜂砕。

 

「京夜さん、病院の生活はお暇でしょうから、本を持ってきました!あ、その怪我じゃ、本を捲れませんよね。私が手伝いましょう!」

 

京夜の横に陣取り、本を読ませようとしているが、妙に近く、胸が腕に当たっている七緒。

 

「よいしょ!―――――できた!京夜くん、リンゴ剥けたよ!あ、た、食べさせてあげるね!」

 

京夜にリンゴを食べさせようとしているが、顔に赤みかかっている雛森。

 

「誰か・・・助けて・・・」

 

この状況に頭を抱え込んでいる、ハーレム鈍感野郎、京夜。

 

 

 

「なっ・・・なっ・・・なあっ!!??」

 

「おー、これはまたすげえな・・・」

 

ルキアは目の前の光景に頭が追い付かなくなっていた。

海燕は呑気に京夜の光景を見ていた。

 

すると、卯ノ花がやってきた。

 

「あら、ルキアさん、海燕さんもきらしたのですね」

 

「おう、来たはいいんだが・・・必要なかったみたいだな」

 

「卯ノ花隊長!これは、どういうことですかっ!?」

 

ルキアは卯ノ花に詰め寄り、問いただす。

諦めたように、卯ノ花は話した。

 

「あなたも自ずとわかっているでしょう・・・この方たちは全員、京夜さんに落とされた人たちです・・・」

 

「なっ!?」

 

この人たちは全員、京夜に恋を抱いているのか!?

そんな感じに、京夜を見ながら、呆けていた。

 

「はぁ~・・・まさか、こんなに宿敵がいるとは・・・」

 

「相変わらずの女ったらしだな」

 

「本人に自覚がないのが、また憎いです・・・」

 

卯ノ花と海燕の会話なんて、右から左に抜けてしまうルキア。

それほど、驚愕だったのだ。

 

「まぁ、仕方ありませんね。私もあそこに参戦しましょう-----あ、ルキアさん」

 

ルキアに話しかけるが、思考が止まっているルキアは反応できなかった。

 

「モタモタしていると、追い抜かれますわよ」

 

「っ!!!」

 

その言葉をきいた瞬間、はっ!と我に返るルキア。

その言葉を言い残し、卯ノ花は京夜に話しかける。

 

「京夜さん、余程、四番隊が気に入ったのですね。入ってもいいのですよ?」

 

「・・・いや、確かに最近、来ているけど、気に入ったわけじゃ・・・。それに、まだ入る気は・・・」

 

「そんなこと言わずに・・・・・」

 

「ちょ!?どこ触ってんですか!?」

 

卯ノ花の手が京夜の胸板をさする。

その手つきが何とも、エロかった。

 

それがきっかけだったのか、再び騒ぎ出す女たち。

 

「~~~~~~~っ!」

 

ルキアはとうとう堪忍袋の緒が切れたのか、わなわなと身体を震わす。

 

「・・・この・・・この、たわけがーーーーーーー!!!!!」

 

ルキアの叫びが四番隊宿舎に響き渡った。




いかがでしたでしょうか?

やっと・・・やっと、鬼神の能力が書けた!
当初から頭の中に描いていたのですが、書けてよかったです!
しかし、京夜がまたチートに・・・強すぎた?

さて、次はみんな大好き、雛モンがでますよ!
さらに、隊長格が2人でます。

ご期待を!

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