インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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学園祭パート1

どうぞー


第四十二話 学園祭、開幕

文化祭が開始されて、一般の人達が次々とIS学園に入っていった

 

 

無論他校の女子生徒や男子生徒も来ており、楽しんでいる様だ

 

 

 

 

そんな一年一組の出し物メイド&執事喫茶はとても大繁盛だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「カズマ!六番テーブルに注文入ったぞ!」

 

 

カズマ「わかった、すぐに作る」

 

 

ウィノ「カズマ!五番テーブルオムライスとナポリタン一つずつ!」

 

 

カズマ「わかった!」

 

 

エミリア「カズマさん!七番テーブルコーヒーとミルクティーです!」

 

 

 

カズマ「静寐、飲み物頼む、俺は調理中だ」

 

 

静寐「OK」

 

 

 

 

今現在、厨房にいるのは執事役のカズマと今回の取り仕切り役の静寐が担当していた

 

 

現場は他の生徒達と、一夏、エミリア、ウィノ、セシリア、箒が頑張っていた

 

 

 

何故カズマが厨房にいるのか…それは数分前の事である

 

 

 

開店前、店の外に大勢の客が待っており、開店の挨拶にカズマが行った

 

 

カズマ「本日はご来店、ありがとうございます…お嬢様」

 

 

と言った瞬間店の前で並んでいた女子達は一斉に黄色い悲鳴を上げて気絶したのだった

 

 

 

カズマ「は?なんだこれ…ぐぇっ!?」

 

 

シャルロット「何してるのぉおおお!?」

 

 

突然の事で戸惑うカズマの首根っこを掴んで店内に引き入れた

 

 

 

シャルロット「何やっちゃってんの!?何で気絶させてるの!?挨拶だけで何であれだけの人数を一斉に気絶出来るの!?」

 

 

カズマ「そんなもん知るか!ただご来店ありがとうございます…お嬢様、って言っただけだ」

 

 

 

カズマが先程と同じ台詞と良い終えた途端に今度は教室内の女生徒達が一斉に黄色い悲鳴を上げて気絶した

 

 

 

シャルロット「えええ!?何でこうなるの!?」

 

 

静寐「…ぐはっ…なんて破壊力…流石の私も膝を着いたわ」

 

立ち上がりながら言う静寐

 

シャルロット「絶対気絶してたよね?絶対膝着く所か完全に気絶してたよね!?」

 

 

ウィノ「どうしよ…またカズマに惚れちゃった…」

 

顔を赤くしてカズマに抱き着くウィノ

 

 

シャルロット「此方に至ってはヘブンしてるし…」

 

 

セシリア「カズマさん!その…もう少しそのイケメンオーラを押さえられませんか?」

 

ここでセシリアがカズマにイケメンオーラの修正を促した

 

シャルロット「いやイケメンオーラって何?」

 

 

箒「そうだな…カズマのイケメンオーラは見る限りどんどん溢れ出している…いやどんどん放出されていると言った方が良いな」

 

 

ラウラ「なるほど…スーパーイケメン人になってるのか」

 

箒が顎に手を当てて冷静にカズマのイケメンオーラを観察し、ラウラが今の状態のカズマを

名付けた

 

 

シャルロット「それ最早暴走してるんじゃないの!?それにスーパーイケメン人って何!?何スーパーサ○ヤ人っぽくしてるの!?」

 

 

一夏「でもこれじゃカズマが接客するとどんどん気絶していくよな…どうする?」

 

 

エミリア「だったらカズマさんを厨房に回すのはどうですか?カズマさんってお料理出来ますよね?」

 

 

カズマ「一応な、メニュー全部は作れる」

 

 

春香「な…ならカズマ厨房お願いね…これじゃどうしようもないわ…」

 

 

春香が教室内を見渡して指示した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至るのである

 

 

一回カズマが料理を運びにテーブルに向かって置いた途端、座っていた女子二人が鼻血を噴いて気絶した

 

 

それからカズマは現場には入っちゃ駄目!!と春香からお叱りを受けて厨房で料理を作っているのである

 

しかし彼の作る料理はどれも天下一品の美味さで見た目もそうだが味も最高級なのだ

 

 

これには料理に自信のあった箒は愕然となって、セシリアは対抗心を燃やしていた……いやセシリアよ…お前は論外だ

 

 

 

 

シャルロットは休憩時間にカズマの料理を一口食べたらすぐに虜になってしまったと言う

 

ラウラは「美味すぎる!!」と叫んでバクバク食っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

そしていつしか店は大繁盛して、鈴の在籍する二組の中華料理屋より圧倒的に売り上げが高かった

 

 

鈴が一度殴りこみをしてきたがカズマの料理を食べた途端愕然としてとぼとぼ帰っていった

 

 

 

 

 

一夏「おい…なんかメイドや執事よりもカズマの料理が目的のような感じがするんだが…」

 

 

 

 

一夏がこう言うのは来客する年齢層が若い男女から幅広い年配の方まで来るようになってしまったのだ

 

みんなカズマの作る料理が美味いとの噂で来ているのだ

 

 

 

春香「あたしも…なんかみんなメイドよりウェイトレスになってる」

 

 

今現在ウェイトレスの数が圧倒的に少ないのでハロ達にも手伝ってもらっている

 

ハロから受信した注文データを8が受け取り、それを厨房で料理しているカズマにディスプレイに映している

 

そしてウェイトレスは料理を運ぶという仕組みになっているのである

 

 

セシリア「一夏さん!ボケッとしてないでくださいまし!!8番テーブルにコーヒーですわ!!」

 

話している一夏を見かけたのかセシリアが叱責した

 

 

一夏「おうわかった!!」

 

春香「とほほ…こんな筈じゃなかったのに…」

 

 

 

今は昼の時間…客はメイドの事よりカズマの絶品料理が味わいたいのだろう…そんな光景にとほほな表情の春香だった…

 

 

 

 

そして交代時間となりカズマ達は自由時間をもらった

 

 

だがここでカズマ達が抜けると執事は誰がやるのか

 

 

 

春香「それについては安心して!強力な助っ人用意したから」

 

 

 

なんと更衣室から龍真、拓巳、淕の三人が執事姿で出てきた

 

 

龍真「結局こうなるのか…」

 

 

拓巳「まあ…ある程度は予測していたけどな…」

 

 

淕「で…出来るかな……執事なんて…僕…」

 

 

呆れて出てきた二人と完全に石像になっている淕であった

 

 

春香「ほら淕!もっとシャキッとしなさいよ!執事がそんなオドオドでどうすんのよ!?」

 

 

淕「でも…僕人見知り激しいし…知らない女の子に声掛けられたら僕…」

 

 

春香「だったら今度のデート取り消すよ!?」

 

 

淕「ええっ!?それは困るよ!!」

 

 

春香からデートを取り消すと言われて戸惑う淕

 

 

春香「だったらやりましょ?ねぇ淕君?」

 

 

淕「うん…わかったよ」

 

 

渋々了解する淕だった

 

 

 

拓巳「なぁ…一夏…淕の奴、将来恐妻家になるんじゃねぇか?」

 

 

一夏「ああ、春香の尻に敷かれる淕が思い付くんだが…」

 

 

二人のやり取りは何処ぞのプロレスラー夫婦を彷彿とさせる程の物であった

 

 

 

春香「じゃあさ、お兄ちゃんとエミリア、カズマとウィノは休憩入って」

 

 

 

カズマ「ん?俺達だけ?」

 

一夏「他のは?」

 

 

 

 

 

「ちょっと待って、二人を借りるわねー」

 

 

カズマ「ん?」

 

一夏「へ?」

 

 

 

と何者が二人を持ち去っていった

 

 

 

ウィノ「あれ?カズマ!?」

 

 

エミリア「一夏様!?何処に行ってしまったのですか!?」

 

 

 

 

 

 

突然二人がいなくなって猛ダッシュで探す二人だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

カズマ「…ん?ここは?」

 

一夏「何処だ?一体…ん頭の上に何か…」

 

 

突然暗い空間で目が覚めた二人、二人の頭には王冠が乗っけられてある

 

 

カズマ「一体誰の悪戯だ全く」

 

 

そう言って外そうとすると

 

 

「おっと外さないでねー!これから大事な事するから」

 

 

一夏「この声…」

 

カズマ「更識…楯無…今度はなんだ!?」

 

 

突然二人にスポットライトが当てられて漸く周りの景色が見えた

 

 

なんとここは体育館のステージだった

 

 

 

楯無「とあるお城に大層イケメンな王子二人がいました、しかしそのイケメン故、いつも女の子から猛アタックを受け続けています」

 

 

カズマ「なんだその設定…その王子が哀れだ…」

 

 

楯無「しかし王子はアタックする女子共をすべて振り続けた、何故なら理想の女の子などでいなかったのだ」

 

 

一夏「それが俺達だったら違うけどな…もう彼女いるし…てかもう許嫁だし」

 

 

 

楯無「そこでお城の役人達は、この窮状を打破する為に、全国各地の女子の猛者をダンスパーティーに招待しました」

 

 

カズマ「猛者って言葉になんか引っ掛かるな……ん?まさかこれって…」

 

 

 

楯無「役人達はその女子達を【シンデレラ】と名付けました」

 

 

一夏「おいィィィ!!完全に原作ブレイクし過ぎだろ!!なんでシンデレラそんなにいる!?そして何で猛者達なの!?」

 

 

 

楯無「このシンデレラ達は男に飢えており、その勢いはまさにモンスターのごとく…」

 

とスクリーンにおぞましい姿のシンデレラ達が映し出された

 

 

カズマ「最早シンデレラじゃなくてゾンビじゃねーか!!何?俺達にバイオハザードでもやらせる気か!?」

 

 

 

楯無「そして今日はダンスパーティー…狂乱のシンデレラ達が王子二人の王冠を狙う…と言う事でシンデレラの皆さーん!一夏君とカズマ君の王冠取った方は漏れなく部屋を一緒にしまーす!」

 

 

カズマ・一夏「なんじゃそれェェェエエエエエエ!?」

 

 

 

鈴「一夏ァァアアアアア!!」

 

 

といきなり鈴がシンデレラの格好で登場して中国の武器、飛刀でカズマ達に斬りかかってきた

 

 

カズマ「いきなり何だ全く!?」

 

カズマと一夏は着ていた王子様風の服を脱いでデルタ・フォースの制服となってカズマはコートのホルスターからマグナムを取り出してぶっ放った

 

 

鈴「ふぎゃっ!?」

 

 

マグナムの弾を飛刀で受けた鈴は大きく吹き飛ばされ飛刀が粉々に砕け散った

 

箒「一夏ァアアア!!カズマァァアアアアア!!王冠を寄越せェェェエエエ!!」

今度は箒が日本刀(真剣)を構えて襲い掛かってきた

 

 

一夏「げ!?箒!?ヤバイあの時の光景が…」

 

 

 

あの時の光景とは箒が記憶を無くす前のあの状態の事である

 

 

カズマ「次から次へと…」

 

箒の刀をマグナムで弾いて無力化した

 

 

一夏「流石カズマ!!」

 

 

カズマ「何呑気な事言ってんだ…連続で来られたらやられるぞ」

 

カズマはマグナムをリロードしながら言った

 

 

一夏「だからオートマチックにしとけって言ったんだよ!マニュアルのリボルバーより!」

 

 

 

カズマ「うるせぇ!俺はリボルバーが好きなんだよ!!…危ない一夏!」

 

 

 

一夏とカズマが避けた後に元いた地点に銃撃の後が

 

 

 

 

 

それはかなり離れた所からセシリアがスナイパーライフルで二人を狙っていたのだ

 

 

 

セシリア「ふふふ…他の方には邪魔をさせませんわ…」

 

 

 

そう言ってスコープを覗くセシリアが見たのは

 

こちらにマグナム向けるカズマだった

 

 

セシリア「きゃあっ!?」

 

 

なんと数十メートル離れているセシリアのスナイパーライフルを弾いたのだった

 

 

一夏「よく当たるよなぁ…なあ人に当たっても大丈夫なのか?」

 

 

カズマ「一応非殺傷弾(ゴムスタンバレット)だからな…お前もガバメント抜け、俺のマグナムは6発しかないんだよ」

 

 

一夏「まあ俺のは10発だしな」

 

 

一夏もホルスターから白いフレームのガバメントを取り出した

 

 

シャルロット「って本物の銃!?」

 

一夏「あれ?シャル?どうしたんだよ?」

 

 

シャルもシンデレラの格好をしていた

 

シャルロット「なんかこんな格好させられて…それからかくかく然々で…」

 

 

どうやら楯無に巻き込まれた様だ…哀れなシャルロット…

 

 

 

 

 

「「「一夏君!!カズマ君!!王冠よこして!!!!」」」

 

と、シャルロットの後ろからシンデレラの格好をした大勢の女子生徒達が迫ってきた

 

 

カズマ「げ!?」

 

一夏「げ!?」

 

シャルロット「へ?」

 

 

カズマ・一夏「そこはゲゲゲのゲーだろ!!」

 

 

シャルロット「いや知らないよ!ってか前にもこんなことあったような…」

 

 

 

8「下らんコントしている場合じゃ無いぞ!ほれ逃げろー!!」

 

 

一夏とカズマはシャルロットを連れて逃避行を開始した

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「どんだけ追っかけて来やがんだ!?ええい!!」

 

 

カズマは集団に向けてマグナムを一発ぶっ放して、女生徒の一人をダウンさせた

 

 

その光景を見た女生徒は一斉に逃げ出した

 

 

 

 

 

一夏「なんだ…始めっから銃ぶっ放せばよかったのか…」

 

 

隣ではもうグロッキー状態のシャルロット

 

 

シャルロット「な…なんか初めて転校してきた時を思い出しちゃった…」

 

 

 

 

 

カズマ「悪いなシャル、あのままだとお前がもみくちゃになりそうだったからな…」

 

 

一夏「そうそう、シャルって意外にドジっぽいし…」

 

 

シャルロット「僕はそんなドジじゃないよぉ!酷いよ二人ともぉ…」

 

 

 

そして二人はシャルロットと別れて、疲れた体を癒す為に鈴の在籍する二組に入った

 

 

 

しかし…彼らはまだ気付いていない…このあと恐怖の体験をする事を…

 

 

 




カズマはマグナム好き、一夏は滅多に使いませんがガバメントを持ってます

まあ、自分自身マグナムが好きですね…ルパン三世では次元の愛銃なので…

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