インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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リディアの能力値 スパロボ風
アビリティ 熱血 集中 ひらめき 撹乱

格闘189
射撃184
防御157
技量210
回避200
命中173


第三十二話 SEED

激戦から帰還したカズマ達αチームと龍真達βチームが合流し、お互いを称賛し合っていた

 

 

リディア「久しぶりねカズマ、ウィノ…それに一夏とエミリア」

 

 

カズマ「リディア…」

 

ウィノ「リディア!?来てたの!?」

 

一夏「暫く見なかったけど…そうかお前、龍真達のチームだったのか」

 

エミリア「お元気そうで何よりです」

 

 

リディアもカズマ達と同じスクールに通っていた学友であり、デルタ・フォースに入った時は一夏と同じ訓練をしていたのだった

 

因みにリディアは酷くガサツな性格で部屋に行けば衣服が散らかっているわ、普段着がジャージだわそれを見たウィノは一緒に買い物に行かせてファッションの何たるかを教えたのだ

 

更にカズマや龍真の指摘でガサツな性格が少し改善されたとか…

 

 

 

 

シュウ「久しいな、カズマ・アーディガン少尉」

 

 

ここでデルタ・フォースセカンドチーム隊長シュウ・カッシュがカズマ達の前に現れた

 

カズマ達は敬礼をした…

 

カズマ「シュウ大尉…」

 

 

ブライス「すまんなシュウ…危ない所助かった」

 

 

 

 

ブライスとリーサが現れシュウに感謝を述べた

 

 

シュウ「あの巨大兵器は流石のリーサでも予測は出来なかった様だな」

 

リーサ「ええ…あれには驚いたわ…シュウが来てくれて本当に助かったわ」

 

 

そしてカズマ達はそれぞれの戦場での出来事を夕食時に話し合った

 

 

 

 

 

 

 

拓巳「げっ!そっちも無人機の襲撃があったのかよ!」

 

一夏「ああ、こっちは近くに空母があったからかなり苦戦したけど…ウィノとエミリア達が片付けてくれたんだ…な?カズマ」

 

カズマ「……」

 

黙々と食べるカズマ

 

 

淕「そうだったのですか…こっちは大型兵器に手間取ってしまって…」

 

リディア「そのせいであんたの彼女が危険になったんでしょ?」

 

 

一夏「な!?どう言う事だ淕っ!?」

 

淕の彼女は一夏の妹、春香である……つまり危機になった事を聞いた一夏は淕に突っ掛かったのだ

 

淕「お、落ち着いてください!春香ちゃんはリディアさんが助けましたので…」

 

 

 

ブライス「バカヤロォォオオオオオオ!!」

 

淕「ごはっ!?」

 

 

突然淕の後ろの襖が開き、ブライスが一喝しながら淕の頭をぶん殴った

 

 

 

「「「「「ブライス隊長!?(大尉!?)」」」」」

 

 

淕「一体何をするんですか!?」

 

 

ブライス「良いか淕!!男はな、自分の惚れた女の為なら命を賭ける物だ!!誰かに護って貰うんじゃねえ…自分で護るんだ!!お前も男なら彼女の為に命を賭けてみろ!!」

 

 

突然のブライスの襲撃……もとい…熱すぎる説教が始まって冷房で涼しくなっていた部屋が熱くなった感覚がした一夏達であった

 

ブライス「カズマや一夏、それに龍真だってそうだろ!!彼女の為になら命を賭ける覚悟はあるよな?」

 

 

ブライスは彼女持ちの三人に聞いてみた

 

 

一夏「勿論です!!」

 

カズマ「……」

 

龍真「……」

 

 

 

一夏「……ってあれ?カズマ?龍真?」

 

こんな熱い話をしている最中に当の二人は黙々と料理を食べていた

 

 

鈴「なんでこんなむさ苦しい話しているのに黙々と食べていられるのよ!!」

 

 

簪「あ…龍真は食べている時は基本無口だから……それに感化されているカズマも……」

 

セシリア「同じ様に黙々と食べていますのね……」

 

 

 

そんな様子を見て呆れるセシリアであった…

 

ブライス「ふっ…いや…十分だ…龍真とカズマにも、その手に熱い青春の魂が宿っている!聞かなくても答えはわかるものさ!!」

 

 

リディア「ブライス大尉ー、なんか酔ってません?」

 

 

リディアがブライスの顔が赤い事と、酒の臭いがする事に気付いたリディアがブライスが酔っているのではないかと推測した

 

 

リーサ「ちょっとぉ…あなたぁ……」

 

ウィノ「あ、リーサさん……ってえぇえぇぇええええええ!?」

 

奥の襖から現れたのは酷く酔っており下着一枚と何とも十代男子にとっては危なすぎる格好であった

 

シャルロット「こっちはもっと酷いよ!」

 

ラウラ「うっ…凄いアルコールの臭い……」

 

箒「な…なんと破廉恥なっ!?」

 

春香「…しかもスタイル良い…」

 

 

 

約一名的はずれなコメントを言っているが、今のリーサの状況は不味い…まだ純情な十代男子の前でナイスバディなリーサの下着姿は……これ以上は規制させてもらおう

 

 

 

閑話休題

 

 

カズマ、龍真「「ご馳走さまでした!!」」

 

カズマと龍真の食事が終わり、箸を置いた二人はみんなのげっそりした表情を見てビックリした

 

 

カズマ「お…お前達…」

 

龍真「どうしたんだ?」

 

 

 

一夏達は疲れが貯まった顔でカズマ達を睨み…

 

 

「「「「「聞かないでくれ……」」」」」

 

 

 

カズマ、龍真「「??」」

 

何が起きたのかは…あの後更に酔い潰れたシュウがブライス、リーサと共に一夏達の部屋に襲撃して好き勝手に暴れまくったのだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食を食べ終わった後はデルタ・フォースのメンバーと専用機持ちは風呂に入って体の疲れを取っていた最中、カズマはとある場所を訪れていた

 

 

 

 

カズマ「友谷…いるか?」

 

リィンフォース社の技術開発顧問の友谷の部屋に訪れていた

 

 

友谷「聴きたい事はわかるよ…戦闘中、突然動きが良くなった…でしょ?」

 

 

カズマ「……ああ…」

 

 

カズマが友谷に聴きたい事はカズマ自身も感じていた、突然感覚が鋭敏になった事についてだ

 

Δドライバの影響ではなく、もっと感覚が鋭くなって…更に敵の次の行動が読める様になったのだ

 

 

 

友谷「…僕も君の動きを見た……そして君のその時の状態も見た……何時もと違う事にね…見るかい?」

 

 

カズマはモニターを見て自分の戦いを改めて振り返った

 

 

友谷「この場面だね…突然動きが良くなったのは」

 

カズマ「ああ…あの時は目の前で福音の搭乗者が殺されたからな…」

 

福音の搭乗者はナターシャ・フィルスと言われるアメリカ軍のISテストパイロットだった

 

 

友谷「でも…あの後調査した結果…あの福音に乗っていたのはナターシャ・フィルスじゃなかった…」

 

 

カズマ「何!?」

 

友谷「福音に乗っていたのは…いや搭載していたと言っておこうか…自律AIだった…」

 

カズマ「自律AI?…8の様なものか?」

 

友谷「まあ構造的には同じだけど…このAIはあの無人機にも積まれているんだ…」

 

 

これで女性権利団体の戦力が多少わかった気もする…だが一つ疑問がある

 

 

無人機は全身装甲、あの中にAIを積めば動かせるだろうが…福音は全身装甲ではない…少なくとも人が乗っていなければ動かす事も出来ない…

 

 

友谷「実は…つい先日、アメリカ軍からスパイを逮捕、射殺したとの報告があったんだ」

 

カズマ「スパイだと!?Δシリーズは無事なのか?」

 

 

一応Δシリーズは世界に向けて技術提供しているが…まだ提供していない国がある…代表的なのが日本だ…アメリカはまだ日本を信頼していないのだ

 

 

友谷「君は本当にΔが好きなんだね…スパイの国籍よりも…」

 

 

カズマ「日頃命を預けている大切な友達みたいな物だからな…」

 

 

カズマは心底Δ-ラインを信頼している、シンクロ率がデルタ・フォース内で一番高いのもそのお陰なのだろう…

 

 

友谷「話を戻そう…さっきのスパイの国籍は…日本だ」

 

 

カズマ「やはり日本…そして女性権利団体のメンバーの可能性がある…か?」

 

友谷「…そうだよ……でも日本の外交官は知らないって言ってるけどね…まああの外交官も女性権利団体出身だからね……自分が貶められる事は避けたいんじゃないかな?」

 

 

また女性権利団体…

 

 

そうカズマは思った…何度も出てくる女性権利団体…彼女らが歪みの元凶…しかし彼の団体はデルタ・フォースで壊滅出来るのは難しい……日本政府が動いてくれなければ無理であろう…しかしその日本政府も女性権利団体出身の官僚がいるならもっと質が悪い…日本その物が歪んでいると言う事だ…

 

 

 

友谷「これだけ言えばもうわかるよね?」

 

 

カズマ「ああ、あの福音には女性権利団体のスパイが乗っていた…そして…そのAIも女性権利団体の無人機とほぼ同じ物だった…と言う事か……俺は敵が死んだ事に怒りを覚えたのか…」

 

 

友谷「でも…それで『SEED』に目覚めたんだからね」

 

カズマ「『SEED』?」

 

 

友谷「そう…君が突然動きが良くなった原因、人体の覚醒現象の様なものだよ…」

 

 

カズマ「覚醒…現象…!?」

 

 

突然モニターに自分の顔を見て驚いたカズマ

 

 

モニターに映っていたカズマの目はハイライトが消えて何処か生気が感じられない目だったからだ

 

 

友谷「これがSEEDを覚醒している時の目……実はこのSEEDもまだわからない事が多くてね…わかるのは脳の情報処理速度がコンピューター並みの速さになり瞬時に判断出来るようになる…そして一時的に予知能力の効果、全身の運動能力の増加等がある…まだ未開な部分もあるけどね…でも…使用後はとてつもない疲労感に襲われるらしいよ…」

 

 

カズマ「それはわかる…あの疲労感はたまならなった…」

 

 

 

カズマのSEEDを使った後は声も出ない程の疲労感に襲われたのだ…

 

 

カズマだけ先に風呂に入って少し横になって疲れを癒してから夕食に入ったのだ

 

 

 

友谷「そして…カズマ…」

 

 

カズマ「なんだ?」

 

 

友谷「いや…このSEEDは最初の頃はちょっと制御に戸惑うと思うよ…突然発動しちゃう事もあるから」

 

 

カズマ「あ…ああ…留意しておく…すまんな友谷…」

 

友谷「良いよ…休憩したかった事だし」

 

 

カズマは友谷の部屋を後にした

 

 

 

 

友谷(カズマ……君にこの事を明かすと…君は君でいられなくなる…)

 

 

友谷の手元にとある資料があった

 

 

それは…

 

 

『遺伝子強化実験 被検体K-01』

 

そこにはそう書かれてありそしてカズマの子供時代の顔写真があった

 

そして

 

 

XXXX年1歳、何者かに連れ去られる

 

XXXX年6歳、アイルランドでテロに見せかけて彼と彼を連れ去ったアーディガン夫妻とその家族を抹殺処分

 

と書いてあった

 

 

友谷「カズマ…君はここにいるべきで…そして仲間と笑い合うべきだ……こんなつらい現実を知ったら…いや…今は止めておこう……」

 

 

そう言って再び作業を始める友谷であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本 とある施設

 

 

 

「またやられたのか!?一体何をしている!」

 

「申し訳御座いません」

 

 

とある一室にて女性数人が会議をしていた

 

 

「何時になったらあのデルタ・フォースを壊滅出来る!我々の理想の為には奴等が邪魔なのだ!」

 

 

「その…心配はご無用…実は十数年前にとある国が行った遺伝子強化実験の生き残りを連れて参りました…来なさい」

 

 

部屋に一人の男が入ってきた

 

「な!?男ではないか!!」

 

 

「ご心配無用です…彼は既に専用機を所持しております…そしてあの覚醒現象、SEEDを発動できます」

 

 

「何!?本当か!?なら投入しろ!!奴等を殲滅させるには手段は選ばん!!」

 

 

「はい…行きなさい、被検体K-02…コードネーム…ジルベール・ナハト」

 

 

ジルベール「了解……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カズマ達の前に新たな影が……

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