インフィニット・ストラトスΔ(デルタ)   作:Empire

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沢山の感想ありがとうございます

さて、いよいよあの二人をボコる時が来ました!


第二十二話 トーナメント開幕

夕日が射すデルタ・フォース隊長室

 

そこにデルタ・フォース全員がブライスに呼び出されていた

 

 

カズマ「あの…それは決定事項なんですか?」

 

ブライス「ああ、マクガバン大佐が決定した」

 

ウィノ「そ…そんなぁ…パパに言ってくださいよぉ!」

 

龍真「仕方無い…ウィノ、今回は諦めよう」

 

 

ウィノ「やだやだやだ!!カズマとコンビ組みたい~!!」

 

 

その場で駄々をこね始めたウィノ

 

 

それはデルタ・フォース総司令官、ダン・マクガバンから今回の学年別個人トーナメントは生徒達に不快な気を与えないためにカズマと一夏の二人だけの参加となった

 

 

恐ろしい程の技量を誇るデルタ・フォースのメンバーが全員出るとなると確実にデルタ・フォース同士の戦いになってしまうからだ

 

 

エミリア「仕方無いですわ…ウィノさん、今回は諦めましょう」

 

ウィノ「……わかった…」

 

漸く引き下がったウィノ…余程カズマと出たかったのだろう

 

 

拓巳「あーあ…虚さんと出るつもりだったってのに…」

 

淕「僕も春香ちゃんと出たかったけど…総司令官の命令じゃ仕方無いです…」

 

 

どうやら拓巳も淕も一緒に出たかった人がいたらしいが、今回の一件でそれが叶わなかった

 

ブライス「安心しろ、お前らなら優勝出来るし、Δ-ラインの性能を各国に見せつけれるさ」

 

今回の学年別タッグトーナメントは世界各国のIS関係者が一同に介する催しである

 

Δシリーズを発表したてのアメリカにとっては最高のアピール会場であるのだ

 

 

カズマ「俺と一夏なら大丈夫です」

 

一夏「こんなトーナメント、楽に勝たせてもらいますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ、ウィノの部屋

 

ウィノ「…」

 

ウィノはベッドの上で枕を抱きながら不貞腐れていた

 

カズマ「まだ不貞腐れてるのか?」

 

ウィノ「……」

 

何時もは元気なウィノが珍しく黙りである

 

カズマ「俺だってウィノと一緒に出たかったさ…」

 

ウィノ「……本当?」

 

カズマ「もちろん」

 

ウィノ「じゃ証明して」

 

 

カズマ「?」

 

ウィノ「本当にあたしと組みたかったっての…証明して…」

 

 

カズマはウィノの前に座って彼女にキスをした

 

ただのキスではない…舌を絡め合った大人のディープキスであった

 

 

一分近いディープキスをした二人の間に唾液の糸が繋がっていた

 

 

ウィノ「…カズマ…がんばれ…」

 

 

カズマ「心配するな…俺と一夏なら楽に優勝さ」

 

 

ウィノ「そしたら、デートでカズマの行きたい所行っても良いよ」

 

 

カズマ「良いのか?俺が行くのは日本映画ばっかりだけど…」

 

カズマは日本映画が大好きなのだ、日本語を流暢に話せるし聞き取れるし読めるので日本映画の字幕無しでも普通に楽しめる

 

ウィノ「カズマと一緒だったら楽しいよ!絶対」

 

カズマ「ふっ…おっと…そろそろ寝るか?」

 

 

時計を見たらPM11:00だった

 

 

ウィノ「そうだね…」

 

 

カズマがベッドに入ると、ウィノもカズマに抱き付いて一緒に寝るのである

 

ウィノ「……なんだか…カズマの温もり感じると…物凄く眠い…」

 

カズマ「そっか…」

 

ウィノ「もうちょっとぎゅうってしたかったのに……ダメ…眠い…」

 

ウィノは早くも眠気に負けて目を閉じようとしていた

 

そんなウィノを優しく抱き締めるカズマ

 

カズマ「逆に俺が抱き締めるのは…駄目か?」

 

ウィノ「うん……むしろ…良いよ…………すぅ……」

 

 

そうしてウィノは眠り始めた

 

 

ウィノの可愛らしい寝顔を見たカズマは頭を優しく撫でて自分も眠った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学年別トーナメント当日

 

控え室のピットで衝撃的な出来事が起きたのだ

 

 

 

一夏「……」

 

カズマ「……」

 

 

二人はトーナメント表が書かれてるモニターを見ていた

 

二人は開幕戦の第一試合だったが…その相手が…

 

 

カズマ・アーディガン/織斑一夏VSラウラ・ボーデヴィッヒ/篠ノ之箒

 

だった

 

 

カズマ「いきなりすごい組み合わせだな…」

 

一夏「俺は良かったぜ…春香を痛め付けた借りを返せるんだからな…」

 

一夏はラウラに怒りを感じていた

 

一夏は感情に流されやすいのが欠点で、熱くなればなるほど暴走してしまうのである

 

 

 

カズマ「冷製になれ一夏、恐らくラウラの実力は俺達並かもしれん」

 

一夏「ああ…そうだな…作戦はどうする?」

 

 

カズマは8を机の上に置いてディスプレイが点灯した

 

 

8『カズマが言うには一方を戦闘不能にして二対一でラウラに当たるという作戦だ』

 

 

一夏「つまり…」

 

カズマ「ああ、あの掃除用具にはすぐに退場させてやるさ…奴は俺が倒す、その間ラウラの牽制を頼むぜ」

 

 

一夏「任せろ!」

 

 

 

カズマ「よし!それじゃ…」

 

 

カズマと一夏は拳を合わせて

 

 

「「派手に暴れるか!!」」

 

 

カズマと一夏はΔ-ラインを纏い、カタパルトに足を固定した

 

 

 

カズマ「カズマ・アーディガン、スタンダードアーマー/バスター出る!!」

 

一夏「織斑一夏、ストライカーアーマー行きます!!」

 

 

蒼と白のフレームのISはカタパルトからバレルロールで射出され、背部のバックパックが展開して所定の位置に着いた

 

 

そこにはシュバルツェア・レーゲンのラウラと、訓練機の打鉄を纏った箒だった

 

 

ラウラ「早くも貴様を排除出来るとはな…私は幸運だな」

 

一夏「いや…それは不運だな…俺とカズマのコンビならお前の負けは確定だ」

 

ラウラ「ふっ…減らず口も叩けないよう、無惨に殺してやろう」

 

 

 

その一方で

 

箒「くっ…せっかくこの力を手に入れたと言うのに…何故いきなりこの二人と…」

 

箒は完全に不運であった

 

いきなり一年の中で最強クラスの実力を持つカズマと一夏に当たってしまった事を嘆いていた

 

箒「まあ…良いか…ふふ…この力があれば…」

 

 

 

 

向かいのカズマは箒の表情に疑問を抱えていた

 

 

カズマ「あの篠ノ之の表情はなんだ?自棄に自信がありすぎる…8…あの打鉄スキャンしてくれないか?」

 

8『良いけど時間かかるぞ?』

 

カズマ「問題ない、スキャンが終了したらディスプレイに表示してくれ…何かあの打鉄を見ると…妙な胸騒ぎがする」

 

8『了解ー』

 

カズマは打鉄に箒の駆る打鉄を調べさせた

 

自身の胸騒ぎを解消させるために…それに箒の不気味な自信ありの表情の謎を解くために

 

 

 

そして試合開始のブザーが鳴った

 

 

 

開始早々一夏はロングブレードライフルをソードモードにして、ラウラに突っ込んだ

 

それを見たラウラは右手を一夏に翳して透明な何かを張った

 

 

それを見た一夏はライフルモードでラウラを撃った

 

ラウラ「くっ…」

 

突然のビーム射撃に反応が遅れて一発食らったラウラ

 

一夏(これが…AICか…)

 

AIC、通称アクティブ・イナーシャー・キャンセラー

 

慣性停止結界と言われ、物体の動きを止めて拘束するシュバルツェア・レーゲンの単一能力である

 

ISの制御をするPIC、通称パッシブ・イナーシャー・キャンセラーの応用した兵器だと思われる

 

 

だが、これの最大の弱点は、エネルギー系の銃弾は止められないと言う事である

 

 

ラウラは先程AICを展開したが、エネルギー兵装のロングブレードライフルのライフルモードで撃たれたのでAICでは防げずに喰らってしまったのだ

 

ラウラ「貴様ッ!」

 

一夏「おっと!」

 

一夏はその場で月面宙返りでラウラのレールガンを避けた

 

そして一夏の後ろにライフルショーティー四つを連結し高エネルギー収束インパルス砲を構えたカズマがいた

 

 

カズマ「撃ち抜く!!」

 

放たれた極太の蒼いビームはレールガンの弾を飲み込み、そのままラウラの下へ

 

 

ラウラ「な!?うああっ!!」

 

寸での所で避けたが高エネルギーの影響か多少エネルギーが減った

 

カズマはテールバインダーに内蔵されているコールド・クナイを素早く投げた

 

だが

 

 

箒「はっ!せいやっ!」

 

箒は打鉄のブレードでクナイをすべて叩き落とした

 

箒「私を忘れては困るぞ!」

 

箒はそのまま突っ込んだが、上空からH.V.Sを抜刀した一夏に止められた

 

一夏「させねぇよ!」

 

箒「一夏ッ!今日こそあの男とデルタ・フォース全員倒して、お前を救ってやるからな!」

 

一夏「お前に救われる筋合いもなければ、俺はデルタ・フォースを抜ける気はない!」

 

 

箒「何故だ!一夏は私と一緒の方が良いのだ!!」

 

 

一夏「箒…昔お前を助けた事を…今では後悔してるんだよ!!」

 

 

箒「な…なんだと……っ!?しまった!!」

 

 

箒はもう一つのロックオン反応を見てその方向を見るとヘビーライフルを二丁構えている

 

 

カズマ「避けるなよ!」

 

 

二つの強力なビームが箒に放たれた

 

が、箒の体に突然ワイヤーが巻き付き、箒を強制的に一夏から離れさせた

 

 

 

それによってカズマヘビーライフルは外れてしまった

 

 

 

 

 

箒「何をする!!」

 

ラウラ「邪魔だ…」

 

箒「なっ!?ぐっ…あああっ!!」

 

 

勢いよく投げられたので受け身が取れず地面に転がる箒

 

ラウラはお構いなしにプラズマ手刀で一夏に斬りかかる

 

カズマもライフルショーティーで援護するが、誘導ワイヤーの猛攻で援護が出来なかった

 

 

一夏「カズマ!」

 

カズマ「ああ、プランA、planet dance!!」

 

一夏「了解!」

 

 

カズマが号令をかけると一夏はラウラに、カズマは箒に向かった

 

 

 

 

 

箒「ぐっ…まだまだ…はぁあああっ!」

 

また一夏に斬りかかろうとしたが

 

 

上空から蒼いビームが放たれた

 

 

箒「ぐっ!何!?」

 

放たれた方向を見ると左手にライフルショーティー、右手にコールド・ブレードを持ったカズマがいた

 

カズマ「相手が一夏じゃなくて悪かったな?」

 

箒「ふん!貴様にも恨みはある!一夏をあんな所に居座らせたのも…エミリアもそうだがお前も原因だ!!」

 

カズマ「違うな…彼奴は自分でデルタ・フォースに入ったんだ…自分自身がつよくなるため、愛する人を…家族を護るため…そうやって彼奴はデルタ・フォースで成長してエミリアと出会い、お互いを信頼し合って、愛し合った…そんな関係をお前如きに壊させるわけにはいかない!!」

 

カズマはライフルショーティーを仕舞ってもう一本のコールド・ブレードを抜き、二刀流になった

 

カズマ「武士ってこんな感じに言うんだよな?……カズマ・アーディガンΔ-ライン・スタンダードアーマー、いざ尋常に!!勝負!!」

 

 

 

 

そう言って箒に突っ込んだカズマであった

 

 

 

 

 

 

 

 




カズマ…最後…00の武士道仮面みたくなってる…

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