仮面ライダーW外伝ーWな探偵/スクールアイドル護衛日誌   作:じんばぁ

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最終回です!


EX-9(Final)

ラブW!9

 

 

HOUKOKUSHO

 

 

まぁ何はともあれ照井から依頼された事件は一件落着、近頃暴れまわっているゴロツキグループ捕まえることができた。あのゴロツキたちは風都の外でもガイアメモリを売買しており、音ノ木坂μ’s襲撃事件の犯人である西村文絵にガイアメモリを売ったのも彼らであった事がわかった。これで音ノ木坂μ’s襲撃事件も本当の意味で解決となった。

なったんだが…。

 

 

 

 

ー事件解決直後 風都タワー前ー

 

俺がコックローチ・ドーパントを倒した直後ににこと花陽、そして照井と亜樹子もあらかじめ照井が呼んでいた応援のパトカーに乗ってこちらに来たようだった。

 

翔太郎「ふぅ…」変身解除

 

凛「しょーたろーー!」

 

俺が変身を解除すると凛が物陰からこちらに駆けてきた。

 

凛「しょーたろー!しょーたろー!!」モッギュー

 

翔「お…おい凛!とりもちくっつくぞ!?」

 

俺の体にはまだ取りきれなかったとりもちが付着している。俺が凛を引き離そうとするが…

 

凛「そんなのどうだって良いにゃ…今は…こうしてたい…」

 

参ったな…。

 

花陽「凛ちゃーん!!」

 

にこ「アンタ人質になったって聞いたけど大丈夫だった!?」

 

凛「うん、しょーたろーが助けてくれたから全然平気にゃ」

 

にこと花陽が凛のもとへやってきた。助かったぜ、…これで凛を引き離せる…

 

にこ「…凛、伝えるなら今よ!」

 

凛「ぇ…い…今!?」

 

花「凛ちゃん!頑張って!!」

 

ん?話が見えねぇ…何の話だ??俺があれこれ考えていると凛が口を開いた。

 

凛「しょーたろー…聞いてくれる?」

 

翔「ん?あぁ…」

 

何の話なんだ?

 

凛「あのさ…1ヶ月くらい前に一緒に服買いに行ったでしょ?」

 

翔「あぁ」

 

凛「きっとその時にはもうそうだったんだよ…でもそうなんだって気付いたのはもっと後だったんだ…」

 

翔「?」

 

凛「…それで…その…さっき助けてくれて…凛の事で本気で戦ってくれて…えっとそれでね…?もう言うしかないって思って…でももともと今日言おうと思ってて…この気持ちを…!」

 

凛は大きく深呼吸をすると…

 

凛「しょーたろー…好き…!大好き!かよちんとかにこちゃんのとは違う…友達とかじゃなくて男の人として…大好き!///」

 

翔「凛…」

 

俺は凛を優しく引き離す…

 

翔「悪いがその気持ちには答えられない…」

 

凛「っ!!…そ…そうだよね…凛じゃ…こんな女の子っぽくなくてイタズラばっかで可愛くない凛じゃ…釣り合わないよね…」ポロポロ

 

俺は凛に自分のかぶっていたハットをかぶせる。

 

翔「勘違いするんじゃねぇ…お前は十分女の子っぽいしかわいい…むしろ俺が釣り合わねぇのさ…」

 

凛「そ…そんなことない!しょーたろーはカッコよくて凄いもん!」

 

翔「俺はフィリップや亜樹子の言う通り半人前のハーフボイルド野郎だ…全然凄くなんかねぇ…凛、お前はスクールアイドルでこれからもっと活躍するハズだ…そんなお前が半人前な俺なんかと一緒になってその輝きを失う…なんてことは絶対にあっちゃならねぇことなんだ…今の凛のファンにも申し訳が立たねぇ…」

 

凛はしばらく俯いた後…

 

凛「じゃぁさ…凛が卒業して…アイドルじゃなくなったら…もう一度…考えてくれる…?」

 

翔「あぁ…お前の気持ちが変わってなけりゃな…」

 

俺がそう言うと凛はニコっと笑って

 

凛「…約束だからねっ!!」

 

そう言って凛は少し離れて見ていた花陽と凛の元へと走って行った…

 

フィリップ「…君にしてはなかなかハードボイルドで大人な回答だったね」

 

翔「バカ言え、今のが俺の本心さ…」

 

フ「ふふ…そうか…」

 

 

ー風都 駅前ー

 

 

にこりんぱな「「「今日はありがとうございました!」」」

 

フ「こちらこそ悪かったね…色々巻き込んでしまって…」

 

花「いえ!貴重な体験が出来ました!」

 

に「今度は他のメンバーも連れてくるわね」

 

亜樹子「うん!またおいで!」

 

にこと花陽が改札をくぐる中凛がこちらに走ってきた。

 

翔「?」

 

凛「しょーたろー!凛、絶対もっと可愛くなってしょーたろーから告白したくなるような女の子になるから!それまで首を洗って待ってろにゃー!」ニコッ

 

そう言ってイタズラっぽく笑うと改札方面に走って行ってしまった。

 

亜「あーあ!翔太郎くん勿体無いことしたな〜…もうあんな可愛い娘から告白されるなんて二度とないよ!?」

 

翔「そうかもな…」

 

フ「…そうだ、翔太郎、今日の夕食は僕が奢ろう」

 

亜「えぇ!?」

 

翔「ふ…フィリップ!?どういう風の吹き回しだ!?」

 

フ「失恋した親友にはご飯を奢るのが人間のルールだと…」

 

翔「それどこ情報だよ!?っていうか俺のコレは失恋じゃねぇ!!!俺がフったんだ!そこ勘違いすんな!!」

 

 

ー数ヶ月後 鳴海探偵事務所ー

 

 

亜「翔太郎くーん!お手紙だよー」

 

翔「んぁ…?」

 

フ「翔太郎…椅子に座ったまま寝ては体を痛める。そもそも睡眠とは…

 

まずい!フィリップのウンチクが始まる!この前はペットボトルのキャップについて4時間ウンチクを聞かされたからな…もうあんなのは勘弁だ!

 

翔「だー!わかった!わかったからもうよせフィリップ!」

 

フ「君がそこまで言うのなら今はよしておこうか…」

 

翔「は…はははは…あ、そうだ亜樹子!手紙くれ!手紙!」

 

亜「偉っそうに〜…はい!」つ手紙

 

亜樹子から手渡された封筒には差出人の名前が書いていなかった…

 

翔「なんだ?…まさか脅迫状か?」

 

警戒しながら封筒の封を切ると中には手紙と写真が一枚。

 

翔「ん…何々?『女子力の上がった凛を見るにゃー!』?」

 

そして同封の写真を見ると…

 

亜「わぁ…!」

 

フ「これは…」

 

翔「なっ!?」

 

写真にはとても女の子らしい格好をしてこちらに微笑む凛の姿が写っていた。

 

亜「て…天使!天使がここにおるぅ!!!?まじえんじぇぇぇ!!!!」

 

フ「亜樹ちゃん、羽まみれだね…」

 

翔「はははは…凛が帰り際に言った言葉…本当になっちまうかもしれねぇ…」

 

小さなシグナルが鳴り続けるのを微かに感じながら俺は机に置かれたままで冷めてしまったコーヒーをすするのだった…。

 

 

 

 

…The end

 




はい、これにておしまいです!
うまくまとまった…の…かな…?
長いようで短いようでやっぱ長かった…。
そんな気がします笑
アクセス、コメント、お気に入り、その他色々してくださった方々、本当にありがとうございました!!
・ヮ・)ノ<それではまたいつかどこかでー

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