「はい、パチュリー?あーん」
「いや、こっちの方が美味しいぞ。あ、あーん……」
ドウモ、エツランシャ=サン。パチュリー=デス。現在、両サイドから幽々子と藍にあーんされてた。霊夢は呆れ顔でこっち見てるし、魔理沙は爆笑、咲夜はニコニコ見守ってる。非常にカオスだ。
「……どうしてこうなった」
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テンパっている藍から目を離し、水晶から咲夜達を見るとちょうど妖夢を倒したところだった。まあ妖夢も弱くないよ。ただあの三人がおかしいくらい強いだけだから落ち込むことはないよ。聞こえてないだろうけど。
「あの庭師も倒されたか……」
「……後二人」
「?白玉楼には主人である西行寺幽々子と庭師の魂魄妖夢しか居ないぞ?」
それはそうだ。でも妖々夢には高難易度が
「……主人から聞いてないの?」
「…………本当に、お前はどこまで知っているんだ」
さーせん、全部です。でも輝針城から先はわからないから安心して。何をだよ。
「……それより」
水晶の中では三人が幽々子相手に既に弾幕ごっこを終わらせていた。どんだけ強いんだよ。自分も大概チートかと思ってたけど三人の方がよっぽどチートじゃん。
「あの幽々子様を相手にあそこまでとはな……」
「違う」
「違うだと?」
「……見えないの?」
あんだけドス黒い妖気出してるのに。西行妖もあれじゃあ八分咲き位までいってるかな。
「……なんだあれは?前に見た時に比べて妖気が増してる」
「藍」
出たな、ラスボス。
「紫様!」
「今すぐ行くわよ」
「……いってらっしゃい」
「……後でまた来るわ」
来んなし。来ても面倒事に巻き込まれるだけだから。スキマを通って紫と藍は行った。恐らく霊夢達にヒントを与えるためだろう。紫の事だから直接答えを言うんじゃなくて回りくどくヒントを渡してそう。それに俺自身やりたい事もあるからさっさと終わらせよう。手元の水晶を横にずらし用意していた魔道書を取り出す。これは咲夜の『時間を操る程度の能力』を参考にした物だ。中に保存した物を永遠にそのままの状態で保存できるという、霊夢に話したら危うく冷蔵庫代わりにされるところだった物だ。これを使って西行妖の花弁を幾つか保存しておきたい。
「……行きますか」
誰だって好き好んであんな死地に赴きたくはない。でも行かなきゃ。理由なんて死にたくないから死について勉強するで十分。適当に死なないように生きてればそのうちいい事あるさ。魔法陣を潜り抜けて白玉楼に着くと、早速敵対判定したのか西行妖が攻撃してきた。まあ弾幕は全部止めるから意味ないんだけど。西行妖が死を放っている間に花弁が十分に集まったので
「……終わりっと。さてと、ばれないうちに帰りますか」
こんなところで何してたと言われても特にいい言い訳が有るわけじゃないからね。見つかる前に帰らないと。ちなみにさっきの色の話だが自分の色は正直好きじゃない。一度しか見てないがその時は