キテレツと遊戯王   作:交響魔人

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花丸五月が戻って来た。彼女もデュエルに誘うのだが・・・


第三話 みよ子と五月

「キテレツ、あれはだいぶ改良出来たのかい?」

「うん。まだ起動音のガシャンガシャンというのは出来ないけど。魔法・罠の音は出来た。破壊音も入れれるけど、どうにもタイミングが良く無くて」

「ねぇ、また五月さんが転校してくるみたいよ?」

「ええっ、また来るのかよ」

 

「ねぇ、五月ちゃんも混ぜるのはどうかな?」

「遊戯王をやっているなら、混ぜてもいいと思うけど?」

「私がどうかした?」

「わぁっ?!」

「あ、五月ちゃん。ねぇ、五月ちゃんは遊戯王っていうカードゲームを知っている?」

「知って居るわ、あの声優が成長するアニメでしょ」

「そ、そういう認識なのね」

「現に成長しているじゃないか。セリフが長いのが特徴だよね。もしかして皆やっているのかい?」

「うん。もしデッキがあるなら遊ばない?

「いいよ、それじゃあ放課後に」

 

 

 

放課後

「あれ、机と椅子は何処なの?」

「いや、これを使おう」

「これって、デュエルディスク?!嘘でしょ?!え、本物?!一体どうやって!」

「ちょっと、起動音が無かったり、モンスターの戦闘シーンがしょぼかったり、ちょっと重かったりするけど」

「何々、これ本当にモンスター出したら立体化したのが出てきたりするの?!やりたいやりたい!」

「こ、興奮し過ぎだろ・・・」

 

「それじゃあ、私と対戦しない?」

「いいよ!うわぁ、楽しみ。あっ、ライフポイントは原作基準なのか?」

「うん、ライフポイントは4000、でも表側守備は無いし、カードはOCG版だよ」

「ライフ4000か、まぁこれで遊ぶのにライフ8000は少し無粋か、それじゃあさっそく」

 

デュエル!

 

 

みよ子 ライフ4000

手5 場 

五月 ライフ4000

手5 場 

 

 

「先攻は貰っても?」

「ええ、どうぞ」

「なら、私はエーリアンソルジャーを召喚!わわっ、本当に出て来た!あ、でも触れないのか・・・」

「レベル4のモンスターの召喚に成功した事で、手札からカゲトカゲを特殊召喚!」

「は、爬虫類族なんだ・・・」

「恐竜やイグアナとか好きで、こういうカード集めていたけど、今この時ほど組んでいて良かった瞬間は無い」

「レベル4のモンスター二体でオーバーレイ!X召喚!ランク4、キングレムリン!

「効果発動、オーバレイユニットを一つ取り除き・・・あれ?」

「それは引き抜くようにすると取れるよ」

「あ、本当だ。エーリアンソルジャーを墓地に送り、デッキからエーリアンモナイトを手札に加える・・・オートシャッフル機能は無いんだね」

「カードが飛び散る可能性があるし、何より傷がつくよ?」

「そうか、ならばカードを二枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 

みよ子 ライフ4000

手5 場 

五月 ライフ4000

手2 場 キングレムリン(カゲトカゲ) 伏せ2

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、簡易融合を発動!ライフを1000支払、エクストラデッキからレベル5以下の融合モンスターを融合召喚するわ」

「来て、フュージョニスト!」ライフ4000から3000

「融合召喚のエフェクトまであるのか!」

「まだまだ、チューナーモンスター、魔轟神獣ケルベラルを召喚!レベル3のフュージョニストにレベル2の獣族魔轟神獣ケルベラルをチューニング!」

「シンクロ召喚、サンダーユニコーン!」

「S召喚の輪っか?!足し算の演出は無いけど、これは無くても支障は無いか。」

「おっと、S召喚したみたいだけど、攻撃力は2200!私のキングレムリンの2300にはわずかに及ばない!」

「それはどうかしら?」

「何っ!」

 

「演技上手いなぁ。」

「台本も無いのに、ノリがいいってこういう事をいうんだろうね」

 

「サンダーユニコーンの効果発動!このカード以外の攻撃を放棄することで、相手モンスターの攻撃力を私の場のモンスター一体につき500ポイント下げる!」

「つまり、攻撃力2300から1800に下げられるという事か!」

「そういう事よ、行け、サンダーユニコーン!キングレムリンに攻撃!」

「キングレムリンっ!!」ライフ4000から3600

 

「・・・サンダーユニコーンが疾走してくる訳でも無く、キングレムリンが敵わぬまでも迎撃してくれる訳でも無いのか」

「うん・・・」

「なぁ、ここまで来たら何とかならないのかよ」

「何とかしたいんだけどなぁ?」

 

「私は二枚カードを伏せてターンエンド」

 

みよ子 ライフ3000

手2 場 サンダーユニコーン 伏せ2

五月 ライフ3600

手2 場 伏せ2

 

「私のターン、ドロー!チューナーモンスター、レプティレス・バイパーを召喚!そして罠発動!おジャマトリオ!」

「おジャマトリオ?!トークンを相手の場に三体特殊召喚するカード!」

「そしてもう一枚の永続罠を発動!アポピスの化身!発動後レベル4の罠モンスターとして特殊召喚される!」

「これはS召喚か」

「行くよ、レベル4のアポピスの化身に、レベル2のレプティレスモンスター、レプティレス・バイパーをチューニング!」

「S召喚、レプティレス・ラミア!」

「ふふっ、攻撃力が足りないわよ。そもそも、エーリアンモナイトから宇宙砦ゴルガーに繋げた方が良かったんじゃないの?」

「それはどうかな、レプティレス・ラミアの効果発動!S召喚成功時に相手の場の攻撃力0のモンスターをすべて破壊し、破壊した枚数分ドローする!」

「おジャマトークンは全て攻撃力0」

「すべてのおジャマトークンを破壊し、三枚ドロー!そしておジャマトークンの効果、破壊された時300ポイントのダメージを与える!」

「900ポイントのダメージを与えつつ三枚もドローするなんて!」3000から2100

「ふふっ、二重召喚発動!これでエーリアンモナイトを召喚!効果発動!墓地から下級エーリアンを特殊召喚!蘇れ、エーリアンソルジャー!」

「レベル4のエーリアン、エーリアンソルジャーにレベル1のエーリアンモナイトをチューニング!S召喚、レベル5!宇宙砦ゴルガー!」

「バトル!宇宙砦ゴルガーで、サンダーユニコーンを攻撃!」

「サンダーユニコーン!」ライフ2100から1700

「罠発動!時の機械タイムマシーン!戻ってきて、サンダーユニコーン!」

「このターンでは仕留めきれなかったか。二枚カードを伏せ、ターンエンドだ」

 

みよ子 ライフ1700

手2 場 サンダーユニコーン 伏せ1

五月 ライフ3600

手1 場 宇宙砦ゴルガー レプティレス・ラミア 伏せ2

 

「私のターン、ドロー!私はチューナーモンスター、Xセイバーエアベルンを召喚!」

「レベル5の獣族、サンダーユニコーンに、レベル3のXセイバーエアベルンをチューニング!」

「S召喚!レベル8、ライトニング・トライコーン!」

「バトル、ライトニング・トライコーンで宇宙砦ゴルガーを攻撃!」

「くっ・・・」3600から3400

「永続罠、リビングデッドの呼び声を発動!サンダーユニコーンを特殊召喚!レプティレス・ラミアを攻撃!」

「二体とも倒されたか」ライフ3400から3300

 

 

みよ子 ライフ1700

手2 場 ライトニング・トライコーン サンダーユニコーン リビングデッドの呼び声

五月 ライフ3300

手1 場 伏せ2

 

「私のターン、ドロー!よし、ワームゼクスを召喚!効果発動、デッキからワームと名の付く爬虫類族を墓地に送る。」

「ワームヤガンを墓地へ、そしてワームヤガンは場にワームゼクスのみ存在する時、墓地からセット出来る!」

「罠発動、W星雲隕石!場の裏側守備モンスターを全て表側守備表示にする!そして、ワームヤガンがリバースした事で効果発動!相手の場のカード一枚を手札に戻す。

私はライトニング・トライコーンを手札に戻す!」

「Sモンスターは手札では無くエクストラデッキに戻るわ・・・」

 

「ああ、SモンスターやXモンスターがバウンスで手札では無くエクストラデッキに戻すとエラーが表示されるのを治すのは大変だったナリ・・・」

「そうだったの?」

「おかげで一時期バウンスモンスターが嫌いになったナリよ・・・いっその事バウンスはすべて禁止になってしまえと思いつめたナリよ・・・」

「まぁ、スカーレッドノヴァとかシューティングスターが強制脱出装置で処理されるのはなんか理不尽に思うけど、全部禁止になったらつまらなくなるだろうなぁ」

「極星邪竜ブリューナク、BF極北のブリューナクは強かったなぁ」

 

「このままターンエンドだが、エンドフェイズにW星雲隕石の効果発動!私の場の光属性・爬虫類族を全て裏側守備表示に変更し、変更した枚数分ドロー!よって二枚をドロー!」

「さらにデッキからレベル7以上の光属性・爬虫類族を特殊召喚!ワームキングを特殊召喚!これでターンエンドだ」

 

みよ子 ライフ1700

手2 場 サンダーユニコーン リビングデッドの呼び声

五月 ライフ3300

手3 場 ワームキング ワームゼクス(セット) ワームヤガン(セット) 伏せ1

 

「私のターン、ドロー!私はサンダーユニコーンでセットされているワームゼクスを攻撃!」

「破壊されるわ」

「私はカードを伏せて、ターンエンドよ」

 

みよ子 ライフ1700

手2 場 サンダーユニコーン リビングデッドの呼び声 伏せ1

五月 ライフ3300

手3 場 ワームキング ワームヤガン(セット) 伏せ1

 

「私のターン、ドロー!私はワームヤガンを反転召喚!そして効果発動!」

「カウンター罠、天罰!手札を一枚捨て、ヤガンの効果を無効にして破壊するわ!」

「なっ!でもまだワームキングが居る、私は」

「手札から捨てられた魔轟神獣キャシーの効果発動!表側表示のカード一枚を破壊するわ!ワームキングを破壊!」

「天罰のコストか、だが罠発動!スネーク・ホイッスル!爬虫類族が破壊された時、デッキから下級爬虫類族を特殊召喚!」

「ライオ・アリゲーターを特殊召喚!そして魔法カード、ヴァイパーリボーンを発動!墓地からワームキングを特殊召喚!」

「これで勝負はついたかな?」

「うーん・・・」

「このまま攻撃しても勝てるけど。二体のモンスターをリリース!アドバンス召喚!The tyrant NEPTUNE!」

「レベル10で攻撃力0って、何かあるな」

「このカードの攻撃力・守備力はリリースしたモンスターの元々のステータスの合計で決まる。攻撃力は4600、守備力は1300だ!」

「バトル!The tyrant NEPTUNEでサンダーユニコーンを攻撃!」

「私の負けね」ライフ0

 

 

「いやぁ、本当に楽しかった。残念な事に後ろ姿しか見れなかったが。」

「そうよね、これ後ろ姿しか見れないのよねぇ」

「それに表示形式が変更された時も変化が無かったね」

「あの、やっぱりそういうのは必要?」

「必要だよ、ここまで来たらやってよ!」

「後、これって一つどれくらいのお金がかかるの?」

「部品代だけで新品のパソコンが買えるぐらい」

「高っ!」

「えっ!たったそれだけで!ねぇ、モンスターが戦闘するときの描写と表示形式変更が出来るようになったら売って!二つ買うよ!」

「キテレツ、これ上手く行けば大儲け出来るナリよ、」

「悪いけど、お金儲けに使う訳には・・・」

「そっか。だったら写真撮ってもいいかな?」

「それぐらいなら。」

 

 

 

その後、キテレツは大量の写真を撮る羽目になった。




いかがでしたか?
デュエルディスク(ソリッドビジョン)がもし実際に発売されたらいくらまで出せます?私なら小型のノートパソコンぐらいまでなら出します。

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