八幡は今日も腐っていく。
数年経っただろうかあれからあのときのことはいまでもわすれられない。
その日俺とゆきのしたは喧嘩した校門の前で手を握られたが構わないでくれと言い振り払ってしまった
そして少し先を歩いていた。思えばあのとき手を振り払っていなかったら
数歩後ろにいたゆきのしたをしばらくして後ろを見たらその横に突っ込む寸前のトラックを俺は見た
何も出来なかった。ゆきのしたは次の瞬間ひかれていた。「うあああ」と通行人が叫んだ
「止めてくれ嘘だ往かないでくれゆきのしたおれはお前が、お前が好きだったんだお前と過ごしていて自分に
素直になれて話せたんだ。だから俺を置いてきぼりにしないでくれ。」
日比谷八幡は言った。
3年後8月
感情ばっかりがつもり時間だけが過ぎた。何年経っても俺は死なない希望論ばっかり唱えている。
当然今日もキミはいない。何度も自分の手首を握り「死ねよ死ねよ」とただ呪った
何もできないままただのうのうと人生を貪っている。
夏が夢を見せるならいっそのことキミが連れ去る前に何て照れ隠しした日々が空気を照らして脳裏を焦がしていく。
18歳になったが何も変わらないまだキミを待っているんだ3歩後についてきてくれるのを
キミの姿が滲む姿を思い出して炎天下澄んだ部室笑いあったキミが今日も「さあ行きましょう部室に」って
言ってユラユラ揺れた
由比ヶ浜には「心配だよと」不器用な顔で言われる由比ヶ浜何かにわかんないさ
悲しそうなふりをしないでくれ俺がどうなろうと関係ないだろう?俺の時間はあの時から止まって
ゆきのしたのことを待っているんだ。
当然今日も昨日のペースを守っていよう。
キミの温度を忘れない様に、だから帰って来てくれよ何て無理な願いをしているんだ
叶わない夢を願うならいっそのこと掠れた過去を抱いて覚めない夢でならキミと一緒にいられるんじゃないか
何て当然のように現実から逃げていく。そして閉じ籠る
それじゃあ明日も見えないよヒッキーと由比ヶ浜は言う
「それならばそれでいいさ」
由比ヶ浜お前なんでそんなに早く立ち直れるんだ
ゆきのしたのいないつまらない日々に興味何てないから殺す様にてを染めて一人を選ぶから
18歳腐った俺はまた今日も祈ってたんだ色めいたキミの笑顔にしがみついて
炎天下でいっそ殺してくれよ何て呟いて静かに行きを止めた。
ヒッキーしっかりしてと言う声が消えた意識も何だか遠ざかっていった
キミの居場所にてを伸ばしていた。
炎天下に願った僕はようやくゆきのしたに謝りに行ける「ごめんな」と