鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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ちょっとぐだぐだ感ありです。
申し訳ありません。





九十三話

翌日、俺は旅行に出掛けようとしていた。

ベランダから。

 

『お、おちつけ! なにかりゆうがあるはずだ!』

「離せ、ぐにゅ子。俺はこれから天国に遊びに行くんだ」

『いっしょうかえってこれないぞ、そこにいったら! ……あと、おまえはいくなら、てんごくじゃなくてじごくだとおもう』

 

そんなのどっちでもいい。

ていうかお前案外力強いな……!

 

ーーチヒロ! だめだよぉ! あぶないよぉ!

 

「……ここから落ちたら、ずっと金髪幼女(おまえ)といられるぞ」

 

ーーほんとー? チヒロ、はやくとんで! はやくはやく!

 

すっごいぐいぐい押して来た。

はっはっはっ、バカめぐにゅ子、これで止められまい。

さぁ、そろそろ出発するか……!

 

「いってきまー……」

「おい、朝からうるせーぞ! ……って、チヒロ!? お前いつ帰って……ってか、お前なにやってんだ!? 今そっちいくから早まるなよ!」

 

お母さん(ハリー)に見つかった。

 

 

 

 

 

「ぐすっ……あのね、天使(ヴィヴィオちゃん)がね……ひっく……俺のことね、嫌いってね……っ!」

「おー、そうか。よしよし、何言ってんのかさっぱりわからねーけど、落ち着け」

 

ハリーの腰にしがみついて頭を撫でてもらう。

少し気分が落ち着いてきた。

 

「ハリー……」

「ん? どした?」

「ちょっと太った……?」

「ぶん殴るぞ」

 

理不尽だ。

 

 

 

 

 

それから数分後、完全に落ち着きを取り戻した俺は、だいたいの経緯をハリーに話した。

 

「そんなことがあったのか……おい、体とかは大丈夫なのかよ?」

「大丈夫。心はもうだめ。ズタボロボンボン」

 

意味不明な仮面をつけてうーうー言いたい。

 

「あー、きっとあっちにも何かあったんだろうよ。思い返してみろよ、何かやったんじゃないのか?」

「なっ、バカ言うな! ジークならまだしも、ヴィヴィオちゃんに嫌われるようなことなんかするかよ!」

「ジークにはすんのかよ……」

 

あいつはいいんだよ。

若干喜んでるようにも見えるし……たぶん、Mなんだろ。

 

「なぁ、ハリーどうしよう……! ヴィヴィオちゃんに嫌われたままなんていやだぞ……!」

「うーん……そうだなぁ……。理由がわからないなら、直接本人に聞くしかないんじゃねぇか?」

「……なるほど! さすがハリー! つまりヴィヴィオちゃんを拉致して監禁しちゃえばいいのか!」

「話聞いてたか?」

 

そうと決まればさっそくなのはさん宅へ向かうしかない……!

まずはなのはさんを無力化しないと……いればだけど。

 

「とりあえず行きながら考える! じゃあなハリー!」

「は? ちょっ、おいっ! お前本当に拉致してくるきじゃ…………あー、なんか、ヤバイことになった?」

 

 

 

 

 

 

なんて飛び出してみたけど、普通に犯罪だよな。却下却下。

……普通に謝りに行こう。

 

 




次回、高町家突入。

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