鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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ぐっだぐだです(笑
桃子さんのキャラ崩壊要注意。




九十二話

「来たわね、悪魔……! ワンちゃんは連れていかせたりしないわ! 去りなさい、命が惜しいのなら! ……そう、引く気はないのね。なら、仕方ないわね……殲滅してあげるわ!」

「えっ!? ちょっ、お母さん!?」

 

なのはさんが俺を迎えに来ました、包丁を二本を逆手に持った桃子さんが現れました、桃子さんがなのはさんに襲いかかりました(今ここ)。

どうしてこうなった。

 

「わかるわけないでしょ。……なのはが桃子さんに殺されるにシュークリームひとつ」

「じゃあ俺は……なんだかんだでなのはさんが桃子さんを無力化するにコーヒー一杯」

 

よっし、賭けは成立した。

 

「ちょっと!? 二人とも、賭けとかしてる場合じゃないでしょ!? なのはちゃんを助けないとっ!」

「じゃあ月村さんは……『自分があの二人に挑んで勝利する』ね」

「賭けるのはあんたの家の全財産よ」

「……え、あぅ……じゃあ……わ、わたしもなのはちゃんが負けるで……」

 

「すずかちゃんっ!?」

 

神は死んだようだ。

 

 

 

 

 

 

結局、士郎さんが来て桃子さんを無力化した。

 

「賭けはお流れかー」

「つまんないわね」

「よかった……! 本当に流れてよかった……!」

「三人とも酷いよっ!?」

 

いや、本当に酷いのは月村さんだと思う。

小声で「お願いなのはちゃん……死……いや、負けて……!」ってずっと言ってたし。

 

「ガルルルル……!」

「……お、お母さん。威嚇しないでよ……」

 

ちなみに桃子さんは、士郎さんに取り押さえられた後になのはさんが簀巻きにしたため身動きが取れない。

 

「なのはさーんぎゅー」

「えっと……チヒロくん? 何でわたしに抱きついてるの?」

 

桃子さんの視線がさらに険しさを増した。

 

「どんな気持ちですか桃子さん? ねぇどんな気持ち? 最愛の『ワンちゃん』を娘に寝取られたのは。教えてくださいよぉ、ねぇねぇねぇねぇねぇッ!」

「うっ、うおおおおおおああああアアアアアアアッ! なのはァァァアああッ!」

「アリサちゃん、お母さん煽るのやめてよ!? ていうかお母さんもそんな叫び声あげないで! あとのたうち回らないでっ!」

 

すっごい。打ち上げられた魚のごとくビッタンビッタン荒ぶっておられる。

ていうか、桃子さんを縛る縄がブチブチいい始めた。

 

「も、桃子!? 何をやって……お、落ち着くんだ!」

 

すかさず士郎さんがやって来て桃子さんを抑えつける。

 

「うぉぉぉおおおおッ! この程度の拘束でわたしを止めることは……できぬぅ!」

「ぐっ、ぐおお……なんだこの力は……!? くっ……なのは! チヒロくんを連れて行くんだ! 突破されるのは時間の問題だ!」

「で、でも……お父さん!」

 

何この茶番。

 

「何よ、この茶番」

「チヒロくん……アリサちゃんも、やめなよ……」

 

えー、だって。

つか士郎さんと桃子さん(あんたら)仕事しろよ。客がみんな見てるぞ。

 

「行くんだ……行けぇぇえええっ!」

「……ごめんなさい、お父さんっ! 行くよ、チヒロくんっ!」

「……えっ、あ、はい」

 

なのはさんが俺の手を捕み、走り出す。

アーヤメテーウデガトレチャウヨー。

 

「チヒロー、ちゃんと毎日メール寄越しなさいよー」

「了解ですアリサさーん」

「あ、えっと……ばいばい、チヒロくん」

「あ、月村さん今ちょっと喜びましたね? アリサさん、やっといてくださーい」

「任せときなさい」

「ええええええっ!?」

 

 

ーーーーこうして、締まらない感じのまま俺は海鳴(魔境)から離れる(救出される)こととなった。

 

 

 

 

 

 

そして、数日後。久しぶりに家に帰ってきた。

管理局での書類記入だとか、検査入院だとかで今までは家に帰ってこられなかった(着替えとかはなのはさんが取ってきてくれた)。

つまり……。

 

「ただいまー」

『なっ、チヒロ!? おまえ、いままでどこにいってたんだ!?』

 

ーーーーチヒロチヒロチヒロぉー! うええぇぇぇぇん……!

 

こうなる。

 

「だぁぁ、ひっつくな! 色々あったんだよ!」

『いろいろってなんだ、いろいろって!? ちゃんとせつめいしろ!』

 

はいはい。あとで説明するから。

あ、そうだ。メールとか来てないか確認しないと。

 

「お」

 

ヴィヴィオちゃんからだ。これは……海鳴に飛ばされた日の夜だな。

なになに……?

 

 

 

 

 

『先輩のばか。きらい』

 

 

………………………………えっ。

 




さて皆様、ひとつご報告を。
vivid strike、始まりましたねぇ。いやぁリンネたん可愛すぎる。

えー現在、vivid strikeを軸としたこの作品のリメイク……というかもはや新作を考案中です。この作品の続編と言うわけではありません。
あ、『考案中』ですからね。まだ確実にやると決まったわけではありませんからね。そこだけご注意を。

さて、リメイクではなく新作? と思ったかたもいるでしょう。
どういうことかと申しますと、一部設定は受け継いでいるものの、ほとんどがリセットされていたり違った設定が出てきます。

例えば、
・主人公が篠崎チヒロ (この作品と同じ設定)
・フーカ、リンネと幼馴染み (この作品と違う設定)
・リオ・ウェズリーちゃんの登場(新設定、現在思案中)

などと言った具合です。
あのキャラたちの、この作品とは違ったキャラ崩壊が見られるかもしれませんね。


もちろん、こちらの作品も続けながら書きます。
エタったりはしませんからご安心ください。

まだ書くと確定したわけではありませんが、連載する際にはまたご報告させていただきます。
その時にはよろしくお願いいたします!

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