鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください…… 作:ふーあいあむ
すずか(はギリ大丈夫かも)、特にアリサファンは閲覧注意でお願いします……!
無理そうであればあとがきに飛んじゃってください。
簡単に纏めてありますので……。
全てを思いだした翌日。
昨夜は桃子さんがどこぞの元ストーカーよろしく俺が眠る部屋に侵入しようとドアノブガチャガチャを一晩中し続けてきため、かなり寝不足気味だ。
あくびが止まらん……。
「ふあぁぁ……」
今日は士郎さんの好意で翠屋の手伝いは休み。
士郎さんによるとなのはさんは昼過ぎに迎えに来てくれるらしいので、それまでこの街を見て回って来てごらんと言われた。
好意に甘え、朝から散歩中なのだが……。
「見て回るっつっても……ここ知らないところだからなぁ」
それに、時間的に店とかはまだ開いてないだろう。
あと2、30分もすれば開くと思うが……。そうしたらヴィヴィオちゃんとヴィクターへの土産でも選ぼう。あとハリーと……ついでにデコ助にも買ってってやるか。
「となると、あとは店選びだな……」
ヴィクターの好みは誰よりも熟知してるし、デコ助はどんなの買ってっても文句は言わせない。受け取り拒否も許さない。
問題はヴィヴィオちゃんとハリーだ。
「あの二人が喜びそうなものってどこに売ってるんだ……?」
というか……あの二人が喜びそうなものってなに?
「これは……困ったぞ」
どうしよう。
適当に現地人捕まえて聞くっていうのは無理だな。俺、人見知りだし。知らない人キライ。
となると知り合いに聞くのがベストだが……。
「月村さん一択だな」
よし、そうと決まればいったん翠屋に帰って士郎さんに連絡を取ってもらおう。
と、その時、俺の近くに黒塗りの車が一台止まった。
なんだ? と思っていると、後部座席の窓が開く。
「あんた、何してるのよ?」
クソ金髪だった。
それから、約二時間後。
「アリサさん! はい、あーん」
「あーん……ふふ、これおいしいわね、チヒロ」
「待って二人とも、いつの間にそんなに仲良くなったの……!?」
アリサさんの案内で買い物を終えて、翠屋に戻ってくると、月村さんがいた。
どうやら士郎さんからなのはさんが来ることを聞いたらしく、翠屋で待つことになったそうだ。
「なに言ってるのよ、すずか。あたしたちは最初から仲良しだったじゃない。ねぇ、チヒロ?」
「そうっすよ。生まれた時からベストフレンドでしたよ? ね、アリサさん?」
「ぇぇぇぇぇぇぇ……………………」
まぁ、生まれた時からは嘘だけど。
土産選びを手伝ってもらい、まさかの意気投合。お互いでもビックリするくらい仲良くなった。
なぜかプリクラまで撮った。ゥチらは、ズッ友だョ。
「まさかヴィクターより気の合うやつがいるとは思わなかったぜ……」
「あたしもビックリよ。まさかあんたがここまで話の分かる人間だったなんて……」
「わたしが一番ビックリだよ……」
たぶん、ファーストコンタクトが悪かったんだと思う。
「……ねぇ、本当に二人に何があったの?」
「だから、誤解が解けただけよ。何回言わせるのよ、すずか……あんたバカなの? ……あ、ごめんバカだったわね」
「ばーかばーか!」
「喧嘩売ってるのかな、二人とも……?」
士郎さんに感謝だな。
あの時、海鳴を見て回って来てごらんと言ってくれなかったら……俺はセリヌンティウスに会うこともなく死んでいたかもしれない。
「あぁ、アリサさん……!」
「ん? どうしたのよ、チヒロ? 急に抱き付いてきたりして……まぁいいけど。ぎゅー」
「あれ……これ仲良しってレベルじゃなくないかな……?」
これで海鳴に思い残すことはない……!
あとはなのはさんを待つだけか。
「ねぇ、チヒロ。すずかの恥ずかしい話聞きたくない? 何歳までお漏らししてたとか」
「え、聞く聞く! ついでにネットで拡散したいっす!」
「え!? ちょ、二人とも!?」
「えっと……これ、どういう状況なのかな……?」
なのはさんがついに到着したようだ。
アリサ が あらわれた !
チヒロ は どうする ?
1.あゆみよる 。
2.ばとう の かぎり を つくす 。
チヒロ は 1 を えらんだ !
アリサ と なかよく ( ? ) なった !
いっしょ に プリクラ を さつえい した !
ヴィクター は しっと している 。
(ヴィクター嫉妬ルートへ)