鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください…… 作:ふーあいあむ
長らくお待たせして申し訳ありません……!
気づけばもう約三ヶ月……。
言い訳になってしまいますが、今までとにかくテストやら企業説明会やら就職説明会やらそれに対する大学の対策講座やらインフルエンザやらと、いろいろなことが重なってしまって……。
さらに言うと、これからがもっと忙しくなるわけで……。
なんとか暇を見つけて投稿していこうと思います。
楽しみに待っていてくださった方、本当にありがとうございます!
これからの更新はしばらく不定期になってしまいますが、必ず投稿していきますので、これからも『鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……』をよろしくお願いいたします!
PS.しばらくはリハビリ回になるかもです……。
「大変、大変、大変なの~!」
ん? なんだ?
「どうした? なの松姉さん?」
「あ、チー松くん」
「待ってせめてチヒ松とかにして」
血祭りっぽく聞こえるから。
「なんとね! 『鮮烈なのは以下略』の連載が終了して、新しく『なの松さん』の連載がスタートするんだよ!」
「えー!? 本当なの、なの松姉さん!」
「本当だよ! だから早くみんなにも知らせてあげなくちゃ!」
そうだな。
こんな重要なこと、早く教えてやらなくちゃ!
「おーい、みんな!」
「どうしたの? チヒ松」
「……は、早いっすね。ふぁて松姉さん」
「もう。わたしのことはママ松って呼びなさいって言ってるでしょ!」
「頭湧いてんのか」
なんだよママ松って。
「んー? なんや、呼んだ? チヒ松にぃ」
「おう、ゴキ松」
「ジーク松やけど!?」
相変わらずうるせえなぁ。
さっさと自立しろクソニート。
「呼びましたか? チヒ松兄さん」
「あ、アインハルト松……天井裏から出てくるな」
「本編ではお蔵入りしてしまったので。……あと語呂悪くないですか、アインハルト松って」
心底どうでもいい。
「どうしたのー? チヒ松お兄ちゃん」
「おお、我が最愛の妹にしてキューティーモンスター、末っ子・ヴィヴィ松! あぁぁ可愛いぃぃぃいいいっ!」
「え、あ……う、うん。あ、ありがと……」
引いてる姿も可愛いぃぃぃぃいいいいっ!
「えっ!?」
「
「新しい連載で主役!?」
「それ本当!?」
「本当なの! 間違いないの!」
「おいおいおいおい! ついにデビューの時だぜ!」
わくわくしてきた!
それじゃ! せーのっ!
『なの松さん、はーじまーるよー!』
「ーーーーハッ!? なんか電波を受信してた気がする……思い出せないけど」
「ぷぷっ、厨二乙」
「シバくぞクソ金髪」
「あ? 上等よ、表出なさい」
「ち、ちょっと二人とも! 喧嘩はダメだよ!」
ーーーーあのあと、士郎さんから二人の紹介をしてもらった。
黒髪のほうが月村すずかさん。ちょっと話した感じでは、おしとやかでどこかのご令嬢のような優雅さがある。そして車の人。
金髪はバーニング。あと、くぎゅう。以上。
二人は士郎さんの末の娘さんの幼馴染みということらしいが……じゃあこの夫婦って普通にジジイとババアじゃね?
「で? あんた、記憶喪失って本当なの?
「あぁ。気付いたらなぜか銭湯で風呂に入ってたんだよ。
思い出せるのは名前だけ。
「それで、
「手がかりは見つからなかったんだね。……アリサちゃん、チヒロくん、胸ぐら掴み合うのやめなよ……」
お互いに一睨みしてから振り払うように手を離す。
ったく、この金髪は……!
「士郎さん、届け出とかは……」
「あ……まだ出してなかったよ」
「時々あの娘みたいに抜けてますよね……士郎さんって」
金髪が士郎さんにそう言う。確かにこの人抜けてるとこあるとは思う。記憶がないって言ってもあんまり動じなかったし。
金髪が言った『あの娘』ってのは……士郎さんの末の娘さんかな?
「災難だったね、チヒロくん」
「いえ、そんな……思い出せない分、逆に辛くないっスから。でもありがとうございます、月村さん」
「……あんた、すずかには敬語なのになんであたしにはタメ口なのよゴミ」
「尊敬できねーからだよカス」
再び無言で胸ぐらを掴み合う。
どうやらこいつとは一度ケリをつけなくちゃならないようだ。
「だからダメだってば! なんですぐ喧嘩するの!?」
月村さんがあわてて止めに入ってくる。
金髪め、命拾いしたようだな……。
チヒロの記憶喪失はエピソード記憶のみ消えています。
これ重要。