鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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今回は短め。キリがいい場所だったから……。


かつ昔話はカット。ギャグだもの、この二次。




六十九話

みんなの注目を浴び、はやてさんは語りだした。

 

「みんなも知ってのとおり、今日の試合を戦った二人には少し複雑な因縁がある」

 

何それ知らない……あ、いや、謎の声が言ってたヤツか。

 

「『黒のエレミア』の継承者ジークリンデと『覇王イングヴァルド』の末裔アインハルト」

 

仰々しいな。

 

「二人を繋ぐのは聖王女オリヴィエ」

 

……何でみんなヴィヴィオちゃん見てるの?

可愛いから? なるほど理解した。

 

《まぁ、本人いますけどね》

 

謎の声よ、俺にもわかるように言ってくれ。

 

「かつて戦乱の時代を一緒に生きたベルカの末裔が今この時代にまた集まってる。それにこの場には雷帝ダールグリュンの血統ヴィクトーリアがいるし、ここにはおれへんけどもうひとり旧ベルカ王家直径の子がいる」

 

ほへー。

すげーなー。

 

《棒読みですよ》

 

「興味ねえしどうでもいいからな」

 

本当にどうでもいい。

それよりメシうまうま。

 

「これが偶然なのか何かの縁や導きの結果なのかはわかれへん。そやけどこれはあくまで老婆心というか……大人側の心配としてなんやけど、これだけ濃密な旧ベルカの血統継承者たちが一堂に会するゆーんはちょっぴり気にかかるところなんや」

 

……へー、そーなんだー。ふーん。

 

「インターミドル中の大事な時期や……みんなが事件に巻き込まれたりせえへんように私たちも守っていきたい。そのためにも二人が過去のことを話し合う会に私も参加させてもらいたいんよ」

 

八神司令はジークとアインハルトちゃんを見て言った。

 

「同じ真正古代ベルカ継承者同士……行きたい場所や探したい資料があるなら私も全力で協力するよ」

「はい!」

 

あ、パスタ食いてえ!

 

《少しは関心持ちましょうよ……》

 

 

ーーーーそして俺がメシを貪り続けるなか、ストラトスちゃんによる昔話が始まった。

 

 

 

 

「ーーーーハッ!? きさま、見ているなッ!?」

 

 

「い、いきなりどーしたん、チヒロ……!?」

「いやなんか……誰かに見られてたよーな気が……」

 

 

 

 

「……気づかれた? でも、どうやって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《あの変態ストーカー野郎、自分の都合のいいように記憶改竄しやがって……!》

 

「まぁまぁ落ち着けよ。キャラ崩れてるぞ」

 

どうもストラトスちゃんから聞かされた昔話はそのストーカーにより脚色されていたようだ。

重要な部分は間違ってなかったらしいが、プライベートなエピソードが。

 

「いいじゃねーか、別に。それよかさっさと帰って寝るぞ。今日は疲れた」

 

他のヤツらは八神司令の家に一泊するらしい。

あれだけの女子率だし、俺は帰ることにした。

 

「しかも朝イチで無限書庫行くんだろ? 俺はごめんだね」

 

あそこには魔物がいたはずだ。我が同士なのはタソを苦しめる邪悪な魔物が。

 

「となると、明日暇になるな。何しよう?」

 

《あ、じゃあデートにでも洒落込みますか? 二人っきりで》

 

「お前とか? まぁかまわねえけど……ん?」

 

その時だった。

道の真ん中に転がる物体を発見したのは。

 

 

 

 

ーーーーおぉぅ……倒れているロリ(ストラトスちゃん)を発見……。

 

 

 

 




次回をマテ!


おまけ
《【ネタバレ】夜ノイインチョウ徹底解説! ※質問形式》

Q.今回の黒幕は結局“篠崎チヒロ”なの?
A.黒幕は平行世界のヴィクター。ただし“邪神”レベルではない(邪神本人曰く『()()()()世界征服とかしてる時点でお子ちゃまレベル』らしい
)。そもそもこの世界に“篠崎チヒロ”は存在しない。ヴィクターはチヒロを名乗っていただけ。

Q.なぜヴィクターは“篠崎チヒロ”を知っているの?
A.ヴィクターは幼少時に偶然手に入れた別の世界を覗き見ることのできるロストロギアで本編世界を見た。それで映ったのがチヒロ(幼少時)だった。

Q.なぜチヒロを名乗ったの?
A.ヴィクターは最初、チヒロに憧れていた。幼少より遺憾なくそのクズっぷり発揮していたチヒロに興味を抱き、それが憧れ・好意に変わり、最終的に“篠崎チヒロ”になろうとした(同一化)。世界を支配したのは『敬愛するチヒロならやる』と思ったから。

Q.“デコ美”の正体は?
A.平行世界のデコ助。

Q.妹たちについては?
A.ヴィクターによる洗脳。これもロストロギアによるもの。ただ、間違いなく平行世界の“篠崎”の血統。

Q.ロストロギア便利ですね?
A.お黙り。

Q.委員長側、ヴィクター側については?
A.委員長はデコ美と、ヴィクターは妹たちと数千万のチヒロイド兵(思考パターンがチヒロの劣化版のアンドロイド兵)。

Q.結局どうなったの?
A.委員長に破れ世界を解放、改心する。妹たちも初めはヴィクターに対して怒りを感じたものの委員長の説得により和解。その後はヴィクターを姉として慕う。現在は世界各地で困っている人を救っている。また、デコ美とヴィクターはなんだかんだあって現在は親友。

Q.真実を知った時、こっちの篠崎父母はなんて言ってたの?
A.『知ってたよ? 面白いから放置してただけ』。

Q.どの辺が『夜ノ』イインチョウ?
A.全話通して委員長がノーブラ。

Q.いつスタートしますか?
A.スタートしません。


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