鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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いつかと同じで眠れないので更新。
気分屋で申し訳ない。

《コラボ特別編! トウヤ危機一髪!》
☆注意事項!
※時雨。さんの「魔法少女リリカルなのはvivid ~日常を愛す者~」とのコラボ回です。
※完全なるIFストーリーです。難しく考えずに(ry
※登場キャラクターはゲスいのを除いた全員(アインハルト、コロナ、ルーテシア、フェイト(変態))がトウヤくん(時雨。さんのキャラクター)を好きだと考えてください。
※基本的に世界観は「魔法少女リリカルなのはvivid ~日常を愛す者~」側のものを考えて書きました
※ツッコミは全部トウヤくんです。頑張れ。
※委員長の物語は今回はお休みです。
※五十一話本編で、あなたは二度(最初と最後)驚く。……たぶん。






「ぅ、ん…………ここは……?」
「気が付いたか、トウヤ・ミゾグチ!」

トウヤ・ミゾグチーーーー俺がそう呼んだ少年は、樽の中から頭だけを出した状態で訳もわからずこちらを見ていた。

「いいかよく聞け、トウヤ・ミゾグチ。なぜ君がーーーー」
「……なぁ、トウヤ・ミ()グチなんだが」
「ーーーー………………なぜ君がこんな状態になっているかと言うと」
「無視して続行すんなよ!?」

いちいちうっさいなぁ。
無視無視。

「えー……第一回! ドキドキ、キスは誰の手に!? トウヤ危機一髪大会~! いぇーい! ぱちぱち!」
「…………はぁ?」

ルール説明行くぜ!

「ヴィクター!」
「任されましたわ」
「うぉっ!?」

ヴィクターはどこからともなくくるくると回転しながら表れて、華麗に着地を決めると優雅に微笑んだ。

「ルール解説をさせていただきます、この薄汚れた世界に現れしただ唯一の神・ヴィクトーリア・ダールグリュンですわ」
「何様だよ!? ていうか誰に解説するんだ!?」

え?
何言ってるんだコイツ?

「視聴者に決まってるだろ?」
「視聴者って誰!?」

はぁ……視聴者は視聴者だろ?
まぁいいや。ヴィクター!

「本大会は……まぁぶっちゃけると、やることはただの黒〇げ危機一髪ですわ」
「雑過ぎるわ!」
「黒〇げの代わりにこちらの憐れな少年が飛び出す、と」

…………くくっ。

「黒こげ危機一髪」
「唐突に脈絡のないこと言うのやめろッ!」

いいじゃんか。

「一番最初にこの憐れな少年を飛び出させた選手に彼からのキスが貰える、というわけですわ」
「は、はぁっ!? な、何だよそれっ!?」
「黒こげ危機一髪」
「あんたは黙ってろ!」

えぇー……。
……っと、そうだ仕事仕事。

「えー……では、選手の入場です。どうぞ」
「どうぞって、いったい誰が…………って、アインハルト!? コロナにルーテシアまで……!? 」

……まともなストラトスちゃんってちょっと気味悪いなぁ。

「それでは皆さま、剣を手に取ってくださいな」

ヴィクターの声に反応して、全員が用意されていた剣をとる。

「ーーーーって、待て! あれ本物の剣じゃないか!?」
「気のせい気のせい。ちょっと切れ味いいだけの模造品だよ」
「切れ味ある時点で模造じゃないだろうがっ!」

さ、行ってみよー!
……あ、そうだ。

「ちなみにこの樽に飛び出る機能なんてないから」
「…………は?」
「これ、本当に何の変哲もない普通の樽だから」
「ち……ちょっと待て!」

ん?

「これ黒〇げを俺に見立てた危機一髪なんだよな?」
「ププっ……! 黒こげ……!」
「聞けや!」

もう、何さ。

「危機一髪なのに……飛び出す機能ないってどういうことだよ!?」
「そこはほら……君のさじ加減で」
「さじ加減って何だよ!?」



『剣を刺すときに威力があったら飛び出る可能性が増えるかもしれませんわねー』
『覇王流、お見せします……ッ!』
『叩いて砕け、ゴライアス……ッ!』
『お願い、白天王……ッ!』



さすがだなヴィクター。
アドバイス一つで選手たちの()る気を底上げしてくるなんて。
俺もアドバイスしてやるか。

「一人選んで二人にボコられるか、誰も選ばずに全員にボコられるか」
「救い道がない!? そ、そうだ! 不具合を理由に……」

……なるほど、そう来たか。
だが甘いッ!

「既に飛び出るのは君のさじ加減だと彼女たちには伝えてあるんだぜッ!」
「うぉい!?」
「あ、看護師役としてハラオウンさん呼んであるから怪我しても大丈夫だぞ! 処置できるのか知らないけど」
「もっとダメじゃねえかッ! どっ、どうする……考えろ、考えるんだ……!」

さぁ、ゲームの始まりだ……!

「それでは……トウヤ危機一髪、スタート!」

俺の声に反応して選手三人が動いた。



そしてーーーー。






五十一話

揉む。

 

「なるほど、これは……」

「なかなかのモンやろ? 」

 

とにかく揉みまくる。

 

「……おい」

「ん~? なんや、シグナム?」

「あ、いえ、主はやてではなく……」

 

俺は右を。八神ちゃんは左を。

腕……より正確に言うのなら、指の持つ全ての機能をフル活用してただただ揉みしだく。

 

「……あの」

「ん? 何スか?」

「お前に言ったのではないッ!」

 

いきなり怒鳴るな。ビックリするだろうが……。

 

「あ、シグナム。おにーさんイジメたらアカンで」

「い、いえ、苛めているわけではなく……」

「そーだそーだ、この淫乱ピンク!」

「……我が剣の錆びになりたいのか…………?」

 

おいおい、もちつけよ。

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで篠崎チヒロです。よろしく、淫乱おっぱい」

「よろしくする気はないんだろう、お前……!」

 

なんでそんなにピリピリしてるのさ。

ちょっとおっぱい揉んだだけじゃんか。

 

「ほら、自己紹介せなアカンで、変態おっぱい」

「主はやてっ!?」

 

裏切られたかのような表情で八神ちゃんを見つめるおっぱい。

 

「くっ……主はやての騎士、ヴォルケンリッターが将、シグナムだ」

「つまり…………八神ちゃんのメス奴隷的な?」

「まだ違うで~。まだ」

 

まだ違うのか。

 

「主はやて、先程からあなたの言動はおかしい。いったいどうしてしまったと言うのですか……?」

「え、そんなことあらへんで?」

 

シグナムさんが八神ちゃんを見て、そんなことを言い出す。

そうなの?

 

「いえ、明らかにおかしい。まさかこの男に何か……!?」

「おにーさんはそんなことせえへんよ」

「そーだ! 酷い言いがかりだぞ、このおっぱいバズーカ!」

「………………………………斬るッ!」

 

なんか剣出してきた。

危ないぞ!

 

「シグナム、非戦闘員にデバイス向けるなんてなに考えとるの!?」

「止めないでください、主はやて! 世界のためにもこの男は葬っておくべきです!」

「だからダメやって! 言うこと聞いて!」

 

八神ちゃんの必死の叫びも無視して今にも飛び掛かってきそうなシグナムさん。

そして揺れるパイオツ。

 

「ホルスタイン…………」

「ーーーー殺す!」

「シグナム!」

 

突然、シグナムさんの四肢とおっぱいを光の輪が拘束した。

何だっけ? バインド?

 

「あ、主はやて? なぜ……」

「なぜ? 言うこと聞かんでおにーさんを……民間人を襲おうとしたからや」

 

えっ!?

 

「わ、ワタクシ性的に襲われるところだったの……!?」

「お前は黙っていろ!」

「シグナムっ!」

「……くっ……すみ、ません…………!」

 

俺を睨み付けながら心にもなさそうな謝罪をするシグナムさん。

反省の色が見えませんなぁ……?

 

「八神ちゃん八神ちゃん、コイツお仕置きしようぜ」

「なっ……!?」

「おぉ、それは良い考えや! さすがおにーさん!」

 

そうと決まれば場所を変えよう。

人目がつくと不味いからな。

 

「くぅっ、離せッ! やめろッ! や、やめてくれ……た、たのむ! な? やめてくれるのなら何でもしよう! 絶対だ、我が剣に誓おう! 」

「何する?」

「再起不能になるまでおっぱい揉み続けるなんてどうや?」

「採用」

「やたぁ!」

 

 

「や、やめろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおーーーーッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグナムさんのお仕置きが終わり、俺は一人でみんなのいる食堂へと続く廊下を歩いていた。

 

「ふぃ~……良い仕事したぜ」

 

シグナムさんはお仕置きが20分を越えた時点で体を痙攣させるだけで反応しなくなってしまった。

反応がなくなり、飽きてしまった俺はあとを八神ちゃんに任せ食堂へと向かうことにした。それで今にいたる。

 

「……八神ちゃんはまだ揉み続けているのだろうか」

 

俺よりおっぱいへの執着心は強いみたいだし……。

シグナムさん頑張れ。マジ頑張れ。

 

「……ん?」

 

しばらく歩いていると食堂の扉の前に何かーーーー否、誰かがいるのを見つけた。

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コソコソ……」

 

コソコソと食堂の中を覗いている、禍々しい炎を連想させる赤と黒の和服みたいな格好をした金髪の少女だった。

 

 




おまけ
《高町ヴィヴィオの決意》

先輩はなのはママとユーノさんの関係が気になるって言ってた。
それってつまり……。

「先輩はなのはママのことが好き……」
「何か言いましたか、ヴィヴィオさん?」
「あ、アインハルトさん。な、何でもないですよぉ」
「そう、ですか……?」

ふぅ……。
先輩がなのはママと恋人になったら…………先輩は私のパパ!?

「にゃぁっ!?」
「ヴィ、ヴィヴィオさん……!?」

なんだかくすぐったい。
先輩はお兄ちゃんみたいな感じはしてたけど……パパかぁ。

「ち、チヒロパパ…………なんて……!」
「ヴィヴィオさん……? 本当に大丈夫ですか……?」

わ、悪くないかも……。
朝は私が起こして、なのはママに見送られながら手を繋いで家を出る。寝るのだって一緒だし、お、お風呂も……!

「ぱ、パパなら……変じゃないよね……?」

……決めた!




ーーーーなのはママと先輩をくっつける! 私が二人の恋のキューピッドになるんだ!

そうすれば先輩もなのはママとラブラブになって、私も先輩ともっと仲良くなれる。みんな幸せ!

「よぉし……!」

高町ヴィヴィオ、頑張ります!






「ヴィヴィオさんが壊れた……!」


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