鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください…… 作:ふーあいあむ
本ッッッッッ当に申し訳ないっ!
修羅場次回に延期です……。
「そう言えば……」
「あん?」
今まで俺にずっと抱き付いて顔を埋めていたジークが不意に顔をあげた。
「何で……生きとるん……?
ーーーーさてどうするか。
正直に答えれば当然待っているのは“死”だろう。
今度は本当の葬式を開くことになる。
ならおちゃらけた感じで言ってみるか?
『実はネタバレなしのドッキリでしたテヘペロー☆』
『ぶっ殺す』
ダメだ。
ガイストされる未来しか見えねぇ。
「フフッ……!」
ニヤニヤしてるヴィクターがくっそムカつく……!
……ん?
あ……いいこと思い付いた。
「ーーーー俺の葬式ぃ? どういうことだよソレ。そんなもん開いてねぇぞ?」
「……え?」
俺の言葉を聞いてジークもヴィクターも目を丸くして驚く。
「なっ!? チヒロ、あなたまさか……っ!?」
「……ヴィクター、どういうことや?」
「じ、ジーク……こ、これはその……!」
ヴィクターにジークが詰め寄る。
ざまぁみやがれ。
「ヴィクター……ちょっとお話ししよか? 選手控え室で」
「あ、いえ、ですから……………………はい」
ちょっと待っとってね、と言い残してジークはヴィクターを引きずりながら歩いていった。
「……えっと、結局ジークやヘンテコお嬢様と知り合いだってことでいいのか?」
ジーク(とヴィクター)が退場したのを見計らってハリーが話しかけてくる。
黙ったままだったから忘れてたけど……そう言えばいたな、コイツ。
「あぁ、そうだ。不本意ながらこのデコ助もな」
「……そ、そうか。いい加減に技かけるのやめてやったらどうだ? 気絶してるぞ、ソイツ……」
あ、本当だ。
疲れたし……そろそろ解くか。
「ま、コイツのことは置いといてジュースでも買いにいこうぜ!」
「お、おい……本当に放置すんのか……?」
「そういや後ろで固まってる三人組って誰だ?」
「お前ゴーイングマイウェイ過ぎだ!」
「ただいまや~」
しばらくハリーと会話しているとジークが帰ってきた。
ヴィクターはいないようだ。
「おかえりジーク。あ、コーラ飲む?」
「飲む飲むぅ!」
ジークにコーラを渡す。
「ヴィクターは? 帰ったのか?」
「ヴィクター? 誰やソレ?」
……あ、察し。
どうやら触れるべきじゃないようだな。
「んぐ…………ぷはぁっ! おーきに、チヒロ」
「あいよ」
「……なぁ、チヒロ。相手は女だぞ? 飲みかけを渡すのは良くないんじゃねえか?」
俺とジークのやり取りを見てハリーがそう言ってきた。
「……大丈夫やで、番長。
「ジークに言ってんじゃねえ、チヒロに言ってんだ」
えっ?
なになに、喧嘩?
喧嘩始まるの?
「だから大丈夫やって。……というか番長こそ、何でそないなこと言うの? 関係あらへんよね?」
「俺はチヒロの保護者的立場だからな。そういうのは教育上よろしくねえからダメだ」
待ってよハリー。
君のポジションはいつから俺の保護者になったんだ。
「む……!」
「あぁん……?」
何かよくわからんけど、とりあえず今俺ができることと言えば……。
「修羅場っぽいぞ。起きろデコ助」
「ぶくぼがごぼっ!?」
未だに気絶したままのデコ助の鼻からコーラを流し込んで叩き起こすことだけだった。
おまけ
《もし明日、世界が滅ぶとしたら?》
篠崎チヒロ:委員長のおっぱい揉みしだく
委員長:チヒロと一緒に過ごす
ジークリンデ・エレミア:チヒロと一緒に過ごす
高町なのは:世界を救う方法を探す
ヴィクトーリア・ダールグリュン:その前に世界を滅ぼす
アインハルト・ストラトス:チヒロを守るために世界を救う
ユーノ・スクライア:一線を越える
後輩ちゃん:一線を越える
金髪幼女:これでいっしょー♪ ちゅーしてー♪