鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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本当に……っ!

本ッッッッッ当に申し訳ないっ!












修羅場次回に延期です……。




三十六話

「そう言えば……」

「あん?」

 

今まで俺にずっと抱き付いて顔を埋めていたジークが不意に顔をあげた。

 

「何で……生きとるん……? (ウチ)……葬式にも行ったんやで? やのに何で……?」

 

ーーーーさてどうするか。

正直に答えれば当然待っているのは“死”だろう。

今度は本当の葬式を開くことになる。

ならおちゃらけた感じで言ってみるか?

 

『実はネタバレなしのドッキリでしたテヘペロー☆』

『ぶっ殺す』

 

ダメだ。

ガイストされる未来しか見えねぇ。

 

「フフッ……!」

 

ニヤニヤしてるヴィクターがくっそムカつく……!

……ん?

あ……いいこと思い付いた。

 

「ーーーー俺の葬式ぃ? どういうことだよソレ。そんなもん開いてねぇぞ?」

「……え?」

 

俺の言葉を聞いてジークもヴィクターも目を丸くして驚く。

 

「なっ!? チヒロ、あなたまさか……っ!?」

「……ヴィクター、どういうことや?」

「じ、ジーク……こ、これはその……!」

 

ヴィクターにジークが詰め寄る。

ざまぁみやがれ。

 

「ヴィクター……ちょっとお話ししよか? 選手控え室で」

「あ、いえ、ですから……………………はい」

 

ちょっと待っとってね、と言い残してジークはヴィクターを引きずりながら歩いていった。

 

「……えっと、結局ジークやヘンテコお嬢様と知り合いだってことでいいのか?」

 

ジーク(とヴィクター)が退場したのを見計らってハリーが話しかけてくる。

黙ったままだったから忘れてたけど……そう言えばいたな、コイツ。

 

「あぁ、そうだ。不本意ながらこのデコ助もな」

「……そ、そうか。いい加減に技かけるのやめてやったらどうだ? 気絶してるぞ、ソイツ……」

 

あ、本当だ。

疲れたし……そろそろ解くか。

 

「ま、コイツのことは置いといてジュースでも買いにいこうぜ!」

「お、おい……本当に放置すんのか……?」

「そういや後ろで固まってる三人組って誰だ?」

「お前ゴーイングマイウェイ過ぎだ!」

 

 

 

 

 

 

「ただいまや~」

 

しばらくハリーと会話しているとジークが帰ってきた。

ヴィクターはいないようだ。

 

「おかえりジーク。あ、コーラ飲む?」

「飲む飲むぅ!」

 

ジークにコーラを渡す。

 

「ヴィクターは? 帰ったのか?」

「ヴィクター? 誰やソレ?」

 

……あ、察し。

どうやら触れるべきじゃないようだな。

 

「んぐ…………ぷはぁっ! おーきに、チヒロ」

「あいよ」

「……なぁ、チヒロ。相手は女だぞ? 飲みかけを渡すのは良くないんじゃねえか?」

 

俺とジークのやり取りを見てハリーがそう言ってきた。

 

「……大丈夫やで、番長。(ウチ)は気にせんから」

「ジークに言ってんじゃねえ、チヒロに言ってんだ」

 

えっ?

なになに、喧嘩?

喧嘩始まるの?

 

「だから大丈夫やって。……というか番長こそ、何でそないなこと言うの? 関係あらへんよね?」

「俺はチヒロの保護者的立場だからな。そういうのは教育上よろしくねえからダメだ」

 

待ってよハリー。

君のポジションはいつから俺の保護者になったんだ。

 

「む……!」

「あぁん……?」

 

何かよくわからんけど、とりあえず今俺ができることと言えば……。

 

「修羅場っぽいぞ。起きろデコ助」

「ぶくぼがごぼっ!?」

 

未だに気絶したままのデコ助の鼻からコーラを流し込んで叩き起こすことだけだった。

 

 




おまけ
《もし明日、世界が滅ぶとしたら?》

篠崎チヒロ:委員長のおっぱい揉みしだく

委員長:チヒロと一緒に過ごす

ジークリンデ・エレミア:チヒロと一緒に過ごす

高町なのは:世界を救う方法を探す

ヴィクトーリア・ダールグリュン:その前に世界を滅ぼす

アインハルト・ストラトス:チヒロを守るために世界を救う

ユーノ・スクライア:一線を越える

後輩ちゃん:一線を越える

金髪幼女:これでいっしょー♪ ちゅーしてー♪


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