鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください…… 作:ふーあいあむ
それも「ナメクジ食らえ」の回。
「なぁ、ハリー……」
「ん? 何だよ?」
朝食を終え、ベッドに寝転がって洗い物をしているハリーに話しかける。
「お前、インターミドル出るんだろ?」
「お? なんだ、応援してくれるのか?」
えー……。
「どうしよっかなぁー?」
「ま、まぁ……その、他に応援したいヤツがいるなら……ぐすっ……!」
……やっぱコイツ苦手だわ。
「あー……ウソウソ。ハリーを応援するって」
「ほ、本当かっ!? へへっ、さんきゅー!」
嬉しそうにしちゃってまー。
一応、
ま、いっか。
「チヒロの応援があるならアイツだって……!」
「ん? アイツって誰だ?」
「あぁ、俺が前回のインターミドルで負けた相手だ」
あぁ、ヴィクターか。
ちなみに俺とヴィクターが知り合いだと言うことをハリーは知らない。
面白そうだし黙ったままでいるつもりだけど。
「それもグダグタの泥試合でだ。今年こそ白黒ハッキリつけてやる。……きっとアイツもそう思ってるさ」
ーーーー泥試合でも勝ちは勝ち。気分良いですわぁ……!
……
さて、ハリーがトレーニングに行った為に暇になってしまった。
そこでふと、ジークのことを考えたのだ。
「はぁぁ……」
そのせいで俺は、一抹の寂しさを感じている。
ジークに会いたい。
ジークをいじめたい。
そして俺は……
「だから慰めてミウラちゃぁぁぁぁん……!」
「ひゃあっ!?」
通信でミウラちゃんを呼んで慰めてもらうことにした。
ミウラちゃんもインターミドルに出るらしいんだけど、今日はたまたまトレーニングがオフだったらしい。
助かった。
「はぁぁ……ミウラちゃんの匂い嗅いでると落ち着くぅ……」
「かっ、嗅がないでくださいぃぃ~っ!」
なぜだし。
「あ、あの……走ってきたから……汗が……!」
「あー確かに。ちょっと汗の匂いするね」
「ぴゃぁぁぁぁぁあああああああっ!?」
これ、暴れるでない。
さらにミウラちゃんを抱き締める力を強める。
「逃がさないぞ」
「あうあうぅ……!」
そして今日は帰さないぞ。
「ひぇっ!?」
「いやそれは冗談」
一々可愛い反応するなぁ、ミウラちゃん。
いじめたくなっちゃうよ。
「あ、あの……」
「ん? なぁに、ミウラちゃん?」
ミウラちゃんが顔を真っ赤にして話し掛けてきた。
どったの?
「せ、先生も……いい匂い、です……!」
「うわ何コイツ変態?」
「え、ちがっ、何でっ!?」
ーーーー気分は少し、落ち着いた。
おまけ
《委員長と後輩ちゃんの好感度事情》
『委員長の場合』
好感度:知り合い 「おはようございます!」
好感度:友人 「今度みんなで遊びに行きませんか?」
好感度:気になる人 「あ、あの……映画でも見に行きません? ……ふ、二人で」
好感度:好き 「あの、これ! バレンタインのチョコです! ……ほ、ほんめい……ですよ?」
好感度:MAX 「あれ……寝てるんですか……? ………………ん…………えへへ……ちゅう、しちゃいました……♡」
『後輩ちゃんの場合』
好感度:知り合い 「あ、おはようございます、先輩!」
好感度:友人 「せ~んぱいっ♪ 一緒に帰ろ?」
好感度:気になる人 「せっ、先輩は渡さないもんっ!」
好感度:好き 「先輩……その女、ダレ?」
好感度:MAX 「先輩は渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない誰にも渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない渡さない。先輩は私の……私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の、私だけの先輩なんだから」
好感度:オーバードライブ 「うふふふふふふふふフフふふふふフふふふふふふふふふふふふふふふフフフふふフフフふフフふふふフフふふふふふふふふふフふふふふふふフふフふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふフフふふふふふふふふふふふふフフフフフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふフふふふふふふふふふふふふふフふふふふふふふふふふふふふふふふフフふフふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふフフフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふフフフふふフフフフフふフふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふフフフフふふふふふふフフふふふふふふふ…………………………♪」