鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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はじめに。
アンケートへの投票ありがとうございました!
結構多くて集計大変でした(笑)

さて、結果発表……の前に1つ報告が。
『〇か〇』みたいな番号が特定されていない投票では最初に出ている方をカウントしています(『①か③で迷ったけど……③で』みたいなものでは③としてカウント)。

それでは……(デレデレデレデレ





①……80票
②……6票
③……99票

ということで、シナリオはゲスENDへ!











ふはははっ引っ掛かったなぁ!
ジークヤンデレ化は②だったんだよゥッ!

……いや~、良かったぁ。



三十一話

この時期になるとみんな……あのヴィクターですらピリピリし出す。

 

『DSAA』。

正式名称:ディメンション・スポーツ・アクティビティ・アソシエイション魔法戦競技会という団体が開催する『インターミドル・チャンピオンシップ』。

その開催が近いのだ。

 

「確か……10歳から19歳までの全管理世界の魔導師が出るんだっけ」

 

ジークとかヴィクター、更にはハリーも出ている。

ハリーも今日はそれに向けてのトレーニングで忙しいようだ。

 

「ヴィヴィオちゃんも出るとか言ってたなぁ……」

 

ま、俺には関係ない……と言いたいんだがそうは問屋が卸さないらしい。

実は今日、そのインターミドル関係で知り合いに呼び出されているのだ。

……嫌な予感しかしない。

 

 

 

 

 

 

「お願いですっ! 私のセコンドをやってください!」

「嫌だね、デコ助。一昨日来やがれ」

「エルスです! て言うか一応私、年上ですからね!?」

 

エルス・タスミン。

それがこのデコ助の名だ。

中学時代の知り合いだ。

年上とか言っても数ヵ月だし。

 

「つかなんでオレなんだよ」

 

格闘技なんて詳しくないし、魔法だって使えない。

 

「強いて分かるとすればお前に『縛る趣味』があるって事ぐらいで……」

「な、なんて事言うんですか!?」

 

ちゃうの?

 

「違いますよ……まったく……!」

 

そんな怒んなよ。

あんま怒ってると後退するぞ。

ただでさえデコ広いのに。

 

「で、なんでオレなんだ?」

「……篠崎くんは」

 

……うん?

「中学時代、運動会のこと覚えてますか?」

「あ、あぁ」

つっても運動会三回あったんだけど。

何年の時のやつ?

 

「二年生の時です。あの時、私は委員長だったにも関わらず……あるクラスメイトの体調不良を見抜けませんでしたよね」

 

……あぁ、委員長(※)のことか。

あったなそんなこと。

 

「でもあなたは……すぐに見抜いた」

確か日射病になってたんだよな。

でも発見したのは偶々だ。

……だって本当はおっぱい見てただけだもん。

 

「その後の処置も完璧だった……すぐに日陰につれて行って体を冷やして……。私はそれを見てるだけでした」

 

委員長の柔らかかったなぁ……。

もう一回日射病になってくれないかなぁ。

 

「他にも色々ありましたよね。学校生活やイベントなどであなたは多くの人を助けてました。……何故か女子ばっかりだった気がしなくもないですが」

 

だって……男の子だもん♪

 

「だから……その観察眼と正しい処置の知識を見込んでのお願いです! 私のセコンドをやってください!」

「えー……」

 

正直めんどい。

ただ、まぁ……

 

「見返りを寄越せ。さすればやってやらなくもない」

「ほ、本当ですか!?」

 

上から目線はスルーですかそうですか。

 

「私、何でもします! ですからお願いします!」

「何でも? 今、何でもって言ったな?」

 

聞き逃してないぞ。

 

「あ、いや……」

「ちなみにお前との会話は最初から録音しているからな」

「なっ……!?」

 

抜かりなし。

 

「クックックッ……!」

「……早まったかも……!」

 

さぁ……どんな無茶ぶりしてやろうかなぁ……!

 




※おまけにてヒロイン力爆発中のあの委員長のことです。
この頃はただの一女子生徒。


まさかのエルスと同中。

二次創作だからね!?
突っ込んじゃダメだよ!?

さて。
申し訳ありませんが、とりあえず更新頻度を三日に一回に下げようと思います。
ご迷惑をお掛けしますが、ご了承ください。

おまけ
《暇をもて余したクズどもの遊び~最終話~》

「ヴィクタァァァアアアアッ!」
「あらチヒロ。……ちっ、生きてましたの」

あの後、偽葬儀が終わってから俺(の遺体)は火葬場へと運ばれた。
そこでダミーと入れ替わり、棺から脱出するというのがシナリオだった。
それをこいつは……!

「テメェ! 棺から出れないように固定しただろ!」

蓋が固定されてて開かなかったのだ。
あやうく本当に燃え尽きるところだった。

「どうやって脱出を?」
「エドガーが助けてくれたんだよ! 今回は本気で死ぬかと思ったぞ!」
「……あのクソ犬」

ぅおい。

「まぁいいですわ」
「……それは俺が言うことだろうが」

こいつマジムカつく。

「……で、この後どうすんだよ?」
「……何がですか?」
「だからジークだよ、ジーク! ネタばらし!」
「あぁ……その事ですが」

なんだ?



「ぶっちゃけ飽きましたわ」



「……は?」
「だから、飽きましたの」

飽きたって……え?

「まさか……ここで止めんの? ネタばらしは?」
「しませんわ。放置プレイです」

それ放置プレイ違う。
ただの丸投げや。

「じゃ」
「いやいやいやいや! 『じゃ』ってお前!」
「……何ですの鬱陶しい。これから帰って傷心のジークで遊ぶんですから、邪魔しないでくださいな」

マジでネタばらししねぇの!?
えっ、本気で放置なの!?
さすがにそれは……!

「ということですから、貴方ももう帰っていいですわ」
「ええぇぇっ!?」
「あぁ、これからが楽しみですわぁ……! どうしましょう……まずは……そうですわ、泣いてるジークにチヒロとの思い出話を……いえ、チヒロの写真とかを見せて……出来るだけ笑顔のやつを…………ふふふふふっ……!」

恍惚とした表情を浮かべて、ヴィクターは歩いていってしまった。
そして一人残された俺……。

「……俺、知ーらねっ☆」

悪いなジーク。
でも悪いのはあのゲス(ヴィクター)だ。

……強く生きろよ。
もし真実に気付いた時は、少しだけお前に優しくしてやるよ。



……ごめんやっぱ嘘。
全力全開でいじめるわ。




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