鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください…… 作:ふーあいあむ
あと、26日の午後23時に締め切らせてもらいます。
それ以降の投票は無効になりますのでご了承ください。
ハリーとの初対面から数日が経った。
お隣さんと言うこともあって、親交は深まり今では……。
「ほら、朝メシできたぞ!」
「……うぃ~」
甲斐甲斐しく世話を焼かれるようになっていた。
ハリーは俺の部屋に来ては様々なことをやってくれる。
超便利。
「……箸持つのマジたるいぃ…………ハリー食わせて~」
「お前なぁ……」
この数日でこいつの性格は把握した。
「ったく……仕方ねえな。ほら口開けろ」
「あ~……」
ほらな。
何だかんだで面倒見がいいんだ。
『わたしのおかげだぞ』
……何で?
「あ、ハリー。野菜はいらない」
「はぁ? バカ言うな、ちゃんと食え!」
いーやー。
「あっ、コラ! 口閉じるな!」
『かのじょのいうとおり、ちゃんとたべるべきだ。おまえはほうっておけばすきなものばかりたべて……』
なんか母親が増えたみたいだ。
さて、今日は意外な人物から頼みごとをされている。
ヴィータさんだ。
何でも勉強を教えてやって欲しい子がいるとか。
「じゃあハリー、いってくるわ」
「おう。晩メシ何がいい?」
「肉」
洗い物をしているハリーに挨拶をして家を出る。
「よし行くか」
ヴィータさんを弄りに!
……じゃなくて勉強教えに。
「なぁ、ぐにゅ子は本当に行かないのか?」
『……あぁ。まだこころのせいりがついてなくてな』
ぐにゅ子はヴィータさんの知り合いらしい。
だが今回は心の整理がついていないだとかで留守番だ。
『いずれ、あいにいく。そのときは……おまえもきてくれ』
「……わかった」
『かんしゃする』
じゃあそろそろ行くか。
『あぁ。じこにはきをつけろよ』
「へいへい」
『……まったく』
教えられた住所にやって来た。
そこには中々に大きい一軒家があり、目の前には海が広がっている。
「いいとこ住んでんなぁ。さすが局員」
将来は局員の嫁さん貰おう。
「おぉ、チヒロ! 来たか!」
ぼーっと海を眺めながら将来のヒモ生活を考えていると、聞き覚えのある声が聞こえる。
「おやヴィータさん。こんにちは、今日は大変お日柄もよく……」
「なんでそんな畏まってんだよ。もっと砕けた感じていいって」
そうか。
「チョリ~っす☆ ロヴィータちゃんげんきぃ~?」
「潰すぞ」
なんで!?
砕けた感じでいいっていったじゃんか!?
「砕け過ぎだ」
「丁度いいって難しい……!」
「アホか、お前は。……まぁ、いいや。とにかく中入れよ」
「う~い……」
ヴィータさんについて行って家の中へ。
「にしてもデカイ家っすね」
「まぁな。あ、でも住んでるのはアタシだけじゃないからな」
そうなのか。
「あぁ。他に6人いるんだけど、今日はみんな管理局の仕事でアタシしかいないんだ」
「へぇ……。大家族なんすね」
最近うちも大所帯になってきたからな。
親近感を感じるぜ。
《その場合、貴方は手の掛かる末っ子ですね》
うるせー。
誰なんだよお前。
「さ、着いたぞ。ここがリビングだ」
スーパーナチュラルお嫁さん・ハリー。