鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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怒濤の感想ラッシュ。

※タグに「クズ多発注意」を追加しました。


十四話

『つまり、繋がりというものは永く続くのです……時代や世代を越えて。特に魂の繋がりというものはそれが顕著で……』

「……ふぅん」

 

朝から電波なTVを見ている。

 

「繋がりか……」

 

植木鉢に水をやる。

芽はすでに10㎝ほどまでに成長していた。

成長早くない?

しかもなんか黒っぽいし。

 

「……繋がりねぇ」

 

しかし、植物のことよりもTVで言っていた『繋がり』という言葉が俺の頭のなかで延々と渦を巻いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

管理局見学から数日後。

今日はなのはさんに誘われ、彼女の家へ遊びに行くことになっている。

簡単に言うと第一回被害者の会だ。

 

「……ここか」

 

教えられた住所につく。

……なかなか良いところに住んでるなぁ。

 

「いや、エース・オブ・エースにしては質素な方なのか?」

 

もっとこう……魔王城的なのを想像してた。

まぁいいか。

インターフォンを押す。

 

『はーい!』

 

しばらくして扉の向こうから声が聞こえた。

なのはさんだ。

 

「あ、どうも。チヒロです」

『チヒロくん、いらっしゃい! 待ってたよ!』

 

扉が開く。

 

「こんにちは」

「こんにちは! さ、入って入って!」

 

お邪魔します、と言ってなかに入る。

綺麗な内装だ。

 

「娘の友達が来てるんだけど……多分部屋に行くと思うから。リビングでお茶しよう?」

「お任せします。ていうか娘さんいたんですね」

「まぁ色々あってね。あ、別に結婚とかはしてないよ?」

 

まじか。

それってなおアレじゃね?

……まぁ、人にはそれぞれ事情があるよな。

 

「……ん? 何か誤解してない?」

「……色々あったんですよね。人には言えない色々が」

「待って、そんなしみじみと言わないで! 完全に誤解してるから!」

「わかるよぉ……!」

「何が!?」

 

その時、複数の賑やかな声が向かう先から聞こえてきた。

おそらくなのはさんの言っていた娘さんのご友人たちだろう。

 

「さ、ここだよ」

「ほほぅ……確かに誰かいますね」

「うん。親友とさっき言った私の娘、あとその友達3人…………と、庭にプラス1名。窓から見えるよ、多分」

「……………………………………………………あぁ」

 

今きっと苦虫噛み潰したような顔してるんだろうなぁ、俺。

……そう言えば今日はまだ一度もストラトスちゃんを見てないな。

 

「……入ろうか?」

「……ですね。早く被害者の会やりましょう。ね?」

「うん……!」

 

なのはさんがドアノブへと手を掛ける。

そしてリビングへの扉が開かれた。

そこにはよく見知った顔が……え?

 

「なっ!? す、ストラトスちゃん!?」

「……チヒロさん?」

「せ、先輩っ!?」

 

「……あれ? 知り合いだった?」

 




おまけ
《もしもチヒロが原作vividを見たとしたら》

「あっちのお前はクールでカッコいいのに……なんでこっちのはこんななんだよ……ストラトスちゃん」
「えっ? 私、格好良い……ですか?」
「あっちのお前な。こっちのお前はカッコよさの欠片もないぞ」


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