鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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管理局見学編スタート。
と言っても数話で終わりますが。

ちなみに通信については原作でヴィヴィオがお風呂に入りながらやっていた複数人とやるやつだと思ってください。


九話

昔、ある著名人が言った。

“人は自ら悪魔を創る”と。

 

ーーーー人がまるで塵のように吹き飛ばされた。

 

著名人が言ったから俺も言ってみた。

これで2人の著名人と1人の一般人が言った言葉になる。

 

ーーーー彼女(・・)へと光が集まって行く。それは星の誕生を彷彿とさせた。

 

俺は……最初から話そう。

 

「ーーーースターライト……」

 

物語の初めから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「は? 管理局へ?」

 

学校から帰宅すると、ちょうど通信が入っていたことに気付く。

出てみるとジークとヴィクターだった。

 

『ええ。ぜひ見学に入らしてくださいと言われまして』

(ウチ)もたまたまその場にいてなー』

「へぇ……いつなんだ?」

『明日ですわ』

 

なんでも管理局のお偉いさんにそう誘われたらしい。

ただ、その人は重要な会議で来られないから違う人が来て案内してくれるそうだ。

 

「よかったな。行ってこいよ」

 

黒いぐにゅぐにゅを植えた植木鉢に水をやりながら答える。

 

『えー……チヒロも行こーや』

「えー……」

 

ジークが駄々っ子のように誘ってくる。

正直面倒くさい。

つか、

 

「明日普通に学校あるんだけど……」

『それは私が何とか公欠にしますわ』

 

何とかって何だよ。

公欠て……完全に私情じゃねえか。

 

『てゆーかチヒロ? さっきから聞こえるこのガチャガチャって音なんなん?』

「あー……あれだ、猫。猫がいたずらしてる音」

 

ーーーーチヒロさん、開けてくださいにゃん!

 

「うっせーぞ、通信中だ静かにしろ。あと普通に聞いてんじゃねえよ。プライバシーの侵害だぞ」

 

ーーーーごめんにゃさい……。

 

許さん。

 

『チヒロ、猫なんて飼っとった?』

「野良猫だ。かなりデカイ」

 

話を戻そうか。

 

「悪いけど学校行くわ。だからパス」

『えー! 行こうや行こうやー!』

「パス」

 

なんて言われてもパスだ。

なにせ……

 

「ほらテスト近いし」

『チヒロなら余裕やろ!』

「今回は全教科満点取りたいんだよ」

 

取れたら委員長(♀、超巨乳)が胸揉ませてくれるって言うし。

絶対取る。

死んででも。

 

『おっぱい揉ましてあげるからー!』

「委員長の胸はお前ごときでは敵わない。しかもどうせまたお前のじゃないんだろ?」

『……委員長? チヒロ、どういうことや?』

「後半ガン無視かよ。しかもなんで不機嫌?」

 

なんかジークが不機嫌になった。

 

『説明して』

「全教科満点取ったら委員長が胸揉ませてくれるって約束」

『それは……男やよね?』

「女に決まってんだろ頭湧いてんのか」

 

なんで俺が男の胸なんぞ揉まなきゃならんのか。

本気でジークの将来が心配なった瞬間だった。

 

『……来てくれたらホンマに(ウチ)のおっぱい揉ましてあげるで!』

「委員長のがいい」

『なんでや!?』

 

委員長可愛いし。

胸おっきいし。

 

「ちなみに満点取れなかったら買い物に付き合わなくちゃいけない」

『それって……デートやん!?』

「そうとも言う」

『勝っても負けても天国ですわね』

 

ジークが唸る。

なんでかはわからないけど。

 

「とにかく! 明日は学校に行くから、悪いけどパーーーー」

『チヒロ、一緒に管理局見学に行きましょう?』

「ーーーーわかった行く」

 

『なんでやぁぁぁあああッ!』

 




誰か冒頭の元ネタわかる人いるかな?

なんかジーク萌え多発したあとだからアインハルトの描写が読者に対してあざとくなってしまった。

ちなみに委員長は原作キャラではなく、登場予定もありません。

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