本編の内容とは関係ありませんので興味のない方は読み飛ばしてください。
設定―英国の風物について6
・イギリスのクリスマス
とても華やかです。イギリスに限らずヨーロッパではクリスマスはアジア圏のお正月のようなもので国民的な祝日であり、イベントです。日本に年賀状があるようにヨーロッパにたクリスマスカードがあり、日本にお歳暮があるようにヨーロッパにはクリスマスプレゼントがあります。
クリスマスムードの始まりの早さや高まりに日本の非ではありません。
劇中に登場したオックスフォードストリートでは11月初頭にイルミネーションの点灯が行われます。ナイツブリッジ、スローンスクウェア、リージェントストリートなどのショッピング街は例外なくきらびやかなイルミネーションで彩られ、見ているだけでもとても楽しいです。
私は12月半ばのクリスマスムード最高潮の時期にロンドンに行ったことがありますが、特にハロッズ(ロンドンの老舗デパート)の装飾のド派手さには驚かされました。
・ホーエンハイム
ホムンクルスの精製に成功したという逸話を持つパラケルススことテオフラストゥス・(フォン)・ホーエンハイムから命名。
オーストリアの家系という設定は、パラケルススがスイスで生まれてオーストリアで没しているため。
最初はアインツベルンからホムンクルスが失踪する設定にしようかと思ったのですが、アインツベルンがホムンクルスの逃走を許したらちょっと変かなと思いオリジナルの魔術家系を登場させることにしました。
・ウエストミンスターとセントジェームズパーク
どっちも実在する地下鉄の駅。この2つの駅の間に建設途中で破棄された地下鉄の駅が本当に存在するかどうかは不明。
ネタ元はBBC制作のテレビドラマ『Sherlock』より
・ロンドンからパリへ
ロンドンは英国の首都。パリはフランスの首都。
この2か国はドーバー海峡で隔てられていますが、海底にトンネルが通っているため、陸路で行き来が可能。
劇中でアンドリューと士郎は8時間かけて車で行きましたが、ユーロスター(ヨーロッパを横断する特急電車)だとロンドン―パリ間は2時間ちょっとです。
・このエピソード自体
実は自作のセルフリメイクです。
別所掲載中の『magus hunter 紐育魔術探偵事件簿』の1エピソード、「ピグマリオンの願い」をセルフリメイクしました。
お気に入りのエピソードだったのに加え、元々同人誌のネタとして考えたエピソードだったので、思い切り同人誌的にアレンジしてみたくなりここにお披露目となりました。
気分を害された方はすいません。
一度は終わらせるつもりだったこのシリーズですが、なんともうすでに次のエピソードを書き始めています。
近日公開。
次回は東京編です。
『空の境界』のあの人たちが出てきます。冬木にも行く予定です。